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RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

Railways
76点
公式サイト: http://www.railways-movie.jp/
試写会場:文化放送メディアホール(by文化放送様、いつもありがとうございます)
監督:錦織良成
出演:中井貴一、高島礼子、本仮屋ユイカ、三浦貴大、奈良岡朋子
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
一流企業に勤める筒井肇(中井貴一)は、仕事一筋で今まで家庭も顧みず、ひたすら走り続けてきた。
島根に一人で住む母親が病気で倒れ、同期入社で親友の川平(遠藤憲一)が交通事故で亡くなったことを機に、肇の気持ちに変化が起きる。
川平が言った「これからは好きなことをやって生きていきたい」という言葉に後押しされて、昔からの夢だった地元の赤字私鉄の通称バタデンの運転手になることを決意する。
しかし、49歳で転職し、ハーブティー店を営む妻(高島礼子)と離れて暮らすのは不安なことだった。
しかし大学生で島根と祖母が大好きな娘(本仮屋ユイカ)の応援も受け、肇は運転手を目指す。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
一言でいえば『おくりびと』のような癒し系の映画。
映画の中には、嫌なやつは出てこないし、島根ののんびりした風景がきれいで、田舎の人々もやさしくて、、、、。
ただ、主人公が何故、エリートコースをはずれて、転職する気になったのか、すっ飛ばされていたような気がする。
大企業の歯車としてがむしゃらに生きてきた人間が49歳で、運転手に転換するなんて、普通考えられない。
さらに、妻があんなに理解があるのもちょっと不自然。普通、収入が減るから反対するよね。どうやってローンとか生活費払ってくの?
いずれにしても、映画に出てくる島根は、私の中で日本一だから、島根が舞台と聞いただけで点数が高くなる。
本当にあんなにきれいなら、一度出雲に行ってみたいな。。。。。

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マイレージ、マイライフ

75点
原題:Up In the Air(空の上)
公式サイト: http://www.mile-life.jp/
映画館:川崎チネチッタ(チネ12)
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ジェイソン・ベイトマン、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック
製作:アメリカ(2009年)

〈ストーリー>
解雇通告人として、アメリカ国内のあらゆるところに飛行機で出張するライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)は、人生をバックパックに例えて、余計なものは一切バックパックに詰め込まない主義だった。
ある日、ホテルのバーで知りあったやはり出張族の女性アレックスと意気投合し、後腐れの無い関係を楽しむ。
出張でマイルを10000万マイル貯めることが目標だったライアンにある日とんでもない事態が起こる。
新卒で入社した女性ナタリーが、ネットで解雇通告を行い、出張費を節約する案を提起し社長がそれを気に入ってしまったのだ。
反論したライアンは、ナタリーを連れてOJTに出かけることになるが。

〈感想〉
最初から話の行き着く先が読めてしまう内容だか、例えがユニークなせいか、結構楽しめた。
空港のセンサーチェックでどんな人の後ろに並べば速いかとか、どうやってマイレージを効率的に貯めるかとか、旅の役立ち情報もわかっていいかも。ちなみに年寄りや子連れの人の後ろは避け、アジア人ビジネスマンがいる列が速いらしい。って言っても日本にいる限りみんなアジア人なんだけど。
結局、主人公が求めるものが本当は何だったのか、はっきりはわからずじまいだった。
アレックスの正体は、自分が女なせいか、途中から想像がついたけどね。

