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夏時間の庭

Lhueredete
70点
原題: L'Heure d'ete (夏の時間)
公式サイト: http://natsujikan.net/index.html
映画館: 銀座テアトルシネマ
監督: オリヴィエ・アサイヤス
出演: ジュリエット・ビノシュ、シャルル・ベルリング、ジェレミー・レニエ、エディット・スコブ
製作国: フランス(2008年)

〈ストーリー〉
パリ郊外の芸術家の邸宅に住む母親(エディット・スコブ)の誕生日に、子供たち3人とその家族が集まって来た。
フランス国内に住む経済学者の長男・フレデリック(シャルル・ベルリング)、アメリカに住むデザイナーのアドリエンヌ(ジュリエット・ビノシュ)、北京に赴任中のジェレミー(ジェレミー・レニエ)。
75歳になった母は、長男のフレデリックに自分の死後、この家と家にある数々の芸術品の処分の仕方を説明する。
その後、間もなく母が死に、家や芸術品をそのまま残しておきたいと思っていた長男とは正反対に、アドリエンヌもジェレミーも外国に拠点を移すから、全部処分したいと言う。
莫大な相続税を避けるため、仕方なくオルセー美術館などに寄贈を決めたフレデリックだが、かつて住み込みで母親の世話をしていたエロイーズが好んで使っていた花瓶が、丁重に美術館のショーケースに入っているのを見て、芸術品と呼ばれるものが本来あるべき姿を知っているフレデリックの心は複雑だった。

〈感想〉
のっけから、ストーリーがすべて読めてしまう、ある意味安心して観ていられる作品。
映画の内容を楽しむというよりも、風景の美しさや、年老いた親を持つ兄弟の心情を自分と重ね合わせて感じるのがメインの映画かも。
本当のテーマはわからないが、一つはっきり言えることは、オルセーなどの有名美術館のコレクションは、こういった個人が手放した作品が多いってことだ。
だから私は大きな美術館よりも、かつての地主や小さな王様の家を使っている美術館のほうが好きなんだなーと納得。オルセー美術館よりも、ドイツのブラウンシュバイク美術館のほうが、生活感や歴史感漂ってていいもの。
明らかに一番出番が多いのは、長男役の俳優さんなのに、クレディットで一番最初に名前が出るのは、世界的に有名な女優ジュリエット・ビノシュ。なんか納得行かないthink
観終わった後、エレベーターに乗っていた男性も言っていたけど、ラストの意味がわからないとのこと。
答えは、1階のポスターの宣伝文句に書いてあるので、同じ疑問を持った人は帰りに見てください。

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南極料理人

Nankyoku_ryourinin
75点
公式サイト: http://nankyoku-ryori.com/
試写会場: ル・テアトル銀座(by テアトル東京株主総会、いつもありがとうございます)
監督: 沖田修一
出演: 堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補、西田尚美、古舘寛治、小浜正寛、黒田大輔
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
海上保安官として船で料理を作っていた西村(堺雅人)は、南極に赴任するはずだった同僚がケガをし、急遽代役として南極に赴任することになった。
南極と言っても、海沿いの昭和基地から1000kmも内陸に入った、標高も富士山より高いドームふじ。
400日以上もの間、ペンギンもアザラシもウィルスすらもいない陸の孤島で、総勢8人の仲間たちとの暮らしが始まった。
氷雪学者の本山(生瀬勝久)、気象学者の隊長(きたろう)、大学院生で一番若い兄やん(高良健吾)、自動車会社から車両担当で派遣された主任(古舘寛治)、食いしん坊の盆(黒田大輔)、大気学者の平林(小浜正寛)、そして医者で基地内にバーを開いた酒好きのドクター(豊原功補)など、個性あふれる面々と、彼らの喜ぶ顔が見たくて、毎日メニューを考える西村だったが、、、、。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
とんでもない事件が起こったり、ハプニングが起こったりということは全く無い、安心して観ていられるディズニー映画のような物語。
この映画の主役は、ズバリ料理!
南極で本当にこんなりっぱな食事が食べられるのか、疑いたくなるほど多彩で美味しそうなメニュー。
また外の風景が本当に南極みたいで、吹雪の中で役者さんの顔に小さな氷が出来て行くのがわかるのに、実は網走で、南極よりも60度から40度も温かいらしい。
日本で南極そっくりのロケが出来るなんて、すごいことだと、そっちに感動。
決して空腹時に観てはいけない、グルメ映画。

