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エレジー

Elegy
点数: 67点
公式サイト: http://elegy-movie.jp/
映画館:TOHOシネマズ川崎(プレミアスクリーン)
監督: イサベル・コイシェ
出演: ペネロペ・クルス、ベン・キングズレー、パトリシア・クラークソン、ピーター・サースガード、デニス・ホッパー、デボラ・ハリー
製作国:アメリカ(2008年)

〈ストーリー〉
大学教授でテレビやラジオのレギュラー番組を持っているデイヴィッド・ケペシュ(ベン・キングズレー)は、ある日自分の授業にやってきたキューバ人女子学生コンスエラ(ペネロペ・クルス)に心を惹かれる。
テスト後の学生たちを集めてのパーティで彼女を誘うことに成功し付きあい出すが、最初はただのスケベ心だったのがだんだん彼女の虜になってしまう。
古くからの友人で詩人のジョージ(デニス・ホッパー)は、彼の人生を思って早く別れるように言うが、なかなか別れを切りだせない。
しかしコンスエラの卒業記念パーティをすっぽかしたことで、2人の仲は終わってしまう。
コンスエラだけでなく間もなくジョージが死に、孤独感にさいなまれるデイヴィッドだったが、そんな彼と長い間セックスフレンドを続けているキャリアウーマンのキャロライン(パトリシア・クラークソン)は、今の彼を慰めてくれる唯一の存在だった。
コンスエラと別れて2年経ったある大晦日、いきなり彼女から電話がある。
乳がんになって先が短くないコンスエラとデイヴィッドは、かつて2人が考えていたお互いの寿命が今は逆転していることを知り、より深い絆で結ばれるのだった。

<感想>
最近立て続けに老いと人生の生き方をテーマにした映画を見ている。
『ホルテンさんとはじめての冒険』のホルテンさん、『パリ』ではこれと全く同じ設定の年老いた大学教授と若い女子学生の恋を描いていた。
その中では今作が一番薄っぺらく感じた。
なんかテーマに重みを感じない、というかテーマ自体が何を言いたいのかわからない。
キネ旬に出てた「ガンジーがエロジーでエレジーですよ!」って言葉に惹かれて行ったのに、ちっともエロジーじゃなかったし。ペネロペもエロ度が足りなさすぎ!
そう言えばペネロペって死んじゃう役多いよね。『Todos sobre mi madore』でもそうだったけど、あっちのほうが強く生きてて全然現実味があってよかった。
英語の役よりスペイン語の役のほうが演技がいきいきしているような気がする。
そもそもベン・キングスレーもペネロペも監督もアメリカ人じゃないのにアメリカを舞台にした映画を撮るから、なんだか不倫の話も艶っぽくなくて道徳的になっちゃうんじゃないかな。
舞台がヨーロッパだったらもっとマシな映画になったような気がする。
スペイン版でリメイクして欲しいです(もっと若い女優さんと、重みのある色っぽい俳優さん使って)。

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パリ

Paris
点数: 74点
公式サイト: http://www.alcine-terran.com/paris/
映画館:川崎チネチッタ(3)
監督: セドリック・クラピッシュ
出演: ジュリエット・ビノシュ、ロマン・デュリス、ファブリス・ルキーニ、アルベール・デュポンテル、フランソワ・クリュゼ、カリン・ヴィアール、ジル・ルルーシュ、オリヴィア・ボナミー
製作国:フランス(2008年)

〈ストーリー〉
元ダンサーのピエール(ロマン・デュリス)は、心臓病で余命わずかだと診断される。生き残るためには心臓移植しかなく生活費など色々不安があり、姉のエリーズ(ジュリエット・ビノシュ)が弟の世話を見るために子供たち3人とともに弟のアパートに引っ越して来る。
外に出かけることができなくなったピエールの楽しみは、家のベランダから人々を観察すること。特に向いのアパートに住む美人女子大生レティシアのことが気になっていた。
レティシアを気に入っているのはピエールだけでなく、大学の教授ロランも彼女のとりこで、携帯のショートメッセージを送って彼女をストーキングする始末。
一方エリーズが市場で、子供の同級生の両親で今は離婚していながら一緒に働くジャンとカロリーヌを見る。男性に億秒になっているエリーズは、元夫の目の前で市場のまわりの男性たちに積極的なカロリーヌが理解できない風。
ピエールが毎日通うブーランジェリーの女店主は、バイト募集中だがパリ以外の出身者は何かと難くせつけて、すぐ辞めさせてしまう。
パリの町では誰もが不平を言っているが、そこにいる幸せがわかっていないだけなのだ。