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てぃだかんかん

Tidakankan_2
80点
公式サイト: http://tida.goo.ne.jp/
試写会場:よみうりホール(by報知新聞様、いつもありがとうございます)
監督:李闘士男
出演:岡村隆史、松雪泰子、吉沢悠、國村隼、原田美枝子
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
昔から海の中をのぞく以外、何の取りえもない不良品の金城健司(岡村隆史)は、大人になっても人魚がいると信じている由莉(松雪泰子)と結婚した。
結婚を機に観光客向けの熱帯魚バーを始めて4号店まで出して、やっと稼げるようになったと母親(原田美枝子)が喜んだのもつかの間、いきなり店を止めて珊瑚の養殖を始めると言いだした。
世界中で誰もやっていないことに挑戦する健司だったが漁協の嫌がらせや、詐欺などの困難が待ち受ける。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
こうゆう実在する人物を描いた映画は、おうおうにしてイマイチな出来になりがちだが、この映画は監督がいいのかキャストがいいのかわからないが、非常にいい出来になっていた。
沖縄の海を美化しすぎず、ちゃんと死んだサンゴだらけの海も見せているし、ノンビリムードを押し出した他の沖縄映画みたいになってなくて、そこも◎。
岡村さんのダイビングシーンも『スイートリトルライズ』と比べるとちゃんとしてて、基本に忠実で安定したバックロールエントリー、水中でもちゃんと中性浮力が取れているし、結構潜っていらっしゃるんだな~と実感。
難を言えば、あの詐欺のようなリタイヤおじさんは、一体何が目的だったの?他人をだましても得にならないだろうし。
珊瑚の産卵シーンは、一般の方向けに、もうちょっと説明が欲しかったな。
珊瑚って、あたり一帯みんな一斉に産卵するんです。しかも満月の夜に。だから人間もある程度産卵日が予測できるんですよ、くらいの説明はあったほうが、海に詳しくない方もわかりやすかったと思う。
それを引いても、ダイバーが観てもかなりの出来で、李闘士男監督、これから注目してみようかな、って気になった。

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霜花店-運命、その愛

Sunhuajom
90点
原題:쌍화점(霜花店)
公式サイト: http://frozen-f.com/
映画館:シネマート六本木(スクリーン1)
監督:ユ・ハ
出演:チョ・インソン、チュ・ジンモ、ソン・ジヒョ
製作:韓国(2008年)

〈ストーリー〉(完全ストーリー入りなので、読みたい方は範囲指定して反転させてください)
高麗末期。容姿端麗な男子を集めて近衛兵を作って、王の護衛をさせていた。
中でもひときわ王(チュ・ジンモ)の寵愛を受けていたホンニム(チョ・インソン)は、近衛兵の隊長で、毎晩王の相手をする愛人だった。
王には、元からめとった妻(ソン・ジヒョ)がいて、早く世継ぎを作らないと、元の後ろ盾で別の王族を世子にすると脅迫される。
女性を抱けない王は、仕方なく愛人のホンニムに王妃を抱くように依頼する。
初日は、命令にそむいてしまったが、2日目は王の窮地を救うために王妃を抱くホンニム。
しかし一旦体を重ねてしまうと、ホンニムの心には異変が起きていた。
3日間のみの合房が終わり、次の機会まで会うことのないはずだったホンニムと王妃だが、どこにいても王妃の姿を追ってしまうホンニム。
とうとう宴会の夜、王妃はホンニムを兵書庫に呼び出し、体を重ねてしまう。
ホンニムの心を読んでしまった王は、次の王妃との合房の際は、王妃の相手を副隊長のスンギ(シム・ジホ)にすると言う。
自分を連れて逃げてくれと頼む王妃に、ホンニムは自分は王の男に戻ることを告げ、2度と王妃と会わないことを誓う。
ホンニムの一瞬の気の迷いを消すため、王はホンニムに国境の警備に行くように命じる。
もう2度と会わないと決めたのに、王妃から懐妊の知らせを受け、出発の朝、再び書庫で体を重ねた王妃とホンニムだったが、そこに王が現れて、王妃の目の前でホンニムは去勢されてしまう。
王妃の懐妊を知った王は、王妃のお腹の子供の秘密を知るものを、副隊長のスンギに命じてすべて始末させる。
ホンニムの身を案じた王妃は、ホンニムを慕う近衛兵に命じて寺に身を隠させるが、仲間は王に捕えられさらし首にされてしまう。
さらし首の中に、王妃らしき首を見つけたホンニムの怒りは頂点に達し、ホンニムは宴会に紛れ込んで宮廷の王の部屋に忍び込み、王に決闘を申し込む。
そこへ王を殺せば、身の安全を約束すると王妃から約束されたスンギの兵隊がやってくるが、スンギは王とホンニムがお互い殺し合うのを、ただ見守る。
王から致命的な一突きを受けたホンニムもまた、王を刺し2人はその場で倒れる。
そこに王妃が現れホンニムの身を案じるが、スンギによって阻止され王妃はホンニムの死にめに立ち会えない。
王妃が生きているのを知ったホンニムは、王の自分への愛情を初めて感じながら息絶える。