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ウィッチマウンテン/地図から消された山

Racetowitchmountain
76点
原題: RACE TO WITCH MOUNTAIN(ウィッチマウンテンまでのレース)
公式サイト: http://www.disney.co.jp/movies/w-mt/
試写会場: 有楽町よみうりホール(via Aさん、いつも本当にありがとう!)
監督: アンディ・フィックマン
出演: ドウェイン・ジョンソン、アンナソフィア・ロブ、アレクサンダー・ルドウィグ、カーラ・グギーノ、キアラン・ハインズ
製作国: アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
ラスベガスでタクシードライバーをするジャック・ブルーノ(ドウェイン・ジョンソン)は、オタクが集まる宇宙フェアをやっているホテル・プレネットで、UFOの権威アレックス・フリードマン博士(カーラ・グギーノ)を下す。
その後すぐ、かつての悪党仲間とのトラブルの後、後部座席を見るといつの間にか2人の子供が乗っていた。
サラ(アナソフィア・ロブ)とセス(アレクサンダー・ルドウィグ)と称する兄弟は、子供のわりに大金を持っていたり、誰もいない場所に連れて行けと言ったり、不審な行動をする。
彼らの目的地まで乗せて行くと、二人が心配になったジャックは、彼らの後を追って不思議な世界にのめり込んでしまう。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
劇場のチラシが、良くないことや、劇場予告を見かけないなど、宣伝が全然無いため、前知識が無いまま映画を見たら、意外と面白い!
そもそもディズニー映画なんだから、ターミネーターやトランスポーターのパクリとも思えるシーンも、まったく危なげなく安心して観ていられる。
主人公のドウェイン・ジョンソンもそこそこ魅力的だし、2人の子供は今後期待できそうな美女とイケメンだし。
もっといっぱい、ちゃんと宣伝して沢山の家族連れに観て欲しい映画。
お子さんにも、ET世代のおじさん&おばさんにも、是非是非お勧め。

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The Harimaya Bridge はりまや橋

Harimayabridge
72点
公式サイト: http://www.harimaya-bridge.jp/
映画館: 川崎チネチッタ(チネ2)
監督: アロン・ウールフォーク
出演: ダニー・グローヴァー、ベン・ギロリ、高岡早紀、清水美沙、misono、穂のか、白石美帆
製作国: 日本、アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
高知県で、英語教師と赴任していたミッキー・ホルダー(ヴィクター・グラント)が、交通事故で死んだ。
息子の死を聞きつけて、葬儀にやってきた父親のダニエル(ベン・ギロリ)だったが、かつて第二次世界大戦中に日本軍捕虜となった自分の父を日本人に殺されたことがあるため、極端に日本人を嫌っていた。
しかし、日本に息子の遺作となる絵がたくさんあることを知り、絵を全部取り戻そうと一大決心して日本に一人で出向く。
たどりついてみると、言葉も文字も何もわからないダニエル一人では、まったく何もできないことを思い知る。
かつてミッキーと親しかった県の教育委員会の原(清水美紗)が、ダニエルの手助けをしようとするが、ダニエルのぶしつけで応戦的な態度に面喰う。
ミッキーには、久保紀子(高岡早紀)という恋人がいたことを伝えると、ダニエルは紀子が沢山絵をもっているに違いないと、彼女を探しだそうとするが、紀子が持っていたのは別の形見だった。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
冒頭は、まったく『ロスト・イン・トランスレーション』そのもので、私も漢字圏以外の外国から日本に来たら面喰うだろうなあ~と主人公の気持ちがよく理解できた。
この映画の主題は非常にはっきりしていて、いくら同じ国同士に生まれた人間でも、たとえ家族でも気持ちが通わないこともある。文化や肌の色が違っても通い合うことができるということ。
アメリカ人が作ろうと言い出したのか、日本人がアメリカ人に作って欲しかったのかわかないが、日本語のセリフには全部英語の字幕、英語のセリフには日本語字幕がついて、オーディエンス・フレンドリーな映画。
ミッキー役の男性が、高岡早紀と比べると異常に若いのは、アメリカ人から見ると日本人女性の年齢がわからないせいか。
英語のセリフのすぐ後に、高知弁で話す清水美紗の演技には脱帽!英語と日本語なら誰でもできる気がするが、高知弁ネイティブじゃないとしたら、これはかなり至難の技だと思う。
『レイン・フォール』でも英語のセリフをこなしていたし、彼女の英語って俳優界では定評があるのかしら?

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蟹工船

Kanikousen
79点
公式サイト: http://kanikosen.jp/pc/
試写会場: 一ツ橋ホール(by シネマNAVI様、いつもありがとうございます)
監督: SABU
出演: 田龍平、西島秀俊、高良健吾、新井浩文、柄本時生、木下隆行、三浦誠己、木本武宏、竹財輝之助、利重剛
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
オホーツク海上の船上で、来る日も来る日も蟹の缶詰を作る男たち。今日が何曜日かもわからず、体力は落ちて行くが、少しでも仕事が遅れると、監督の浅川(西島秀俊)がやって来て殴られるのだった。
浅川が言うには、これは日本帝国軍とロシアとの蟹獲り戦争だ。
ここで働く者は、みんな家が貧しく、あちこちの職場を転々としてきた不遇なものばかり。
仕事があるだけマシと思い、ひどい労働環境や自分の境遇を変えようともしない。
そんな中、新庄(松田龍平)は、みんなで集団自殺して、来世で裕福な家の木村さん家に生まれようと、回りをそそのかす。
ある日、蟹を獲りに出かけた新庄と塩田(新井浩文)は、他の船とはぐれロシア船に救出される。
そこで目にした船員と監督たちの幸せそうな顔に刺激された新庄は、元の蟹工船に戻り仲間たちに団結を持ちかける。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
デフォルメされた工場と、デフォルメされた天国のような世界が、妙に面白くてわかりやすい。
本当にあんな人間が手で動かす機械がこの世にあるか疑問だが、労働者の立場を表すにはいいデフォルメだと思う。
ロシア船も、普通ならだ捕されて解放してもらえないだろうに、なんであんなに親切なの?
あの中国人の通訳さんは、原作にもいたのかなあ。
ラスト近くの新庄の実家の写真を理解するのは、私くらいの年輩じゃないと無理かも。
いまどきスピッツなんて日本にはいないものね。

