« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

同窓会

Dousoukai
70点
公式サイト: http://www.dousoukainet.com/dousoukai/index.html
試写会場: 一ツ橋ホール(via Dさん)
監督: サタケミキオ
出演: 宅間孝行、永作博美、鈴木砂羽、二階堂智、阿南敦子、飯島ぼぼぼ
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
高校の同級生・雪(永作博美)と結婚したかっつこと克之(宅間孝行)は、映画製作会社の社長で映画監督。
自分が制作する映画の主演女優と浮気中で、彼女のために雪に離婚届を突き付けると、雪はあっさり離婚届けに判を押した。
しかし2人の離婚に猛反対なのは、かつての地元の同級生たち。
離婚したものの雪に対する未練タラタラの克之だったが、離婚後雪の体調に起きたある異変を元に彼はふたたび愛する雪のために奔走する。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
これって絶対監督自身に起きた出来事を元にしたストーリーだって。
違うの?だとしたらこの方、ものすごい想像力やポケットをお持ちなんじゃない。
なんで舞台が島原なの?なんで雪はあんなにモテるの?かっつのどこが良くて雪は結婚したの?
などなど疑問がいっぱい。
でも楽しい映画です。
物語が展開したときから2人のラストは想像ついたけど、中垣クンのことは最後までまったく予想できなかったな。
あの結末を予測できる人は絶対中垣クンと同じタイプの方だけです。
そういう意味じゃ、かっつと雪のことを見守るというよりは中垣クンのことを追い続けて見ても楽しいかも。

|

闇の子供たち

Yaminokodomotachi
80点
公式サイト: http://www.yami-kodomo.jp/
試写会場: TOKYO FMホール(by TOKYO FM)
監督: 阪本順治
出演: 江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市、鈴木砂羽、プライマー・ラッチャタ、プラパドン・スワンバン、豊原功補、塩見三省
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
日本新聞のバンコク支局員の南部(江口洋介)は、東京の本社からタイでの心臓移植の提供者にどんな背景があるか調査するように依頼を受けた。
一方タイ語が話せる音羽(宮崎あおい)は、タイの貧しい子供たちを支援するNGOにボランティアでやってきた。
貧しさから人身売買で売られて来た子供たちがヨーロッパ人や日本人に買春されていて、かつてNGOの学校に通っていた少女が売春宿で働いていることを知り助けようと努力する。
また売春宿で働く元気な子が生きたまま臓器提供者として殺されるという真実を知った南部は、フリーのカメラマン・与田(妻夫木聡)を雇って記事にしようとするが、、、、。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
映画として娯楽性を求めるというよりも、今世界で行われている事実を知るという目的で有意義な映画だ。
以前から南米や東南アジアなど後進国で行われる臓器移植手術は、貧しい人が犠牲になっているのではないかと疑っていたが、まさかこんな小さな子供まで犠牲になって、しかも先進国の子供を救うために貧しい国の子供が一人死ぬなんていう事実は知らなかった。
映画では、タイの一人の子供を救うために、移植手術を待つ子供の両親を音羽が説得してやめさせようとするが、南部が言うように、たとえ一人救っても、生きた人間の臓器を欲しがる別の人がいて、それを利用しようとする仕組みがある限り根本的な問題は解決されない。
実はこの映画、結末が無いのと同じ。
貧しさから子供を売る親がいて、その子供を欲しがる金持ちの大人がいて、その仲介役の組織がいて、、、。一体どうやったらこのどうどう巡りを断ち切れるんだろう?
考えても方法がわからない。

|

ドロップ

Drop
70点
公式サイト: http://movie.softgarage.com/drop/index.html
試写会場: スペースFS汐留(by 公式HP)
監督: 横井健司
出演: 黒川芽以、桐谷美玲、北条隆博、岡本奈月、福田雄也
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
付き合ってた彼氏・堅治(福田雄也)に好きな子ができたとフラれた真帆(黒川芽以)。
たまたま目にした堅治と新しい彼女・みさき(桐谷美玲)の仲睦まじい姿を見て異常に落ち込む。
たまたま街の本屋でみさきをみかけた真帆は、彼女の後をつけて家をつきとめ、夏休みの間毎日彼女の家の前の公演から彼女の行動をストーキングする。
(ネット配信前のためストーリーはここまで)

