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牛の鈴音

Usinosuzuoto
原題:워낭소리(カウベルの音)
74点
公式サイト: http://www.cine.co.jp/ushinosuzuoto/
映画館: 銀座シネパトス
監督: イ・チュンニョル
出演: チェ・ウォンギュン、イ・サムスン
製作国: 韓国(2008年)

〈ストーリー〉
79歳になるチェ爺さんは、妻と40歳の年老いた牛と農業をやって暮らしている。
小さい頃、針の治療で失敗して右足の筋肉が委縮してうまく歩けない。
足を引きずって歩く爺さんとともに、ずっと働いてきた牛のおかげで、9人の子供を育てあげた。
年老いて、歩くのもやっとの牛を毎日荷運びに借り出し、妻は牛が可哀そうとなげく。
頭が痛くて、医者から療養するように言われても、仕事を休まない爺さん。
と同時に爺さんと一緒に畑に行く牛。
新しく飼った牛が、子供を産み、その牛のえさの草を運ぶために、さらに働かされる老牛。
しかし、ある日、とうとう、老牛は動かなくなった。
鼻輪や、色々なものを体から取り外すお爺さん。
牛は手厚く、畑の中に墳をもられて葬られた。

〈感想〉
何の演出もなく、セリフのほとんどが婆さんの愚痴ばかり、というものすごいドキュメンタリー映画。
その婆さんの愚痴が、自分の祖母そっくりで、特に「私より苦労した人間はいない」というセリフが祖母とまったく同じで、この映画の婆さんとウチの祖母の言葉が本当なら、どっちが世界一苦労した人間なのか知りたい。
ってゆーか、つまり女って、こうゆうセリフをみんな吐く生き物だってことか。
爺さんが、農薬も機械も使わず収穫したお米を、まず子供に送って、自分は残った米だけを食べる、というシーンを観て、米農家だった実家と重なって、涙が止まらなくなった。
親って、ありがたい。
この映画の、本当のテーマは親だったと思うけど、ここのシーンでよく表現されていた。
農家出身じゃないと、この映画の良さは、多分、半分くらいしかわからないかもしれないけど。
日本と韓国って、農家の風景がよく似ているだけに、心に響いた。

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交渉人 THE MOVIE

Koushonin
78点
公式サイト: http://www.koshonin-movie.com/
試写会場: 東映試写室(by cinemacafe映画様、本当にいつもありがとうございます。)
監督: 松田秀知
出演: 米倉涼子、林遣都、反町隆史、陣内孝則、高橋克実、筧利夫、笹野高史、塚地武雅、高知東生、八神蓮、城田優、安めぐみ、林丹丹
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
ショッピングセンターで人質を取った事件が発生した。
主犯は自らを教祖のように名乗る元ジャーナリスト(津軽雅彦)。彼に「日本は変えられる」と言われ、フリーターの木元祐介(林遣都)とその兄は、人質の中にいたが、そこで彼の話に洗脳される。
現場で木元を見て不審に思った警視庁の交渉人・宇佐木玲子(米倉涼子)は、北海道に行くはずの羽田空港で、木元を見つけ、そのまま木元の後を追って北九州行きの便に乗る。
案の定、木元を含む人物が、飛行機をハイジャックしてしまうが、、、。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
テレビシリーズを見ていなくても、俳優陣が豪華なので十分楽しめる。
特に、実質上主役の林遣都クンがいるだけで、一層映画だという実感が高まる。
内容は、テレビを観ている人のほうが楽しめるんだろうが、私的にテレビ朝日のテレビ番組を映画化するのは、なんとなくファンの期待を裏切らない作りになっている気がする。
日本の物語にありがちな、Everything will be alright 的な話で安心して観ていられるし。
ただ、これってあり得ないだろうってことがいっぱいあって、それも日本人的。
日本人がテレビ観る感覚で観る分には、ウケるだろうが、世界には通じないな、、、。これは。