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扉をたたく人

Visitor
83点
原題: THE VISITOR (訪問者)
公式サイト: http://www.tobira-movie.jp/
試写会場: 明治安田生命ホール(by ぱど様、いつもありがとうございます)
監督: トム・マッカーシー
出演: リチャード・ジェンキンス、ヒアム・アッバス
製作国: アメリカ(2007年)

〈ストーリー〉
コネチカット州の大学で週1コマの授業を十年以上やっている、マンネリ生活を送っている教授のウォルター(リチャード・ジェンキンス)は、ある日学会に出席するためニューヨークに行くように命じられた。
いやいやオファーを引き受け、ニューヨークに所有するアパートに入ってみると、見知らぬ外国人カップルが住んでいた。
男性はシリア出身のタレク(ハーズ・スレイマン)、女性はセネガル出身でゼナイブ(ダナイ・グリラ)と言い、不法滞在者の2人は、警察沙汰を極端に恐れ、すぐに出て行くと言った。
行くあてがない2人を気のどくに思ったウォルターは、行先が見つかるまで2人にアパートにいてもいいという。
久々のニューヨークの自由な空気に触れたウォルターが、アパートに帰るとタレクはジャイベというアフリカの太鼓の練習中だった。
ジャイベに興味を持ったウォルターは、タレクに教えてもらい、2人で公演で演奏したりと、打ち解けるが、地下鉄でタレクは突然理由もなく逮捕されてしまう。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
アメリカ映画と思えないくらい、繊細な心の描写を描いていて、こんな映画が4館の上映から270館にまで広がったなら、アメリカの映画観客も捨てたもんじゃないと思う。
ウォルターの人生は、日本人なら99%理解+共感するのではないか?
さらに私は、英語のタイトルよりも、日本語タイトルの『扉をたたく人』というほうが気に入った。
まさにウォルターをそのまま表現した邦題。
多分、英語のVisitorにもそういう意味があるのかもしれないが、それをあえて「扉をたたく」と決めた配給会社の方に拍手paper
アメリカもそうだけど、日本でも不法滞在者の問題が色々複雑になっている中、この映画はまさに今の時期公開するのがタイムリー。
あの埼玉のフィリピン人少女は、その後どうしているのかなあ。
何も悪いことしていなくて、ましてや税金や年金積立までやってくれているなら、下手な専業○○より、よっぽど日本の国家のためになっているのにね。
あっ、話しが飛んじゃった。ともかくアメリカ映画っぽくないアート系映画なので、万人の映画好きにお勧め。

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天使と悪魔

Angel_demon
70点
公式サイト: http://angel-demon.jp/
映画館: TOHOシネマズ川崎(8)
監督: ロン・ハワード
出演: トム・ハンクス、アイェレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド
製作国: アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
スイスのとある研究施設から、反物質がカプセルに入った状態で盗まれる。
一方、法王のコンクラーベが行われるバチカンで、有力な教皇4人が誘拐され、その謎解きのためにニューヨークからラングドン教授(トム・ハンクス)が雇われる。
一方、反物質を追いかけてバチカンにやってきた科学者ビットリア(アイェレット・ゾラー)は、ラングドン教授とともに謎解きに参加し、4人の教皇が処刑される場所に行くが、時すでに遅しで遺体だ見つかる。
4人の有力者抜きで始まったコンクラーベに、元法王の養子カメルレンゴ(ユアン・マクレガー)は意義を唱えるが、最大権力者のカーディナル(アーミン・ミューラー・スタール)は耳を貸さない。
(ストーリーはここまで)

〈感想〉
最初から犯人がわかっちゃう、ちょっとありがちなストーリー。
エピソードをあれこれ盛り込むのは、いいけど、犯人が結局消されちゃうこととか、今まで見飽きたストーリー。
法王選びなんて、もともと日本人の興味が薄いテーマだし、今はハリウッド映画は人気ないし、これで前作と同じようなヒットを期待するのは無理というもの。
ハリウッド映画、もっと、頑張ってほしい。

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今度は愛妻家

Kondohaaisaika
88点
公式サイト: http://www.toei.co.jp/movie/details/1175461_951.html
試写会場: 東映試写室(by TSUTAYA ONLINEI様、いつもありがとうございます)
監督: 行定勲
出演: 豊川悦司、薬師丸ひろ子、濱田岳、水川あさみ、石橋蓮司、城田優、井川遥
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
元売れっ子写真家の北見俊介(豊川悦司)は、ここ1年くらいまったく仕事をせず、貯金を食いつぶしてダラダラ暮らす毎日。
健康マニアの妻のさくら(薬師丸ひろ子)は、年齢も年齢だけに早く子供が欲しいが、浮気ばかりしてだらしない俊介に愛想をつかしつつあった。
今日も言い争いになって、箱根旅行に出かけたさくらは、何故かなかなか戻って来なかったが、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
スニークプレビューで観た。
これまでもスニークプレビューに行ったことはあるが、会場に行ったら作品名がわかったのに、今回は開映までまったく知らされず、しかもまだエンドロールもエンディングテーマも無いという状態だが、主役が豊川悦司さんと聞いただけで、嬉しくなった。
後から知ったが人気舞台を元に映画化したらしく、俳優さんの力が大変ものを言う映画。
豊川悦司さんの演技の上手さが光った。
後半、話しの筋が飲みこめてきたあたりからは、涙が止まらなくなって、ティッシュも手放せないくらい。
主人公の気持ちが痛いほどわかって、淡々とした展開なのに一挙一動に涙があふれる始末。
そのままクライマックスに行ってくれればよかったが、ちょっと終わり近くでエピソードを盛り込み過ぎたのがもったいない。
回りはどうでもいいから、夫婦二人の絆でエンディングまで持って行ってほしかった。
その分マイナスだが、それを除いても十分素晴らしい映画だった。
来年1月公開予定とのことなので、結婚生活がマンネリ化した夫婦必見です。

