唐山大地震 -想い続けた32年-

Touzan
73点
原題:唐山大地震
公式HP:http://www.socialnetwork-movie.jp/
試写会場: 九段会館
監督:フォン・シャオガン
出演:シュイ・ファン、チャン・チンチュー、リ・チェン
制作国:中国(2011年)

〈ストーリー〉
1978年、中国の都市・唐山で歴史的大地震が起きた。
両親が出かけていて、家で寝ていたドンとダーの双子の姉弟は、潰れたガレキの下じきになって生きていた。
コンクリートをどけるには、姉か弟のどちらかしか助けられないと言われた母親は仕方なく弟を選ぶ。
その会話を聞いていたドンは、死体置場で息を吹き返すが、家族を捜そうとはしなかった。
子供がいない人民軍(チェン・ダオミン)の夫婦に育てられたドンは器量も頭脳も抜群の娘に育つ。
一方、命は助かったものの左腕を亡くしたダーは、大学に進学せず、母親を残し深センに旅立つ。

〈感想〉
フォン・シャオガン監督っぽく映像は綺麗なんだけど、主人公たちが花がない俳優さん達ばかりで、そのせいか感情的にはいまひとつ入れ込めなかった。
だって知ってる人ってチェン・ダオミンさんしかいないんだもん。
リウ・イエ氏でも出してくれればイレ込み度が違ったのに。

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ラスト・ソルジャー

Lastsoldier
70点
原題:大兵小将 (大兵士)
公式HP:www.lastsoldier.jp/
試写会場:一ツ橋ホール(via Aちゃん、いつもありがとう!)
監督:ディン・シェン
出演:ジャッキー・チェン、ワン・リーホン、ユ・スンジュン、ドゥ・ユーミン、リン・ポン
制作国:中国、香港(2010年)

〈ストーリー〉
紀元前の中国戦国時代。
衛と梁の国が戦をしたが、何者かの裏切りで衛は梁の待ち伏せに遭い、衛が優勢だと思われたのに両軍が全滅してしまった。
一人生き残った梁の兵士(ジャッキー・チェン)は、やはり生き残った衛の将軍を捕虜にして国に持ち帰ろうと、荷車に乗せて連れて行くが、将軍を狙う何者かに襲われ、逃亡するはめに、、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
ラストが切ない。
途中まで何を言いたいのか、よくわからなかったが、最後のシーンでそれまでのすべてのモチーフがここに集まっているんだとわかった。
平和な国を目指した戦争。
今、中国は平和なのかな。

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狙った恋の落とし方。

Nerattakoi
68点
原題:非誠勿擾(冷やかしならお断り)
公式サイト: http://nerakoi.com/
映画館:キネカ大森(スクリーン2)
監督:フォン・シャオガン
出演:グオ・ヨウ、スー・チー、宇崎逸聡、ビビアン・スー、アレックス・フォン
製作:中国(2008年)

〈ストーリー〉
40代の婚活男のチン・フェン(グオ・ヨウ)は、発明品のジャンケン機を投資家に売りつけた大金を元手に、本格的に結婚相手を探し始めた。
容姿端麗だと、自分に合わないからと、容姿は問わないはずだったのに、ネットの募集で電話をかけて来た女性・笑笑(シャオシャオ、スー・チー)は、絶世の美女。
見合いの後、酒に誘われ、笑笑の許されない恋の話を聞いたチンは、自分の過去の傷も話してしまう。
もう二度と会わないはずだったが、家を買いに行った杭州行きの飛行機で、キャビンアテンダントの笑笑と再会するチン。
しかも、同じ飛行機の同じクラスに、笑笑の不倫相手夫妻も乗り合わせていて、笑笑のテンションはマックスに達する。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
中国式の婚活が、あまりにもストレートすぎて、字幕を見ても頭で理解できず、ゆえに話がほとんど理解できなかった。
初対面の人間に、自分のお腹に子供がいるとか、男性は株と同じだとか、セックスは年に1回程度がいいとか、そんなこと普通言う~?
さらに主人公のグオ・ヨウさん。普通の映画に出ていらっしゃる分には味があっていいお方だけど、婚活するには年齢とルックスが、、、、。しかも相手がアジアンビューティ代表格のスー・チーちゃんだなんてありえないでしょう。
せめて、トニー・レオンさん並みのルックスだったら、恋愛物語になったのに。
ロケ地の北海道がこの映画で人気になったとのことだったが、日本人の私がイメージする北海道とはまた違っていて、中国人はこんな風景が好きなのかー、とちょっと以外。
日本人が本当にこの映画ぐらい外国人観光客に優しければいいのにね。

