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食客

Syokkyaku
点数: 20点
原題: 식객(食客)
公式サイト: http://www.shokkyaku.com/
試写会場: 松竹試写室(via Nさん、いつもありがとうございます)。
監督: チョン・ユンス
出演: キム・ガンウ、イム・ウォ二、イ・ハナ
製作国: 韓国(2007年)

〈ストーリー〉
韓国の老舗料亭『雲岩亭』で一流料理人だったソン・チャン(キム・ガンウ)は、『雲岩亭』の跡取りオ・ボンジュ(イム・ウォ二)と腕を競ったフグ料理で、客に毒を含ませてしまい『雲岩亭』を去る。
同じく料理人だった祖母と田舎に暮らし、野菜を町に売りに行き主婦たちに大人気だったが、若い女の子は苦手だった。
そんな中、かつて植民地時代に日本の軍部が持って帰った包丁の歯を、本来の食の王に帰したいと子孫の藤原(村上ケンイチ)が、料理人コンテストを開くことをテレビで宣言する。
主催テレビ局の局長は、熱心にソン・チャンに出場するよう勧めるが、撮影担当のキム・ジンス(イ・ハナ)も加わってソン・チャンを支援する。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
これってテレビドラマのダイジェスト版?と思えるほど、ストーリーがバラバラだった。
ひどい映画は何度も観たことあるが、韓国映画でこれほどのひどさって、ちょっとありえない。
主人公の背景は誰でも知っているという大前提で話が進むので、知らない私は何がテーマなのかまったくわからない。
さらにテレビ局の女の子役の人、演技が下手な上に魅力的でもないし、一体何のために登場しているのか。
料理のコンペも『チャングム』と比べても、何がテーマなのかわからないし。
特に炭のエピソードってあんなに引っ張る必要あったの?
こんな映画ばっかり作っていると、かつて栄光を放った韓国映画界が泣きますよ!

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ゼラチンシルバーLOVE

Geratinesilverlove
点数: 30点
公式サイト: http://www.silver-love.com/index.html
試写会場: ヤクルトホール
監督: 操上和美
出演: 永瀬正敏、宮沢りえ、役所広司、天海祐希、水野絵梨奈、香月さやか
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
横浜の倉庫街の一室で、運河をはさんだ向こうに住む女(宮沢りえ)の家を24時間撮り続ける男(長瀬正敏)。
何のために撮っているのか理由はわからないが、毎朝黄身が半熟のゆで卵をおいしそうに食べる女の虜になっていく男。
何日かに一度依頼人(役所広司)にテープを渡す。
女の招待は男は教えてくれない。
ある日、電信柱に車が激突する事故に出くわした男は、すぐそばに女がいるのを見て愕然とする。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
映画が始まってから、30分近くまったくセリフが無い。主人公だけでなく、回りの人もまったくしゃべらない。
映像に激しい動きがあるわけでもないので、ちょっと眠くなった。
セリフが始まっても宮沢りえさんの演技、下手すぎ。彼女の役、現実感無さすぎ。
ストーリーもこれと言って凝ってないし、やっぱり現実的じゃない。
写真家の方が作った映画なので、映画として観るんじゃなくて動く写真として観るべきものかもしれないけど、、、。
映画ファンにはお勧めしません。

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ロルナの祈り

Lesilencedelorna_2
点数: 71点
原題: Le Silence de Lorna (ロルナの沈黙)
公式サイト: http://lorna.jp/
映画館: 109シネマズ川崎(スクリーン9)
監督: ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
出演: アルタ・ドブローシ、ジェレミー・レニエ、ファブリツィオ・ロンギオーヌ
製作国: ベルギー、フランス、イタリア(2008年)

〈ストーリー〉
ベルギー国籍を得るために、麻薬中毒患者のベルギー人男性クローディ(ジェレミー・レニエ)と偽装結婚をしたロルナ(アルタ・ドブローシ)は、アルバニア時代からの恋人と、ベルギーで店を出すのが夢。
ロルナにとって単なる契約の相手でしかなかったクローディは、本当に麻薬から抜け出したいと思っており、ロルナに生活のすべてを依存している。
とうとう麻薬を経つために入院して、退院したのに、自分を褒めてくれないロルナの態度にキレたクローディはふたたび麻薬に手を出そうとするが、それを阻止したいロルナは初めて彼に体を許す。
ただの契約だったはずの関係が、その日を境に変わってしまう。
(公開途中のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
ロルナとクローディの関係を見ていると、多分日本人男性と中国人とかフィリピン人が偽装結婚するのと似ているんだろう。
ただアルバニアという国の事情も知らなければ、ベルギーの偽装結婚仲買人役の人がしごく普通の人に見えたりして、私的には最後までロルナがどのくらいヤバいことをやっているか、全然理解できなかった。
『インファナル・アフェア』では、ヤバさが一寸たがわず伝わって来たのに、、、。
っていうことは、これは映画の表現力の差???

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パッセンジャーズ

Passengers
原題: The Passengers(乗客たち)
点数: 75点
試写会場: 九段会館(by OZ Mall様、いつもありがとうございます)
監督: ロドリゴ・ガルシア
出演: アン・ハサウェイ、パトリック・ウィルソン、デヴィット・モース、クレア・デュバル
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
飛行機事故で奇跡的に助かったエリック(パトリック・ウィルソン)は、一人茫然と事故現場を歩く。周りには数人の生存者が。
生存者たちのグループ・セラピストとして任命されたクレア(アン・ハサウェイ)は、上司からエリックの状態が一番危ないと忠告される。
忠告どおりエリックはグループ・セラピーに参加せず、自宅での訪問セラピーを希望する。
一方グループ・セラピーに参加した者は、パイロットのミスだとされている事故なのに、飛行機が爆発した音を聞いたと言う。セラピー中に窓の外からこちらを覗く謎の男性。
翌週、事故だったと証言する男性がセラピーに参加しなくなった。その翌週もまた一人と参加者が消えて行く。
事故の原因を探ろうとするクレアだったが、彼女の近辺にも不思議な事件が起き始める。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
ただのサスペンスものかと思ったら、ものすごい意外な結末にびっくり。
結末近くでも「ああ、きっと●●が、●●じゃったからクレアがおかしなこと言っているんだ」と思ってしまいました。
これは日本や、輪廻を信じる国々ではよく見られるテーマなんですが(あっ、ネタバレかな?)、アメリカでもこんな考え方があったなんてちょっと親近感覚えちゃいました。
でもよく考えたらライチャス・ブラザーズの歌とともに大ヒットした『○ースト』も同じようなテーマだったから、アメリカでもよくある話なのかなあ。
ともかく最後まで結末が読めない面白い娯楽作品です。

