« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

ROOKIES -卒業-

Rookies
70点
公式サイト: http://instant-numa.jp/
映画館: TOHOシネマズ川崎(7)
監督: 平川雄一朗
出演: 佐藤隆太、市原隼人、小出恵介、城田優、中尾明慶、高岡蒼甫、桐谷健太、佐藤健、五十嵐隼士、川村陽介、尾上寛之、山本裕典、石田卓也
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
2009年4月、二子玉川学園野球部の面々は3年生に進級して、新入部員を募集していた。
しかし入部して来たのは、補欠の平塚(桐谷健太)を慕う濱中(石田卓也)と、中学時代から有名選手だった赤星(山本裕典)のみ。
しかも赤星は、レベルの低い二子玉川学園野球部をバカににて、入部はしたものの練習には参加せず、さらに試合にだけ参加するという。
夜、大学の野球部で練習している赤星の姿を見た御子柴(小出恵介)は、不良にからまれている赤星をかばって、落ちてきた鉄材の下敷きになり足を骨折して全治3か月の診断が出る。
御子柴がいないまま、夏の高校野球選手権の地区大会のため、必死で練習する野球部員に、赤星も練習に参加するようになる。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
はっきり言って映画化する必要性があったかどうかは疑問。
いい点は、テレビと違って画面が大きいので、川藤はじめ野球部全員が容易に同時に一場面で観れること。
悪い点は、2時間以上も続かない話を延々とひきずるところ。
少しでもイケメン達を長い時間見せたいというファンサービスなのかもしれないが、映画作品として考えると余計な場面が多すぎる。
ラストのお涙ちょうだい部分は、テレビから続いたシリーズが本当に終わってしまうかと思うと、ファンなら泣ける。
だってもう観れないんだから。

|

サガン -悲しみよ こんにちは-

Sagan
65点
原題: Sagan
公式サイト: http://www.sagan-movie.com/
試写会場: よみうりホール(by Fe-mail様、いつもありがとうございます)
監督: ディアーヌ・キュリス
出演: シルヴィ・テステュー、ピエール・パルマード、ジャンヌ・バリバール
製作国: フランス(2008年)

〈ストーリー〉
友達に勧められて、夏休みに書いた小説を出版社に持ち込んだフランソワーズ(シルヴィ・テステュー)は、無事出版が決まり、デビュー作「悲しみよ、こんにちは」は、記録的な大ベストセラーとなる。
手に入った印税でギャンブルに興じ、そこでもたまたま800万フランというとてつもないお金を手にし、借りていた別荘を買いあげてしまい、それが一生の住み家となる。
その後も書く小説、書く小説で話題を呼び、稼いだお金に群がる取り巻き達とドライブ中に事故を起こすが、一命を取り留める。
意識が戻った後、サイン会で知り合った男性と最初の結婚をするが、うまく行かず離婚。
その後も、アメリカ人男性と結婚し、一男を設けるが、離婚し、さらに離婚した夫とその恋人の男と一緒に暮らすという破天荒ぶりが世間の話題となる。
寂しがり屋の彼女を支えたデザイナーで親友のペギーや、兄はサガンが薬物依存症になるのを心配するが、彼女は回りの助言を効かない。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
『エディット・ピアフ-愛の賛歌-』みたいに、激しいフランス女性の物語。
ただ、『エディット・ピアフ』がある意味、恋愛に生きる激しい女性を描いた映画なのに、こちらは孤独にさいなまれる女性を描いた作品。
フランス映画なのに、キスシーンやラブシーンがほぼゼロで、ひたすら孤独に悩むサガンの姿のみを誇張している。
別に悪いわけじゃないけど、映画としてまわりの取り巻きや、サガンの破天荒ぶりがどうなの???って疑問に思えてしまった。
はっきり言って、今の日本の観客が求める映画と正反対を行っている映画だと思う。
今時、おフランスに憧れる女の子もいないだろうし、、、、。
あっ、でも今考えたら、おフランスと関係なく、誰かと一緒にいて騒いでいても孤独を感じる人は沢山いるから、そういう人たちには、共鳴できる映画かも。
そうかー、ターゲットはそこだったかー。
ってことで、(多分)『蛇とピアス』とか『プラトニックセックス』などが好きな方は、面白く感じるかも(私はどっちも未鑑賞)。