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ソフィーの復讐

Sophies_revenge
原題: 非情完美
70点
公式サイト: http://www.sophie-movie.jp/
映画館: 新宿ピカデリー(4)
監督: エヴァ・ジン
出演者: チャン・ツィイー、ソ・ジソブ、ファン・ビンビン、ピーター・ホー
製作国: 中国、韓国(2009年)

〈ストーリー〉
人気漫画家のソフィー(チャン・ツィイー)は、外科医の恋人・ジェフ(ソ・ジソブ)を人気女優のジョアンナ(ファン・ビンビン)に取られてしまった。
友達のリリー(ヤオ・チェン)や、マネージャーのルーシー(ルビー・リン)のなぐさめも全然聞かず、部屋は荒れ放題。
そんなある日ルーシーの知り合いの台湾人写真家のゴードン(ピーター・ホー)と、ハロウィーンパーティで知り合う。
元ジョアンナの恋人だというゴードンと協力して、ジェフとジョアンナを別れさせようと画策するが、ジョアンナのワナにハマりソフィーは足を折ってしまう。
家での介護を申し出た料理上手なゴードンだったが、、、、。

<感想>
日本では、ソ・ジソブのほうが人気があるせいか、まるで主役みたいに宣伝されているが、実際はチャン・ツィイーとピーター・ホーがメインのラブコメ。
ソ・ジソブは中国語のセリフが長いと大変なせいか、出番もセリフも少なくて、全然コメディしているカンジがしない。
それに比べてチャン・ツィイーは、今までの役とうって変わってコメディモード大全開。
きっと今までもこうゆう役やってみたかったんだろうなーっていう熱意が伝わってくるけど、いかんせん香港映画っぽい。しかも中国だからか笑いがなんだかダサい。
きっとアメリを目指したんだろうけど、アニメを入れてもそこまで洗練されていないカンジがする。
でもこれにめげず、もっと変な役もいろいろやってほしいなあ。
チャン・ツィイーもきれいだけど、ファン・ビンビンの美貌はすごすぎ!よくこんな美人と共演する気になったなあ。
最後のどんでん返しにはびっくりした。
可愛くておちゃめなチャン・ツィイーを観たくて、わざわざ新宿まで出かけたカイがありました。

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孫文 100年先を見た男

Sonbun
85点
原題:夜明(夜明け)
公式サイト: http://www.sonbun.jp/contents.html
試写会場: 横浜シネマリン(by ライブ台湾様、いつもありがとうございます)
監督: デレク・チウ
出演: ウィンストン・チャオ、アンジェリカ・リー
製作国: 中国(2006年)

〈ストーリー〉
日本から国外退去命令が出た孫文(ウィンストン・チャオ)は、ペナンに向う船の上で、ルオ・ジャオリン(チャオ・チョン)に出会う。
孫文は中国政府が銀70元で暗殺の賞金を出すほど煙たがっていて、そのせいでどの国も孫文の受け入れを断っていたが、イギリス領ペナンの中国領事館だけは黙認してくれたため、孫文はペナンに向った。
すでに、革命に9度失敗し、資本家からの寄付も集まらない中、ルオのフィアンセでペナン一の資産家の徐家の一人娘シュー・ダンロン(アンジェリカ・リー)は、ひょんなことから孫文に思い入れし、どんどん傾倒していく。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
上映前に、孫文と日本人妻との間に生まれた、孫文先生の実のお孫さんの舞台挨拶があった。
孫文の妻が日本人だなんて知らなかった~!と思っていたら、映画の中では事実婚の恋人・ツイ・フェン(ウー・ユエ)が出てきて、見ているお孫さんはどんな気持ちかしら?と心配になってしまった(後から聞いたら、孫文はこのツイ・フェンとも結婚せずに宗家の3姉妹の一人と結婚したらしい)。
さて、映画の内容は、志が高い孫文が、欧米の強国から粉々にされた中国人の愛国心を駆り立てて、中国人が華僑として国外に住まなくても、中国で事業を行えるような理想的な国を作ろう!と中国人に呼びかけるもの。
どうせなら昨日の選挙前に観たかったと思うほど、孫文先生の理想に心打たれてしまった。
100年も前の孫文先生の教えは、今の日本に通じるというか、ぴったりなお言葉で、こんな素敵な指導者がいたら、今の混沌とした日本の政治はありえなかったのに、、、、。
上映劇場が少ないのが、残念。
日本人にもなじみの深い孫文先生を、一人でもたくさんの方に是非見て知っていただきたいです!!