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ベイビィ ベイビィ ベイビィ

Babybabybaby
点数: 70点
公式サイト: http://www.babybabybaby.jp/
試写会場: 品川プリンスシネマ
監督: 両沢和幸
出演: 観月ありさ、松下由樹、谷原章介、神田うの、伊藤かずえ、斉藤由貴、藤木直人、吉行和子
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
大手出版社で旅行雑誌の副編集長を務めるキャリアウーマンの佐々木陽子(観月ありさ)は、新創刊雑誌の編集長に推薦され大喜び。
しかしその直後、妊娠したことを知る。
相手は、たまたま雑誌の取材で訪れたベトナムで一夜限りのベッドを共にしたカメラマンの工藤哲也(谷原章介)。
結婚どころか、付きあってさえいないのに、産婦人科医者(斉藤由貴)や、病院で出会ったベテラン妊婦の大野春江(松下由樹)に言われて哲也に子供ができたことを告げると、翌日大喜びで哲也が日本に帰ってきた。
絶対子供を産めと言われ、最初は産むつもりがなかった陽子だったが、、、。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
最近死をテーマにした映画が多い中、あえて出産のすばらしさを世の中に知らしめる珍しい映画。
しかもドラマ『ナースのお仕事』のキャストが総出演していて、ドラマ・ファンには楽しめる。
いまどき出産まで受けてくれる町の産婦人科医なんてあるのかちょっと疑問だけど、この映画みたいにたとえソファの上だろうとみんな何の問題もなくちゃんと出産できるなら、町の産婦人科がなくなること無いんだろうなあ。
少子化だから子供を産めと教育する前に、赤ちゃんを産める健康な体を作るよう小さな頃から教育したほうがいいような気がする。つまり無理なダイエットしないとか体を冷やさないとか、、、、。

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ハルフウェイ

Halfway
点数: 60点
公式サイト: http://halfway-movie.jp/
映画館: 川崎チネチッタ(チネ4)
監督: 北川悦吏子
出演: 北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗、成宮寛貴、白石美帆、大沢たかお
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
高校3年生のヒロ(北乃きい)は、同学年のシュウ(岡田将生)が好き。親友のメメ(仲里依紗)に保健室でコクる練習をしたヒロは、放課後シュウを待ち伏せしてコクろうとした。しかし意外にもシュウのほうから「つきあって」と言われたヒロは有頂天で幸せの絶頂期。
しかし、シュウの希望進学先が東京の早稲田だと知ったヒロは、シュウが後先考えず自分にコクったことを責めて、早稲田に行くのを止めろ!と泣きつく。
ヒロの気持ちに折れたシュウは、担任の高梨(成宮寛貴)に進路を変えると申告する。
シュウが進路を変えたことを知らないヒロは、ずっとシュウと連絡を取っていなかったが、シュウの友人のタスク(溝端淳平)からシュウが早稲田をあきらめたと聞く。
シュウの気持ちが嬉しくて、シュウの勉強を邪魔するヒロだったが、内心は複雑。
シュウの運命を変えて良かったのかとの呵責に取られ、その気持ちを学校の習字の先生・平林(大沢たかお)に相談するうちに、自分の不安な気持ちに整理がつく。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
脚本を用意したのに、結局は全編アドリブになって、元の脚本が1行も映画の中には出てこないんだそう。
それはそれでいいけど、演出をしないっていう思想もいいんだけど、この役者さん達の顔ぶれを見て、それが興行映画として成り立つ作品を作りだせたとは私には思えなかった。
唯一アドリブ風な話し方でも許せたのは、大沢たかお氏くらいなもので、あとの面々、特に成宮氏に至ってはとまどっている顔が見え見えで痛々しく感じたくらい。
監督はドラマの脚本が素晴らしいのである程度期待していただけに、こういった映像表現になるかと思うとちょっとがっかり。
若い人にはどう映るか知りませんが、とりあえずオバさん的にはがっかりでした。
初日2日目ということもあってか、前方ブロック以外満席の映画館には、私と同様おばさんの観客も多かったので、この映画が若者のためだけでなくおばさんもある程度期待して観に来ていたと思う。で彼女らというか我々的にはこの演出不満だなー。
アドリブは、ドキュメンタリーちっくに見えるかもしれないけど、それは本当に演技力がある役者さんが演じてナンボのもの。きいちゃんも岡田クンもまだその域に達していないのに、それを演らせるってーのは、若い俳優さんに負担かけすぎだと思う(宮崎あおいちゃんみたいに、小さい頃からプロとして自覚している人は別だろうけど)。
それとともに北川さんの脚本が好きな人は、もともとどんな脚本だったのか知りたいってーのが本音。若い観客の人たちも途中のあまりにも冗長的な雰囲気にダレてたので、私以外にも同じこと感じた人はいたはず。
本物脚本版、DVDでもいいのでなんとか編集してディレクターズカット版で発表してください。