|

セブンティーン・アゲイン

17again
60点
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/17again/
映画館: TOHOシネマズららぽーと横浜(プレミアスクリーン)
監督: バー・スティアーズ
出演: ザック・エフロン、レスリー・マン、トーマス・レノン、ミシェル・トラクテンバーグ、スターリング・ナイト、マシュー・ペリー
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
お腹の出た典型的中年男のマイク(マシュー・ペリー)は、高校時代に出来ちゃった結婚した妻のスカーレット(レスリー・マン)と別居中で離婚裁判を控えている。
高校時代は、バスケットボールで奨学金がもらえるかもしれない花形スターだったのに、今は高校時代の親友でソフトウェア開発で大金持ちになったオタクのネッド(トーマス・レノン)の家に居候している。
ある日昇進できず母校の高校を訪れて、おかしな用務員に出会う。再び橋の上でその用務員の姿を見たマイクは、気づくと泥だらけで、シャワーで体を洗い流すと、17歳の自分の姿に戻っていた。
ネッドの息子として母校に転校したマイクは、自分の娘のマギー(ミシェル・トラクテンバーグ)が札付きの不良と付き合っていて、バスケット部の花形選手だと信じていた息子のアレックス(スターリング・ナイト)がイジメににあっていることを知る。
自分の高校時代と違って、今の高校生は授業中も携帯メールしたり、騒いだりと乱れまくっている。
さらに保健の時間に、先生が不妊用のコンドームを配ったりと、マイクは面喰う。
アレックスと仲好くなって、自分の家に遊びに行くようになり、妻のスカーレットともいい関係になるが、、、、。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
よくある体が入れ替わったみたいなドタバタコメディのはずだが、ザック・エフロンが主役じゃなかったら、確実に劇場公開をスルーしてDVD化されたであろう作品。
コメディなのに、脚本にキレがなく、さらにザック・エフロンに中年男の哀愁を漂わせるだけの演技力がなく、高校生を説教するときも真剣さが伝わって来ない。
ティーンエイジャーの道徳的な映画としてはいいかもしれないけど、大人には物足りない作品。
子供が大人になった場合は、演技派俳優がうまく若者みたいに演じられるけど、逆だと辛いなあ。
『Hot Chicks』みたいな笑えるコメディを期待していた私は、かなりがっかりしちゃった。
冒頭でちょっとだけザックが踊るけど、やっぱりザックは説教するより踊らなくちゃ!

|

インスタント沼

Instantnuma
74点
公式サイト: http://instant-numa.jp/
映画館: TOHOシネマズ川崎(7)
監督: 三木聡
出演: 麻生久美子、風間杜夫、加瀬亮、相田翔子、笹野高史、ふせえり、白石美帆、松岡俊介、温水洋一、宮藤官九郎、岩松了、松坂慶子
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
沈丁花ハナメ(麻生久美子)は、迷信とか幽霊とかこの世にありえないものを一切信じない女。雑誌の編集長をしていて、いつか好きな男がいるイタリアでファッション雑誌を起ちあげるのが夢だ。
ある日母親(松坂慶子)が、沼で意識不明で倒れて、同じ沼から発見された30年前のポストから出てきた手紙で、ハナメはとんでも無い事実を知る。
それは、かつて母と離婚した父親ではなく、遠い親戚筋にあたる沈丁花ノブロウ(風間杜生)がハナメの実の父親だと言うのだ。
雑誌が廃刊になり会社を辞めたハナメは、実の父に会いに行くが、そこには妙な骨董屋を営むおかしな男・電球と、その仲間のパンクロッカー・ガス(加瀬亮)がいた。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
冒頭からいきなり高いテンションの麻生久美子が、色んな役をやらされる8mm風ビデオから始まって、ちょっとついて行くのに疲れそうな映画だと思った。
前半は、何が言いたいのかよくわからず、小ネタなギャグを笑うだけだったが、電球のものの考え方に共鳴し、人生を段々変えていくハナメが愛おしくなって来た。
ラスト近くは、これってSF映画だったの?みたいなオチになったが一種の比喩でファンタジー映画なのだと理解。
ここ3作品、三木監督の映画はすべて劇場で観ているが(試写会がほとんど無いから)、お決まりの出演者が色んな役になって登場して、今回はどんな役だろう?って楽しみ。
今回も、村松さん、松重さん、岩松さんなど、いつもとちょっと違うチョイ役で登場してて、本当に面白かった。
上映後の舞台挨拶で、ふせえりさんの生2度見を見れてそれがまた本当に面白くて、また観ようかな?って思わせてくれる作品。
人生に意義を感じたいと信じている人に特にお勧めの1本。