<感想>
映画だと思って観に行ったら、もらった資料に「9月にDVD発売」と書いてあって劇場映画じゃないと知り愕然。
舞台挨拶に登壇したキャストや監督から話の内容やみどころを聞いて前知識十分で映画を観たせいか、青春映画のわりに意外と楽しめた。
誰でもこんな風な感情を持つことあるよね、と高校生をとっくに卒業したオバさんでも共感できた。
今の高校生でも、リアルの世界であんなに友達を大事にするのかとちょっと安心。
みんな携帯でしか会話しなくて、リアルな世界で話さないのかと思ってた。
それにしても舞台挨拶に登壇した黒川芽衣さん、思いっきり姉御肌の仕切りやさんでびっくり。あんなに舞台挨拶でいっぱいしゃべる人見たことないよ。

|

カンフー・ダンク!(字幕版)

Kungfu_mikoukai
90点
原題: 功夫灌籃 (カンフー・ダンク)
公式サイト: http://www.kf-d.jp/
試写会場: 赤坂BLITZ(by フジテレビ)
監督: チュー・イェンピン
主演: ジェイ・チョウ、シャーリーン・チョイ、チェン・ボーリン、エリック・ツァン、ン・マンタ、アンソニー・ウォン
製作国: 台湾、中国、香港(2008年)

<ストーリー>
『カンフー・ダンク!』(吹替版)参照
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
ジャパンプレミアで初めて字幕版を観た。
日本語吹替版だとジェイの表情と声があまりにも合わないため、ジェイの演技の下手さが目立ったが、やっぱり声を聞きながらみるとそれなりに上手に見えてくる。
エリック・ツァンやチェン・ボーリン君もやっぱり地声で聞いたほうが楽しい。
字幕版と日本語版のセリフが若干違うのが気になった。
中国人の人によるといずれにせよあちこち間違っているらしい。
やっぱり原音で理解できないとダメなのね。


|

ドラゴン・キングダム

Dragonkingdom
60点
原題: The Forbidden Kingdom(禁じられた王国)
公式サイト: http://dragon-kingdom.jp/index2.html
試写会場: 丸の内プラゼール(by 多分mixi)
監督: ロブ・ミンコフ
主演: ジャッキー・チェン、ジェット・リー、マイケル・アンガラノ、リー・ビンビン、リウ・イーフェイ、モーガン・ベンワー、コリン・チョウ
製作国: アメリカ(2008年)

<ストーリー>
暴れん坊の孫悟空(ジェット・リー)は、不死身の力を手に入れたジェイド将軍(コリン・チョウ)との戦いでジェイド将軍に騙されて石にされてしまう。
その時孫悟空の手を離れた如意棒がアメリカのチャイナタウンの質屋にあった。カンフー映画オタクの少年ジェイソン(マイケル・アンガラノ)は、質屋の常連。しかし同級生が起こした事件から如意棒とともにジェイド将軍が支配する古代中国に迷いこんでしまう。
そこで出会った学者ルー・ヤン(ジャッキー・チェン)とともに如意棒を本来の持ち主である孫悟空に返そうと五山を目指すが、、、。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
アメリカ産のジェット・リー映画ってあんまり好きじゃないんだよねー。だから今作もほとんど試写会に応募していなかった。でも公開直前の特別試写会ってことで頑張って応募して行って来た。
結果、やっぱりアメリカ映画とジェットは合わないなー。
あのカンフーに対する見方の浅さがどうも許せない。
もちろん西洋人が好きそうなカンフー映画に出演することでジェットもジャッキーも稼いで今日があるのかもしれないけど。
カンフーの気の表現ひとつ取っても『カンフー・ダンク!』よりゆるい感じがして。その前にアメリカ人の若者が主人公っていうところが全然ダメ。2人の主役を立てるくらいならいっそアメリカ人の有望俳優を主役にしたほうがバランスが保てると思ったのか。だったらこの2人競演する必要なかったんじゃない?持ち味が違うんだからわざわざ1つの映画で表現すること無いのに。
唯一私的にツボにはまったのが、『SPIRIT』でジェット・リーのお父さん役やってたコリン・チョウとジェット・リーの対決!勝手に「お父さんと子供が戦ってるー」と喜んでました。
こんな映画がいち早く日本で公開されるなら、早く『投名状』公開してくれよー。

|

インクレディブル・ハルク

Incrediblehulk
73点
原題: Incredible Hulk(信じられないハルク)
公式サイト: http://www.sonypictures.jp/movies/theincrediblehulk/
試写会場: 国際フォーラム ホールA(by livedoor)
監督: ルイ・レテリエ
主演: エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ウィリアム・ハート、ティム・ロス
製作国: アメリカ(2008年)