<感想>
後ろに座った男性が椅子を蹴るもんだから最初全然集中できないし、物語に魅力も感じず寝そうになった。
が、途中からこの映画も『ホルテンさんのはじめての冒険』のように生と死をテーマにした静かな映画なのだとわかって、だんだん面白くなって来た。
「パリはだんだん貧乏人が住みにくい町になっている」という言葉がそのまんま、ここ東京でも通じて、東京ではみんながたとえば後ろの男が椅子を蹴るなどの不平を言っているけど、やっぱりここにいる小さな幸せが見えないだけなのかなあ。
でもやっぱり椅子を蹴るのは止めて欲しい。

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ホルテンさんのはじめての冒険

Horten
点数:90点
公式サイト: http://www.horten-san.jp/
試写会場: スペースFS汐留(by cinematopics様、いつもありがとうございます)
監督:ベント・ハーメル
出演:ボード・オーヴェ、ギタ・ナービュ、ビョルン・フローバルグ
製作国:ノルウェイ(2007年)

〈ストーリー〉
ノルウェーの首都オスロとベルゲンを結ぶベルゲン急行で長年運転士をしてきたオッド・ホルテン(ボード・オーヴェ)は、67歳の定年を迎える。
明日のオスロ行きの列車が最後の運転だというのに、前日仲間の家に飲みに行こうとして別の家で泊まって寝過ごしてしまい、今までの規則正しい生活が狂いだす。
年老いた母はボケて自分のことがわからない。サウナに行けば自分の靴を誰かが間違えて持って行ってしまう。
さらにその帰り道端で寝ているシッセネール(エスペン・ションバルグ)を家まで送り、そこで彼から人生についての意見を聞くが、、、。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
静かで何も大々的なことは起こらないが、その分人の心に伝わる映画。
こんなに文化が違う国の話なのに、全然違和感なくホルテンさんの気持ちが理解できて、まるで自分のことのように感じてしまった。
今まで真面目に生きてきたのに、何かやり忘れたような虚無感。それに対する焦燥感とあきらめの気持ち。
でもシッセネールの言った「気づいたことはいつでも出来る」(だったと思うけど)という言葉でホルテンは、ようやくこれまでの自分の人生に別れをつげて新たな一歩を踏み出せる。
年食っても無理やり元気なんだよー!みたいにきばってる年よりを描く映画が多い中、これは誰にでもやりたいことはできるという勇気をくれる映画。
素敵な映画に出会えた自分に乾杯!

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悲夢

Himu
点数:68点
原題: 비몽 (悲夢)
公式サイト: http://www.hi-mu.jp/
試写会場: ヤクルトホール(by 映画生活様、いつもありがとうございます)
監督: キム・ギドク
出演: オダギリジョー、イ・ナヨン、パク・チア、キム・テヒョン
製作国: 韓国(2008)