|

THE CODE/暗号


TheCode
60点
公式サイト: http://www.tantei5.com/thecode/movie/
映画館: 川崎チネチッタ(チネ1)
監督: 林海象
出演: 尾上菊之助、稲森いずみ、松岡俊介、斉藤洋介、宍戸錠、松方弘樹、佐野史郎、柏原収史、宮迫博之、坂井真紀、成宮寛貴、貫地谷しほり
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
川崎にある探偵事務所の部長「探偵507」(尾上菊之助)は、暗号解読のプロ。
上海事務所に届いた依頼を受けて、上海に飛び立ったが、依頼人はとてつもなくヤバい美蘭(稲森いずみ)という美女。
彼女の背中に彫られた暗号には、旧日本軍が隠した財宝の場所が記されている。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
最近、一回書いたはずのブログが消えることが多くて、悲しい。これも昨日確かに保存したはずなのに、残っていなかった。
この映画、はっきり言って駄作。っていうか映画としてなっていない。WOWWOWテレビドラマを映画館で上映しているのかしら?って疑ってしまう。
それでもあえて観に行ったのは、行きつけの映画館「川崎チネチッタ」が映画の舞台になっているから。
でも冒頭でいきなりチッタグランデが爆破されちゃって、「え~、もう終わり~?」ってカンジ。
で、この映画の何がなっていないかっていうと、アクション場面がダメダメ。銃を出す速さとか走って逃げるところとか、これじゃあ絶対負けちゃう!って誰もがわかるくらい遅い。ウソでもいいから早回ししろっつーの。
また消えるかもしれないから感想はここまで。

|

チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ

Chandnichowk
75点
原題:CHANDNI CHOWK TO CHINA
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/chandnichowktochina/
試写会場: 新宿厚生年金会館(by Warner Bros.,様、いつもありがとうございます)
監督: ニキル・アドヴァーニー
出演: アクシャイ・クマール、ディーピカー・パードゥコーン、ミトゥン・チャクラヴァルティー、ランヴィール・ショウリー、ゴードン・リュウ、ロジャー・ユアン
製作国: インド、アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
デリーの街の食堂で、来る日も来る日も野菜を刻んだり、ナン生地をこねたりする日々にウンザリのシドゥ(アクシャイ・クマール)は、占いに行ったり、宝くじを買ったりして、他力本願で人生を変えようと一生懸命。
赤ちゃんの頃、自分を拾ってくれた親方には感謝しているものの、ドヤされてばかりの毎日。
一方で中国製品のテレビショッピングのモデルをやっているサキ(ディーピカー・パードゥコーン)は、幼いころに離れ離れになった父親と双子の妹を探しに中国に入ってくるが、何故かお訊ね者となり行く先々で警察に追われる。
中国の村で北条一味に親方を殺されたシドゥは、死にかけているところを乞食で記憶喪失のチャン(ロジャー・ユアン)に拾われ、運命を変えて行く。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
出だしから意味不明のインド・コメディ炸裂の超娯楽映画。
場所が中国に移ると、「HERO-英雄-」や「王妃の紋章」、「酔拳」などから明らかにパクったと思われる場面が多々出てきて笑わされる。
主人公のアクシャイ・クマールもヒロインのディーピカー・パードゥコーンは、2人とも美男美女で踊りもアクションも上手くて、インド映画の俳優さんの質の高さを思い知らされる。
疑問だったのは、試写会なのにチラシがもらえなかったこと。
他の場所や映画館でもチラシもらえてないから、この映画に関する情報を得るとしたらHPしか無いんですけど、、、、。
これからもたくさんのインド映画が日本で公開されるといいなあ。

|

スタートレック

Startrek
76点
原題: Star Trek
公式サイト: http://www.startrekmovie.com/intl/jp/#/top
試写会場: 東商ホール(by OZ Mall様、いつもありがとうございます)
監督: J.J.エイブラムス
出演: クリス・パイン、ゾーイ・サルダナ、ザッカリー・クイント、サイモン・ペッグ、エリック・バナ、ウィノナ・ライダー、カール・アーバン、レナード・ニモイ
製作国: アメリカ(2009年)