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アバター(3D字幕版)

Avatar
72点
公式サイト: http://movies.foxjapan.com/avatar/
映画館: 川崎チネチッタ(チネ7)
監督: ジェームズ・キャメロン
出演: シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナ、サム・ワーシントン、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ
製作国: アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
地球がほぼ資源がなく、緑も無くなったため、人間は他の星の理想郷・パンドラで、資源を採掘しようとしていた。
武力で資源を奪おうとする軍以外に、研究者がパンドラの住人とコンタクトすべくアバターを開発し、人間の脳をアバターとシンクロする技術を開発していた。
アバターの教育を受けていた一卵性双生児の兄の代わりに、アバター役に選ばれたジェイク(サム・ワーシントン)は、元海軍兵で両足が不自由だった。
手術をすれば両足が手に入れられるが、お金が無いため、アバター役を引き受け、任務終了後に足の手術を受けるつもりだった。
しかし、アバターにシンクロした瞬間、別の肉体を手に入れ、いろんな経験を積んで行くジェイクは、アバターの自分と、人間の自分のどちらが本当か、だんだんわからなくなってきていた。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
チネチッタの3Dスクリーンは相当きれいで、映像もきれいだったが、何故か、中だるみの部分で爆睡してしまった。
映画館で、顔が横になるまで寝たのは、初めて。自分でもびっくりcrying
テーマとしては、宮崎駿作品を通して、日本で散々映画化されてきた内容で、日本人にはまったく新鮮味の無い話。
宮崎駿作品作品と違うのは、主人公がまじめに、自然界の少女と恋しちゃうところかな。
見ていて、ニュージーランドがかつて失った土地のようだと思っていたら、やっぱりロケ地はニュージーランドだったらしい。
きっと、元のニュージーランドはきれいだったんだろうなあ。今でも自然がいっぱいだとうたって観光客を呼んでいるニュージーランドだが、この映画のように人間が開発しちゃって、80%以上の緑が失われたという話。
多分、監督は、そういうことを言いたかったのだろうけど、、、、その前に、アメリカ、京都協定書にサインしようよ。

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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女

Millenium_dragon
82点
公式サイト: http://millennium.gaga.ne.jp/
試写会場: シネマート六本木(by eiga.com様、本当にいつもありがとうございます。)
監督: ニルス・アーゼン・オプレウ
出演: ノオミ・ラパス、ミカエル・ニュクビスト
製作国: スウェーデン、デンマーク、ドイツ(2009年)

〈ストーリー〉
ストックホルムで新聞記者をするミカエル(マイケル・ニクヴェスト)は、大富豪から依頼を受け、姪を殺した真犯人を見つけ出す依頼を受けた。
姪が住んでいた近くの家で遺留品をパソコンに取り込むが、そのパソコンにハッキングするのを楽しみにしている女性がいた。
彼女の名前はリズベット。犯罪歴があるため、後見人の弁護士がいたが、その弁護士にレイプされ、やられたのと同じことをして仕返しする、気の強い女性だ。
頭のいいリズベットは、ある日、勇気を出して、ミカエルに手がかかりのメールを送る。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
日比谷線が止まって、遅刻したおかげで冒頭10分を見逃した(>_<)
2時間半以上あるが、長さを全然感じさせない面白さ。
スウェーデン映画って、こんなに質が高いなんて知らなかった。
女でも地下鉄でぶつかった男から暴力ふるわれたり、男を屈辱したりと、男女平等の精神が行きわたったスウェーデンの日常を見れておもしろかった。
っていうか、スウェーデン映画って、観るの多分初めて。北欧だと、デンマークとか、ノルウェー映画なら観たことあっるのに。
女性ハッカーがあくまでもしたたかで、男性に媚を売らない精神が格好いい。
彼女を中心に3部作まであるのかな?
この先も観てみたい。