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ベンジャミン・バトン 数奇な人生

Benjamin
点数: 77点
原題: The Curious Case of Benjamin Button (ベンジャミン・バトンの奇妙な事例)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/映画館: 川崎チネチッタ(チネ5)
監督: 山デヴィッド・フィンチャー
出演: ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、タラジ・ヘンソン、エリアス・コーティアス、ジェイソン・フレミング
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
ある日ある夫婦に初めての子供が生まれたが、出産直後に妻が死に、生まれた子供を見てまるで老人のようなあまりの醜くさに夫はその子を老人ホームの階段に18ドルとともに捨ててしまう。
ホームで働く黒人女性クィニー(タラジ・P・ヘンソン)は子供が産めない体。そのせいもあって、老人の体を持つ赤ちゃんを自分の子として大事に育て、回りが年よりばかりのせいかベンジャミン(ブラッド・ピット)と名付けられたその子は、老人たちに囲まれて幸せに育つ。
ある日入居者の一人の孫娘デイジー(エル・ファニング)と知り合ったベンジャミンは、彼女だけが自分を子供として扱って子供同士の遊びが出来ることから心を許す。
他の老人がどんどん旅立って行く中、ベンジャミンだけは年々若返って行く。
14歳のある日、とうとう働けるようになったベンジャミンは、マイク船長所有の操打船で働くこととなり、17歳で老人ホームを出て旅立ち、世界中で様々な体験をする。
一方のデイジー(ケイト・ブランシェット)はニューヨークのバレエ団ではなばなしく活躍していたが、ある日事故に遭いバレエができなくなってしまう。
ようやくベンジャミンとデイジーの見た目の年齢が釣りあうようになった頃、二人は一緒に暮らし始め、そのうちデイジーは妊娠する。
普通なら嬉しいはずなのに、この先どんどん若返って行くベンジャミンは自分がまともな父親になれないことを恐れデイジーの元を去ってしまう。
(公開途中のため、ストーリーはここまで)

〈感想〉
最初子供なのに老人みたいに見えるブラッド・ピットのメイクもすごいけど、もっとすごいのは若々しい顔+体の20代前半役のケイト・ブランシェット。
一体どうやってこんなスベスベのお肌にメイクできるんだろう?
そう考えるとベンジャミンの母親役の人や、ベンジャミンのパパ役の人など、みんな20代から5~60代を演じるが、一体本当の顔はどれなんだかわからなくなってしまった。
特にブラピーがインドあたりを放浪している顔なんかは『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の映像を持って来たんじゃないかと疑ったくらい。
物語そのものはありえない話なので、そこまで心を揺さぶられなかったけど、最近アメリカでも日本でも生と死をテーマにした映画が多いような気がするのは気のせいだろうか。
死を描くことによって生を描いている点では「おくりびと」に通じるから、この映画がアカデミー賞作品賞を取れるなら、「おくりびと」も外国語映画賞を取れるかも。

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激情版 エリートヤンキー三郎

Eliyan
点数: 10点
公式サイト: http://eliyan.jp/pc/
試写会場: 有楽町朝日ホール(by WEB一週間様、いつもありがとうございます)
監督: 山口雄大
出演: 石黒英雄、板倉俊之、橋本じゅん、小沢仁志、小沢和義、仲間由紀恵、なだぎ武、竹内力
製作国: 日本(2009年)

〈ストーリー〉
兄の大河内一郎(小沢仁志)&二郎(小沢和義)が、徳丸学園の総統だったため、入学早々かってに舎弟が出来て総統に祭り上げられそうな三郎(石黒英雄)は、実は気が弱くて普通の高校生活を送りたがっていた。
しかし三郎はおもらしするくらいの危険が身に迫ると、とてつも無いパワーを発揮し誰も手がつけられなくなる。
今回も入学早々、悪どもをすべて叩きのめし総統になってしまった。
一方金持ちなエリート警察官・如月(なだぎ武)は、全国の不良一掃計画を打ち立てて、徳丸学園に不良を集めて一網打尽にしようと思っていた。
そんなこととはつゆ知らずゲームセンターで出会った可愛い少女・春菜(山本ひかる)に恋してしまった三郎。しかし春菜は如月刑事の妹でとてつもない力持ちだった。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
こんなにくだらないストーリー+脚本をわざわざ映画化する理由って何?
私より前に座っている人達の中で、途中で出て行った人が2組4人はいたよ。
私も連れが一緒じゃなかったら、出たいくらいだったけど、誘った手前そうもいかず途中で寝てしまった。
『ギララの逆襲』とかと同様の低レベルおバカ映画なのはわかるけど、バカさ加減がCGに頼っている部分が映画的にも×。
唯一評価できるのは、変形した顔の特殊メイク。あれはけっこうすごいけど、このストーリーじゃ笑えません。
続編があるみたいなエンディングだったけど、絶対続編は作らないで欲しい。

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ノーカントリー

Nocountry
原題: NO COUNTRY FOR OLD MEN (年老いた男どもに故郷は無い)
点数: 70点
上映会場: 銀座ブロッサム@キネマ旬報ベスト・テン映画鑑賞会
監督: ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演: トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
狩りで砂漠を歩いているうちに、ギャング団の死体と大金を見つけたモス(ジョシュ・ブローリン)。
その大金のせいでのちに危ない男から追われることになるとも知らずに、妻を実家に帰し、自分はDel Rioに向かう。
しかし、お金には発信機がついていたようで、お金目当てで非常な殺し屋・シガー(ハビエル・バルデム)がモスの後を追って来る。
すんでのところで逃げたモスは、メキシコ国境を越える。
ギャングの死体を見た保安官のべル(トミー・リー・ジョーンズ)は、モスがお金を持ち逃げしたことで彼の身に危険が迫っていることを予測する。
とりあえずモスの妻にコンタクトを取ってモスの居場所に向かうがときすでに遅しで、モスは殺されていた。
モスの死後、モスとの約束を果たすためにシガーはモスの妻の元に現れる。
一方、保安官を退職したベルは、家にいてすることも無く、自分の妻に父親が出てきた夢の話をする。

〈感想〉
キネ旬表彰式で観た。
外国語映画賞1位になるような作品なのに、音が悪いせいか残酷な映画のせいか、私はあんまりストーリーに入り込めないままラストに、、、。
しかも、「えっ?これで終わり?」ってカンジで、私には何がテーマなのか理解不能でした。
つまり人間には、その人間が生きる道があるってことでしょうか?
年よりにはNo Country(本当は「国」だと思うけど)っていうのは、夢が無いってこと????
ともかくおバカには理解不能でした。