〈ストーリー〉
惑星連邦軍艦隊で15分間だけキャプテンでヒーローだった父を持つジェームス・T・カーク(クリス・パイン)。英雄の父とは正反対に小さな頃から無鉄砲で、無秩序な彼だったが父の元友人のパイクからUSSエンタープライズ号に乗るように勧められ、親友のマッコイ(カール・アーバン)とともに乗船する。
かつて父を死に至らしめたアンドロメダ星人のネロ艦長(エリック・バナ)率いる反乱軍は、バルカン人と地球人のハーフであるスポック(ザッカリー・クイント)が自分の星を消滅させたとして、彼に対する復讐として連邦に属する星を次々と消滅させる。
地球を守りたいが無秩序なジェームスは、USSエンタープライズ号を放りだされるが、たどりついた星である人物と出会い、彼や地球の運命を変えて行く。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
ストーリーは、「スターウォーズ」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を足して2で割ったカンジ。
しょっぱなから時空を超えた話になるので、ただでさえ物語をつかまえるのが苦手な私は、かなり混乱した。
そのうちいちいち時系列を追うのは無理と悟り、単純に画面で起きていることを楽しむことにした。
「スターウォーズ」の第一作が大好きだった私には、それを彷彿させて宇宙空間を楽しめる。
もうちょっとラブロマンスもあるとよかったけど、それだと盛り込み過ぎになっちゃうのかな。
大作で面白いけど、今の日本では大ヒットは無理っぽい。
私のようなオバさん世代にお勧めな1本。

|

ある公爵夫人の生涯

Duchess
点数: 75点
原題: The Duchess(公爵夫人)
公式サイト: http://www.koushakufujin-movie.jp/
映画館: 銀座テアトルシネマ
監督: ソウル・ディブ
出演: キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランプリング、ヘイレイ・アトウェル、ドミニク・クーパー
製作国: イギリス、イタリア、フランス(2008年)

〈ストーリー〉
スペンサー家の活発で教養もあるジョージアナ(キーラ・ナイトレー)は、デボンシャー公爵(レイフ・ファインズ)に似染められ17歳で結婚した。
愛のある結婚生活を夢みて結婚したジョージアナだったが、夫の目的は跡取り息子を作ることだけだった。
ファッションセンスもあり、華やかで社交的なジョージアナは、世間の注目の的だったが、男の子を産まないジョージアナに対して夫は、浮気を繰り返し、揚げ区の果てに結婚前の愛人の子供まで育てるハメになる。
6年後2人の実の娘と、愛人の子供3人の母親となったジョージアナは、パーティでエリザベス・フォスター侯爵夫人(ヘイレイ・アトウェル)と知り合う。DVを受けた挙句、子供からも引き離され行き場の無い彼女とたちまち仲好くなったジョージアナはエリザベスを自分の家に住まわせる。
しかし、ある日エリザベスは夫の愛人となってしまう。
やるせない気持ちで、政治家で幼馴染のチャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー)と恋に落ちるジョージアナ。
しかし、それを知った夫は、自分の跡取り欲しさにジョージアナをレイプする。
結果めでたく跡取りとなる男の子を産んだジョージアナは、エリザベスに夫をまかせ、自分はバースにいるチャールズの元に走る。
2人の仲がロンドン中の噂となったとき、デボンシャー公爵は、家に戻らなければ2度と子供たちに会わせないし、チャールズも政界にいられなくすると言われる。
子供と離れられないジョージアナはしょうがなく家に戻り、一生デボンシャー家という刑務所で過ごす決心をする。