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ゴールデンスランバー

Goldenslumber
79点
公式サイト: http://www.golden-slumber.jp/
試写会場: 東宝試写室(by Yahoo映画様、本当にいつもありがとうございます。)
監督: 中村義洋
出演: 堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
大学時代のサークル仲間・森田(吉岡秀隆)から、釣りに誘われてやってきた青柳雅春(堺雅人)。
2年前にアイドルの凛香(貫地谷しほり)を助けて、一躍地元で有名になった青柳だったが、そのことでヒーローになったがゆえに、今、悪者にされそうになっていると森田から告げられる。
その日は、仙台出身の首相の凱旋パレードがメイン通りで行われていた。
メイン通りから数十メートル離れた場所で、森田の車に乗っていた青柳は、後ろで爆発音が聞こえ、森田の忠告通り逃げることになる。
何が何だかわからない青柳だったが、仙台中を逃げるうちに、自分が大きな組織から悪者にされかかっていることに気付く。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
出演者が豪華なためか、今まで観た井坂幸太郎原作ものとしては、もっとも出来がよく、おもしろかった。
ただ、原作は読んでないが、終わりがなんだか納得行かない。
あれじゃあ、解決になっていないし、、、、。
最初に森田が言った「どんなに無様でもいいから、ともかく逃げろ!」の答えがあれかとは思うけど、ちょっとやるせない。
映画で、どこまで原作をイジっていいかわからないが、もっとハッピーエンドに持っていけなかったかな。
それにしても、濱田岳クン、どの井坂作品にも、ぴったり当てはまってて、彼無しでは考えられないカンジ。
堺雅人さん、主役でも十分目立つ存在になちゃって、もう助演男優賞獲るのは、無理かもね。

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サヨナライツカ

Sayonaraitsuka
60点
公式サイト: http://sayo-itsu.com/
試写会場: 中野ZEROホール(via A様、いつもありがとうございます。)
監督: イ・ジェハン
出演: 中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子
製作国: 韓国(2009年)

〈ストーリー〉
イースタン航空の社員、東垣内豊(西島秀俊)は、航空会社の競争が熾烈なバンコク支店勤務となり、婚約者の光子(石田ゆり子)を東京に残してきた。
営業活動がうまく行き、バンコクでの仕事が乗ってきたとき、突然、謎の女性のトウコ(中山美穂)が、アパートに現れ、深い関係になる。
オリエンタルホテルのサマーセット・モーム スイートに暮らし、贅沢三昧のトウコは謎だらけで、それゆえ、どんどんのめり込んでいく豊だったが。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
官能シーンを中山美穂でどうやって撮るのかと思ったら、案の定、ちっとも官能的じゃなかった。
R-15に指定する必要無いのではないかと思うくらい。
原作と違うのはしょうがないとしても、主人公の年齢がちょうど中途半端で、好青年役をやっても、ロマンスグレイをやってもピンと来なくて、役者を使い分ければよかったのにと思ってしまった。
と言っても、50代役で似合いそうな役者はいっぱいいるが、20代の役者さんが問題。官能シーンを演じれる、いい女役の女優さんが思い浮かばない。好青年といえば妻夫木クンとか、瑛太氏かなあ。でも官能シーンに似合わないような、、、。
さらに試写会場のスピーカーが悪いのか、録音技術が悪いのか、台詞が聞き取れない箇所が多々あった。これは、スタッフが日本語がわからない韓国人だからか?

