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モンガに散る

Monga
65点
原題:艋舺(「小船」という意味らしい)
公式HP:http://www.monga-chiru.com/
映画館:109シネマズ川崎(シアター6)
監督:ニウ・ チェンザー(鈕承澤)
出演:イーサン・ルアン(阮經天)、マーク・チャオ(趙又廷)、マー・ルーロン(馬如龍)、リディアン・ヴォーン(鳳小岳)
制作国:台湾(2010年)

〈ストーリー〉
時は1986年。台北の歓楽街、モンガに引っ越してきた蚊子(趙又廷)は、美容院を営む母親のもとに元恋人がやって来るようになったのが気に食わなかった。
蚊子は3回目の転校先の高校で、イジメにあっているところを和尚(阮經天)に助けられ、モンガのヤクザの息子・龍子(鳳小岳)がリーダーを務める5人のヤクザグループに身を投じる。
高校の同級生で対抗グループのリーダーの狗が龍子の彼女をレイプしたことに腹を立てたグループは、狗を脅かすつもりが、誤って死なせてしまう。このことからそれまで仲が良かった5人の絆が少しずつ崩れ始める。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
台湾で大ヒットする映画って『海角七号』もそうだけど、日本人には理解できないものが多い。
この映画もそのひとつ。
途中でヤクザの親分が「俺は北京語も話せない」というセリフがあって、そういえば聴いているとみんな北京語じゃない言葉を話しているみたい。
一人だけ北京語を話す人が出て来て、その人の言葉とは明らかに違うのはわかるけど(「好 hao」とか言わない)。
つまり台湾語の映画だから台湾でヒットするんだとしたら、日本人には理解できないのはしょうがないと納得。
ヤクザと呼ばれる人は、韓国や台湾にもいるらしいが、この映画を観る限り、韓国のヤクザより台湾のヤクザのほうが日本と似てないみたい。
何故か映画に出てくる親分の名前が2人とも日本語("ゲタ"と"マサ")なのを見ると、多分日本のヤクザをマネているんだろうなあ。
ヤクザはみんな下駄か雪駄をはいているところを見ると、日本のヤクザよりもtraditionalかも。
主役はイーサン・ルアンということになっているが、どう考えても蚊子役のマーク・チャオの視点から描かれた映画。彼は家族も恋愛模様も描かれているし。彼女役のクー・ジャーヤン嬢、ちょっとグイ・ルンメイちゃんに似てた。
めちゃくちゃ早く流れるエンディングクレジットを頑張って見つめていると、途中で「特別演出 周杰倫」という文字発見。
最近、ジェイの名前に過敏になっているから、気のせいかと思って家で調べてみると、もともとジェイを主役にするつもりだったらしい。
そう考えてみると、2006年にジェイが作った『退後』のPVに似ているかも。
でもジェイを主演にすると色目で観られるから、彼が主役じゃないほうが純粋にヒットして良かったような気がする。

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アンストッパブル

Unstoppable
75点
原題:Unstoppable(止まれない)
公式HP:http://movies.foxjapan.com/unstoppable/
試写会場:一ツ橋ホール(via Lさん、いつもありがとうございます)
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン
制作国:アメリカ(2010年)

〈ストーリー〉
妻とケンカして、自宅への接近禁止令が出ているウィルは、コネで鉄道会社で働き出して4ヶ月めの駆け出し運転手。
今日はベテランのフランク(デンゼル・ワシントン)と組んで貨物列車に乗務したが、のっけからヘマをして二人のムードは険悪に。
そんな中、人為ミスが重なって危険物質を積んだ無人列車がフルスピードで本線を暴走し始めた。
上層部のコテ先だけの停止作戦が次々と失敗する中、二人がとった行動は。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
まさに手に汗握るストーリー展開で、見てて疲れた。
でもスリル満点で誰でも楽しめる映画。
やっぱりアメリカ映画は、こういう金のかかったパニック物が1番面白い。
ミニシアター系とか、ラブコメは他国でも作れるんだから、アメリカはこうゆう映画に特化して作ってくれるといいのに。
デンゼル・ワシントンの映画ってハズレが少ない気がする。彼が出ているから面白いのか、彼のチョイスがいいのか。

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7級公務員

7kyukoumuin
79点
原題:7급공무원(7級公務員)
公式HP:http://www.7kyu.com/
映画館:シネマート六本木
監督:シン・テラ
出演:キム・ハヌル、カン・ジファン、チャン・ヨンナム、リュ・スンヨン
制作国:韓国(2009年)

〈ストーリー〉
スジ(キム・ハヌル)は秘密情報院であることを恋人のジェジュン(カン・ジファン)に隠し、今日も犯人捜査の最中だった。
これから外国に旅立とうとしているジェジュンは、スジに電話するが、旅行代理店に勤めているはずのスジはいつも今ウルルン島にいると言うがジェジュンはそれが嘘だとわかっていて、電話でスジに別れを告げる。
3年後、細菌を持って研究所からいなくなった人物を追って、ホテルの清掃員になりすまして男子トイレにいたスジは、偶然ジェジュンに遭遇する。
会計事務所に勤めているというジェジュンは、実はとある情報院組織の駆け出し諜報員で、ロシア留学から戻ったばかり。さらにジェジュンが追う相手はスジが追っている男の取引先だった。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
キム・ハヌルのコメディの演技って、世界最高!!
『オンエアー』みたいなテレビドラマよりも、絶対コメディエンヌとしての映画出演のほうが私は絶対好き!
彼女の演技の前では、せっかくのカン・ジファン氏の演技も薄れて、私的には存在感感じなかった。
とはいえ、オシッコで手をビチャビチャにする演技とか、カン・ジファン氏も男前なのに、コメディもイケてる。
韓国ではこんな楽しいコメディ映画が作れるのに、なんで日本映画ってコメディ映画が無いんだろう?
俳優さんがコメディ映画をありたがらないのか、コメディを作る監督さんがいないのか、はたまた日本人はコメディ映画が嫌いなのか????
すっごい面白い映画なので、もっとたくさんの映画館で上映して欲しい。

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ノルウェイの森

Norwegianwood
79点
公式HP:http://www.norway-mori.com/index.html
映画館:川崎チネチッタ(チネ12)
監督:トラン・アン・ユン
出演:松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、玉山鉄二、高良健吾、霧島れいか、初音映莉子、柄本時生、糸井重里、細野晴臣、高橋幸宏
制作国:日本(2010年)

〈ストーリー〉
高校時代に親友キズキ(高良健吾)を自殺で失ったワタナベ(松山ケンイチ)は、大学に入ってもなんとなく煮え切らない生活を送っていた。
ある日キズキの彼女だった直子(菊地凛子)を偶然再会し、その後しょっちゅう会うようになるが、お互いキズキの話をしないままだった。
直子の20歳の誕生日、直子の部屋でお祝をしていた2人は、キズキの名前を初めて口にし、泣き崩れる直子を抱きしめたワタナベはそのまま彼女を抱いてしまう。
その後、なぜか直子はワタナベに黙ったまま引っ越ししてしまい、連絡が取れなくなった。
直子の消息を捜す間、同じ大学の女子学生の緑(水原希子)と出会い、お互い魅かれあう。
そんな中、直子から手紙を受け取ったワタナベは直子が精神病をわずらい、施設にいることを知る。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
Yahoo映画の評価がありえないくらい悪かったから、あんまり期待していなかったけど、私的にはすごく面白くて、映像も綺麗だし気に入った。
全編に松山ケンイチが出て来て、まるで彼のショーケースみたいな映画だったが、ファンにはそれがまた嬉しい。
ボーッとした顔よりも、手の傷をいじっている時のような、ちょっと怖い顔のほうが私は好き。
今の年齢でもいいけど『人のセックスを笑うな』の頃に撮ったほうが、もっとワタナベらしさが出て、似合っていたような気がする。
菊地凛子さん、演技は確かにうまいのかもしれないけど、20歳っていう設定が日本人から見るとどうしても無理があって、特に緑役の子が本当に若いだけに、どうしても比べてしまった。どうせなら緑役ももっと年上の人にすればよかったのにね。
全編に渡って性的描写やセリフが満載で、若者には刺激強すぎてデートムービーには向かないけど、大人や国際マーケットを狙うにはいい映画だと思う。

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クロッシング

Crossing
74点
原題:크로싱(クロッシング)
公式HP:http://www.crossing-movie.jp/note.html
映画館:キネカ大森(スクリーン2)
監督:キム・テギュン
出演:チャ・インピョ、シン・ミョンチョル、ソ・ヨンファ、チョン・インギ、チュ・ダヨン
制作国:韓国(2008年)

〈ストーリー〉
11歳のジュニ(シン・ミンチョル)と妊娠しているのに結核をわずらった妻を持つヨンス(チャ・インピョ)は、妻の薬が北朝鮮では入手できないことと、家族に食糧を買うため、中国に脱北する。
中国の延辺で肉体労働をしてお金を貯めるヨンスたち脱北者達は、中国公安を恐れていた。
ある日公安の手入れがあり、隠れていたヨンス達を助けると言う男について行くと、いつの間にか北京のドイツ大使館に亡命していた。
あれよあれよという間に、韓国まで来てしまったヨンスは家族のことが気になり、消息をつかむと妻はもう亡くなっていた。
おまけに両親がいないジュニは、反分子の子供として矯正所で働かされていた。
ボランティアに助けられ、父のもとに連れて行かれるはずだったジュニ。
豆満江を渡り、さらにモンゴルに向かったジュニ。
ジュニを迎えにモンゴル空港に向かったヨンス。
2人は無事会えるのか。

<感想>
本当に北朝鮮のコッチェビみたいな子がいっぱい出て来て、かなりリアルな映画だった。
お金を稼ぐために何の考えもなく、脱北する人たちがあまりにも無知でinnocentで、本当に可哀そう。
もうちょっと先のことまで考えれば脱北しないと思うけど。
出ても地獄、戻っても地獄。
神様は裕福な国にしかいないんですか?多分、YESかも。

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きみがくれた未来

Charliestcloud
78点
原題:Charlie St. Cloud (主人公の名前)
公式HP:http://kimi-mirai.jp/
試写会場:ヤクルトホール(via L様、いつもありがとうございます)
監督:バー・スティアーズ
出演:ザック・エフロン、アマンダ・クルー、キム・ベイシンガー、レイ・リオッタ、チャーリー・ターハン
制作国:アメリカ(2010年)

〈ストーリー〉
父親が蒸発して、母親に育てられたチャーリー(ザック・エフロン)とサム()は、大の仲良し兄弟。
ヨットレースで優勝する腕前のチャーリーはスタンフォード大学のスポーツ奨学金を受けるほど優秀で真面目だった。
ところが高校を卒業した日、サムと共に交通事故に遭ってしまう。
心臓ショックで奇跡的に一命を取り留めたチャーリーだったが、サムは帰らぬ人に。
しかしサムの葬儀でまだこの世にさまようサムを見たチャーリーは、毎日サム(チャーリー・ターハン)に会うために墓守りになって、世間との交流を経ってしまう。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
幽霊を生きた人間と同じように描くのは、西洋ではとても珍しい気がする。
臨死体験の話しもあるし、ある意味オカルト的なストーリー。
テスが登場したとき、すぐにそれだとわかったが゛in between゛というセリフで「あれ?違うのかな」と思った。
いつも思うけど、日本語字幕からだけだと、重要なセリフが全然伝わらないことがよくある。たとえ状況にそぐわなくても、複線となる単語の場合、最初に出て来た時と後から出て来た時の訳は合わせて欲しい。
今回は確か"promise"の訳がバラバラで、映画の意図が詰まってる言葉なのに~、と悔しく思った。