〈感想〉
まだ女性に参政権が無いような時代。女性には、何の権利もなかったのだろう。
愛に生きたくても、バックアップが無いと何も出来ずに男に頼るしかない不幸な2人の女性(ジョージアナとエリザベス)が憐れだ。
ジョージアナの唯一の救いは、エリザベスという親友に恵まれたことか。
それとも母親として子供たちといると幸せだったことか。
同じ家の出ということで、ダイアナ妃と比べられるが、そうだとしたら彼女のような生活は、貴族の出ならやむを得ないということか。
キーラ・ナイトレイの美しさが際立つ映画。何故に彼女は古風な衣装がこうも似合うんだろう。

|

チョコレート・ファイター

Chocofighter
点数: 80点
原題:Chocolate
公式サイト: http://www.chocolatefighter.com/
試写会場: 一ツ橋ホール(by シネマNAVI様、いつもありがとうございます)
監督: プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演: プラッチャヤー・ピンゲーオ
“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン、阿部寛、ポンパット・ワチラバンジョン、“ソム”アマラー・シリポン
製作国: タイ(2008年)

〈ストーリー〉
タイのバンコクで抗争を続ける日本人ヤクザ・マサシ(阿部寛)とタイ人マフィア・ナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)は、縄張り争いで取引中だったが、マサシがしくじり縄張りをあきらめる。
その最中に出会ったナンバー8の女ジン(、“ソム”アマラー・シリポン)と恋仲になったマサシは、ナンバー8からタイを立ち去るように強要される。
ジンはそのとき、マサシの子供を身ごもっていて一人で育てる決心をしていた。
しかし、生まれた子供ゼン(“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン)は、生まれながらに脳に問題がある障害児。
言葉はうまく話せないが、類まれなる運動神経で、ムエタイ選手やビデオを見て格闘技を身に着ける。
幼馴染のモンとともに、癌におかされたジンの医療費を稼ぐために、格闘技を使うゼンだったが、そんな中ナンバー8の目に止まることになる。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
ストーリーはありえないカンジだが、アクション映画とは思えないほど映像がきれい。
まるでウォン・カーウェイの映画かと見まがうような、美しい映像に、冒頭はうっとりしてしまった。タイ映画恐るべし!
同じタイが舞台でも、テーマもその背景も何も描いていない『七夜待』と比べても、こっちの映像のほうがよっぽど癒される。
さらにジージャーのビジュアルが池脇千鶴にしか見えなくて、あの美貌だと日本でも十分やっていけそう。是非日本で映画に出てください。
初タイ映画だったが、タイ映画のクオリティがこんなに高いなら、日本で観れる他のタイ映画も全部観たくなってしまった。
今まで旅行先としか考えていなかったが、今後はタイ映画に注目してみよう!

|

新宿インシデント

Shinjyuku_incident
点数: 88点
原題:新宿事件
公式サイト: http://www.s-incident.com/
映画館: TOHOシネマズ川崎(4)
監督: イー・トンシン
出演: ジャッキー・チェン、ダニエル・ウー、ファン・ビンビン、シュー・ジンレイ、竹中直人、加藤雅也、峰岸徹、倉田保昭、長門裕之
製作国: 香港(2009年)

〈ストーリー〉
中国の田舎の農村で、貧しいながらも正直にまっすぐに生きる青年・鉄頭(ジャッキー・チェン)。
物質であふれる都会にあこがれ、いつか富とともに田舎に帰ってくると約束して日本に旅立った恋人のシュシュ(シュー・ジンレイ)は、日本の叔母さんが亡くなってから連絡が取れなくなった。
シュシュに会いたいがために、弟分の阿傑(ダニエル・ウー)を頼って日本に密航した鉄頭は、阿傑らとともに東京の小さな家で、同朋達とともに暮らし始める。
日雇いの仕事をしながらも、警察の手入れがある度に逃げ回る生活。
新宿でクラブを営むリリー(ファン・ビンビン)と知り合って、そこで働いているときに、ヤクザの組長・江口(加藤雅也)とともに、クラブに入ってきたシュシュをみかける。彼女はヤクザの妻になっていたのだ。
そんなある日、阿傑が華僑のヤクザに大けがをさせられた事件から、同朋が安心して暮らせる街を作りたいと、鉄頭は危険なカケに出る。
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
これまで映画館で観た香港映画の中では、一番面白かった。
全然期待していなかっただけに、いつものおちゃらけジャッキーと違って、強くなくて汚い役で、そんな役でもちゃんと演技が上手くてびっくりした。
それよりも何よりも、日本人が描いたのかと思うくらい、日本にいる不法滞在の中国人が上手く細かく描かれてて、それだけでも面白かった。
ゴミを分別しないとか、大声で騒ぐとか、大抵の日本人が中国人に対して迷惑だと感じていることが、映画の中に出てきて、一体ジャッキーはこんな話をどこから聞いて、映画化しようとしたんだろう。
ヤクザと在日中国人ヤクザの縄張り争いとか、本当にリアルで面白い。
こんなに面白いのに、ジャッキーが主演というだけで、真面目な社会映画として扱われず、宣伝も少なくてすごい可愛そう。
峰岸徹さんが出てて、これこそ遺作なのかと思い、ちょっと泣けた。しかも、『おくりびと』同様やっぱり死んじゃうし。。。。
すっごい、すっごい面白くてためになる映画なので、是非万人の人に観て欲しい。