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RISE UP ライズアップ

Rise_up
75点
公式サイト: http://riseup-movie.jp/
映画館: 横浜ニューテアトル
監督: 中島良
出演: 林遣都、山下リオ、太賀、青木崇高、嶋尾康史、中林大樹
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
パラグライダーが大好きな高校生・津屋崎航(林遣都)は、仲良しの梶裕哉(太賀)とともに獅子吼でパラグライダーをしていた。
そこに目が見えない少女・柳沢ルイ(山下リオ)がやってきて、航とぶつかり、3人は知り合う。
目が見えないルイから、盲導犬になるバイトを頼まれた2人だったが、ルイのワガママさについていけない2人だった。
しかし、ルイを送って行き、ルイの兄(青木崇高)から、ルイの目が見えなくなった理由を聞かされると、自分にもその原因があることを知った航は、自分の過去を激しく後悔する。

〈感想〉
横浜だからか、プロジェクター上映で、最初は画像がギザギザして気になったが、そのうち登場人物があまりにも素敵で気にならなくなった。
全編石川県でロケしたとの理由だけで、わざわざ横浜まで観に行った。低予算映画っぽいのはぬぐいきれないが、そのわりには出演者が豪華で、特に主役の2人がいるだけで、この映画が華やいでキラキラして見えた。
もちろん、脇にいる太賀クンも素敵!!!
主役陣以外は石川弁を一応話すがイマイチなのに、最後の最後で青木崇高氏のセリフ(一言)が石川訛りになっているのを発見。あれは、彼のネイティブ大阪弁なのか?それとも石川にいるうちにうつってしまったのか?

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Disney’s クリスマス・キャロル

Xmascarol_2
85点
原題: Disney's a Christmas Carol
公式サイト: http://www.disney.co.jp/movies/christmas-carol/
映画館: TOHOシネマズ錦糸町(スクリーン6)
監督: ロバート・ゼメキス
出演: ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン、コリン・ファース
製作国: アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
会計士の スクルージ(ジム・キャリー)は、守銭奴で、クリスマスで浮かれている街中が大嫌い。
唯一の肉親の(コリン・ファース)が、自宅のディナーに誘っても、慈善団体から寄附を求められても断ってばかり。
会計事務所で働くボブ(ゲイリー・オールドマン)がクリスマス休暇を取るのをイヤミたっぷりに送り出し、一人寂しいクリスマス・イブを送るはずだった。
しかし、突然元仕事のパートナーが幽霊になって現れ、これから3人の精霊が彼のもとにやってくると告げる。

〈感想〉
人の顔をスキャナーでなぞってからアニメ化したかと思えるほどリアルな映像。
街を空中から眺めるシーンは、主人公じゃなくても゛Quite beautiful゛と言いたくなる美しさ。
コリン・ファースだけは、声ですぐわかったけど、ジム・キャリーは多分主人公がそうなんだろうなあ、って程度ですぐはわからなかった。そしたらエンディング・クレジット見たら、主人公以外も全精霊やそのほかの人物の声もやっていたみたいで、びっくりした。
私も死んだら、手足に鎖をいっぱいつけながらさまようのかなあ。

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かいじゅうたちのいるところ

Kaijyu
90点
原題: Where the wild things are (野生物がいる場所)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/wherethewildthingsare//
試写会場: ヤクルトホール(by ラジオ日本様、いつもありがとうございます。)
監督: スパイク・ジョーンズ
出演: キャサリン・キーナー、マックス・レコーズ
製作国: アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
小学生のマックス(マックス・レコーズ)は、やんちゃで空想好きな男の子。
離婚して女手ひとつで家族を支える母(キャサリン・キーナー)や、学校の仲間とつるむほうが好きな姉は、マックスのことを構ってくれない。
ある日、母親に叱られ、家を飛び出したマックスは、小さなヨットに乗って、見知らぬ島にたどり着く。
そこで、怒りのあまり、仲間の家を壊している怪獣のキャロルを見て共感を覚えたマックスは、キャロルに加担し、他のかいじゅうたちから食べられそうになったとき、自分は実はキングだから、出来ないことはないと嘘をつく。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
見る前に抱いていたイメージと違って、初っ端から、フラストレーション満載の人間の男の子が出て来る。男の子と怪獣の友情物語かと思ってたのに、実は人間は何故みんな仲良くできないか、とかいい子でいたいのにいられない人間の葛藤を、見事に映像化した、奥深い映画。

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