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嗚呼 満蒙開拓団

Manmoukaitaku
点数: ??点
上映会場: 銀座ブロッサム@キネマ旬報ベスト・テン映画鑑賞会
監督: 羽田澄子
出演: 満州開拓移民の方々+日本人孤児を育ててくださった中国人の方々
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
中国残留孤児の国に対する裁判が敗訴という形で終わる中、日本国は第二次世界大戦敗戦前に国家政策として行った満州移民の事実を把握しているのだろうか。
移民達は自分たちの意志で満州に渡ったのではなく、土地が無い貧しい村の人々を村単位で説得して、集団で移民したのだ。
日本の敗戦が濃厚な敗戦間際まで移民の送り込みは続き、到着したとたん敗戦でロシア軍から逃げなくては行けない家族もあった。
映画が追ったのは、方正(ほうまさ)と呼ばれたかつて移民が日本に帰国するために逃げてきた場所。
方正には毎年ツアーが組まれ、関係者達が訪れているのだ。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
歴史教科書だけでは学べないことって多すぎる。
満州開拓団が、自分たちの意志ではなく、小作人農家の次男坊とかが集団で送りこまれていただなんてちっとも知らなかった。
っていうか日本でこの事実を伝えようと運動する人々がどれだけいるんだろう?
去年キネカ大森で『九イ+分の風邪(キュウフンのカゼ)』という、かつて日本の植民地時代に隆盛を迎えた元炭鉱の町のドキュメンタリー映画があったが、あんな映画をお金取って公開するくらいなら、こっちを公開すればいいのに。
同じ植民地でも台湾と満州じゃこんなにも状況が違っていたのかと思うと、反日感情が台湾よりも中国東北部のほうが大きいのが理解できる。
給付金を全国民に配るよりも、かつて犠牲になった日本国民に対する補償を早くしようよ!

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罪とか罰とか

Tsumibatsu
点数: 95点
公式サイト: http://www.tsumi-batsu.com/
試写会場: 九段会館(by Tokyo Walker様+謎の一社様、いつもありがとうございます)
監督: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演: 成海璃子、永山絢斗、段田安則、犬山イヌコ、山崎一、奥菜恵、大倉孝二、安藤サクラ、串田和美
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
グラビアアイドルの円城寺アヤメ(成海璃子)は、滅多に仕事が来ないが、せっかく乗った男性誌の最新号の写真は、何故か写真のページが逆さま。
マネージャの風間(犬山イヌコ)に文句を言いたいが、その前にコンビニで写真を確認した雑誌を買うはずだったのに財布が無いことに気付き、雑誌を万引きして逃げるハメに。
マネージャを呼び出して刑事事件にはならなかったものの、警察署の一日署長を務めるハメになったアヤメ。
現地に行ってみると、そこには元カレで連続殺人鬼の春樹(永山絢斗)がいた。
今でも春樹のことが好きなアヤメは、一日という短い時間ではあるものの署長という大役を務めるにあたり春樹に頼ろうとするが、警察署の外ではとんでもない事件が起ころうとしていた。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
先週観た『メリケンサック』とは笑いの質が全然違う!
脚本がいいのか、役者が豪華なのかわからないけど、ともかく面白すぎ!
実は連続殺人とか、ひき逃げとか、ものすごい暗い今風なテーマを使っているのだが、その暗さをセリフの巧妙さで見事に明るくおかしく笑い飛ばせる内容に仕立て上げている。
三木聡監督のような素晴らしいコメディ映画だと思っていたら、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督って、三木監督と同じ『時効刑事』の監督さんだったのね。もうこれは私のツボにはまらないわけがないでしょう!
主演の成海璃子ちゃんは、これからもっといい役をいっぱいやる女優さんだと思うけど、2年前の子供子供した役とはうって変わって、トイレの中で便器に座る役が出来るなんて、16歳としてはりっぱすぎ。2年前はそんなに天才と思わなかったけど、顔に肉がついた分、役者としての肉はもっとついたみたいで、これからの彼女の演技が楽しみになった。
もっとハチャメチャな役をいっぱいやって、日本映画界を盛り上げていただきたいです!

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フェイク シティ ある男のルール

Fakecity
原題: STREET KINGS (街の王)
点数: 70点
公式サイト: http://movies.foxjapan.com/fakecity/
映画館: TOHOシネマズ錦糸町(スクリーン8)
監督: デヴィッド・エアー
日本語吹替え: キアヌ・リーヴス、フォレスト・ウィッテカー、ヒュー・ローリー、クリス・エヴァンス、コモン、ザ・ゲーム、マーサ・ヒガレダ
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
ロス市警のトム・ラドロー刑事(キアヌ・リーヴス)は、兵隊としてはすご腕で、かなり違法な捜査をしても上司のワンダー本部長が調査報告書やマスコミ対策などすべて尻ぬぐいしてくれた。
ある日、ラドローの元相棒のワシントンがラドローの不正は捜査の仕方を警察内部調査部にチクっていると知ったラドローは、ワシントンを尾行し雑貨屋に入るが、そこで2人組の強盗が入って来てワシントンを殺して逃げる。
一緒に店にいたラドローも共犯者と思われることを恐れたワシントンはラドローを苦情係りに配属替えにする。
ワシントンを殺った山がオクラ入りになりそうだと感じたラドローは、捜査担当のディスカウントとともに山を追うが、実は背後にはとてつもない黒幕がいた。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
いわゆるアメリカっぽい警察ものスリラーで、キアヌ・リーブスは『地球が静止した日』よりこっちのほうが全然格好いい。
ただ今こういった映画は日本では全然ウケない気がする。
アメリカの不正な実態なんて、日本人にはまったく興味無いのよー。
同じことが日本でも起こっているかもしれないけど、クライム物なんて日本ではあまりにも一般的じゃなくて。
それから、途中から私は黒幕が誰かわかったけど、最後まで気付かないなんてラドロー警部ありえな~いshock
ただラストがよかったっていうか、どこの世界も汚いものはなくならないっていう教訓が良くて平均点としました。