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非女子図鑑

Hijoshi_zukan
58点
公式サイト: http://hijoshi.com/index.html
映画館: 渋谷シアターTSUTAYA
監督: 清水崇、豊島圭介、川野浩司、深川栄洋、山口雄大、塚本連平、オースミユーカ
出演: 鳥居みゆき、足立梨花、片桐はいり、月船さらら、山崎真実、仲里依沙、江口のりこ
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
『占いタマエ!』
占いが大好きで、その占いを作成する男性も大好きな女子高生・タマエ(足立梨花)は、おみくじで「告白するといいことがある」と出て思い切って神社にいるその男に告白するが。
『魁!みっちゃん』
一人で武術の修行をしてきたみっちゃんは、今までタダで修行して来た。みっちゃんはタダが大好きということで、無料配布される焼きそば試食品を取りに行くが、試食は一人一回と決まっているのにみっちゃんは何回も列に並ぶ。怒った店主は、従業員に戦うよう命じるが。
『B(ビー)』
遺跡発掘現場で主任として働く美帆は、いつもノーブラ。ある日汗ににじんだ若手発掘員・圭吾のシャツにブラジャーの跡がにじむのを発見し、、、。
『男を演りたい女』
「男の証明」という映画のオーディションにやってきた俳優4人。ヤクザ風、ホスト風、軟弱男、そしてもう一人はもっとも男らしい純(片桐はいり)だった。
『混浴好きの女』
女一人旅で、北川温泉の露天風呂にやってきた千晶(江口のりこ)は、露天風呂で酒を飲む生きなオヤジや、バカップル、混浴と言えば女の裸しか興味の無い男など、いろいろな人間と知り合う。宿の女将に自殺志願者ではないかと疑われた千晶だったが、、、。
『自殺にはしる女』
生まれて初めて告白した男性からふられて、自殺を決意した涼子(仲里依沙)。いざ自殺しようとすると、死後に警察が自分の部屋にやってきて、言われるであろう発言が気になって、なかなか自殺に至れない。

〈感想〉
正直、冒頭の2つはつまらなかったが、3つめは自分と似た非女子が出ているせいか、一番面白かった。
その後終わり近くの映画に進むほど、出演者がだんだん豪華になって行って、映画の予算がうかがい知れる。
江口のりこの演技って、すごいなー。今にも胸が見えるんじゃないかとドキドキしたが、見えずじまい。
仲里依沙ちゃんにオオトリはちょっと荷が重かったかなあ。まだOLって年齢じゃないでしょう。変な顔にも挑戦している心意気に一票!

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ディア・ドクター

Deardoctor
71点
公式サイト: http://www.deardoctor.jp/
試写会場: 一ツ橋ホール(by シネマNAVI様、いつもありがとうございます)
監督: 西川美和
出演: 笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、松重豊、岩松了、笹野高史、井川遥、中村勘三郎、香川照之、八千草薫
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
茨城県の人口2000人に満たない小さな村に、実習生としてやってきた相馬(瑛太)は、行く途中で事故を避けよと田んぼのあぜ道に激突してしまう。
目が覚めると、そこは町の診療所で、まわりは体の悪い年よりだらけ。
その診療所で神様のようにみんなから慕われているのが、3年前からここで診療を続けている伊野(笑福亭鶴瓶)だった。
診療所には、看護師の大竹(余貴美子)がいて、彼女はベテラン看護師で、亡夫が医者という心強い助っ人。
その他、診療所には製薬会社の販売員の斉藤(香川照之)が出入りしていた。
ある日、伊野が村から姿を消してしまう。身体を気遣った村人は警察(岩松了と松重豊)が捜査にやってくるが、捜査を進めるうちに伊野の本当の正体がわかってしまう。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
予告編から、伊野が本当は医師免許を持っていないことはわかっていたが、何故免許が無いのにいい医師をやっているのか、早く理由を知りたかった。
理由がわかると「え??」ってカンジ。映画的な盛り上がりを求めるとしぼむけど、こっちのほうが現実に近いのかもね。
しかも、村の実態とか、伊野がいなくなった村の生活とか、本当にリアル。
岩松さんと松重さんが出ていることは、今日観るまで知らなくて、あの2人が出た後だと、瑛太がオダギリジョーに見えて仕方なかった。オダジョーが瑛太くらいの年齢だったら、絶対オダジョーにやって欲しかったな。もちろん瑛太が悪いってわけじゃなくて、すごく上手かったんだけど。やっぱり岩松さんにはオダジョーってことで。
で、こんなに点数が悪いかというと、『ゆれる』と比べるとインパクトがちょっと薄い、、、、。前フリのセリフとか、ドクターライトの演出とかすごく上手いんだけど、昨日観た『アイ・カム~』の前フリと比べても、う~ん。というか、私が勝手に西川美和監督に期待しちゃっただけなんだけど。