|

真夏のオリオン

Orion
点数: 70点
公式サイト: http://www.manatsu-orion.com/
試写会場: 東京国際フォーラムAホール(by 東宝HP様、本当にいつもありがとうございます)
監督: 篠原哲雄
出演: 玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦、平岡祐太、鈴木拓、吹越満、吉田栄作、益岡徹
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
第二次世界大戦末期の沖縄南東部。米軍の燃料補給路を断つため、日本の潜水艦5隻が配備されていた。
一番後を行くイー77号には、艦長の倉本(玉木宏)以下、水雷長の田村(益岡徹)、機関長の桑田(吉田栄作)、航海長の中津(吹越満)、初航海となる軍医長の坪田(平岡祐太)、艦長付のハーモニカが好きな最年少の鈴木(太賀)らが乗っていた。
イー77には、人間魚雷「回転」4機がつまれており、その乗組員たちも乗っていた。
倉本は、天才的な戦略家で、これまで13機の敵艦を撃破していた。
先に敵に向かっていた他の4艦は、すでに通信が途絶えていた。中には倉本の親友・有沢(堂珍嘉邦)が館長を務めるイー81潜水艦も含まれていた。
倉本は、出船前に恋人の志津子(北川景子)からお守りとしてもらった「真夏のオリオン」の楽譜を胸に、敵艦に向かって行った。しかし、残り少ない魚雷を撃破され、倉本達に残された戦法は、ひたすら海の下に潜むことだけだった。そんな中、海の底からあるメッセージが聞こえてくる。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
これまでの戦争映画と違って、激しい戦闘シーンや人が死ぬシーンが極端に少なく、さらに潜水艦内は、野蛮な行為もなく秩序が保たれ、本当に今までの戦争映画とは違った趣き。
これまで描かれたやたら熱い男たちを見慣れていたせいか、なんか物足りないカンジ。
特に艦長の倉本が紳士すぎちゃって。それに今まで知らなかったが、潜水艦の戦法は、他の軍隊と違ってすべて艦長に一任されていて自由なのだそうだ。その自由さも当時の日本のものとは思えず、新鮮だった。
最初に現代があって、最年少だった兵隊がかつての想いでを語る点など『男たちの大和』に酷似しているが、役者の格が違うのか何なのかわからないが、こっちが大人しすぎ!
さらに大和では、フレッシュな若者の恋愛が可愛らしかったのに対して、こっちはある程度大人の恋愛なので、出港前に抱き合ったりという点が、当時でもありえたのか疑問に思ってしまった(そうゆうのって今と変わらないのかなあ。さすがにキスまではしなかったけど)。
何故か倉本演じる玉木が「俺もかつて音楽の勉強をしてて、指揮者を目指していたんだ。」っていうセリフが。これってどう考えても『のだめカンタービレ』をもじったギャク?しかもこんな真剣な映画で?ちょっと脚本化さんのセンスを疑ってしまった。