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ララピポ

Lalapipo
点数: 70点
公式サイト: http://www.lalapipo-movie.com/
映画館: TOHOシネマズ川崎(スクリーン1)
監督: 宮野雅之
出演: 成宮寛貴、村上知子、中村ゆり、吉村崇、皆川猿時、濱田マリ、松本さゆき、中村有志、大西ライオン
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
風俗のスカウトマンをやっている栗野健治(成宮寛貴)は、街でデパガのトモコ(中村ゆり)をスカウトして、キャバクラに就職させる。しかし接客が苦手なトモコは、ファッションマッサージへ、さらにストーカーにつきまとわれて困ったあげくAV女優へと栗野のススメで職を変えていく。
トモコには両親が住む家があったが、そこは悲惨な状況で誰でもいいからそこから救ってほしかったのだ。
トモコとセックスをする栗野の部屋の階下に住む男性は、毎晩女を変える栗野のセックスを盗み聞きしていた。
もう彼女いない歴32年(生まれてからずっと)。
ある日居酒屋でロリコンの格好をしたデブな女性・玉木小百合(村上知子)と知り合い、そのまま彼女の部屋で超久々のセックスをした。
実は小百合はAV女優で、部屋で撮ったビデオを売っていたのだ。
AV女優のマネージメントを頼まれた栗野は、喫茶店で女優と待ち合わせたが、やってきたのはAV女優とは思えない汚くてさえない40過ぎの主婦・佐藤良枝(濱田マリ)だった。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
最初セックスシーンばかりで、ちょっとウンザリしそうになったが、トモコが栗野に対して「初めて本当のこと言ったね」って言うセリフのあたりから映画のテーマが見えて来て楽しくなった。
表現方法はどうあれ、人それぞれの生き方や考え方、セックスの方法があるわけで、一概に否定できないものね。
オムニバス形式になってて、最初の数話はつまらないけど、終わりに行けば行くほどよくなってくる。
特に濱田マリの章が私は好き。年齢が近いからかな。

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マダガスカル2 (日本語吹替版)

Madagascar2
原題: Madagascar2(マダガスカル2)
点数: 65点
公式サイト: http://www.madagascar.jp/
試写会場: 九段会館(by 日刊スポーツ via Aさん)
監督: エリック・ダーネル、トム・マクグラス
日本語吹替え: 玉木宏、柳沢慎吾、高島礼子、岡田義徳
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
マダガスカル島から、ペンギンズが作った飛行機でニューヨークに戻ろうとしたライオンのアレックス(玉木宏)、シマウマのマーティ(柳沢慎吾)、カバのグロリア(高島礼子)、キリンのメルマン(岡田義徳)だったが、途中で燃料が切れ不時着してしまう。
着いた先はアレックスの生まれ故郷アフリカはサバンナの動物保護区だった。アレックスはかつて赤ちゃんのときに保護区から外に出て人間に連れ去られてしまったのだ。
キングである両親と再会したアレックスだったが、群れのおきてでバトルに臨んだが、ダンスバトルと勘違いしたアレックスはあっさり負けてしまい、両親ともども群れから離れる。
しかしある日保護区の泉が枯れてしまい、、、。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
『マダガスカル1』を観ていないせいか、前フリがよくわからなかったが、それでも十分面白かった。
アニメで夢物語とはわかっていても、人間とライオンがケンカするとかちょっとあり得なくて、そこんとこが興ざめ。
でもきれいな絵で1本1本丹念に描かれたカンジのタテガミなんかもすごくて、さすがドリームワークスってかんじ。
吹替え版で見ると画面に集中できるから、絵の細かい部分まで観察できていいよね。

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イエスマン “YES”は人生のパスワード

Yesman
点数: 80点
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/yesman/
試写会場: ヤクルトホール(by ラジオ日本様、いつもありがとうございます)
監督: ペイトン・リード
出演: ジム・キャリー、ズーイー・デシャネル、ブラッドリー・クーパー、リス・ダービー、ジョン・マイケル・ヒギンズ、ダニー・マスターソン、テレンス・スタンプ
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
カール・アレン(ジム・キャリー)は、3年前に離婚して以来、仕事が終わると毎日家に引きこもってDVDをみてばかりので引きこもり生活。
もうすぐ結婚する親友のピーター(ブラッドリー・クーパー)に飲みに誘われても"NO"、会社でお客がローンの申込に来ても"NO"、町でライブのビラを配られても"NO"の何でも否定ばかりの人生だった。
今は人生が明るく変わったという元同僚に、"YES"セミナーに出て何にでも"YES"と答えるよう誓約したカールは、街で浮浪者から公園まで連れて行ってくれるよう頼まれ"NO"と言えず散々な目に会うが、そこで魅力的な女性アリソン(ズーイー・デシャネル)と知り合う。
これに味をしめたカールは、今までの生活を一変させ何でも"YES"と答えることにより人生が明るく変わった。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
同じコメディでも日本の映画とアメリカだとスケールとか演技が全然違う!
『メリケンサック』と比べると面白いし、観てて前向きになれるメッセージ性の高さといい、圧倒的にこっちが面白い。
ジム・キャリーのセリフのテンポもいいし、字幕より原音で観たほうがおかしくて笑える。
のっけからジャーニーの"Separate Ways"というコメディとは思えない歌から始まって面喰ったが、つまり"YES"というか"NO"というかが人生の分かれ道という意味で"Separate Ways"なのかと納得。これはカールの着メロにもなってて、私もこの着メロ欲しいー!
たとえ休日出勤を頼まれても"YES"ということにより出世や、ライブのビラも"YES"と言うことで魅力的な女性と再会したり、という場面を観ていると、私も"YES"から始めてみようかと思ってしまう。
でも変な勧誘にはやっぱり"NO"と言いましょうね。

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少年メリケンサック

Merikensakku
点数: 70点
公式サイト: http://www.meriken-movie.jp/
試写会場: 東映試写室(by cinemacafe様、いつもありがとうございます)
監督: 宮藤官九郎
出演: 宮崎あおい、佐藤浩市、田口トモロヲ、木村祐一、三宅弘城、ユースケ・サンタマリア、勝地涼
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
カンナ(宮崎あおい)は、メジャーレーベルのレコード会社の契約社員。新人発掘部門で売れそうなバンドの発掘を続けているが、これが最後で今日で契約が切れるハズだった。
ネットでみつけた「少年メリケンサック」というパンクバンドのライブを気に入り、社長(ユースケ・サンタマリア)に見せると元パンク・ロッカーの社長は大乗り気。
さっそくバンドのメンバーを探して、ベースの(佐藤浩市)がいる居酒屋に行くと、そこには25歳のイケメンではなく臭くて汚いオヤジが、、、、。
とりやえずやる気になった彼はメンバーを集め初ライブをパンクの聖地・名古屋で開くことになった。
社長も初めて見に来たライブだったのに、少年メリケンサックの演奏は年齢とブランクのせいで悲惨なライブとなったが、、、、。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
世間では、主役の宮崎あおいちゃんの篤姫とのギャップがどうのこうのと騒がれているけど、『NANA』のハチときや『ただ君を愛してる』の変な女の子と似たようなキャラなので、そんなに違和感なかった。
それよりもっとギャップがすごいの佐藤浩市さんでしょう!
あのレゲエな風貌とツンツンヘアーって、現在公開中の『誰も守ってくれない』と全然違っててすごーーーい!!
その点、田口トモロヲ氏はパンクメイクも似合っててまさにハマリ役。
木村祐一さんは、東北弁もパンクも似合わないし、三宅弘城はまあまあかなあ。
ともかくストーリーがハジけてて、セリフのテンポも良くて楽しい映画。
ただ楽しい以外にテーマが何なのかよくわからなくて、それが私的にマイナスポイントかなあ。
映画は楽しければいい!っていう人には最適だけど、映画にはメッセージ性がなきゃ!って人には向かないかも。
個人的にはあおいちゃんと勝地涼クンのバカップルのバカ度をもっとはじけさせて見たかなったなー。勝地クンあんまりバカな役やらないし、恋愛物も少ないので2人のおバカラブストーリーみたいなのをスピンオフで作って欲しいかも。

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チェンジリング

Changeling
点数: 75点
原題: Changeling (取り換えっこ)
公式サイト: http://www.changeling.jp/
試写会場: 東宝東和試写室(by ココログ様、プレスまでいただき本当にいつもありがとうございます。)
監督: クリント・イーストウッド
出演: アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、エイミー・ライアン、コルム・フィオーレ、ジェフリー・ドノバン、マイケル・ケリー
製作国: アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
ロスアンジェルス郊外で電話交換手のスーパーバイザーをているクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は9歳になる息子ウォルターと二人暮らしのシングルマザーだった。母親としての愛情を注ぎつつ、父親としての躾の厳しさも併せ持つ女性だった。
ある日同僚の休みの代わりに急に出勤したクリスティンだったが、家に帰ると留守番しているはずだったウォルターがいなくなっていた。
LA市警にすぐに支援を要請するが、子供がいなくなってから24時間は警察は出動しないとのこと。
夜が明けて警察に捜査を依頼したが、ウォルターが見つからないまま5か月が過ぎた。
息子が見つかったとの知らせを受け駅に迎えに行くと、そこには息子と似てはいるもののまったく違う男の子が立っていた。自分の子供じゃないと主張しても、手柄を公にしたいLA市警はクリスティンが錯乱してわかっていないだけだから子供を連れて帰るように言う。
柱につけた背丈より7cmも低かったり、歯科治療の痕跡が違うことなど証拠をLA市警に示すと、今度は一方的に精神病院に入れられてしまったクリスティン。
それでも息子を探したい気持ちに変わらないクリスティンは戦い続け、LAの市民は彼女と共に動きだした。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
『7つの贈り物』ジャパンプレミアへのお誘いをあえて断って、この映画を観に行った。
だって、、、だって、クリント・イーストウッド監督の映画大好きなんだもーん。
アンジェリーナ・ジョリーという超有名人が主演しているからイーストウッド監督の影が薄くなりがちだけど、映画を観ると監督色の映画になっててすっごい満足。
ひとつは音楽。イーストウッド監督はいつも音楽も自身で作曲して映像にぴったりな音を演出してくれる。
それから、全部の作品じゃないかもしれないけど、私が観たイーストウッド作品はどれも色恋沙汰が無くて、その分ドラマ性を堪能できる。
今回もチラッとそれらしきシーンはあるものの、アンジェリーナはいつものセクシーさを封印し、母親としての立場に徹した役回り。セクシーじゃないアンジェリーナを引きだすってすごくない?
点数が75点と評価のわりに低いのは単純に物語の結末が私の好みじゃないから。
実話に基づいているからしょうがないんだけど、やっぱり、、、こういうのって、、、。
この世から意味の無い犯罪が無くなることを祈ります。

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余命

Yomei
点数: 70点
公式サイト: http://www.cinemacafe.net/official/yomei-love/index_pc.html
映画館: 川崎チネチッタ(チネ3)
監督: 生野慈朗
出演: 松雪泰子、椎名桔平、林遣都、奥貫薫、市川実和子、二階堂智、かとうかず子、宮崎美子、橋爪功
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
大学付属病院の外科医・百田滴(松雪泰子)は、結婚10年目にして妊娠したことがわかる。
かつて研修医時代に乳がんをわずらったり、若いころに親が亡くなったり、あまり幸福とは言えない人生を歩んでいた彼女は初めて心底幸福を感じることができた。
フリーカメラマンの夫・良介(椎名桔平)は、仕事がら主婦業のようなことをこなしつつ滴を支え続けて来た。そんな夫に妊娠を打ち明けた滴だったが、ある日摘出した胸の上におかしな斑点を発見する。
今までに何度もがん患者を診てきた滴はそれが再発性のガンだと確認し、子供を産むかがん治療をするか一人で悩む。
自分を愛する夫に言えないまま、故郷の奄美の島に2人で旅行する。
島が気に入った良介は「ここで暮らしてもいい」と思い出し、滴は一人ある決意をする。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
2日目舞台挨拶付きで観た。
乳がんという、女性にとって重いテーマの中、やはり女性だから出来る出産というテーマにも向き合っていて、エンターテインメント性はあんまり無いかもしれないけど。
映画的に面白いかどうかと聞かれれば、あんまり面白くないってーのが正直な感想。
乳がんに対するアラートを発するなら、それにテーマを絞って描いたほうがもっと良かったかも。
それからダンナさんの良介が元医大生だったってーのは島に行くまでわかんないわけで、その後の行方もこうなるか~ってカンジでびっくり。
林遣都クンの出番も少ないし、、、、。
わりとひどいことばっかり書いたけど、その後の舞台挨拶で疑問がいっぱい解けたのでOKです。
やっぱり舞台挨拶は上映後だよねー。

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旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ

Asahiyama
点数: 76点
公式サイト: http://www.dare-mamo.jp/
映画館: 川崎チネチッタ(チネ12)
監督: マキノ雅彦
出演: 西田敏行、中村靖日、前田愛、塩見三省、六平直政、笹野高史、萬田久子、長門裕之、岸部一徳、柄本明
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
旭川市営の旭山動物園にある日昆虫好きな青年・吉田強(中村靖日)が獣医としてやってきた。虫は好きでも人間付き合いが苦手な吉田だったが、園内の飼育係の面々もみな似たような変わり者ばかり。
そんな変わり者達をまとめつつ、財政難の市から動物園の費用を工面するために駆け回る園長(西田敏行)だったが、年々客足は遠のくばかり。
さらに高価なゴリラの相次ぐ死やエキノコックス病などの風評被害もあり旭山動物園は、まさに廃園寸前。
そんな中旭川市長として女性の平賀鳩子新市長(萬田久子)が就任する。
ここが正念場と園長が頑張り、なんとか修繕費を勝ち取った旭山動物園は、、、。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
途中までの話は完璧良かったけど、赤字の貧乏動物園からいきなり場面が変わって、今の旭山動物園に変わったのはいただけない。
赤字時代の話はもっと短くして、途中途中でどんな変化があって、動物園が人気になったか知りたかったのに、、、、。
おまけに舞台の動物園がりっぱになっても昆虫好きな青年は20年前のまま。髪型もそのまんま、、、。
これじゃあリアリティに欠けませんか?いくらなんでも。
とはいいつつ園長役の西田敏行さんの演技がよくて、高得点です。

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誰も守ってくれない

Daremamo
点数: 80点
公式サイト: http://www.dare-mamo.jp/
映画館: キネカ大森(スクリーン2)
監督: 君塚良一
出演: 佐藤浩市、志田未来、松田龍平、柳葉敏郎、石田ゆり子、佐々木蔵之介、木村佳乃
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
平凡な中学生活を送っていた15歳の沙織(志田未来)は、ある日兄が近所の小さな姉妹を刺殺した容疑で逮捕される。
一家に突然、警察や民生委員などがやってきて、家族の意志など無視して加害者の家族を守る策が取られる。
沙織は東池袋署の刑事・勝浦(佐藤浩市)に連れられて、ホテルや勝浦の家、勝浦の担当精神科医の家を転々とする。
上司からの指示でどこでもいいからマスコミの目にさらされない場所に連れて行くように言われた勝浦は、本来なら家族と行くはずだった伊豆のペンションに向かう。
ここにいることは誰も知らないはずなのに、翌朝になったら野次馬がペンションを取り囲んでいた。
ネットで居場所がバレたのだ。
それ以外にもネット上にいろんな情報が流れて、勝浦の家族にも被害が及ぶ。
(公開間もないためストーリーはここまで)

〈感想〉
のっけから佐藤浩市氏と松田龍平氏の「背筋が凍るぜ~」っていうセリフで引きこまれた。
顔のドアップのシーンが多いので、大きな劇場よりもキネカ大森で観て正解。
『それでもボクはやってない』となんとなく似てて、実際日本でこんなひどいことが行われているのかと思うとゾッとする。
犯人の名前や顔がネットに出ているという話を聞いたことがあるけど、こんな社会だと他人を信用するのがイヤになる。
それとも他人と仲好くしていないから、他人の情報を売り飛ばすのが平気な人間が多いのか。
いろいろ考えさせられる映画だけど、映画はそれなりに日差しが見えるエンディングでも、実際の日本の社会が変わらないとどうしようもないテーマなので、そこが辛い。
早く欧米みたいに、家族と個人を切り離して考えられる社会にならないかなあ。

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カフーを待ちわびて

Kahu
点数: 68点
公式サイト: http://kafu-movie.jp/index.html
試写会場: よみうりホール(via mixi交換、いつもありがとうございます)
監督: 中井庸友
出演: 玉山鉄二、マイコ、勝地涼、尚玄、瀬名波孝子、宮川大輔、ほんこん、伊藤ゆみ、白石美帆、高岡早紀、沢村一樹
製作国: 日本(2008年)

〈ストーリー〉
部隊は沖縄の離島の与那喜村。過疎化が進むこの島に大型リゾート建設の話が持ち上がっていた。
小さな商店を一人で営む青年・明青(アキオ・玉山鉄二)は、同級生で現在はリゾート開発会社社員の俊一(尚玄)と、明青をニイニイと呼んで慕う渡(勝地涼)とともに、内地視察の際に、地元の神社でお嫁さん募集の絵馬を残した。
その絵馬を見たと幸という女性からいきなり「私をお嫁さんにしてください」という手紙が届く。
間もなく犬のカフー散歩中に、幸と浜で出会い、幸はそのまま明青の家に住みついてしまう。
リゾート開発反対派の明青と裏にすむユタのおバアだったが、おバアの具合が悪く、渡の家も農業だけじゃこの先やっていけないと、どんどん賛成派に回ってしまう。
ある日俊一の上司(沢村一樹)が、反対派の明青の心をつかむためには、女をあてがえばいいという発言をする。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
ハガキに書いてなかったが、サプライズで監督とマイコさんの舞台挨拶があった。
2階席に座っていて全然観えないから、舞台挨拶の間ずっと友達とおしゃべりしてて、こんなことって初めて。
それはそうと、沖縄が舞台の映画って、沖縄の現実と内地の人が描くイメージがかけ離れている場合が多くて、実は苦手。
沖縄弁も下手な人が多いし。っていうかおバア役の人が話す本格的沖縄弁は100%聞き取れないから、その言葉で話されても困るっちゃー困るけど、あのいい加減なイントネーションが沖縄っぽくなさをかもしだしてしまい、、、。
ストーリーそのものは、結構意外で観客のみんなも絶対ダマされると思う。
イケメンの玉山鉄二が最初から最後までちょっと汚いボサボサのままだったけど、あれはいい男だからこそ出来る演出なのか。
あんなボサボサなのに、エンディングクレジットで玉山鉄二専用のスタイリストの名前が出たのにはびっくり。
のんびりした沖縄の風景をそのまんまで楽しむにはいいかも。

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英国王 給仕人に乾杯!