〈ストーリー〉
愛していた恋人に裏切られて傷心のジン(オダギリジョー)は、ここ1週間で毎晩夢を見るようになった。
衝突事故を起こした夢を見て、あまりのリアルさに現場に行ってみると、そこには夢でジンがぶつけた車が事故処理中だった。しかし道路のカメラに映っていた当て逃げ犯は、イ・ラン(イ・ナヨン)という女性。
ランは事故が起きたとき寝ていたといいはるが、証拠写真がゆえに警察に連行される。一緒に警察に行って事故を起こしたのは彼女じゃなくて自分だというジン。
精神鑑定を行うと、ランはセラピストのところに通っており、ジンがそのセラピストのところに行くと、2人は全く反対の2人で1人の人間だという。
ジンが夢で幸せになれば、その間ランが夢遊病者となり不幸になる。
ジンが毎晩元恋人と楽しい逢瀬を過ごすと、その間ランは大嫌いな元恋人のもとをおとずれ大嫌いな相手に抱かれるのだった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
元恋人達とジンとランがいることになっているが、私の解釈ではジンとランが恋人同士で、2人の気持ちの揺れを夢と夢遊病という形で表現した作品だと判断した。
相変わらずのキム・ギドク節バリバリで、本当に理解困難な映画だが、今世紀最大の美男子オダギリジョーの変な顔が見れる貴重な作品。
眠らないために、目を指やテープでひんむく顔はすごい!
オダジョーは男だからまだしも、イ・ナヨンも同様にひどい顔をするのがすごい!
これ、整形してたらプラスティックがズレそうで怖くてできないよね。
っていうか、その前にイ・ナヨン、メイクのせいか相当顔が怖いんですけど。
キム・ギドク作品に有名女優使うのはいいけど、どうせなら精神病者でオダジョーの元恋人役やってたみたいな、変でエロい女優さんを使ってもうちょっとエロく仕立てて欲しかったなー。
イ・ナヨンじゃおっぱいどころか、ディープ・キスもダメそうで、、、、(あっ、感想がオヤジっぽくてごめんなさい)。

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ヘブンズ・ドア

Heavensdoor
点数: 69点
公式サイト: http://h-door.jp/
映画館:ユナイテッドシネマ豊洲(by cinemacafe様、いつもありがとうございます)
監督: マイケル・アリアス
出演: 長瀬智也、福田麻由子、長塚圭史、和田聰宏、黄川田将也、大倉孝二、田中泯、三浦友和
製作国:日本(2008年)

〈ストーリー〉
バンド活動を目指しながら、なんとなくフリーターをやっていた青山勝人(長瀬智也)は、バイト先の修理工場から今日限りのクビとともに、給料と健康診断の結果を渡された。
病院に行って精密検査を受けると、脳腫瘍ができてて命はよくてあと3日と通告される。
即刻入院して、知りあったのが7歳のときから入院して余命1か月と宣告された14歳の春海(福田麻由子)。
まだ海を見たことがないという春海と海を見にいこうと、たまたま病院の表玄関に止めてあった車を盗んで西の海に向かう2人。
しかし盗んだ車は、ヤバい資金を扱っていた車で、担当の警察官・長谷川(三浦友和)や、車の所有者(長塚圭史)やその従業員(大倉孝ニ)から追われる。
ガソリンスタンドや郵便局で行きあたりばったりの強盗を繰り返しながら、故郷の海に向かった勝人と春海だったが、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
原作がドイツ映画とのことで、やっぱり他国と自国ではロードムービーも観方が変わる。
つまり自国の場合、車とかが走っている場所がよりリアルで、(多分)千葉や茨城がバンバン出てくるとなんかファンタジー性が失われるわけ。
監督はジモティじゃないから、たとえ大洗の海でもファンタジー性を抱いたままでも映画を完結できると思うけど、せめて最後の海は日本海側の奇麗な海にして欲しかったなー。沈む夕日が右手に見えたとき、ちょっと悲しかったです。
主人公はさておき、脇役陣が豪華で良かったっす。
最近、今頃になって、私の大大大のお気に入りの三浦友和さんがまたまたやる気のないいい加減な役で、もうもうもうここだけは本当に気に入りました。もっともっとダメダメな役を素敵にやっていただきたいです。
日本の映像史上、あんなダメな役を素敵に出来る役者さんって今までいたでしょうか?
私だってそりゃあ小さい頃から「赤い」シリーズであの方を2枚目として観てて、ずーーーーっと知ってますが、最近彼の、あのダメ度ぶりな演技を観るたびに元気をもらいます。だってかつては日本のみならず、アジア中を席捲した超ウルトラスーパー2枚目俳優が、ダメ刑事を演じるんですよー。しかもそのダメ度が脱力感バリバリで超ウルトラスーパー格好いいんです!!!本当に本当に素敵な役者さんで、今後もずっとずっと期待してます。