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アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン

Icomewiththerain
72点
公式サイト: http://icome.gyao.jp/
映画館: TOHOシネマズ横浜(1)
監督: トラン・アン・ユン
出演: 木村拓哉、イ・ビョンホン、ジョシュ・ハートネット、ショーン・ユー、トラン・ヌー・イェン・ケー
製作国: フランス(2009年)

〈ストーリー〉
元警官で、現在探偵をしているクライン(ジョシュ・ハートネット)は、世界一の製薬会社社長から息子のシタオ(木村拓哉)を探すように頼まれた。
シタオはフィリピンのミンダナオ島で、孤児を集めて世話しているという情報を得てフィリピンに来るが、そこにいた元シタオを追って来た探偵から、シタオは現地人に殺されたはずだが、香港でシタオ一家の墓に花を上げた人物がいると聞く。
香港まで追ってきたクラインは、警官時代の仲間で香港の警部メンジー(ショーン・ユー)の助けを借りてシタオを探そうとするが、メンジーの頭は香港で幅をきかせているヤクザのス・ドンポ(イ・ビョンホン)を追うことでいっぱいだった。
ス・ドンポの女リリー(トラン・ヌー・イェン・ケー)が人質として連れ去られたところを助けたシタオは、ドンポからも追われる身となる。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
TOHOシネマズとかのメジャーシネコンで上映するような映画じゃないと思うが、普段アート系の映画を観ない人も興味を持ってくれたということで、キムタクとイ・ビョンホンの功績ってすごい。
なんせレディースデーとはいえ300人以上入る劇場は、前ブロック以外満席!
しかし、観た人のほとんどは映画の内容が理解できなかったようだ。
最初私も何がいいたいのかわからなくてつまらなかったが、クラインが過去につかまえた連続殺人犯と、シタオの体の傷がリンクするあたりからだんだん面白くなって来た。
結局私が期待したようなエンディングではなかったが、全員がほぼ救われる形のいわゆるハッピーエンドで終わるのはいいかも。
ただイ・ビョンホンの存在は謎のまま。せっかく彼が出てんだから、拷問のシーンはもっとグロくしたほうがリアルでよかったのに、、、、(『美しい夜、残酷な朝』みたいに)。
それからショーン・ユー、せっかくセリフがいっぱいあるのに、何もしないままフェードアウト。やけに大人になった顔がちょっとがっかりだったが、彼目当てで観にいったのにいいところなしで残念。
それにしても、監督。配役間違えてない?イ・ビョンホン以外の役がみんな似合わないカンジがした。
キムタクがクラインで、ジョシュがメンジーで、シタオがショーン・ユーだとイメージに合うような気がするんだけど、それだと世界的に売れないからダメなのかしら。

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以下、一晩、映画の内容について考えてからの追記。
まず、この映画のキーワードは「汚染」と「浄化」だと思う。
冒頭から、「汚染」が怖くて外にまったく出れないシタオの父親が登場し、次にクラインが追い詰める連続犯は、外で生活していながら「汚染」されてて、その汚染を浄化する手段として、人を殺して彫刻という美しい形に変える。
一方、徹底的に浄化の作業を行っているのがシタオだ。世間の病気(汚染)を自分の体に移し、不思議な力で浄化して、自身は再生する。
そしてス・ドンホは、汚染そのもの。回りも汚染して行くのが彼の役目だ。
よって、浄化能力を持つシタオが怖い。シタオがドンホに向かって言う"Don't be afraid of me"というセリフは、冒頭で父親が言った"I'm afraid of contamination"と対になっているセリフ。
そして"People like you are afraid of me"の"People like you"にあたるのが、「汚染された人間」つまりドンホだ。
この汚染が、大気汚染などの自然現象を言っているのか、人間の心の病を表しているのかは定かではないが、肝心のタイトル"I come with the rain"の"I"は、雨の中に汚染物質が含まれているということで、多分「汚染」の意味ではないのか。そうするとすべてのつじつまが合う。

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いけちゃんとぼく

Ikechantoboku_2
60点
公式サイト: http://www.ikeboku.jp
試写会場: ヤクルトホール(via D様、いつもありがとうございます)
監督: 大岡俊彦
出演: 蒼井優、深澤嵐、萩原聖人、ともさかりえ、モト冬樹、柄本時生、蓮佛美沙子、岡村隆史、吉行和子
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
小学生のヨシオ(深澤嵐)は、水におぼれる事と幽霊といじめっ子が大嫌いな小学生。
酒好好きで浮気症の父親(萩原聖人)と、そんな父の浮気に腹を立てている母親(ともさかりえ)の家庭内イザコザと、外ではいじめっ子による執拗なイジメで内でも外でも心のよりどころがない。
そんなヨシオの心のよりどころは、イケちゃんというヨシオにしか見えない天使だった。
ただでさえ救いがない中、父親は浮気相手の家のそばのドブに落ちて死んでしまう。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
泣けるストーリーだと聞いていたので、いつ泣けるか、いつ泣けるか構えてしまった。
そうこうするうちに月日は流れ、大学生になったヨシオ役で池松壮亮クンが登場して、ちょっぴり大人になった彼の姿を見て、今までのストーリーが一気にぶっとんでしまった。そういえば、今年から大学生になったことだし、早くスクリーンに帰ってきてくれー!!!
で、内容ですが、脚本が悪いのか原作が悪いのか理解できないが、ともかくつまんない。
子役の子の演技もイマイチなのかなあ。小さい頃の須賀健太クンがやればもっとすごい映画になったのか。
唯一目を惹いたのが、清純な女子高生とヤンキー娘を演じる蓮佛美沙子。
これからの演技にもっと期待。