〈感想〉
普段観ている韓国歴史ドラマをギュッと縮めて凝縮したようで、すごい面白かった。
特に、王とホンニムのベッドシーンが結構濃厚で『フィリップ、君を愛してる』にも負けないくらいの本格ゲイムービーかと思いきや、ホンニムと王妃のベッドシーンも本格的で『ラストコーション』にも匹敵する出来栄え。
主演の男優さん、まだお若いのにこんな大胆なベッドシーンを演じるなんて、ご両親の手前とか考えると勇気が要ったろうなあ、と思うとお母さんみたいな気分になってしまった。
ベッドシーン意外も、宮廷の豪華さはまるで『王妃の紋章』みたいだし、かっこいい男子がいっぱいの近衛兵は『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜』みたいだし、色んな作品のいいところが詰まった感じ。
ストーリーも、愛憎劇のわりには、男同士の愛情だったりするので、普通の韓ドラと違ってて興味惹かれるし。
なんでこんなにいい作品なのに、シネマートみたいなマイナーな映画館でしかやらないのかな。
是非チネチッタ様でやって欲しかったなあ。
そしたら、パンフレットが1500円なんていう破格値じゃなかっただろうに。

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狙った恋の落とし方。

Nerattakoi
68点
原題:非誠勿擾(冷やかしならお断り)
公式サイト: http://nerakoi.com/
映画館:キネカ大森(スクリーン2)
監督:フォン・シャオガン
出演:グオ・ヨウ、スー・チー、宇崎逸聡、ビビアン・スー、アレックス・フォン
製作:中国(2008年)

〈ストーリー〉
40代の婚活男のチン・フェン(グオ・ヨウ)は、発明品のジャンケン機を投資家に売りつけた大金を元手に、本格的に結婚相手を探し始めた。
容姿端麗だと、自分に合わないからと、容姿は問わないはずだったのに、ネットの募集で電話をかけて来た女性・笑笑(シャオシャオ、スー・チー)は、絶世の美女。
見合いの後、酒に誘われ、笑笑の許されない恋の話を聞いたチンは、自分の過去の傷も話してしまう。
もう二度と会わないはずだったが、家を買いに行った杭州行きの飛行機で、キャビンアテンダントの笑笑と再会するチン。
しかも、同じ飛行機の同じクラスに、笑笑の不倫相手夫妻も乗り合わせていて、笑笑のテンションはマックスに達する。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
中国式の婚活が、あまりにもストレートすぎて、字幕を見ても頭で理解できず、ゆえに話がほとんど理解できなかった。
初対面の人間に、自分のお腹に子供がいるとか、男性は株と同じだとか、セックスは年に1回程度がいいとか、そんなこと普通言う~?
さらに主人公のグオ・ヨウさん。普通の映画に出ていらっしゃる分には味があっていいお方だけど、婚活するには年齢とルックスが、、、、。しかも相手がアジアンビューティ代表格のスー・チーちゃんだなんてありえないでしょう。
せめて、トニー・レオンさん並みのルックスだったら、恋愛物語になったのに。
ロケ地の北海道がこの映画で人気になったとのことだったが、日本人の私がイメージする北海道とはまた違っていて、中国人はこんな風景が好きなのかー、とちょっと以外。
日本人が本当にこの映画ぐらい外国人観光客に優しければいいのにね。