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プライド

Pride
点数: 75点
公式サイト: http://www.pride-movie.jp/
映画館:109シネマズ川崎(8)
監督: 金子修介
出演: ステファニー、満島ひかり、渡辺大、高島礼子、及川光博
製作国:日本(2008年)

〈ストーリー〉
裕福なだけでなく、オペラのプリマだった母から受け継いだ才能と美貌を持つ麻見志緒(ステファニー)は、ある日父親(ジョン・カビラ)の会社が倒産して一文無しになる。
一方幼い頃から飲んだくれの母と2人で貧しく育った緑川萌(満島ひかり)は、清掃サービスのバイト先で知り合った志緒とオペラを観に行き、そこであまりの世界の違いに嫉妬し、自分のいつかその世界に立つことを決心する。
オペラのコンクールで戦うことになった2人は、萌が志緒を蹴落として優勝する。
コンクールの主催者でキング・レコードの副社長・神野隆(及川光博)を好きになった萌だが、神野はサラブレットのような気ぐらいを持つ志緒こそ自分の妻にふさわしいと愛が無いままプロポーズする。
無一文になった志緒を救った同じ大学の池之端蘭丸(渡辺大)の紹介で、志緒は池之端の母(高島礼子)が経営する銀座の高級クラブ「プリマドンナ」で歌手をすることになる。
一方神野に会いたい一心で、神野が通う店「プリマドンナ」でホステスとして働くことになった萌は、瞬く間にホステスの才能を発揮し客がつくようになる。
客の要望でたまたまデュエットした志緒と萌は、お互い嫌い合っているにもかかわらず2人で歌う快感を味わう。
蘭丸の頼みで3人でユニットを組んでライブ・デビューすることになり、そこで見染められた蘭丸はニューヨークで音楽の仕事をすることになる。
しかしそれは、ひそかに愛し合っていた志緒との別れを意味していた。
留学を条件に神野と結婚することに同意した志緒は、蘭丸がニューヨークに行けるように自分もウィーンに旅立つ決意をする。
さらにコンクール優勝の賞品としてミラノ留学に旅立つ萌。
3人はそれぞれの才能を伸ばすため旅立って行った。

<感想>
チラシから判断して、この映画だけは絶対観ないだろうと思っていたのに、キネマ旬報のレビューの星が意外にもめちゃくちゃ高かったので、観に行った。
批評どおりのすごい出来。
っていうか、主役2人の歌がめちゃくちゃうまくて、特にラスト近くのステージでの歌合戦は本当に『ドリームガールズ』みたいだった。
ドリームガールズと違って日本語だから余計楽しめる。
渡辺大のチャラ男風の役も似合っているし、本当に一見の価値ありです。

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オーストラリア

Australia
点数:78点
公式サイト: http://movies.foxjapan.com/australia/
試写会場:20世紀FOX試写室
監督:バズ・ラーマン
出演:ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン、デヴィッド・ウェンハム、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン
製作国:オーストラリア(2008年)

〈ストーリー〉
第二次世界大戦勃発前のオーストラリアの北部ダーウィンに降り立った英国人貴族のサラ・アシュレイは、夫が所有する牧場ファラウェイ・ダウンズに向かう。
粗野だが仕事はきっちりやる牛追いのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)の道案内の元、夫の牧場にたどりつくと、そこにあったのは既に亡くなった夫の姿だった。
ロンドンの自宅を守るためにお金が必要なサラは、ドローヴァーにサラブレットを譲る約束で、海軍に牛を全部売るためダーウィンの港に向かう。
しかし、旅の途中で商売仇の大牧場主キング・カーニーによる妨害で、元ファラウェイ・ダウンズの管理人だったニール・フレッチャーが火を放ったり、河に毒を混ぜたりする。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
今まで観たニコール・キッドマンの映画の中ではピカイチ面白かった。
それはやっぱりニコールがオーストラリア出身で、私たちには未知の世界のアボリジニの文化などを私たちよりはよく知っているからだろうか。
日本人的になじみが薄かったのは、日本が真珠湾攻撃の後すぐにオーストラリアを攻めたという事実。
無抵抗な場所を本当にあんな風に攻めたかどうかは別だが(一応アメリカ軍がオーストラリアに進攻していたので)、ともかく空爆されたらしい。
日本人と白人の間で争われているが、実はそんなこと原住民だったアボリジニには関係なくて、本来彼らの土地だったところを誰かが獲ろうとしているのは同じこと、というのがこの映画の本来のテーマのような気がする。
つまりオーストラリアは、もともとそういう聖なる地なんだということ。
小さな島に上陸する日本兵がセリフは変だけどちゃんと日本語しゃべってたり、エンディングクレジットがアルファベット順になっていたり、中国人の人は姓名の順に表記されていたり、民族とか人種を重んじる映画だというところも欧米に無い発送でマル。
熱烈にキスしてないで早く逃げないと日本軍が攻めて来るよーって言いたくなる場面もありましたが、それは『海猿パートII』が西洋人から突っ込まれるのと逆の立場だってことで(つまり日本人は泣かせる場面を長くのばすが、欧米的にはラブシーンを長くする)。

