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ネコナデ

Nekonade
71点
公式サイト: http://nekonade.info/
映画館: 渋谷Q-AX
監督: 大森美香
主演: 大杉漣、青山倫子、黒川芽以、入山法子、もたいまさこ、螢雪次朗、原日出子、鶴見辰吾
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
ロボットなどを製造する一流企業の人事部長として5年間大規模なリストラを成功させて来た人事部長・鬼塚(大杉漣)は、会社や家では厳格な人格を装って来たが実は毎日胃痛に悩んでいた。
ある日いつものように公園で一人缶コーヒーでつかのまの休息を取っていたら、段ボール箱に4匹の子猫が捨てられていた。1匹は通りかかったカップルが勢いで連れて行ったが、ペットを飼うなら責任を取らなくてはいけないため鬼塚はその場を立ち去った。
しかし翌日になって気になって段ボール箱を探すと、足元に1匹残ったらしい猫が寄り添って来た。
あまりの可愛さに連れて帰ったはいいものの、いつもペットはダメと子供に言い聞かせていた手前家族に見せれない。
会社で借り上げている研修生用のワンルームマンションの1室にキャンセルが出ていたのを思い出し、そこでトラと名付けた子猫を飼うことにした。
一方新しく入社した第二新卒の研修生からも鬼の研修として恨まれる鬼塚。
社員からも研修生からも嫌われる鬼塚だったが、一人だけ彼の心のうちを理解している人間がいた。
(公開されていない地域もあるためストーリーはここまで)

<感想>
公開前からずっと観たいと思っていたが、何せ私の大嫌いな街・渋谷でしか公開されていないので今まで行ってなかった。でも今朝テレビで観た大ヒット御礼舞台挨拶の模様を観て、やっぱり行きたくなって行って来た。
公開4週目だというのに、結構な客の入り。
映画自体は、さすがに超単館系映画だけあって製作費の少なさが観ててわかる映画。
でも映画の真髄は、製作費じゃなくて観客が観て心を動かされるかどうか。
現代社会では鬼塚に共感できる人が多いのではないか。
普段鎧を着て会社や家庭で威厳を保っていても、それが通じるのは人間だけで猫には通じない。というか猫の目の前ではどんな人間もただの奴隷になってしまうのだ。
トラを愛することにより鬼塚の心理に変化が現れるという、まあストーリー自体はありがちな話だが、大杉漣さんの演技の良さがこの映画を一流品にしている気がする。
今年は『休暇』といいこの映画といい大杉さんの演技が光る作品が多いなあ。

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