|

ハゲタカ

Hagetaka
点数: 75点
公式サイト: http://www.hagetaka-movie.jp/
試写会場: TOHOシネマズ六本木・スクリーン7(by 東宝HP様、本当にいつもありがとうございます)
監督: 大友啓史
出演: 大森南朋、栗山千明、柴田恭兵、玉山鉄二、高良健吾、遠藤憲一、松田龍平、中尾彬
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
かつて鷲津ファンドで「ハゲタカ」に異名をとった鷲津政彦(大森南朋)は、昔から変わらない日本の経営体制に失望し、投資界から姿を消していた。
そんなある日、中国系の豊富な資金をバックに持つ投資会社のレプレゼンタティブ・劉一華(玉山鉄二)が、日本の顔とも言えるAKABA自動車会社の公的株式買付け(TOB)を発表する。
AKABAの財務相談役に就任していた芝野(柴田恭兵)は、鷲津に助けを求め、鷲津も対抗TOBを開始するとマスコミ発表する。
そんな中、劉は、AKABA自動車で派遣社員として働く守山(高良健吾)に何故か接近する。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
去年からの世界的金融経済破綻があって、この映画の製作を考え付いたのか、それともその前から構想があったのかわからないが、実に今的な内容の作品。
そもそも「スタンレー・ブラザーズ」なる投資銀行が破たんするところなど、リーマンそのもの。
さらにリーマンの破たんにより、世界に君臨する日本の自動車会社が途端に経営が悪化し派遣切りが世間で騒がれ出したのは、ここ10か月くらいの出来事。
元々あった構想+脚本を、最近の事情に合わせて変えたのか、元々そうだったのか知りたい。
ついこの間までエキストラ募集して撮影していた映画が、もうこうやって一般に公開されるのが不思議。
普通、映画って公開まで1年くらいかかるんじゃないっけ?いつもこの映画みたいに、撮影から公開まで短いといいのにね。

|

余命1ヶ月の花嫁

Yomeihanayome
点数: 70点
公式サイト: www.hanayome-movie.jp/
映画館: キネカ大森(1)
監督: 廣木隆一
出演: 榮倉奈々、瑛太、手塚理美、安田美沙子、柄本明、大杉漣、津田寛治、田口トモロヲ
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
コンパニオンとして派遣されてきた千恵(榮倉奈々)は、派遣先の社員・太郎(瑛太)とともに、プレゼン会場に入るが、実は千恵は別の会社の担当だった。
このちょっとした事件を元に付きあい始めた2人は、一見順調な交際のように見えたが、ある日千恵の髪の毛が大量に抜け落ちる。
実は千恵は、太郎と出会ったころから乳がんをわずらっていたのだ。
太郎の未来を考え一方的に別れを告げた千恵だったが、太郎は千恵をあきらめきれず、病気の彼女を支えて行きたいと思う。
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
間延びした場面が多すぎるのが難点だが、事実を元にした映画だけに、千恵さんの言葉一言、一言が泣ける。
付きあい始めてから、ガンと告白するまでの交際期間、ほとんど主演の2人以外誰も登場しないが、それが長すぎ!
さらにガンになって闘病してからも話長すぎ。
もっと結婚に至るまでの部分を丁寧に描いたほうがよかったんじゃないかな。
ダンナ曰く、恋愛というテーマに焦点を当てると、2人の気持ちは成就しているがゆえに、映画として泣けないとのこと。
若年層の乳がんについてもっと知ってほしいなら、乳がんについてもっと焦点を当てて、治療法や発見法も映画で紹介したほうがよかったのでは。

|

重力ピエロ

Piero
点数: 65点
公式サイト: http://www.jyuryoku-p.com/
試写会場: 一ツ橋ホール(via Sさん)
監督: 森淳一
出演: 加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香、渡部篤郎、吉高由里子
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
英語にすると名前が同じSpringになる泉水(加瀬亮)と春(岡田将生)の兄弟は、市内で起こる連続放火と、春が仕事で消している落書きに一定の法則があることを発見する。
泉水は大学院で、遺伝子の研究をしており、落書きの頭文字と放火の住所の頭文字が、遺伝子の配列と同じなのがわかった。
2人の母親は、数年前に交通事故で亡くなっており、父親(小日向文世)は郊外の家で一人暮らしをしており、一見仲がいい親子だったが、実は家族にはある秘密があった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
ストーリー自体は面白いのだろうが、描き方が下手なような気がする。
犯人役の渡部篤郎氏をもっととことん悪いやつに描いたほうが、春や泉水が彼をあそこまで憎むのも納得できたと思うが、いかんせんセリフが少ない。
それにしょっぱなから、先が読めるような出だしって、どうよ。
法治国家の日本のお話としては、ラストが納得行かなくて、これは『ゲッタウェイ』や『インファナル・アフェア』みたいにエンディングを2パターン用意して欲しい。
唯一以外だったのが、吉高由里子演じる女性の存在。
春の幼少時代の子役は、よくもここまでハンサムな子を探してきたと感心。本当に岡田クンにそっくりだ。
すっごい期待してただけに、評価が低くなっちゃったけど、熱で具合が悪い中で観たせいもあるのかも。