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ラースとその彼女

Lars
点数: 71点
原題: Lars and the real girlfriend (ラースと本物の彼女)
公式サイト: http://lars-movie.com/
映画館: 川崎チネチッタ(チネ2)
監督: クレイグ・ギレスピー
出演: ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー、ケリ・ガーナー、パトリシア・クラークソン
製作国: アメリカ(2007)

〈ストーリー〉
雪が積もる寒い田舎町で、兄夫婦と同じ敷地のガレージに暮らすラース(ライアン・ゴズリング)は、ちょっとシャイ過ぎる部分はあるが、毎週教会に通うし職場でも評判がいい好青年だった。
兄夫婦が朝食やディナーに誘っても一向に「Yes」の返事をくれないラースにいらだった兄嫁のカリン(エミリー・モーティマー)は、仕事から帰って来たラースの背後から抱きつき無理やりディナーに誘う始末。
しかある日ラースは突然兄のガス(ポール・シュナイダー)に、自分の部屋に遠い外国から来た女性を兄夫婦がいる母屋に泊めて欲しいと言う。
その話を聞いた兄夫婦はラースに彼女が出来たと大喜びするが、ラースがディナーに連れてきた女性は人形のビアンカだった。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
ラースみたいな人がアメリカ(カナダ?)にもいると知ってびっくり。
だってこうゆう人、日本は普通にたくさんいるもん。
ちょっと市街のは、ラースは他人に親切でハンサムだから一見モテるということ。
映画が進むうちにラースには、私と似た心の傷があることがわかった。
つまり誰からも必要とされていないんではないかという不安。
その不安から、ラースは人形を自分の友として彼女が自分を必要としていると空想し始める。
これが現実の世界だとしてどこまでラースが異常かわからないが、彼を通して社会を風刺したファンタジー傑作だと言える(アメリカ作品じゃなくて、ドイツとかの制作映画だったらもっと感情移入できら気がするなー。惜しいなあ)。

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旅立ち ~足寄より~

Tabidachi
点数:74点
公式サイト: http://www.ashoro-movie.com/
試写会場:有楽町朝日ホール(via aさん、いつもありがとうございます)
監督:今井和久
出演:大東俊介、萩原聖人、泉谷しげる、尾野真千子、石黒賢、石田純一、ペ・ジョンミョン、津田寛治
製作国:日本(2008年)

〈ストーリー〉
19歳の松山千春(大東俊介)は、足寄から7時間かけて札幌のフォークコンテスト会場にやってきた。
彼の歌は観客の心に響いたが、態度が粗暴という理由でSTVの審査員達から不合格にされた。
ただ一人ラジオディレクターの竹田(萩原聖人)だけは彼の才能を認めて、松山にともかく沢山歌を作るように言い渡す。
松山の足寄の家は父親が一人でやっている十勝新聞という貧しい家。
幼いころから貧しさゆえにいじめられたりした経験が彼の歌の才能をはぐくんできた。
ある日竹田はSTVラジオの公開生放送で15分間の松山の枠を用意する。
そこから人気に火がつき、デビューシングルを出すまでになったが、、、。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
『足寄より』というタイトルの本は知っていたが、たったの23歳の松山千春が書いたものとは知らなかった。
よってこの映画もデビュー間もなくでストーリーが終わっている。
主人公は松山千春というよりも彼を見出してくれた竹田へのオマージュ的な要素が強い気がする。
松山千春のファンじゃなくても、楽しめる映画だけど、フォークが苦手な私は周りの人ほど泣けなかった。
地味な映画だけど日本人なら万人にお勧めな映画。