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ウルトラミラクルラブストーリー

Ultramiraclelovestory
73点
公式サイト: http://www.umls.jp/
映画館: TOHOシネマズ川崎(3)
監督: 横浜聡子
出演: 松山ケンイチ、麻生久美子、渡辺美佐子、原田芳雄、藤田弓子、ノゾエ征爾、ARATA
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
毎朝決まった時間に、目ざまし時計で起き、スケジュール表に書いたスケジュール通りの作業をこなす陽人(松山ケンイチ)は、多動性障害を持って落ち着きがないが、潤朴な農業青年だった。
祖母のもつ(渡辺美佐子)とともに無農薬野菜を作って、トラックで売り歩いて生計を立てていた。
陽人の住む青森の田舎に、ある日東京から幼稚園の新任先生・町子(麻生久美子)がやってきた。
町子の元恋人は、浮気相手とドライブ中に事故に遭い、飛んでしまった首がいまだに見つかっていない。町子は、死んだ恋人の本心を聞きにイタコ(藤田弓子)に会うため青森にやってきたのだ。
幼稚園で町子を見て一目ぼれした陽人は、いやがる町子にうるさくつきまとう。
砂に埋まる遊びをしていた子供を見て、キャベツ畑に埋まっていた陽人は、子供に農薬をまかれて気を失う。
しかし、農薬のせいか、陽人のもつれた頭はスッキリし、町子とまともな会話が出来て、町子から「今の陽人のほうがいい」と言われ、町子に好かれたい一心の陽人は自分から農薬を浴びて進化しようとする。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
ネットの評価にもあったが、ラストは確かに意味不明。
なんで、クマ????そして町子のあの表情は何の意味があるの?
それを除けば、松山ケンイチの魅力が画面いっぱいにあふれた、単館系にぴったりないい映画。
ひっそりとユーロスペースで堪能するのに向いている映画なのに、TOHOシネマズみたいなシネコンで沢山上映するのはなんか寂しいような。
でも平日昼間なのに、結構お客さんが入ってて、それは松ケン人気なのか?麻生久美子人気なのか?
松ケンの津軽弁は、素人の私が聞いても何か本場と違うと違和感を覚えたが、それでも標準語しゃべっているはずなのになまっちゃう松ケンよりは自然っぽくて良かった。
出演者の中で一番津軽弁が上手かったのは、幼稚園の子供たち。
きっと大人だとあんなにうまく訛れないけど、子供だから素直に普段話している言葉で訛れるんだろうなあ。
子供たちが素な感じで陽人になついている雰囲気は、監督の撮り方が上手いからなんだろうなあ。
家に帰って来て、ダンナにパンフに書いてあった津軽弁を話してもらって、ようやくどこで単語が切れているか理解した。やっぱり松ケンより、本場仕込みのダンナの津軽弁のほうが本物っぽくて上手!!!
ってことで、松山様、今度下北弁の映画に主演してね。

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ガマの油

Gama_no_abura
74点
公式サイト: http://gama-movie.com/
映画館: TOHOシネマズ川崎(5)
監督: 役所広司
出演: 役所広司、瑛太、小林聡美、二階堂ふみ、八千草薫、澤屋敷純一、益岡徹
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
デイトレーダーの矢沢拓郎(役所広司)は、妻の輝美(小林聡美)、一人息子の拓也(瑛太)とともに、田園調布で2つのプールがある豪邸に住んでいた。
拓也の友人で少年院から出てくる秋葉三郎(澤屋敷純一)を引き取ることになり、今日は輝美が迎えに行くことになっていた。
バイトで迎えに行かないはずだった拓也だが、バイト終了後、恋人の光(二階堂ふみ)と渋谷で会った後、多摩にある少年院に迎えに行くことになる。
しかし途中で車にぶつかり、少年院の敷地内で倒れてしまう。
自分のせいで拓也がこうなってしまったと責任を感じる三郎。三郎のせいじゃないとなぐさめる優しい輝美。三郎のことを心の底では受け入れていない拓郎。
拓也の携帯にたまたま出た拓郎は、拓也のふりをして光と電話で会話し、本当のことが言えなくなってしまう。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
いつも暗い役が多い役所さんだが、自分が監督するとこんなにはじけたファンタジックなキャラになるのかとびっくりした。
反対にいつもファンタジックな役柄が多い小林さんは、まともで普通なキャラ。
瑛太クンの恋人役の女の子との年齢差がちょっと気になったけど、きっと拓也は20歳くらいの設定なのかな?
三郎が少年院から出てくるくらいだから。
三郎役の人、ほとんどまったく演技してないカンジで、一体誰?と思ったら格闘家の方だったのね。『バッテリー』に出てた子に妙に似ているから、本当に役者さんなのかと思った。
映画観るまでストーリーを全然知らなかったけど、「死」がテーマの映画だった。
「人間は2度死ぬ。肉体が死ぬ時と、自分のことを思い出してくれる人がいなくなった時」っていう言葉がとっても良かった。
ガマの油売りを見てた子供がいた場所は、役所さんの出身地の長崎だと勝手に思っていたが、実際はどうなんでしょう?やっぱり東京なのかな。