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スイートリトルライズ

Sweetlittlelies
65点
公式サイト: http://www.cinemacafe.net/official/sweet-little-lies/pc.html
映画館:川崎チネチッタ(チネ10)
監督:矢崎仁司
出演:中谷美紀、大森南朋、池脇千鶴、小林十市
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
テディベア人形制作家の瑠璃子(中谷美紀)は、IT系サラリーマンの聡(大森南朋)と結婚して3年になる。
聡は、結婚していても何故か瑠璃子と距離を置き、一人で部屋にかぎをかけてゲームに浸る時間が長い。
なんとなくしっくり行かない瑠璃子は、自分の個展に来た男性・春夫(小林十市)とお互い惹かれあい、逢瀬を重ねるようになる。
一方の聡も、大学のサークルの後輩しほ(池脇千鶴)と同窓会で再会し、しほの積極的なアプローチもあって、肉体関係になる。
お互い浮気をしながらも、家では普通の夫婦を装う二人。
ウソをつくのは、守りたいものがあるから。あなたにはウソをつけない、と春夫に残酷な言葉を投げかける瑠璃子だったが、、、。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
『サヨウナラ、イツカ』同様、主演女優が違うカンジ。
池脇千鶴ちゃんですら濡れ場シーンをやっているのに、中谷美紀さんは終わった後の場面ばかり。
よくわからないけど、主婦の欲求不満を表すには物足りない。
作品そのものとはまったく関係無いが、ダイビングシーンで数々の間違いがあるのがすごい気になった。
まず池脇千鶴ちゃんがバックロールでボートからエントリーする場面。ゲージやオクトを膝にはさんでボートのヘリにひっからないようにするのが常識なのに、一体どんな方がスタントされたのか存じませんが、今にもヘリにひっかかりそうで、心配しちゃった。
さらに夏の場面なのに、海の中はカジメだらけ。このカジメの成長ぶりからすると、多分水温は16度くらいで、ウェットで潜れる水温じゃないでしょう。どう考えても。
さらに、ダイビング後、ホテルのベランダにウェットスーツを干す場面。ウェットスーツを思いっきり洗濯バサミではんさんでいる。これは絶対禁止sign03ウェットの気泡がつぶれちゃうでしょう。
スポーツの場面ではそれぞれ監修者がいるはずなのに、なんでこんな素人目に???な場面がオンパレードになったのか、疑問です。

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誰かが私にキスをした

Darekiss
67点
公式サイト: http://darekiss.com/
試写会場:明治安田生命ホール(via Aちゃん、いつもありがとうございます)
監督:ハンス・カノーザ
出演:堀北真希、松山ケンイチ、手越裕也、アントン・イェリチン、渡部篤朗
製作:日本(2010年)

〈ストーリー〉
東京アメリカンスクールに通うスクセ ナオミ(堀北真希)は、階段から落ちて頭を打ち直近4年間の記憶を失くす。
事故の現場に居合わせたユウジ(松山ケンイチ)は、救急車の中でナオミの彼氏だと説明していたが、病院に着いて話を聞くとナオミには別の彼氏がいるという。
その彼氏であるエース(アントン・イェリチン)は、ナオミが退院した日に、ナオミの部屋に窓から入って会いに来るがナオミには、彼が本当に彼氏かどうか信じられない。
イヤーブックを協同編集している長谷川未来(手越裕也)は、なにかとナオミに親切にしてくれるが、エースとユウジのことはよく思っていない。
しかしナオミは、何故か訳ありのユウジにどんどん惹かれて、ユウジもナオミが好きになるが、、、。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
どの役者さんも今まで見たどんな演技よりも下手に見えた(except渡部篤郎)。
つまり今まで見た彼らの演技はすべて監督さんの演技指導のおかげだったのか?
何よりもセリフが不自然で、普通の高校生の口語とは思えない言葉ばかり。
それを話す役者もなんかぎこちなくて、変だった。
しかも変なのは、日本人役者だけじゃなくて、アントン君もいつものような自然さがなくて、、、、。
役者はおいといて、監督の斬新な映像の遊びは面白かった。
動画の中に制止画が浮かぶのはかなり面白い。
この監督の映画は『カンバセーション』も苦手だっただけに、もう二度と観に行かないかも。