|

鈍獣

Donjyu
点数: 78点
公式サイト: http://donju.gyao.jp/
試写会場: 九段会館(via Lさん)
監督: 細野ひで晃
出演: 浅野忠信、北村一輝、真木よう子、佐津川愛美、南野陽子、ユースケ・サンタマリア
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
相撲で勝負を決める、田舎町・ときわに、ある日凸やん(浅野忠信)が帰って来た。
彼の元同級生のオンリーワンホスト・江田(北村一輝)と今は町の駐在をしている岡本(ユースケ・サンタマリア)は、凸やんの帰郷にとまどう。
というのも、3人にはかつて同級生に対して犯した罪の思い出が心に残っていたからだ。
そんな中凸やんの本名・凸川の名で、週刊紙に連載されている小説が、明らかにその事件を元に描かれており、江田と岡本はこれ以上連載を続けさせないように、凸やんを殺そうとする。
しかし、何故か殺そうとしても殺そうとしても凸やんは死なない。それどころか江田のことを無二の親友として限りない愛を注ごうとする。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
『キサラギ』を彷彿させる密室劇に、アニメも加えた新感覚の映画。
コメディとしては面白いが、何故凸やんが殺されても殺されても死なないのか、理由がわからなかった。
結局あれは、裏切られても裏切られても友達を信じる心を捨てないということの比喩なのか?
さらにどうでもいいことかもしれないが、佐津川愛美ちゃんのぶりっ子なしゃべり方が、上野樹里ちゃんの「のだめ」にそっくりなのが気になった。たまたまああなったのか、誰かが意識してそう演出したのか。
モロモロのマイナス点を引いても楽しめる映画なので、万人のブラックコメディ好きにお勧めの映画。

|

バビロン A.D.

Babylonad
点数: 73点
原題: Babylon A.D. (バビロン A.D.)
公式サイト: http://movies.foxjapan.com/babylon-ad/
試写会場: よみうりホール(by ぴあ様、本当にいつもありがとうございます)
監督: マチュー・カソヴィッツ
出演: ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ヨー、シャーロット・ランプリング、マーク・ストロング、ランベール・ウィルソン
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
近未来の荒廃した世界。ソ連の一画にひっそりと生活していた元傭兵のトーロップ(ヴィン・ディーゼル)の元に、ある少女をアメリカまで運ぶように任務が入る。
その少女・オーロラは、モンゴル敷地内の修道女にいて、そこから修道女・シスター・レベッカ(ミッシェル・ヨー)とともに3人は、北極圏経由でアメリカ大陸に向かう。
旅の途中、トロープはオーロラに不思議な力があることを知る。
不思議な予知能力や、知りえるはずのない知識がそなわっているなど、明らかに通常の人間と違うオーロラの正体とは?
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
ミッシェル・ヨー以外の出演者は誰も知っている人がいなくて、唯一彼女の存在だけを心のよりどころとして、意味不明な映画の意味不明な物語の謎を解くことになる。
ひょっとして、キリスト教徒の人ならすんなり受け入れられるストーリーかもしれないが、仏教徒の家で育った私としては、オーロラの意味が最後までよくわからなかった。
唯一理解できたのは、アクション映画なのに『バビロン』という聖書的なタイトルがついている理由。
ノアの方舟のように、どうやったら人間はサバイブできるかってことね。
っていうか、そこまで環境問題を映画界が考えるなら、アメリカ政府もとりあえず京都議定書にサインしようよー!

|

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »