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空気人形

Kuukiningyo
75点
公式サイト: http://kuuki-ningyo.com/index.html
映画館: 川崎チネチッタ(チネ12)
監督: 是枝裕和
出演: ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、高橋昌也、余貴美子、岩松了、星野真里、丸山智己、奈良木未羽、柄本佑、寺島進、オダギリジョー、富司純子製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
ファミレスで働き、毎日ストレスをいっぱい貯めている中年独身男・秀雄(板尾創路)の心の慰めは、ダッチワイフともいえる空気人形・のぞみ(ペ・ドゥナ)。
毎日、家に帰って来て語りかけては、夜な夜な慰みにしていた。
しかし、秀雄がいない間、のぞみは人間のように動き出し、外に出ては人間の言葉を覚えて楽しんでいた。
そんな中、入ったレンタルDVD店で、店員の純一(ARATA)に一目ぼれし、そのままその店のアルバイトとして働くことになった。
形は人間でも、中身が空気で空っぽののぞみだったが、回りにはのぞみよりも心が空っぽで寂しい人間だらけ。
そんな彼らは、のぞみと同じ中は空っぽと言い、のぞみはそれを鵜呑みにして、みんな自分と同じと安心する。
ある日、お店の中で誤って腕をケガして空気が抜けてしまったのぞみ。
そんな彼女に驚くどころか、純一は傷にセロハンテープを当てて、のぞみの体に息を吹き込んで元通りにしてくれた。
(公開されて間もないいため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
全然知らなかったが、ペ・ドゥナが出だしから脱いでてびっくりした。
彼女って脱いじゃう女優さんだったっけ?
なんて邪険は長続きせず、たぶん彼女は、この映画の脚本に惚れて脱いだんだろうということが、すぐにわかった。
心が満たされない人間対心が満ち始めた空気人形。どっちが幸せ?
人間は心を持っているけど、満たされていないから、空気人形以下といえる。
「空気人形は燃えないゴミになるけど、人間は燃えるゴミになるから、あんまり変わらないけどね」っていうオダジョーのセリフが泣ける。
本当、人形と人間、どっちが心を持っているのかなあ。
出演者が(私的に)豪華で、岩松了さんが、今までになくいっぱい登場してて、さらにイやな役もやってて。
切ない作品だったなあ。
ペ・ドゥナが泣いたっていうのもわかるなあ。
私は映画観ながら泣かなかったけど、本当、切ない。
チネチッタの週末興行成績No.1っていうのには驚いたけど、今日もチネチッタで観ている御客さん、エンディングロールが終わるまで誰も席立たなかったよ。
上質な映画好きにぴったりの、深い映画。

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