« 2010年3月 | トップページ | 2010年5月 »

書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-

Shodou_girls
72点
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/shodo-girls/
試写会場:九段会館(by キネマ旬報様、いつもありがとうございます)
監督:猪股隆一
出演者:成海璃子、山下リオ、高畑充希、小島藤子、桜庭みなみ、金子ノブアキ
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
四国中央高校、書道部は、部員が入ってもどんどん止めていく、今にもなくなりそうな部。
部長の里子(成海璃子)は、書道家の娘でいつも真面目に練習一筋だった。
そこに臨時教員の池澤(金子ノブアキ)が書道部顧問としてやってきて、いきなり里子の書をつまらないという。
池澤の書道パフォーマンスに胸打たれた清美(高畑充希)は、いきなりパフォーマンス的書道の練習を始める。

〈感想〉
今年1番の感動作って、先月報知新聞試写会で言ってたけど、それほどでも、、、。
ただ出て来る女の子達が現役女子高生で元気がよくて、見てると元気もらえる。
本当に自分たちで書もかいているみたいで、すごい特訓したんだろうなあ。
それでも一人一人の個性が書に出てた。

|

パリから愛をこめて

Frompairiswithlove
76点
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/frompariswithlove/
試写会場:一ツ橋ホール(via Aちゃん、いつもありがとう)
監督:ピエール・モレル
出演:ジョナサン・リース・マイヤーズ、ジョン・トラボルタ、カシア・スムトゥニアク
製作:フランス(2010年)

〈ストーリー〉
アメリカ大使館で補佐官を勤めるリース(ジョナサン・リース・マイヤーズ)の裏の顔は、CIAの諜報員。
ただしまだ駆け出しで雑用しかさせてもらっていない。
愛する恋人キャロライン(カシア・スムトゥニアク)から、逆プロポーズされ、有頂天の中、任務の電話で、空港に相棒を迎えに行った。
相棒の名はワックス(ジョン・トラボルタ)。
いきなりチャイニーズレストランでピストルをぶっ放し、コカインの密売人を一網打尽にした。
しかし彼の本当のターゲットは麻薬の売人ではなかった。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
さすがリュック・ベッソンと唸りたくなるくらいの、オシャレで容赦のないバイオレンス炸裂で、見てて気持ちいい。
なんであんなにうまいカーチェイスを考えられるのか、本当に天才だと思う。
いつものように中国人が出て来るが、アメリカ映画と違ってチャイニーズ・マフィアですらファッショナブルに使う。
さらに彼の女性の好みもピカイチで、今回のヒロインもどこかエキゾチックで超美人。
ジョン・トラボルタにアクションさせるのはさすがに痛々しかったけど、十分格好よく撮れてます。
続編を感じさせる終わり方で、ヒットしたら是非とも続編を作って欲しい。

|

アリス・イン・ワンダーランド(吹替え版)

Aliceinwonderland
78点
原題:Alice in wonderland(不思議の国のアリス)
公式HP:http://www.disney.co.jp/movies/alice/index2.html
映画館:川崎チネチッタ(6)
監督:ティム・バートン
出演:ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ
製作:アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
アリス・キングスレー(ミア・ワシコウスカ)は、小さい頃からいつも不思議な夢を見続けていた。
奇抜でアリスを理解してくれた父親が亡くなり、父と親しかった仕事仲間の家の息子ハーミッシュ(レオ・ビル)と結婚させられそうになっていた。
気乗りしないアリスは、ハーミッシュからプロポーズされた後、服を着たウサギを追いかけて穴を除くと、そのまま穴に落ちて不思議な国にたどりつく。
ウサギだけじゃなく、ネズミや双子、イモムシなどがいる国のみんなは、アリスのことを知っているらしい。
さらにマッドハッター(ジョニー・デップ)と称するおかしな帽子職人は、ずっと昔からアリスとティーパーティするのを待っていたらしい。
不思議な国では、邪悪な赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)と、心やさしい白の女王(アン・ハサウェイ)が争っていて、アリスはその争いを鎮める救世主になるという予言だったが。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
大ヒット中のせいか、久々にチネチッタのチケット売り場に、ジャバラを超えた長い行列が出来てて、ヒット映画がなせる業を思い知った。
確かに行列ができるだけのすごい出来で、老若男女誰でも楽しめる。
吹替え版なんて見たくないと思っていたが、3D版の午前中の上映が吹替え版だけなので、仕方なく吹替え版に。しかも上映40分前にチケット売り場に行ったのに、すでに前から3列目しか開いていなくて、きわめてひどい状況と思ったが、結果吹替え版のほうが映像に集中できて3Dが楽しめた。
一緒に行ったダンナも大満足の素敵なストーリー+映像美。
もう一回2D版で観たいなあ。

|

必死剣鳥刺し

Torisashi
72点
公式サイト: http://www.torisashi.com/
試写会場:サイエンスホール(via D様、いつもありがとうございます)
監督:平山秀幸
出演:豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、小日向文世、岸部一徳
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
兼見三佐ェ門(豊川悦司)は、ある日能会の後、藩主の側室・連子(関めぐみ)を回廊で刺し殺した。
打ち首を覚悟の上だったが、何故かおとがめは甘く、1年間の自宅監禁と石高を減らされただけ。
三佐ェ門は愛する妻(戸田菜穂)を数年前に亡くし、今は妻の姪(池脇千鶴)が何かと世話を焼いてくれていた。
数年後、家老(岸辺一徳)の勧めもあり城内のお役目に復帰するが、殿様の側近の役目は堅苦しい。
そんなある日家老から、三佐ェ門にとある依頼が舞い込む。
(公開までまだまだ間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
一般向けに初めてのお披露目で、「1回 日本シアタースタッフ映画祭」で観た。
相変わらず、豊川悦司さんは格好良く、今まで観た藤沢周平が原作映画の中では一番いい出来だった。
というか、ストーリーが静かなのはどの作品も一緒だから、いいと感じるのはまさに俳優の力かもしれない。
殿様役と、その妾役がなんだか似合わない感じはしたが、後のキャスティングはバッチリ。
殿様役はもっとアホそうな根性が悪く見える俳優さんにして、妾も関めぐみちゃんみたいに可愛い感じじゃなくて、悪役が似合う人にすればよかったのに、、、、。
それにしても、最近の池脇千鶴さん、ベッドシーンが多すぎません?個人的には『ホームレス中学生』みたいな元気のいい関西の姉ちゃん役が観たいなあ。

|

17歳の肖像

Education
70点
原題:An Education(教育)
公式HP:http://www.17-sai.jp/site/
映画館:109ネマズ川崎
監督:ロネ・シェルフィグ
出演:キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、アルフレッド・モリーナ、ロザムンド・パイク、オリヴィア・ウィリアムズ、ドミニク・クーパー
製作:イギリス(2009年)

〈ストーリー〉
時は1961年。キリスト教系女子高に通うジェニー(キャリー・マリガン)は、音楽や美術、フランスなど何にでも興味を持つもうすぐ17歳の女の子。
顔も頭もよく、オックスフォード大学への進学を、家族一丸で目指していた。
ある日、チェロの演奏の帰り雨宿りをしているところを1人の男性が車に乗せてくれた。
彼の名はデイヴィッド(ピーター・サースガード)。珍しい車に乗る不動産や美術品を売買するやり手のビジネスマンだった。
ジェニーを気に入ったデイヴィッドは、巧みな話術でジェニーの両親も丸めこめ、ジェニーをコンサートや週末旅行などあちこちに連れて行き、勉強一筋だったジェニーは今まで知らない世界を知り、大学進学する意味がわからなくなる。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
1961年代は、まだ女性の働き口もなく、結婚することが就職だったらしい。まあ、日本も1980年くらいまでそうだったけど。
もっと青春、青春した映画かと思っていたが、アメリカのティーンエイジャーものと日本の中間くらいで、あんまり夢が感じられない。
よって、なんだか共感できなかった。
一度大人になっちゃうと二度と子供に戻れないっていうことはわかるんだけど。

|

トロッコ

Torocco
60点
公式サイト: http://www.torocco-movie.com/
試写会場:サイエンスホール(by cinemacafe様、Pause様、いつもありがとうございます)
監督:川口浩史
出演:尾野真千子、原田賢人、大橋喬一、ホン・リウ、チャン・ハン、メイ・ファン
製作:日本(2009年)

〈ストーリー〉
亡くなった夫の位牌を持って、夫の故郷・台湾に来た夕美子(尾野真千子)。
夫の忘れ形見のアツシ(原田賢人)とトキ(大橋喬一)には、初めての台湾だった。
夫に先立たれ、幼い子供二人を女手一つで育てて行くのは辛いだろうと、義理の両親や弟は気遣かってくれるが、夕美子は今まで生きてきた人生を後悔していた。
(公開までまだ間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
当初、母親が何故あんなにイライラしているのか、長男が何故キカズなのか全く理解出来なかったが、終盤のセリフでようやく理解出来た。
あんなに日本っぽい集落が今だに存在するのか、床に座ってご飯食べる習慣があるのか疑問。
さらにおじいちゃんと孫の年齢が離れ過ぎてて、舞台が1980年代か、せめて90年代にしないとおかしいが、子供がニンテンドーDS持ってるから、嫌でも21世紀だとわかってしまう。
おじいちゃんもお父さんも40代で子供授かったという設定で納得しよう。
風景は綺麗だけど、台湾人の意識が全く取り入れられてないと思われる日本人よがりなお話。『海角七號』をちょびっと取り入れるとよかったかも。
メイ・ファンさんの日本語がお上手でびっくり。日本語教育受けた世代でいらっしゃるのかしら?

|

ウルフマン

Wolfman
68点
原題:The Wolfman (狼男)
公式HP:http://wolfman-movie.jp/
試写会場:スペースFS汐留
監督:ジョー・ジョンストン
出演:ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント、ヒューゴ・ウィーヴィング
製作:アメリカ(2010年)

〈ストーリー〉
兄が何者かに殺されたという手紙を、兄のフィアンセのグエン(エミリー・ブラント)から受け取ったローレンス(ベネチオ・デル・トロ)は、久しぶりに父が住むタルボット城に帰ってきた。
そこには無残な姿でズタズタになった兄の死骸があった。
満月の夜、父(アンソニー・ホプキンス)から外に出るなと忠告されたにもかかわらず、兄殺しの真相を探りにジプシーの村に出かけたローレンスは、そこで狼男にかまれてしまう。
グエンの手当てに心がなごむローレンスだが、次の満月の夜に体に変化が起きる。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
最初から最後まで、あんまり話に魅力を感じなかった。
っていうか、何でローレンスがグエンと愛し合うのか、父が息子にあんなに冷酷なのか、疑問な点がたくさん。
それにジプシー村の男の子が、狼を追いかけていく理由もわからないし、、、、。
ベネチオ・デル・トロの普通の顔のメイクもきつくて、狼だろうが人間だろうが、ベネチオに見えなかった。
せっかく舞台とか衣装とか作りこんでいるんだから、ストーリーももうちょっと大衆受けするように作って欲しかった。

|

のだめカンタービレ 最終楽章 後編

Nodame_kohen
80点
公式HP:http://www.nodame-movie.jp/
映画館:TOHOシネマズ川崎(スクリーン5)
監督:武内英樹
出演:上野樹里、玉木宏、瑛太、小出恵介、ウェンツ瑛士、ベッキー、福士誠治、吉瀬美智子、山田優、竹中直人、水川あさみ
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
プロの指揮者として集中するために、のだめ(上野樹里)と距離を置くことを決めた千秋(玉木宏)は、のだめと同じアパートから近所のアパートに引っ越した。
千秋がいなくなった部屋を練習場として使うことを許されたのだめは、早速部屋がゴミ溜め状態に。
そこへコンテストに参加する清良(水川あさみ)を応援しに、峰龍太郎(瑛太)と真澄(小出恵介)がやってきた。
清良のコンテストで聞いたピアノの曲をいつか千秋とコンチェルトでやりたいと言ったのだめだったが、その曲は次に千秋がRui(山田優)とともにやることに決まっていた。
それを知ったのだめはショックのあまり、奇抜な行動に出るが、、、。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
多分映画作品としては、大したことないのはわかっているが、テレビドラマからのだめを見続けて来た人間としては、これが本当に最後かと思うと色々思い入れが入ってしまう。
ダンナはコンサート部分の音楽が長すぎと言っていたが、私は音楽を聞くのも楽しかったので、全然気にならなかった。
少女マンガチックな恋愛ものが大好きな私は、これまでの「のだめ」シリーズ(連ドラ、スペシャルドラマ、映画前篇)の中ではこの作品が一番胸キュンで、気に行った。
特にコタツのシーンは本当に素敵。
ハッピーエンドで終わるのも少女漫画的でいいし、これで終わっちゃうかと思うと本当に寂しい、、、、weep

|

第9地区

District9
70点
原題:Distroct 9(地区9)
公式HP:http://d-9.gaga.ne.jp/
映画館:TOHOシネマズ錦糸町
監督:ニール・ブロムカンプ
出演:シャルト・コプリー、デヴィッド・ジェームス、ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド
製作:アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
ある日突然南アフリカのヨハネズブルグ上空に現れた巨大宇宙船。
壁に穴を開け中に入ってみると、栄養失調で今にも倒れそうなエイリアンが多数乗っていた。
人道的に放っておくわけにもいかず、難民キャンプを作ってエイリアンを住まわせたが、人間の常識が通用しないエイリアンにとまどう人類。
エイリアンが地球に飛来して20年がたった今、MNUという連邦組織の代表として選ばれたヴィカス(シャルト・コプリー)は、エイリアンを新しい居住地に移すと称して、エイリアンが持っている武器を押収する役目を担った。
ほとんどのエイリアンは働き蜂のように無能だったが、中に有能なエイリアン、クリストファー・ジョンソンがいて、20年かけて宇宙船を動かす燃料と機械を開発し続けていた。
しかしヴィカスは、その燃料を体に浴びてしまい、体にある異変が起き始め、、、、。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
『ET』の大人版みたいなカンジだけど、いかにもリアルっぽくインタビューに答える人をいっぱい出しているところが現代映画っぽかった。
ってゆーか、あれって何を言いたかったのかなあ。
人間は自分と異質なものを一か所に集めて、隔離したがって、かつ平気で殺しちゃうってことかなあ。
つまりイスラエルのパレスチナ問題を比喩しているのかとかんぐってしまった。
同じアフリカ大陸が舞台だし。
ってゆーか、なんでヨハネスブルグなの?
南アフリカが映画の『ツォツィ』みたいな国だとすると、エイリアンどころか普通の人間ですらまともに歩けないような国なのに、、、、。
それに、なんでこんなに私ですら予告編見たことないような映画が、興行成績2位なわけ?今日も平日昼間なのに結構お客さん入ってたし、どこで宣伝してたんだろう?

|

シャッター アイランド

Shutterisland
90点
原題:Shutter Island(閉ざされた島)
公式HP:http://www.s-island.jp/
映画館:TOHOシネマズ六本木
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングスレー
製作:アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
FBIの捜査官テディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、シャッターアイランドと呼ばれる精神異常犯罪者収容所に調査にやってきた。
完全に閉鎖された部屋から1人の女性が消えた事件の調査にやってきたのだ。
同僚のチャック(マーク・ラファエロ)とともに調査を進めるが、関係者の誰もが口裏を合わせたように同じ証言をする。
そうするうちにテディは、頭痛がひどくなり、死んだ妻の幻覚を観るようになる。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
さすがよく出来た映画。
最初から最後まで、一瞬たりともスクリーンから目が離せなかった。
字幕に集中すると、画面にある色々なヒントを見逃すというので、なるべく字幕を見ないようにしていたが、画面というよりも話の進み方から、なんとなく結末が予測できた。
しかし、最後の最後で、やっぱり真実は何なのかわからなくなって、マーティン・スコシッジはすごいと思ったが、やっぱり真実が知りたい!!!
私は、出だしのあたりが真実だと思うんだけど、、、、。

|

オーケストラ!

Leconcert
75点
原題:Le Concert(コンサート)
公式HP:http://orchestra.gaga.ne.jp/#/main
試写会場:シネマート試写室
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン
製作:フランス(2009年)

〈ストーリー〉
かつてブレジネフ政権時代に、ロシア・ボリショイ交響楽団の指揮者をクビになったアンドレ(アレクセイ・グシュコブ)は、今は楽団事務所の清掃員をしている。
ある日マネージャーの部屋を清掃中に、一枚のFAXがパリのシャトレ劇場から一夜限りのコンサートの依頼が来る。
どうしてもチャイコフスキーをもう一度演奏したいアンドレは、仲間のサシャ(ドミトリー・ナザロフ)とともに、もう一度仲間を集めて楽団を作ってボリショイ交響楽団になりすましなんとかコンサートをしようとする。
ソリストに選んだのは新進気鋭のアン=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)。
アンドレがどうしてももう一度みんなとアン=マリーとコンサートをやるには、あるわけがあった。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
公開時期が今週末なのは、あきらかに『のだめカンタービレ』の公開日と合わせたと思われる。
つまり『のだめ』を観てクラシックに興味を持った人を引き込もうという作戦だろうが、配給会社も考えたものだと感心。私はどっちにしても両方観るつもりだったけど、音楽の質や俳優さんたちの個性を考えると、明らかにこちらのほうが上。
なんといってもコンサートの曲12分間かけるところがすごい。
もちろん音をバックに画像はいろいろ変わるのだが、その見せ方もうまくて、もっともっと聞きたくなった。
普通エンディングロールの音楽がいきなり鳴ってうるさく感じるのに、今日はいやに小さく控えめに聞こえた。
ストーリーは東洋人的には別の背景であって欲しかったけど、ヨーロッパ人的にはああいう感じなのかなあ。
アンドレ役の人が話す片言のフランス語が、字幕を見ながらだと単語がほぼ聞き取れて、フランス語学習初心者にもお勧め。

|

月に囚われた男

Moon
75点
原題:Moon(月)
公式HP:http://moon-otoko.jp/
映画館:川崎チネチッタ(チネ7)
監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:サム・ロックウェル、ケヴィン・スペイシー
製作:イギリス(2009年)

〈ストーリー〉
近未来、月で地球向けのエネルギー素材「サラン」を採掘している会社から3年間月で一人で作業する任務についているサム(サム・ロックウェル)。
あと2週間で地球に戻れるというときに、作業車で事故を起こしケガをしてしまった。
月の基地でサムの唯一の友人で機械のガーディ(ケヴィン・スペーシー)は、サムを基地に連れてきて介護していた。
すっかり病気が治って、外に出かけたサムは、自分が起こした事故車を見つけ、さらに中人が倒れているのを発見して連れてくる。
しかしその倒れていた人物は、事故に遭った自分だった。
(ストーリーはここまで)

〈感想〉
出演者は、ほぼ1人だけで、他に出てくる人間はモニターの向こう側の人のみという、出演者に関して言えばすごい低予算だと思われる。
それでもこれだけ面白い映画を作れるなんて、イギリスってすごい。
日本はSF映画がすごい苦手なような気がする。
ストーリー次第で、登場人物が少なくてもいくらでもいい映画は作れるのに、、、、。
1人で何人もの自分を演じるサムもすごい。
だって、映画だと2人のサムが会話しているが、実際は1人で別々に演じて撮っているんだろうから、誰もいない相手に向かってひたすら演技を続けているんだから。
一見の価値あり映画です。