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感染列島

Kansenretto
点数:80点
公式サイト: http://kansen-rettou.jp/
試写会場:よみうりホール(by東宝HP様、いつもありがとうございます)
監督:瀬々敬久
出演:妻夫木聡、檀れい、国仲涼子、田中裕二(爆笑問題)、池脇千鶴、カンニング竹山、光石研、佐藤浩市、藤竜也
製作国:日本(2008年)

〈ストーリー〉
緊急救命医の松岡(妻夫木聡)のもとにある日一人のインフルエンザ陰性患者がやってきた。風邪と判断したのに、翌日病院に運ばれて来たときには穴という穴から血を噴き出し死亡してしまった。
新型インフルエンザと思われるこの病気はあっという間に日本各地に広まったが、最も患者が多いのが最初の患者が出た東京都いずみ野市だった。
一方、同市内のある養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、市民は新型インフルエンザの発生元がこの養鶏場として非難する。
WHOからインフルエンザ対策長としていずみ野市立病院にメディカルオフィサー・小林栄子(檀れい)がやってくる。
しかし病院内の職員は外部からやってきた栄子に冷ややかな目を向けた。松岡を除いては。
(公開前のためストーリーはここまで)

〈感想〉
ネットでの評価が悪かったが、私はすごく面白かった。
妻夫木クンの演技は、出る映画ごとに良くなっていくような気がする。
尊敬していた人を亡くして泣きたいのを我慢する場面では『涙そうそう』を思い出し、池脇千鶴と一緒の場面では『ジョゼと虎と魚たち』のように2人が今にも抱き合うんじゃないかと想像してみたり、、、。
思えば私って妻夫木クンの映画いっぱい観ているんだなあ。って劇場で見逃したのはDVD借りてまで観たんだから当然か。
映画観る前は、妻夫木クンよりずっと年上の壇れいが恋人役なんて変なのって思ったけど、映画の中の設定もそうなっているし、ぜんぜん違和感無かった。
映画のストーリーもよくできているし、なんであんなにネット評価が悪いんだろう?
ただ難点を言えば、思い入れのある患者に特別扱いしたり、大量の患者の手当をする場面が長いことかな。

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Zen
点数: 76点
公式サイト: http://www.zen.sh/
映画館:109シネマズ川崎(5)
監督:高橋伴明
出演:中村勘太郎、内田有紀、藤原竜也、村上淳、哀川翔、勝村政信、笹野高史、西村雅彦、高橋惠子
製作国:日本(2009年)

〈ストーリー〉
13世紀初頭、道元は僧侶になるべく宋に向かった。そこで知り合った寂円(テイ龍進)に勧められ天童山で修行し座禅により悟りを開き帰国して京に寺を開く。
当初は若き層の俊亮(高良健吾)と2人きりだったが、達磨僧の懐装(村上淳)や中国から道元を慕ってやってきた寂円らとともに如浄禅師の教えを人々に伝えていこうと決意する。
一方、幼い頃盗みを働き殺されそうなところを道元に救われたおりん(内田有紀)は、今は女郎をやっていたが道元と出会ったところからだんだん仏門に思いを寄せて行く。
(公開初日のためストーリーはここまで)

<感想>
冒頭の中国の場面の除けば完璧に心が清らかになる映画。
もともと仏教徒の家に生まれた私にとって、道元の言うことは本当に理想的で、人間だれしも目指すものだと思う。
座禅や写経など精神統一に役立つことがやりたくなった。
冒頭の中国の場面だが、有名な日本人俳優が中国語を話す必要があったのだろうか?
日本では無名でも中国人俳優を使うか、もしくは日本語のままでセリフを言ったほうがよかったと思う。
無駄な演出と努力だと思う。