Eikokuou
点数: 80点
原題:Obsluhoval jsem anglického krále (イギリスの王様に給仕したことがあるんだぜ)
公式サイト: http://www.bowjapan.com/iservedtheking/#/
映画館:TOHOシネマズシャンテ(2)
監督: イジー・メンツェル
出演: イヴァン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ、マリアン・ラブダ、マルチン・フバ
製作国:チェコ、スロヴァキア(2006年)

〈ストーリー〉
14年余りの刑期を終えて刑務所を出てきたヤン(イヴァン・バルネフ)は、国境近くの元ドイツ人村だった場所で働くことを許可された。彼に与えられた家は元ビアホールだったらしく、ヤンは若いころからの人生を振り返る。
小さな田舎町のビアホールで給仕人としての人生をスタートさせたヤンは、町の名士が多く訪れるその店で色んな金持ちを見てきた。名士が行く娼館の女性といい仲になったせいで、その店を辞める。
店で知り合ったやり手のヴァルデン氏から紹介されて、避暑地のチホタ荘で再びお金持ちと娼婦の世界を垣間見る。
次にプラハの名門ホテル「ホテル・パリ」で一流レストランの給仕人になったヤンは、主任給仕にまで昇りつめ、とうとうエチオピア王から勲章を受け取るまでになる。
しかしナチス・ドイツがチェコスロバキアに進攻したせいで、町の雰囲気はぐっと変わる。
ドイツ系チェコ人のリーザと結婚したヤンは、レストランを辞めさせられ、元チホタ荘で現在はナチスの優性遺伝子製造施設となっている場所で、ドイツ人女性相手に給仕として働く。
軍人となって戦地に行っていたリーザは、ユダヤ人の家から切手を持ちだして来た。
火災でリーザが死に、ナチスドイツがチェコスロバキアから撤退した後、切手を売って多額の財産を手に入れたヤンはチホタ荘を買い取り夢にまで見た自分のホテルを開業させようとする。
しかし国内に起きた革命のせいで、富裕層の財産が取り上げられたばかりでなく、財産を持つものは刑務所に入れられることに。
刑務所を出たヤンは、国境近くの家をビアホールに改装してヴァルデン氏とともにビールのグラスを傾けるのだった。

<感想>
タイトルから勝手にイギリス映画だと思っていた。オープニングクレジットで「配給:フランス映画社」って見たとき「えっっっ?」って思ったが最後、映画が始まって文字を見ると明らかにチェコ映画。
最近自分が全く理解できない言葉の映画はちょっと苦手なので心配だったけど、そんな心配をよそにこの映画はビジュアル的に十分楽しめる映画だった。
ともかく主演の男性がハンサムなのに小さくてコミカルで、、、、どんなに深刻な事態になっても全くハラハラしないで映画を観ていらるのがいい!!
それでいて政治的な主張はちゃんと前面に出てて、、、、。まるで抽象画を観るような映画。
今年になって観る洋画は結構当たりが多い。
ずーっと前から観たかったのに、今日まで観る機会が無くて、たまたまシャンテが昨日からTOHOシネマズに変わっててポイントついたのもお得だったし、いいことづくめの映画でした。

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レボリューショナリー・ロード

Revolutionaryroad
点数: 100点
原題:Revolutionary Road(革命通り[町の通りの名前])
公式サイト: http://r-road.jp/
映画館:TOHOシネマズ川崎(1)
監督: サム・メンデス
出演: レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、マイケル・シャノン、キャスリン・ハーン、デヴィッド・ハーバー、キャシー・ベイツ
製作国:アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
パーティで知り合った女優志望のエイプリル(ケイト・ウィンスレット)と平凡な男性フランク・ウィーラー(レオナルド・ディカプリオ)は、今は結婚して郊外に家を構え2人の子供幸せに暮らしていた。
毎日家を出て最寄駅まで車で行って、そこからニューヨークのオフィスまで時間をかけて通い、オフィスで上司からグチグチ言われる毎日。
エイプリルは、かつて希望であふれていて魅力的だったフランクを取り戻してもらおうと家族全員でフランクが大好きなパリへの移住計画を立てた。
マンネリ化した夫婦の間にふたたび希望と愛が充ち溢れ、うかつにも避妊しないでセックスしてしまう2人。
移住する時期が迫ったある日、フランクに昇進の話とエイプリルの妊娠という、2人の夢物語に壁が立ちはだかった。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
長い間このブログをやってるけど、満点は初めてだと思う。
キャスト、演技、ストーリー、テーマ、どれをとってもマイナス点が思い浮かばず、のっけから最後までスクリーンにクギ付けだった。
好きとか嫌いっていう意味で点数をつけるとまた別になるが、映画としての完成度が素晴らしい!
こんな有名人2人を使っているだけで話題になる映画なのに、テーマをぶらさずひたすら1点に絞って描いている。
娯楽映画じゃない場合、映画に必要なのはテーマだ。
この映画は、虚実という一つのテーマをとことん突き詰めて表現している。
夫婦を少しは長くやった人なら誰でも感じる、「愛」とか「幸せ」というものは一体何か?
自分が幸せと感じるためには、ある程度日常的に小さなウソをつきながら生きて行ったほうがいいんではないか?などど、、、、。
圧巻だったのは、ラスト。
耳の遠い夫が妻の話を聞きたくなくて、補聴器のボリュームを下げた場面は、日本人なら感涙ものではないのか。
この映画を『タイタニック』のようなロマンス大作と期待して観に行った方は、多分がっかりだけど有名人俳優を使ったハリウッド大作としては、ものすごいいい出来です。
脱帽です!!!

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