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しあわせの隠れ場所

Blindside
85点
原題:The Blind Side(死角側)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/theblindside/
映画館:109シネマズ川崎(スクリーン5)
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック、クィントン・アーロン、キャシー・ベイツ
製作国:アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
幼い頃に両親と別れ、あちこちの里親の家を転々として生きてきたマイケル・オーア(クィントン・アーロン)は、その運動能力の高さから、キリスト教の私立高校に里親が推薦して無事入学する
しかし、まわりは裕福な白人ばかりで、学力レベルも低いマイケルは、学校でも一人ぼっちで、夜行くあてもなく町のあちこちをさまよっていた。
ある日、学校に娘と息子を迎えに行ったアン・リー(サンドラ・ブロック)は、寒い雨の中を半そでのポロシャツと半ズボンで歩くマイケルを見て、放っておけずに家に連れてきて泊らせる。
初めは見ず知らずの黒人の大男を泊めたことを後悔しそうになったが、翌朝ソファに行ってみると、寝具やシーツがきれいにたたまれていて、すでに家からいなくなっていたマイケルをみて、さらに胸を痛め、一晩、また一晩と泊めるうちに、とうとう後見人になることを決意する。
さらに、恵まれた体格を生かして、一家が大好きなフットボール選手にしようと頑張るアン・リーだったが、マイケルの優しさがあだになって、せっかくの運動能力もフットボールでは活かせないかと思ったが、、、、。
(公開間もないためストーリーはここまで)

<感想>
さすがアカデミー賞の主要部門を獲った映画は違う!と思わされる作品。
アン・リー以外にも、娘や息子があんなにすんなりと他人を家に受け入れるものかどうか、はたまた演出が行き過ぎかと思われる部分もあるが、一切の無駄をはぶいてコンパクトに言いたいことを端的に伝えるやり方は、アメリカ映画のいいところ。
なんだ無駄にダラダラと長くシーンを伸ばす傾向にあるどこかの国の映画も見習って欲しい。
自分が伝えたいということも映画を作る側に大事かもしれないけど、観て楽しいと思える観客がいないと、商業映画は成り立たないわけで、どんなバカ映画でもなんでも2時間以上の大作にしちゃうってどうかと、この映画を観てて思ってしまう。
今調べたら、この映画も2時間以上あるみたい。それなのに、全然無駄を感じさせず、長さも感じないんだから、やっぱりアメリカ映画ってすごいなあ。
実話に基づいた話で、しかもすごい最近の実話らしくて、モデルになった主人公は去年プロのNFL選手になったばかりのよう。しかも本人のほうが、映画の中の俳優さんより格好いいという、変わったパターン。
まだバリバリの実在するモデルなのに、よく映画化を許可したなー、とそこもまたアメリカチックで、この映画はアメリカならではの良さが満載で、超お勧め。

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渇き

Kawaki
85点
原題:박쥐(コウモリ)
公式サイト: http://kawaki-movie.com/
映画館:ヒューマントラストシネマズ有楽町(スクリーン1)
監督:パク・チャヌク
出演:ソン・ガンホ、キム・オクビン、シン・ハギュン、キム・ヘスク、パク・インファン
製作国:韓国(2009年)

〈ストーリー〉
教会付属の養護施設で育ち、今は牧師の神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)は、自分の罪の意識を軽くするためにわざと醜くなるため、致死率100%のウィルスワクチンの生体被験者になる。
これまで500人の人間が死んだにもかかわらず、サンヒョンは生きて生還し、国中の人々から神のように崇められることとなる。
しかし、実は彼は知らぬ間に吸血鬼になってしまっていて、人間の生き血を飲むことにより、ウィルスが体から消えていたのだ。
そうとは知らず、幼馴染のガンウの家に遊びに行き、ガンウの妻、テジュ(キム・オクビン)と巡り合い、家庭に不満を持つテジュと愛し合うようになる。
恋愛するだけでも牧師として許されないのに、サンヒョンはテジュとともにガンウを殺害してしまう。
(ストーリーはここまで)

<感想>
奇怪な発想のストーリーだが、人間の持つ罪の意識や、その意識から欲望を抑えるがために、渇きを覚える様が見事に描かれていて、とても面白かった。
テジュが吸血鬼になってからのストーリーをもうちょっと手短に出来なかったかと思うが、それを除いてもさすがにパク・チャヌク監督!!!と絶賛したくなる出来栄え。
マイナス点を言えば、これは韓国映画だから仕方ないのかもしれないけど、相手役の女性が若すぎる点。
幼馴染なんだから、せめて30代半ばの女性にすればいいのに、なんであんな若い女優さんにするのかな?韓国って女優は若くないといけないのかな?
そこが不満だけど、演技的には上手かったので合格点。

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フィリップ、きみを愛してる!

Phlip
71点
原題: I Love You Philip Morris(フィリップ・モリス、君を愛している)
公式サイト: http://iloveyou.asmik-ace.co.jp/
会場:渋谷シアターTSUTAYA(by TSUTAYA様、いつもありがとうございます)
監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
出演:ジム・キャリー、ユアン・マクレガー、レスリー・マン、ロドリゴ・サントロ
製作国:フランス(2009年)

〈ストーリー〉
スティーブン・ラッセル(ジム・キャリー)は、心神深い妻と可愛い娘と暮らす警官。
しかし警官になったのは、自分を捨てて養子に出した母親を捜し出すためだった。
ある日、交通事故に遭ったことをきっかけにゲイであることをカミングアウトし、好きな男と暮らし始めるスティーブン。
しかし生活費を稼ぐために保険金詐欺を働いた彼は、刑務所に送られ、そこで運命の男フィリップ・モリス(ユアン・マクレガー)に一目惚れする。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
まずEurope Corp. というフランスの配給会社で、びっくり。さらに、男根の描き方など、今までのアメリカ映画にない表現方法なので、いくらジム・キャリーが出ているとは言え、これはアメリカ映画ではないなと思ったら、やっぱりフランス映画だったのね。納得。
ジム・キャリーの演技がコミカルだから悲壮感が出ないけど、実在するラッセル氏を別の視点でサスペンス風に描くと、全然違う作品が出来上がると思う。
ユアン・マクレガーがオカマみたいなゲイ役をやってて、アメリカにも女役のゲイがいるんだと感心。

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ソラニン

Soranin
50点
公式サイト: http://solanin-movie.jp/
試写会場:九段会館(Yahoo映画様、シネマNAVI様、いつもありがとうございます)
監督:三木孝浩
出演:宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一、伊藤歩、永山絢斗
製作国:日本(2010年)

〈ストーリー〉
OL2年目の芽衣子(宮崎あおい)は、大学時代の軽音楽サークルの仲間・種田(高良健吾)と同棲中。
コンピュータグラフィック会社でアルバイトをして生計を立て、2週間に1度バンドの練習を続けている種田がいつか夢をかなえると信じ、芽衣子が種田の分まで生活費を稼いでいた。
しかし、ある日耐えられなくなって会社を辞めた芽衣子。
俺がなんとかすると言ったのに、生活の不安をうったえる種田に、夢をあきらめるな!と不満を述べる芽衣子。
自分の夢を他人におしつけるなと逆に芽衣子を責める種田。
明日の自分がどうなるか、不安なまま毎日を過ごす種田は、ある日芽衣子の前から突然姿を消す。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
同世代のお子さんを持つ友人は、お子さんと主人公たちの姿を重ね合わせ、まさに毎日悩んでいるからよくわかるわ~と絶賛していたが、主人公たちと同年代の頃、自分の夢を求めて仕事を辞めてフラフラするなんていう贅沢がまったく許されなかった私としては、甘えるな!!!!と腹が立った。
というかその前に、ストーリー自体も、ダラダラと悩む主人公たちと同様に、無駄に間が長いダラダラとしたもので、特にライブシーンのステージ開始前の間と、最後の曲が終わった後の間は「一体何が言いたいんだ?????」と首をかしげたくなった。少なくとも私はあんなライブを観に行きたいとは思わない。
高良健吾クンと伊藤歩ちゃんというキャスティングが、同じくバンドを描いた映画の『BANDAGE』とカブっているがために、音楽性という意味でも勝手に比べてしまった。
結果、躍動感とか、音楽そのものとか、ライブシーンや演奏力、さらに音楽が好きなために悩む若者たちの姿とか、どれをとっても圧倒的に『BANDAGE』のほうが上!
音楽性に関しては監督の差かと思ったが、この作品の監督は音楽MVを長年作って来たお方とのこと。
えーーーーpunch
だったら、私は小林武史氏が作る音楽のほうを支持します!!!

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時をかける少女

Tokikake
70点
公式サイト: http://tokikake.jp/indexp.html
試写会場:新宿ピカデリー(via Dさん)
監督:谷口正晃
出演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美、青木崇高、石橋杏奈、柄本時生、勝村政信、石丸幹二
製作国:日本(2010年)

〈ストーリー〉
高校3年のヒカル(仲里依沙)は、薬学研究者の母親(安田成美)と二人暮し。
ある日、母が交通事故に遭い意識不明になるが、意識が戻った瞬間、 1972年4月の実験室に深町一夫(石丸幹二)に会いに行くと言いだす。
まだ身動き出来ない母親の代わりに過去に行くことにしたヒカリは、間違って1974年の2月に行ってしまい、そこで大学生の涼太(中尾明慶)と出会う。
涼太に手伝ってもらい深町一夫を捜すうち、ヒカルは自分と母を捨てて出て行った父親(青木崇高)に初めて会う。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
2010年に18歳の少女の両親が1974年に、大学生と高校生っていう、ちょっと無理な設定で、なんだか時代がよくわからなくなった。
結局ハッピーエンドとは言いがたいけど、普通のタイムトラベルものが歴史を変えちゃうのを考えると、これが正しい姿かも。
ただ、何故、母親があの男の子に会わなきゃ行けなかったのか、理由がまったくわからなかった。でもそれがないと話しが始まらないからしょうがないっちゃーしょうがないけど。
主演の仲里依沙ちゃんの元気な高校生役の演技が光る一作。

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シャーロック・ホームズ

Sherlockholmes
71点
原題:Sherlock Holmes
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/sherlock/
試写会場:ニッショーホール(by Excite様、いつもありがとうございます)
監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニーJr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー
製作国:イギリス(2008年)

〈ストーリー〉
シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニーJr.)は、医者のワトソン(ジュード・ロウ)をひきつれて、あらゆる事件を解決してきた。
最近起きている連続殺人事件の犯人を捕まえに、黒魔術のアジトに来ると、ブラックウッド卿(マーク・ストロング)が犯人だった。
絞首刑になったブラックウッド卿だったが、何故か墓から死体が消え、墓場から逃げるブラックウッド卿を見たというものがいた。
黒魔術の謎をつかもうと、あちこち捜査に行くホームズは、各所に似たような実験室があることに疑問を持つ。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
ラスト30分以外は、何のためにあるんだかわからないシーンが多く、音が大きいにもかかわらず寝てしまった。
せっかくイギリス映画なんだから、イギリス人俳優で固めればいいのに、ワトソン以外のメインキャストがイギリス弁を話さないのがちょっと気になった。どうして、イギリスが舞台なのに、ジョニー・デップみたいにイギリス訛りにしないのか、不思議。
そう考えると字幕版があるなら字幕版で観たほうが雰囲気でるかも。
小説をまったく読んだことがない私が悪いのかもしれないが、結局根本的な問題が解決せず、続編があるのかと思ってしまった。

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ウディ・アレンの夢と犯罪

Cassandrasdream
75点
原題:CASSANDRA'S DREAM (カサンドラの夢)
公式サイト: http://yume-hanzai-movie.com/
試写会場:東商ホール(via Aちゃん、いつもありがとう)
監督:ウディ・アレン
出演:ユアン・マクレガー、コリン・ファレル、トム・ウィルキンソン、サリー・ホーキンズ、ヘイリー・アトウェル
製作国:イギリス(2007年)

〈ストーリー〉
カリフォルニアのホテル投資をして金持ちになるのが夢のイアン(ユアン・マクレガー)と、自動車修理工でギャンブル好きのテリー(コリン・ファレル)は仲のいい兄弟だった。
ある日、美人女優のアンジェラ(ヘイリー・アトウェル)に一目ぼれしたイアンは、彼女の前で見栄を張りたくて、金持ちのふりをする。
一方ギャンブルで9万ポンドもの借金を負ったテリー。
投資用のお金が必要なイアンと、借金を返済したいテリーは、伯父に金を無心するが、代わりにとんでもない依頼を受ける。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
ウッディ・アレンの殺人三部作の中では、ラストで胸がむかつかなかった。
やっぱり悪人は、ちゃんと悪人らしく終わらなくっちゃ。
ユアン・マクレガーがイギリス映画に出ているのを初めて観たような気がする。思いっきりイギリス訛りで、ほとんどの言葉が聞き取れなかった。
アメリカ映画だと、あんまり差がないからわからないけど、イギリス映画だと家族全員の訛りが違うのがよくわかって、兄と弟だけでも言葉が全然違ってて、なんとかできなかったのかと気になった。ちなみにママの言葉が一番聞き取りやすかった。
まるで舞台のような映画で、すごいマイナー映画っぽいのに、大スターが兄弟役で出てて、映画好きにウケそうな映画。

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半分の月がのほる空

Hanbun
74点
公式サイト: http://www.hantsuki-movie.com/
試写会場:中野ZEROホール(via mixi)
監督:深川栄洋
出演:池松壮亮、忽那汐里、大泉洋、濱田マリ
製作国:日本(2010年)

〈ストーリー〉
高校生の裕一(池松壮亮)は、肝炎で入院しているのに、毎晩のように病院を抜け出しては、同級生達と遊んでいた。
ある日看護婦のアキコ(濱田マリ)から、罰としてとある患者と友達になるよう命じられる。
9歳で入院してから、一度も外に出たことがない理香(忽那汐里)は、裕一に一方的に命令を下し、当社裕一も面食らうが、だんだん理香が好きになって行く。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
泣けると先に言われたせいか、私は泣けなかった。
ラストが原作やアニメなどと違うらしいが、確かに全然想像できない展開だった。そうとわかってから、ラストまでがちょっと長くて、もうちょっとすっきりさせると、もっとよかったのに。
でもそれで、映画のほとんどの部分のトーンがなんとなく青みがかっている理由がわかった。
あれは月に照らされているという設定なのか。
池松クンの演技が相変わらず上手で一安心。もっといっぱいラブストーリーものに出て欲しいなあ。

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