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レッドクリフ PartII

Redcliff2
点数: 80点
原題: 赤壁最終決戦
公式サイト: http://redcliff.jp/index.html
映画館: 川崎チネチッタ(チネ12)
監督: ジョン・ウー
出演: トニー・レオン、金城武、リン・チーリン、チャン・チェン、ヴィキー・チャオ
製作国: アメリカ、中国、日本、台湾、韓国(2008年)

〈ストーリー〉
曽操の軍は、慣れない土地での長期滞在のため疫病が蔓延し、兵士が死に始めた。
死体を敵の呉の陣営に向かって舟で流し、相手方にも疫病を広めようとし、まんまと作戦は成功する。
これ以上の被害を抑えたいと考えた劉備は、同盟を破棄して、軍を退陣させる。
同盟に尽力した孔明は、一人呉の軍に残り、周喩に三日以内に10万本の矢を用意する約束をさせられる。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
Part1が長い予告編だったというのを実感する出来映え。
Part2だけで十分面白いし、1だけ見て2を観ないなんてありえない。
前半の孔明の智恵もすごいけど、終盤になってあれが作戦だったとわかる周喩の策は、もっとすごい。
『三国志』は読んだことが無いが、日本の戦いでもアイディアが沢山使われているのだろう。
智恵合戦を見ているとワクワクする。
この話しはアジア人だからこそ楽しめると思う。

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昴-スバル-

Subaru
点数: 30点
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/subaru/
試写会場: 渋谷C.C.Lemmon ホール
監督: リー・チーガイ
出演: 黒木メイサ、桃井かおり、佐野光来、Ara、平岡祐太、愛華みれ、前田健、筧利夫
製作国: 日本、中国(2009年)

〈ストーリー〉
仲好しの双子・宮本和馬と宮本すばる(黒木メイサ)は学校の帰りにバレエ教室を見てマネするのが大好きだったが、和馬は記憶がなくなりやがて死んでしまう病気にかかり、すばるの励ましもかなわず死んでしまう。
和馬の葬儀の日、たまたま通りかかったショーパブ「パレ・ガルニエ」でバレエショーを観てから、すばるは女主人(桃井かおり)をおばちゃんと呼びバレエの師と仰ぎ、バレエの腕を磨いていく。
ある日アメリカで活躍する韓国系バレエダンサー・リズ(Ara)に挑発されて上海のコンクールに参加することになったすばるだったが、基本がまったくなっていなかった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
配役といいセリフ回しといい、明らかに日本国内向けではなくてアジアをターゲットに作られた映画。
「~だわ」という語尾で終わったり、いまだかつて見たことも無いような役者さんが結構重要な役で配置されていたりと、演出を含め日本語のセリフを聞いているのが辛くなるほど。
ダンスバトルのシーンに至っては「これでバトル?ジェイ・チョウのMVのジェイのダンスのほうがよっぽど上手い!」と思ってしまうほど。
意味もなく東方神起が出てきたり、、、、。
はっきり言って『頭文字D』みたいに全部日本人以外の役者さんで作ってもよかったような、、、。絶対日本でウケないこと間違いなし!

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戦場のレクイエム

Senjyo_requiem
点数: 70点
原題: 集結號 (集結番号)
公式サイト: http://www.requiem-movie.jp/
試写会場: ブロードメディア試写室(by映画生活様、いつもありがとうございます)
監督: フォン・シャオガン
出演: チャン・ハンユー、タン・チャオ、ユエン・ウェンカン、タン・ヤン、リアオ・ファン、ワン・バオチアン、ジアン・マオツァイ、フー・ジュン、リウ・ゾーシュイ、レン・チュアン
製作国: 中国(2007)

〈ストーリー〉
人民解放軍と国民党軍による内戦の中、人民解放軍の9連隊長、グー・ズーティ(チャン・ハンユー)は47名の部下と共に准海戦役の最前線に送られた。
グーの部隊が守る炭鉱山を死守しようと9連隊は、圧倒的な軍備を持つ国民党に責められグーの部隊は、グー以外の46人全員が戦死してしまう。
一人生き残ったグーは、その後も自分の部隊の名誉回復に努める。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
朝鮮戦争は、ある程度知っていたが、中国の内戦についてはまったく知らなかった。
最近観た『九分の風』で、台湾の方が「中国の兵士はなんてみずぼらしかったか」と言っていたが、本当に貧相な武装だったようだ。
どうでもいいけど、この映画、カンヌ映画祭で賞も取ったらしいが、それにしてはストーリーに迫力が無い。
確かにフォン・シャオガン監督独特の映像のきれいさはあるけど、こういったストーリーは黒澤明監督の『夢』でも描かれていて、何度も何度も描かれているテーマとしか思えない。
心情的にうったえるには中国的すぎてちょっと日本人には、、、。
日本人によく知られたスターがいないのも日本での興行的に難しいかも。
でも『天下無賊』にも出ていた素朴な青年役の俳優さんがまた観れてちょっと嬉しかったです。