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ラスト・ブラッド

Lastblood
72点
公式サイト: http://lastblood.asmik-ace.co.jp/
映画館: 川崎チネチッタ(7)
監督: クリス・ナオン
出演: チョン・ジヒョン、アリソン・ミラー、小雪
製作国: 香港、日本、フランス(2008年)

〈ストーリー〉
サヤ(チョン・ジヒョン)は、何百年も前に鬼に父親を殺されてから、鬼の親玉・オニゲン(小雪)を倒すことを目的に生きてきた。
今はとあるエージェンシーと契約していて、鬼退治の代わりに食糧である血を提供してもらっている。
鬼情報を得て、関東にあるアメリカ軍基地内にしのびこむため、女子校生になりすましたサヤは、基地内の高校に転校してきた。
そこでクラスメートからイジメに合っているアリス(アリソン・ミラー)を助けたサヤは、自分たちに正体が軍に知れそうになり、鬼退治の危機を迎える。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
エンディング・クレジットで「チョン・ジヒョン」の名前がスクリーンに出てこなくて???と思っていたら、何故か「GIANNA」という横文字になっていてびっくり。なんで?似ても似つかない名前じゃん。
そのうちジェット・リーみたいに日本での呼び名も変わっちゃうのかしら。
いきなりエンディングの話になっちゃったが、この映画はチャン・イーモウ監督の『LOVERS』に似てて、それもそのはずプロデューサーがビル・コン氏なのね。
チョン・ジヒョンのセーラー服姿は、年齢のわりに超可愛かった。
小雪の出番が少なくて、対決とまで行かなくてがっかり。
お父さんは出てこないし、丸ノ内線なのに終点は浅草だし、イチャモンつける箇所はいっぱいあるけど、『ALWAYS3丁目の夕日』みたいなセットは気に入った!
セーラー服のコスプレとゲーム好きな人にはお勧め。

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レスラー

Wrestler
90点
原題: The Wrestler(レスラー)
公式サイト: http://www.wrestler.jp/
試写会場: 一ツ橋ホール(via A様、いつもありがとうございます)
監督: ダーレン・アロノフスキー
出演: ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
80年代に人気の頂点を極めたプロレスラーのランディ・ザ・ラム(ミッキー・ローク)は、年老いた今もかつての栄光を背負ってプロレスの試合を続けていた。
プロレスだけでは、生活が成り立たない今は、平日はスーパーマーケットの仕事をしていたが、それでも家賃が払えずトレーラーの借家は家賃滞納で中に入れない始末。
彼の唯一の心のよりどころは、ストリップバーで働くストリッパー・キャシディ(マリサ・トメイ)だった。
ある日、試合の直後気分が悪くなり倒れたランディは、そのまま心臓の手術をされ、二度と激しい運動ができなくなる。
プロレスという生甲斐を無くしたランディは、長い間連絡を取っていなかった娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に会いに行くがそっけなくされてしまう。
しかし、キャシディの助言のおかげで、親子の関係を取り戻したかに見えたが、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
かつてのセクシー俳優ミッキー・ロークに100%感情移入できる映画だった。
「80年代のお気楽な音楽は良かったけど"ニルヴァーナ"のせいで、それが終わった」というセリフは、まさに主人公のランディの人生そのもので、かつ私の人生とも重なる。
だから、私、90年代以降の洋楽を聴かなくなったのね。教えてくれてどうもありがとう。
よって、輝かしくてお気楽な80年代を生きた私は、プロレス以外の部分のランディになった気分で映画を観れた。
家族のためにちゃんとしようと、頑張るが所詮はダメ男だからうまく行かない。
パパがダメなら、男として恋愛に救いを求めるが、それも思うように行かない。
なんだかイヤになって、やっぱり自分の元々いた場所、自分が自分らしくいられる場所に帰りたいと思う男。
"I'm here. I'm really here"っていうキャシディのセリフを聞いたときは、思わず涙がこぼれて、ランディが欲しいのはその言葉と気持ちなんだよー!!って心で叫んでしまう。
でも、ふたたび「そこ」にいるはずの彼女を目で追ったとき、そこ(さっき"here"って言っていた場所)にいないときの彼の気持ち、、、、、。
涙無くしては観れません。
ダメな人間で、ダメでなくなろうと努力しても、結局ダメな自分に戻っちゃう人にお勧め。
本当にダメでなくなりたい人は『イエスマン』を観てください。