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バンク・ジョブ

Bankjob
点数: 78点
原題: The Bank Job (銀行の仕事)
公式サイト: http://www.bankjob.jp/
映画館: 新宿武蔵野館(2)
監督: ロジャー・ドナルドソン
出演: ジェイソン・ステイサム、サフロン・バロウズ、リチャード・リンターン、スティーヴン・キャンベル・ムーア、ダニエル・メイズ、ピーター・ボウルズ
製作国: イギリス(2008)

〈ストーリー〉
中古車屋を営むハリー(ジェイソン・ステイサム)は、かつてはヤバイ仕事もしていたが今は気質になっていたが、借金だらけでうだつの上がらない生活をしていた。
そんな中、かつての恋人マルティーヌ(サフロン・バロウズ)に銀行強盗の話をもちかけられる。
愛する妻と子供たちのために一攫千金を狙うことを決意する。昔からの仲間ケヴィン(スティーヴン・キャンベル・ムーア)、元ポルノ俳優のデイヴ(ダニエル・メイズ)、詐欺師のガイ(ジェームス・フォークナー)、穴掘りの専門家バンパス(アルキ・デヴィッド)、口が上手なエディ(マイケル・ジブソン)にマルティーヌも含めた7人で銀行強盗を計画する。
目標はベイカー通りにあるLloys Bank。セキュリティシステムの入れ替えのため警報が働かない週末を狙って地下にある貸金庫を狙う。
しかし、この計画にはイギリス政府のMI-5がからんでいた。MI-5の狙いは、マーガレット王女がカリブで盗撮された乱交写真。この写真をネタにマイケルX(ピーター・デ・ジャージー)というインチキ黒人活動家からゆすられていて、彼の息の根を止めるために写真を奪いたかったのだ。
(公開されていない地域もあるので、ストーリーはここまで)

<感想>
シネマライズで大ヒットして非常に面白いというので、がんばって新宿まで観に行って来た。
平日昼間だってーのに7割くらいの座席が埋まっていて、これは映画が評判のせいか新宿という立地条件か。
映画の結末はこれまで何度も同じような手口が使われてきたせいか特に驚きはなかったが、これまで観た映画がこの実際にあった事件を元にしているからなのか?
私的に非常に楽しめたのはT-REXを始めとしたおしゃれな70代の音楽に、ジェイソンがぴったりはまること。
今までイギリスが舞台の映画にジェイソンが出ているのを観たことがなくて、ジェイソン以外の人も(ほぼ)すべてイギリス英語を話してて、彼がとっても自然に見えて格好良さ倍増!
やっぱり彼はイギリスで右ハンドルの車に乗って演じて欲しいなあ。
相手役の彼女も美しかったし。
アクションスターで売ってるけど、アクションが無いジェイソンの映画ももっと観たいな。

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ワンダーラスト

Wonderlust
点数:65点
原題: Filth and Wisdom (悪徳と良識)
公式サイト: http://wonder-lust.jp/
試写会場: ヤクルトホール(by キネマ旬報様、いつもありがとうございます)
監督: マドンナ
出演: ユージン・ハッツ、ホリー・ウェストン、ヴィッキー・マクルーア
製作国: イギリス(2008)

〈ストーリー〉
ロンドンで共同生活をしている3人の男女にはそれぞれ夢があった。
ウクライナ出身のAK(ユージン・ハッツ)はプロのミュージシャン、ホリー(ホリー・ウェストン)はバレリーナ、ジュリエット(ヴィッキー・マクルーア)はアフリカに行って不幸な子供たちを救いだすこと。
しかし現実はお金を稼ぐために、AKはSMプレイ、ホリーはストリッパー、ジュリーは薬局に勤務しながら店の薬を将来に備えて持ち出ししていた。
彼らの建物の一階には、元作家で詩人のフリン教授(リチャード・E・グラント)が住んでいて、彼の世話をするAKのことを何故かアンドレイと呼んでいた。
彼らだけでなく世界中の誰もがそれぞれの夢や望みがある。果たしてそれらはいつかかなうのか。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
音楽だけでは表現しきれないマドンナの想像力を垣間見れる映画。
彼女ってすごい理想主義者なんだと感じた。
だって主演の女の子2人は、よくこんなにパーフェクトに綺麗な女優さん達を見つけて来たと感心するくらい美しい。多分スッピンでもイケるくらい綺麗でスタイルもいい人なんていくら女優とはいえそうそういない。
途中のゴミためのような生活は彼女自身の生活と比べると大してひどくないと思う。多分ゴミためのような生活すらも美しく描きたいんだろうな。
一番びっくりしたのはネタバレになるから言えないけどエンディング。
ある意味映画の王道だけど、こんなんでいいのー?ってカンジ。
彼女の夢がここにあるんだな。