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ロビン・フッド

Robinhood
80点
原題:Robin Hood
公式HP:http://ranobe.jp/
映画館:TOHOシネマズ錦糸町
監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、ウィリアム・ハート
制作国:アメリカ(2010年)

〈ストーリー〉
十字軍の兵士として軍に従事していたロビン(ラッセル・クロウ)は、イギリス王の戦死とともに軍を離脱しイングランドに帰ろうとする。
港までの帰路、ノッティンガムの騎士ロバート・ロクスリーから父親の剣を託され、ロクスリーの名前をかたって王の王冠を祖国の王に届ける。
その後、剣を元の持ち主に届けようと、ロバート・ロクスリーの父親でノッティンガム城主のウォルターに会って、自分の名前を告げるとウォルターは驚愕する。
同時にロビンに自分の息子になって、ロバート・ロクスリーの妻(ケイト・ブランシェット)ともそのまま夫婦になると、ロビンの父親のことを教えてやると言われる。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
TOHOシネマズ錦糸町のチケットを消化するための目的で観に行ったが、意外にも超面白くてすっかりはまってしまった。
ラッセル・クロウが英雄役なんてどうよ?と見る前はうがって見てたが、ああゆうカンジのヒーロー役、すっごい似合っていた。
妻役のケイト・ブランシェットもまるでジャンヌ・ダルクみたいで格好いい。
それにしても昔の政治って、どこの国も本当にひどい!
あんなひどい王にどうして税金を払わなきゃいけないわけ?

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ライトノベルの楽しい書き方

Lightnovel
75点
公式HP:http://ranobe.jp/
映画館:テアトルダイヤ
監督:大森研一
出演:須藤茉麻、佐藤永典、竹達彩奈、能登有沙、國府田マリ子、鈴木拡樹、五十嵐令子
制作国:日本(2010年)

〈ストーリー〉
流鏑馬剣(須藤茉麻)は、校内でも才色兼備+武術にたけっていることで有名。
一方、魚お宅の与八雲(佐藤永典)は、友人から姫宮美桜のライトノベルを紹介される。
カレー屋の実家に八雲が戻ると、そこには姫宮の編集を担当する従兄の心夏(能登有沙)がいて、姫宮の原稿を取ってくるように頼まれる。
姫宮の家に行くと、そこには姫宮こと馬剣がいてスランプに陥って原稿が進まずにいた。
恋愛経験がない馬剣のために、心夏は馬剣と八雲に模擬恋愛をするように勧めるが、、、。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
おタクばっかりの観客の中、おばさん一人で観て来ました。
チープな出来ではあるが、面白くないわけではない。
特に馬剣役の女の子、噛みそうになるような武士言葉のセリフを一生懸命言ってて、B級映画ながら役者さんが必死にやっているのが伝わってきて、ほほえましい出来だった。
出演者はまさに美男美女ばかり。しかもみんなイジってなさそうな天然な美しさで気に入りました!
シネコンとかで上映する映画ではないけど、ミニシアターでひっそりと上映するのにぴったりな映画。

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酔いがさめたら、うちに帰ろう。

Yoigasametara
80点
公式HP:http://leoniethemovie.com/
映画館:109シネマズ川崎(スクリーン4)
監督:東陽一
出演:浅野忠信、永作博美、市川実日子、利重剛、藤岡洋介、森くれあ
制作国:日本(2010年)

〈ストーリー〉
戦場カメラマンの塚原安行(浅野忠信)には、別れた妻・園田由紀(永作博美)との間に二人の子供がいて、会うのを楽しみにしている。
別れた理由は、サイバラがアル中で、酔っ払っては妻に暴言を吐き、揚げ句の果てに漫画家の妻が仕上げたばかりの原稿を破いてしまったから。
今日も幻覚を見ながら酒を飲んでいたら、今までになく大量に吐血し、入院してしまった。
退院後、妻に奨められてアルコール依存症専門医のもとでアルコールを断とうとするが、いつの間にかまた大量に飲んでしまうのだった。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
テーマがどうのこうのと言うより、主役の浅野忠信氏のナチュラルな演技が心地よくて、ずーっと見入ってしまった。
自分もアルコール好きだから、この主人公の気持ちがよくわかるだけに、無条件で面白かったのかも。
本当のテーマは家族の在り方とか、人間の在り方とか、そんなことなんだろうけど、浅野忠信氏の演技じゃないみたいな演技を通して、他人の日常を垣間見てるみたいで、本当によかった。

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シチリア!シチリア!

Baaria
80点
原題:Baaria(バーリア)
公式HP:http://sicilia-sicilia.jp/
試写会場:ヤクルトホール(via D様、いつもありがとうございます)
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フランチェスコ・シャンナ、マルガレット・マデ、アンヘラ・モリーナ、リナ・サストリ、サルヴォ・フィカッラ、ヴァレンティノ・ピコーネ、ガエタノ・アロニカ、ルイジ・ロ・カーショ、ミケーレ・プラチド、ラウル・ボヴァ、モニカ・ベルッチ
制作国:イタリア、フランス(2009年)

〈ストーリー〉
時は第二次世界大戦直前。幼いペッピーノは、家計を助けるために近所の羊飼いにチーズと引き換えに貸出しされていた。
羊飼いは、高原にポツンとある3つの岩に1つの石が同時に当たると運命の扉が開くと教えてくれる。
やがて戦争が始まり、ファジズムの嵐が吹き荒れ、戦争が終わるとファシストはいなくなったが、代わりにシチリアにはマフィアが横行した。
ペッピーノ(フランチェスコ・シャンナ)は、貧困とマフィアと戦うため共産党に入党した。
間もなく街で見かけた美しい女性マンニーナ(マルガレット・マデ)と恋に落ちるが、職無しのペッピーノはマンニーナとの結婚を許してもらえなかった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
キネ旬の批評が悪いので期待してなかったが、意外にも私には監督の作風が目新しくて、151分という長編ながら全く飽きなかった。
一人の男の子が成長していく様を、同じ形の場面でちょっとずつ大きくしていくという手法は、多分昔なら普通なんだろうが、私にはすごい珍しくて楽しめた。
イタリア映画を観てていつも思うが、昔の風景は、まるで昔の日本みたいで、貧しくて汚くて、家族の絆が強くて、近所の人との付き合いも親密で、戦争の時は防空壕に逃げたり、本当に日本とそっくり。
今のイタリアは全然日本と似てないから、一体いつから変わっちゃったんだろう?
もっといっぱい昔のイタリア映画観たいなあ。(『自転車泥棒』みたいな)

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人生万歳!

Whatever_works
82点
原題:Whatever works(なんでもあり)
公式HP:http://jinsei-banzai.com/pc/
試写会場:東商ホール(via Y様、いつもありがとうございます)
監督:ウディ・アレン
出演:ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、パトリシア・クラークソン、エド・ベグリー・Jr.、コンリース・ヒル、マイケル・マッキーン
制作国:アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
量子学者のボリス(ラリー・デヴィット)は、IQ200で回りの人間は自分を理解しない馬鹿ばかりだと思っている。
ある日、家の階段で食べ物をくれと物乞いする若い女性メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)に出会い、すぐに追い返すつもりがそのままいついて、さらには結婚してしまう。
純真無垢でボリスの言うことを何でも吸収するメロディは、ボリスにとって理想的だったが、メロディそっくりにニューヨークにいついてしまったメロディの母親が来てボリスの回りは加速度的に変化してゆく。

〈感想〉
今まで私が見たウッディ・アレン作品の中ではピカイチ面白かった。
これまで彼の作品は、イギリスが舞台の映画しか見たことがなくて、イギリス人がどんなに皮肉言っても別に何とも面白くもなく、ただそのまんま溶け込むだけだったのが、アメリカ人が言うと非常にアイロニックに聞こえておかしかった。
笑っちゃいけないけど「アフリカから黒人を拉致して(kidnapped)」っていうセリフあたりから、何のセリフ言っても笑えて、誰も笑っていない場面でも一人で笑ったりして、変な人間だったかも。
主人公とウッディ・アレンが重なって見えたけど、キネ旬の批評にもそう書いてあったなあ。
これからもニューヨークを舞台に、自分が撮りたい映画を年に1本撮り続けてね、ウッディ!

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最後の忠臣蔵

Saigonochushingura
85点
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/chushingura/
試写会場:九段会館(by Yahoo映画様、いつもありがとうございます)
監督:杉田成道
出演:役所広司、佐藤浩市、安田成美、笈田ヨシ、山本耕史、伊武雅刀
制作国:日本(2010年)

〈ストーリー〉
忠臣蔵の騒動で、主人・大石内蔵助から、京都にいる妾と隠し子の世話を託された孫左衛門限(役所広司)は、京都の山奥で隠し子の可音(桜庭みなみ)を立派な子女として育て上げていた。
ある日人形浄瑠璃を茶屋家に見に行くと、天井桟敷にかつての血友・吉右衛門(佐藤浩市)を見かけて、逃げるようにその場を去る。
同じく桟敷から客席の可音を見かけた茶屋家の息子(山本耕史)は、可音に一目惚れする。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
友人が、今秋話題のサムライシリーズの中で一番面白かったとのことで期待して観たが、確かに最高の出来だった。
一緒に行った人曰く、チャンバラシーンが無いからではないか、とのこと。確かに、私、時代劇でもアクションは要らない。
この映画は『13人の刺客』みたいにアクションメインじゃないし、『桜田門外ノ変』ほど悲劇的じゃないし、『雷桜』ほど恋愛が前面に出てないし(でも恋愛も十分感じれる)、『武士の家計簿』ほど地味すぎないし、ということで万人受けすると思う。
役所広司氏の設定が『13人のサムライ』と同じなので、ちょっとデジャビュっぽくなってしまったが、最初の設定が同じなのに背負わされた任務が全然違ってて、さらにラストも違ってた。
私的には、可音が○○まででストーリーが終わったほうがよかったような。

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レオニー

Leonie
78点
原題:Leonie
公式HP:http://leoniethemovie.com/
映画館:TOHOシネマズ川崎(スクリーン4)
監督:松井久子
出演:エミリー・モーティマー、中村獅童、原田美枝子、竹下景子、柏原崇、中村雅俊
制作国:日本、アメリカ(2010年)

〈ストーリー〉
時は20世紀になったばかり。
レオニー・ギルモア(エミリー・モーティマー)は、女子大学を卒業して編集の仕事を求めて、ニューヨークの治安があまりよくない場所に来ていた。
求人募集していたのは、日本人の野口米次郎(中村獅童)で、彼は詩人だった。
彼の詩をアメリカで出版するのを手伝っているうちに、2人は恋に落ち結婚する。
日本人ということで差別を受ける野口は、日露戦争が起こったのを機に日本に帰国することを決意する。
しかし、そのときすでにレオニーのお腹には子供がいた。
数年間、カリフォルニアにいる母親と過ごしたレオニーだったが、子供に名前が無いのと、子供に裕福な暮らしをさせたいため、野口のオファーを受け、息子とともに日本に行くことを決意する。
(ストーリーはここまで)

〈感想〉
前評判がめちゃくちゃ良かったので、観てみた。
確かに日本映画と思えない、まるでフランス映画のような映像で、撮影地はアメリカで、主役を演じているのはイギリス人のエミリー・モーティマーという不思議な映画。
主役のエミリーありきの映画で、彼女がいるからこそ映画に重厚感が出てくる。
それにしてもあの時代に、日本に来て一人で子育てするアメリカ人がいたなんて驚き。
それに、彼女と恋に落ちる日本人がいたのも驚き。
昔は情報が無い分、先入観がなくて、見たままで行動できたのかなあ。
本当の彼女の人生が知りたくなる映画です。

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