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ターミネーター4

Terminator4
75点
原題: Terminator Salvation (ターミネーター、救済)
公式サイト: http://www.sonypictures.jp/movies/terminatorsalvation/
試写会場: 一ツ橋ホール(via Fl様、いつもありがとうございます)
監督: マックG
出演: クリスチャン・ベイル、サム・ワーシントン、アントン・イェルチン、ブライス・ダラス・ハワード、ヘレナ・ボナム・カーター
製作国: アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
死刑囚のマーカス・ライト(サム・ワーシントン)の元に、癌に犯された一人の女性(ヘレナ・ボナム・カーター)がやってくる。彼女はマーカスに検体を求め、キスと引き換えにマーカスはサインする。
時は過ぎ、2018年。
"スカイネット"社が作ったロボット、ターミネーターと人間の戦争がもう何年も続いていた。
スカイネットのレジスタントのリーダーとなったジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)は、敵の基地を襲って部下を全員殺されたが、基地は大爆発を起こし、一人生き残ったマーカスは基地に戻る。
しかし大爆発から生き残ったもう一人の人間がいた。
彼は、まわりで何が起きているかまったくわからず、ロサンジェルスでターミネーターに襲われたところを、一人の少年に救われる。少年の名はカイル・リース(アントン・イェルチン)。スカイネットの抹殺リストの一番目に名前が挙がっているが、少年はその事実すら知らない。少年が男に名前を聞くとマーカスだと応えた。
少年と耳が聞こえない少女スター(ジェイダ・グレイス)は、マーカスとともに英雄ジョン・コナーがいる基地に向かうが、マーカス以外の人間は途中でスカイネットのトランスポーターに捕えられてしまう。
マーカスが死んだら、人間の将来が変わることを知っているジョンは、なんとしてもマーカスを救いだそうとするが、、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
最初の『ターミネーター』しか見たこと無いが、それでも大体のストーリーは読めた。
「○○がいなくなると、自分も消える」みたいな話はよくあるが、それって卵が先かニワトリが先かみたいで、一体どっちが正しいのかわからなくなる。
その点を除いたら、やっぱり面白かった。
ジョン・コナー以外にもマーカスという究極の人間の愛情を持ったヒーローがいて、2人の役者の見た目がカブっているから、最初どっちがどっちかわからなかったが、キャラが明らかになると2人のいい男を楽しめた。私は圧倒的にマーカス派だな。
ただ謎な点もいっぱい。
マーカスは何故、北を目指したのか?
マーカスが「こうなるとプログラミング」されていたなら、何故最後に彼はそのプログラムに背いたのか?
マーカスは過去をずっと懐かしんでいるようだったが、その過去とは何なのか?この物語と関係あるのか?
時間が足りないのはわかるけど、おもわせぶりなフリがいっぱいあるのに、全然本編に答えが出てこないのは困る。
誰か、謎を教えて。

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おと・な・り

Otonari
80点
公式サイト: http://www.oto-na-ri.com/
映画館: 109シネマズ川崎(2)
監督: 熊澤尚人
出演: 岡田准一、麻生久美子、谷村美月、岡田義徳、池内博之、市川実日子、ちよた真帆、平田満
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
ともに30歳で、東京の古いアパートで薄い壁をはさんで隣どうしの聡(岡田准一)と七緒(麻生久美子)。
毎日、隣から聞こえてくる色んな音で、お互いの存在を感じ、顔を合わせたことは一度も無いが、お互いがお互いを必要と感じながら生きていた。
ある日、2人だけの世界だった聡の部屋に親友シンゴ(池内博之)の彼女と称する茜(谷村美月)が無理やり住み込んでしまう。
聡以外のカメラマンに心を許していなかったモデルのシンゴは、聡がカナダに旅立つ予定なのを知ったショックから、行方不明になってしまったのだ。
一方、勤め先の花やでいきなり、コンビニ店で働く氷室(岡田義徳)から、好きだと告白される七緒。
別の男女が入り込んできたことで、2人の音の世界に不協和音が生じ始める。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
どこがいいというわけじゃないけど、音にこだわって作られたと思われる作品だけに、ものすごい心地いい映画。
今まで観たアイドルっぽい岡田クンじゃなくて、一人の役者さんとしてすごいいいカンジの演技になっていて、好感が持てた。私が観た彼の作品の中じゃ、間違いなくNo.1。
一方の麻生久美子さん。『インスタント沼』みたいなギャグっぽい変な役のほうが、本当は好きだけど、こんな風に普通の女性っぽい役どころのほうが、本当の彼女の良さが見えるような気がする(けど、やっぱり変な役が私は好き。ゴメンなさい)。
脇役の谷村美月さんも、初の関西弁のセリフが素敵。いつも若いのに完璧なまでに標準語のセリフをこなしていらっしゃったから、本当に高校生活も関西で過ごしているか疑問だったけど、今日の関西弁で(しかも方言指導無し)やっぱり素の関西人やったんや~!と感動。暗い役どころが多い気がするけど(私が観た映画がたまたま暗いのかしら?)、明るい役でも十分いけてて、今後は関西弁のコメディ映画なんかもやってくれるといいなあ(上野樹里ちゃんと一緒だとなお嬉しい)。
勝手に色んな思いが交錯する映画だけど、実は終始、香港映画の『ターンライト・ターンレフト』を彷彿させられた。
物語は似てないけど、お隣同士っていうのがね。ってことで、金城武さんとジジ・リョンちゃんで、この映画リメイクして欲しいです。

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