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戦場のレクイエム

Senjyo_requiem
点数: 70点
原題: 集結號 (集結番号)
公式サイト: http://www.requiem-movie.jp/
試写会場: ブロードメディア試写室(by映画生活様、いつもありがとうございます)
監督: フォン・シャオガン
出演: チャン・ハンユー、タン・チャオ、ユエン・ウェンカン、タン・ヤン、リアオ・ファン、ワン・バオチアン、ジアン・マオツァイ、フー・ジュン、リウ・ゾーシュイ、レン・チュアン
製作国: 中国(2007)

〈ストーリー〉
人民解放軍と国民党軍による内戦の中、人民解放軍の9連隊長、グー・ズーティ(チャン・ハンユー)は47名の部下と共に准海戦役の最前線に送られた。
グーの部隊が守る炭鉱山を死守しようと9連隊は、圧倒的な軍備を持つ国民党に責められグーの部隊は、グー以外の46人全員が戦死してしまう。
一人生き残ったグーは、その後も自分の部隊の名誉回復に努める。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
朝鮮戦争は、ある程度知っていたが、中国の内戦についてはまったく知らなかった。
最近観た『九分の風』で、台湾の方が「中国の兵士はなんてみずぼらしかったか」と言っていたが、本当に貧相な武装だったようだ。
どうでもいいけど、この映画、カンヌ映画祭で賞も取ったらしいが、それにしてはストーリーに迫力が無い。
確かにフォン・シャオガン監督独特の映像のきれいさはあるけど、こういったストーリーは黒澤明監督の『夢』でも描かれていて、何度も何度も描かれているテーマとしか思えない。
心情的にうったえるには中国的すぎてちょっと日本人には、、、。
日本人によく知られたスターがいないのも日本での興行的に難しいかも。
でも『天下無賊』にも出ていた素朴な青年役の俳優さんがまた観れてちょっと嬉しかったです。

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永遠のこどもたち

Elorfanato
点数: 70点
原題: El Orfanato (児童養護施設)
公式サイト: http://www.cinemacafe.net/official/eien-kodomo/
映画館: 109シネマズ川崎(スクリーン5)
監督: J・A・バヨナ
出演: ベレン・ルエダ、フェルナンド・カヨ、ロジェール・プリンセプ、ジェラルディン・チャップリン、マベル・リベラ
製作国: スペイン、メキシコ(2007)

〈ストーリー〉
小さな頃過ごした孤児院の館に新居として引っ越してきたラウラ(ベレン・ルエダ)。
ラウラは医師である夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)との間で、養子のシモン(ロジェール・プリンセプ)を育てていた。
シモンはもともと空想癖があったが、今の家に引っ越して来てからより行動が激しくなり、ある日誰から聞いたのかシモンが養子でHIV感染症のため長生きできないことをラウラに問い詰める。
そしてラウラが念願だった孤児院をこの館で開くオープニングパーティのときに、シモンがいなくなってしまう。
その日以来ラウラの身に不思議な現象が起き始めた。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
ホラー映画だと知らずにGuillermo Del Toro作品だと思って観に行った。
かつてこういったテーマの映画は何度も作られたことがあるが、舞台がスペインになると何か不思議な映画に仕上がっている。
霊に対する考え方の国によって違うことを知らされる作品。
ただラストは納得行かないなあ。何故ああなっちゃうの?罪の意識?

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