|

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官

Crossingover
80点
原題:Crossing Over(国境越え)
公式HP:http://www.seiginoyukue.jp/
映画館:新橋文化劇場
監督:ウェイン・クレイマー
出演:ハリソン・フォード、アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス
製作:アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
移民局の捜査官マックス(ハリソン・フォード)は、恩情が熱い性格なのに、非情な仕事の移民狩りを仕事にしている。
ある日製縫会社に移民捜査に行くとミレカというメキシコ人女性が、小さな子供を知り合いに預けてあるから、子供を迎えに行ってくれと頼まれる。
通常はそういった個人的な願いは聞き入れられないが、子供を置いたままミレカが強制送還になったのを知り、不憫に思ったマックスは子供を迎えに行き、ティファナの実家に子供を直接送り届けるが、ミレカは再びアメリカに行ったという。
オーストラリア人で女優を目指すクレア(アリス・イブ)は、7か月前に観光ビザでアメリカに来て以来、女優の仕事を探し、とうとう仕事がもらえそうなのにグリーンカードが無いと正式契約が出来ないため、たまたま車をぶつけて知り合った移民判定官のコール(レイ・リオッタ)に、グリーンカードをもらう代わりに体を許す。
そのアリスの彼氏のギャビン(ジム・スタージェス)は、今まで宗教にまったく無関心だったのに、仕事欲しさに敬虔なユダヤ教だとうそをついて、ユダヤ教の学校教師の職を得る。
コールの妻のデニス(アシュレイ・ジュッド)は、移民弁護士で、エイズになった母親から捨てられ収容所で養子縁組を待つアフリカ人少女の面会に行っている。ある日コールに少女を養子にしたいと申し出るが、コールはとまどう。
(ストーリーはここまで)

〈感想〉
すごい色々なことを語っている映画。
不法滞在で強制送還されるのは、なんとなく貧しい国の有色人種っていうイメージがあるが、この映画では英語がネイティブの白人も不法滞在していることがきちんと描かれている。
移民捜査をしている人間でも情に厚い人間もいれば、ちゃんとグリーンカードを取ってアメリカ人になっているのに、考え方は出身国の習慣のままということもちゃんと描いているのが面白い。
なんであそこまでしてアメリカに行きたいのか、行かなくてはいけないのか?
ジム・スタージェス演じる男性は、どこの国出身なのか最後までわからなかったけど、女の子と同じオーストラリア人ってことなのかなあ。
イスラム教徒の女の子が強制送還されるシーンは、去年日本で話題になったフィリピン人中学生を思い出し、可哀そうだった。なんとかならないのかなあ。

|

ファイナル・デス・ゲーム

Opengraves
72点
原題:Open Graves(墓を開けよ)
公式サイト: http://www.final-death-game.jp/
映画館:新橋文化劇場
監督:アルバロ・デ・アルミニャン
出演:マイク・ヴォーゲル、エリザ・ドゥシュク、イーサン・レインズ、
製作:アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
スペインに留学中のアメリカ人のジェイソン(マイク・ヴォーゲル)は、サーファー仲間の友人のトマスと、その恋人のリサとともに、ダウンタウンに買い物に来た。
そこでたまたま入った奇妙な店で、古い大きな箱を渡される。
中にはマンバと呼ばれるゲームが入っていて、パーティで居合わせた7人でゲームを始める。
墓のマークで止まると負けで、カードを引かなくてはいけなく、カードにはその人の死に方が書いてある。
ただのゲームだと思っていたので、最初に負けたパブロがビールを買いに行くと、カードの予言と同じ死に方をする。その後も次々と予言通りにゲーム参加者が死に、ゲームで唯一負けなかったジェイソンとエリカ(エリザ・ドゥシュク)は、ゲームを譲った人間を探しだし、マンバがどんなゲームなのかを聞き出す。
ゲームの勝利者は、どんな願いもかなえてもらえることを知ったジェイソンとエリカは、ゲームをやる前の1週間前に戻って、死んだ友人を助けたいと願い、ゲームを再び始める。結果ジェイソンが勝利し、1週間前に戻るが、、、。

〈感想〉
超B級映画の臭いがプンプンする映画だが、意外に面白かった。
1週間前に戻っても、また同じことを繰り返すだけなのに、と思ったらやっぱりそのとおりだった。
ただなんで舞台がスペインなのに、みんな英語を話すのかな?
なんでスペインにする必要があったんだろう?

|

カケラ

Kakera
70点
公式サイト: http://www.love-kakera.jp/index.html
映画館:ユーロスペース
監督:安藤モモ子
出演:満島ひかり、中村映里子、永岡祐、光石研、根岸季衣、志茂田景樹、津川雅彦、かたせ梨乃
製作:日本(2009年)