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レッドクリフPartI

Redcliff
78点
原題: 赤壁
公式サイト: http://redcliff.jp/index.html
映画館: 川崎チネチッタ(チネ8)
監督: ジョン・ウー
主演: トニー・レオン、金城武、ヴィッキー・チャオ、チャン・チェン、中村獅童、チャン・フォンイー、フー・ジュン、リン・チーリン
製作国: アメリカ、中国、日本、台湾、韓国(2008年)

<ストーリー>
208年、若き皇帝を操る曹操(チャン・フォンイー)は80万もの兵力を率い、漢の末裔である劉備(ユウ・ヨン)を攻めて大勝した。このままでは劉備が守る民もろとも滅ぼされかねないと考えた諸葛孔明(金城武)は、呉の孫権(チャン・チェン)を訪ね連合軍を組もうと申し入れる。孫権軍の知将・周瑜(トニー・レオン)は孔明と心が通い合い連合軍を組むことに合意する。何百という水軍を率いて赤壁にやってきた曹操に対し、孔明と周瑜が取った策とは、、、。
(ストーリーはここまで)

<感想>
当初、周瑜役がチョウ・ユンファ、孔明役がトニー・レオンということだったのに、周瑜がトニさん、孔明が金城さんなんて大丈夫かと思ったが、意外にも2人とも堂に入っていた。
特にトニさんのアクション・シーンは久々に観たが、だてに長い間香港で役者をやっていないと感心させられた。
恋愛物ばっかりのイメージがあったけど、良く考えたら「東京攻略」とかアクション映画もいっぱい出てるんだもんね。
それからチャオ・ウェイの男まさりな役がはまり役だった。このまま孔明と恋仲になるなんて展開があったらいいけど、アジア中誰でも知っている有名なお話だから勝手に歴史は変えられないよね。
途中のエピソードシーンがやたら長いのが気になったけど、いざ敵を迎えるシーンはどんな手法が使われるのか観ててワクワクした。実際に体で戦うシーンよりも戦術を観てるほうが楽しい。
『300』みたいな鎧を模した盾もあって、あれは東西どこもやる戦法なのか?
早く後編が観たいけど、来年4月だって。話忘れちゃうからPartIIの前にもう一回PartI観に行かなきゃ。トニさん観ているだけで幸せな気分になれる、トニー・レオンがめちゃくちゃ目立って格好良く観える映画です。

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王妃の紋章

Ouhinomonsho
88点
原題: 満城尽帯黄金甲/Curse of the golden flower(黄金の花の呪い)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/ouhi/
試写会場: 九段会館(via M様 by BE LOVE)
監督: チャン・イーモウ
主演: チョウ・ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウ、リィウ・イエ
製作国: 香港、中国(2006年)

<ストーリー>
中国の後唐時代。王(チョウ・ユンファ)とその王妃(コン・リー)の関係は冷えていた。
王妃は3年前に第一王子で前妻の息子・祥王子(リウ・イエ)と肉体関係になったが最近祥王子は王の医者の娘と恋仲になっていた。
王と王妃の間には第二王子の傑王子(ジェイ・チョウ)と第三王子がいたが、王妃は武道が一番立つ傑王子に継承をつがせようと重陽節に向けてあることを企んでいた。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
私にとってジェイ・チョウ目当ての映画だったが、映画が始まるとそんなこと忘れさせられるくらいパーフェクトなチャン・イーモウ ワールドだった。
まず衣装、建物、調度品などすべてが豪華絢爛。
特に、故宮のような宮殿の庭に敷き詰められた鉢植えの菊は圧巻。
さらに『HERO(英雄)』ばりの大勢の軍隊や、『LOVERS』ばりの忍者風部隊などこれまでの武侠映画の集大成ともいえる映画。
最近、日本映画ばかり見ているせいか、いかにも低予算でお手軽に作られた映画が多くて、今日は久々に映画を観た~という気分で満たされた。
もちろん豪華さや50億円という予算がすごいだけじゃなく、コン・リーの迫真の演技もすごかった。
あえて不満を言えば、お目当てのジェイの出番が思ったより少なかったことかなー。でもコン・リーやリウ・イエの演技の前だとジェイの演技は赤子のようなものだからしょうがないよね。
それでもラストの主題歌『菊花台』が流れると、あまりにもいい歌だと再確認して涙が出てきた。武道館ライブで聞く前に映画が観たかったなー。

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