〈ストーリー〉
大学生のハル(満島ひかり)は、二股をかけている彼氏(永岡祐)にとって会ってセックスするだけの都合のいい女。
こんな生活から抜け出したいと思いながらも中々抜け出せずにいたある日、喫茶店でリコ(中村映里子)から声をかけられ、突然好きだと言われる。
今までレズっ気がなかったハルは正直面食らうが、悪い気がせず、リコと会うようになる。
リコの職業はメディカルアーティストと言って、体の一部を失った人に、本物そっくりの手やオッパイなどを作る仕事。
ハルと会うようになったリコは、ハルが他の男と口をきくだけで嫉妬心丸出しになり、さらに彼氏とまた寝てしまったハルを激しくののしるが、、、、。
(まだ全国的に未公開のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
『キネマ旬報』で『プライド』並みに絶賛されていたので、期待して観に行った。
、、、が、、、、途中で席を立って出て行ったおっさんもいたくらい、理解しがたい人には理解できないかも。
私はかろうじて理解できたけど、結局何が言いたいのか、よくわからない。
普通の女の子が持っている、うじうじした部分を突然やって来た生理みたいなもので表してんのかなあ。
トイレでタンポン入れている姿とか、ナプキンをパンツに張り付けるシーンを見たら、普通のおっさんはびっくりするだろうなあ。
でも、男だって女の知らないところでもっとひどいことしてるのかなあ。
女性が作ったガールズムービーじゃなくて、男性が作った男の情けない部分を表したボーイズムービーもあればいいのに、、、。
ところで、満島ひかりちゃん目当てで観に行ったけど、リコちゃん役の中村映里子ちゃんのほうが、役柄のせいか目立ってたよね。モデルばりにスタイルいいし、顔も可愛いし、色白だし、、、、。今後に期待です。

|

ダーリンは外国人

Darlinwagaikokujin
75点
公式サイト: http://www.darling-movie.com/index.html
試写会場:よみうりホール(via A様、いつもありがとうございます)
監督:宇恵和昭
出演:井上真央、ジョナサン・シェア、国仲涼子、國村隼、大竹しのぶ、戸田菜穂
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
漫画家志望のサオリ(井上真央)は、日本語ぺらぺらの語学オタクのトニー(ジョナサン・シェア)は、付き合いだしてラブラブ・モード。
しかしサオリの両親にトニーを紹介する場としてサオリが選んだのは、いきなり姉(国仲涼子)の結婚式にトニーを連れていくこと。トニーの純粋さに一辺で惚れてしまった母親(大竹しのぶ)とは反対に、漫画家になると言って家を飛び出したのに、夢半ばで外国人と結婚しようとしているサオリに「俺は反対だ」という父親(國村隼)。
それ以来、父親に認めてほしくて、漫画を頑張るサオリだったが、いつの間にか家から笑いが消えて、ぎくしゃくする二人だったが、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
途中でサオリが「日本人同士ならうまく行くことも、外国人とはうまく行かない」というセリフがあったが、それは全くの大間違い。
日本人同士だろうが近所同士で結婚しようが、価値観は各家庭で全部違う。一列失敗したくないなら、小さい頃から一緒にいたいとこ同士で結婚するのが早いんじゃない?って世間に言いたい。
いや、言いたいのはそんなことじゃなくて、『ダーリンは外国人』を読んでた読者で、自身も語学オタクな私的には、なんだかトニーのことが描かれていないなーって、、、。
でもよく考えたら、この映画1時間40分という、最近の日本映画としては類まれなる短さ。
よっぽどいい映画じゃない限り、観るに耐えれない2時間以上の映画が多い邦画で、この短さは奇跡的。
この時間を考えたら、トニーさんの心情や、トニーさんのオタク度を表すよりも、サオリさんの心情を中心に描いたほうが、日本人にウケるのかな~って。
でも、、、やっぱり、、、、本当は、トニーさんの類まれなる面白い日本語発見をもっと紹介して欲しかったな~。

|

獄(ひとや)に咲く花

Hitoyani
75点
公式サイト: http://www.hitoya.com/
試写会場:スペースFS汐留ホール(by nifty映画様、いつもありがとうございます)
監督:石原興
出演:近衛はな、前田倫良、目黒祐樹、赤座美代子、池内万作、勝村政信、本田博太郎、神山 繁
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
嘉永七年、野山獄という長州藩の士族用牢獄に、江戸から運ばれて投獄されたものがいた。
男の名は吉田虎次郎(前田倫良)。下田でメリケン船に密航しようとして失敗し、投獄されたのだ。
野山獄は、部屋からの出入りなどは自由だったが、一度投獄されると、そこから出た者はいないため、囚人たちは生きる希望もなく毎日ダラダラ過ごしていた。
中に女性の囚人・高須久(近衛はな)がいて、毎朝、庭の萩の木に水をやるのが日課だった。
他の誰にも心を開いたことのないはなだったが、虎次郎の「人間はみな平等」という真っすぐな考え方と人柄に、だんだん惹かれていく。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
吉田松蔭のことは、ほぼまったく何も知らなかったので、見るもの聞くもの、すべて新鮮だった。
そもそもあの時代に、士族専用の牢屋があって、しかもいまだに男尊女卑の考え方が超キョーレツな長州で、男女一緒の牢屋があったなんて考えられない。
さらに牢屋なのに、部屋の出入りが自由なんて、今の日本から考えても画期的!
っつーか、あの囚人の方々、脱走しようと考えないのかしら?脱走してもすぐ捕まっちゃうから、脱走しないのかな?
映画自体の感想はと言えば、俳優さんが舞台系の方が多いのか、セリフが舞台チックで気になったが、ストーリーの筋がいいので、気にならなかった。
それよりも、妙なカット割のほうが気になった。妙に雪をスローで降らせてみたり、心情を空想と思える画像で表してみたり、、、。わざとらしいくらいにビジュアルで示そうとしているのかもしれないけど、もうちょっと控えめな演出でも日本人同士なんだから、そのくらいわかるよー。まさか全世界的公開を目指しているんじゃないんだろうし、あそこまで露骨に示さなくてもいいんじゃないかなあ。

|

息もできない

Breathless
78点
原題:똥파리(銀バエ)
公式サイト: http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/
映画館:シネマライズ渋谷
監督:ヤン・イクチュン
出演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン
製作:韓国(2008年)

〈ストーリー〉
借金取りのサンフン(ヤン・イクチュン)は、「このクソ野郎」が口癖の暴力的な行動ばかり取る男。
4歳年上の社長にもタメ口をきき、後輩たちをすぐ殴るので、後輩からも嫌われていた。
それでも内心は単純ないいやつで、離婚して生活が苦しい姉やその息子を心配して、しょっちゅうお金を渡していた。
いつものように甥っこに小遣いを渡した後、たまたま女子高生のヨニ(キム・コッピ)にツバを飛ばしたことから、ヨニからタメ口でいいようにあしらわれるようになる。
サンフンは、過去に父親の家庭内暴力が原因で姉と母親を亡くし、姉を殺した父親を極端に恨んでいた。
ヨニも、暴力的で学校にも行かず仕事もしない弟と、気がふれた父親と3人暮らし。家賃も払えず家から追い出されるような極限的な状態にあった。
お互いの名前すら知らないのに、どこかしら共通点があるサンフンとヨニは、ソウルメイトのように親しくなるが、、、、。
(まだ全国的に未公開のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
前評判がめちゃくちゃ高いから、すごい観たくて平日の空いていそうな時間に観に行った。
なのに、やっぱり渋谷という土地柄か、混んでて、私の列は1列びっしり。だから都会の映画館は嫌いなのよねweep
両隣にちょっと変なおじさんがいたせいか、隣のおっさんはめっさ泣いているのに私はそこまで共感できず、確かに胸にキュンと来るものはあるけど、似たような共感度的には『グッバイ、レーニン!』のようには私の涙腺を刺激しなかったな。
だいたい韓国って、なにで人間の命があんなに軽いのかしら?
犯人捜せっつーの。

|

« 2010年3月 | トップページ | 2010年5月 »