<ストーリー>
軍の人体実験で誤って大量の放射能を浴びてしまった博士ブルース(エドワード・ノートン)は、副作用で脈拍が上がると超人的な力を持つ怪物ハルクに変身してしまうようになった。
軍の追っ手から逃れるためブラジルの貧民街に潜伏し、ヨガの先生から精神的に脈拍をコントロールする技を身につけたが、ブルースを見つけ出した軍の攻撃により再びハルクに変身してしまう。
その後、北上しアメリカに戻り、元恋人のベティ(リヴ・タイラー)と会い彼女の力を借り、ブルースの血液中の毒素を消してくれる可能性のある博士に会いに行くが、、、。
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
ジャパンプレミア試写会で、ハルクの吹替をやった水嶋ヒロ氏が来場した。それなのに上映は字幕版で結局彼のセクシーな声が聞けず残念。
物語は国際フォーラムのような大きいスクリーン+高音質で観るのにぴったりの大迫力+サウンド。
ハルクが実は知的な博士だなんて知らなかった。
ただコミックを読んだことが無いので細かい背景がわからない人にとっては、ストーリーがわかりづらい部分もあった。
それを抜いても娯楽性十分の面白い映画。
ラストで意外な人物が出て来てびっくり。今年の夏はヒーロー物が多いなあと思っていたらソニー・ピクチャーズの作戦だったのね。

|

ネコナデ

Nekonade
71点
公式サイト: http://nekonade.info/
映画館: 渋谷Q-AX
監督: 大森美香
主演: 大杉漣、青山倫子、黒川芽以、入山法子、もたいまさこ、螢雪次朗、原日出子、鶴見辰吾
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
ロボットなどを製造する一流企業の人事部長として5年間大規模なリストラを成功させて来た人事部長・鬼塚(大杉漣)は、会社や家では厳格な人格を装って来たが実は毎日胃痛に悩んでいた。
ある日いつものように公園で一人缶コーヒーでつかのまの休息を取っていたら、段ボール箱に4匹の子猫が捨てられていた。1匹は通りかかったカップルが勢いで連れて行ったが、ペットを飼うなら責任を取らなくてはいけないため鬼塚はその場を立ち去った。
しかし翌日になって気になって段ボール箱を探すと、足元に1匹残ったらしい猫が寄り添って来た。
あまりの可愛さに連れて帰ったはいいものの、いつもペットはダメと子供に言い聞かせていた手前家族に見せれない。
会社で借り上げている研修生用のワンルームマンションの1室にキャンセルが出ていたのを思い出し、そこでトラと名付けた子猫を飼うことにした。
一方新しく入社した第二新卒の研修生からも鬼の研修として恨まれる鬼塚。
社員からも研修生からも嫌われる鬼塚だったが、一人だけ彼の心のうちを理解している人間がいた。
(公開されていない地域もあるためストーリーはここまで)

<感想>
公開前からずっと観たいと思っていたが、何せ私の大嫌いな街・渋谷でしか公開されていないので今まで行ってなかった。でも今朝テレビで観た大ヒット御礼舞台挨拶の模様を観て、やっぱり行きたくなって行って来た。
公開4週目だというのに、結構な客の入り。
映画自体は、さすがに超単館系映画だけあって製作費の少なさが観ててわかる映画。
でも映画の真髄は、製作費じゃなくて観客が観て心を動かされるかどうか。
現代社会では鬼塚に共感できる人が多いのではないか。
普段鎧を着て会社や家庭で威厳を保っていても、それが通じるのは人間だけで猫には通じない。というか猫の目の前ではどんな人間もただの奴隷になってしまうのだ。
トラを愛することにより鬼塚の心理に変化が現れるという、まあストーリー自体はありがちな話だが、大杉漣さんの演技の良さがこの映画を一流品にしている気がする。
今年は『休暇』といいこの映画といい大杉さんの演技が光る作品が多いなあ。

|

百万円と苦虫女

Nigamushionna
69点
公式サイト: http://www.nigamushi.com/
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ11
監督: タナダユキ
主演: 蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助、佐々木すみ江
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
短大卒業後就職できずにアルバイトで生活していた鈴子(蒼井優)は、同居人から刑事告訴されて前科者となってしまう。
出所後有名私立中学受験を控えている弟から色々言われ百万円貯まったら家を出て行くことを決意する。
家を出た後、海の家や福島の桃農家を転々とした後、埼玉県上尾市のホームセンターでバイトすることにした。
そこで知り合ったバイト仲間の大学生・中島(森山未來)が好きになり、今まで他人に心開かなかった鈴子が初めて自分のことを語り始める。
(公開間もないためストーリーはここまで)

<感想>
想像していたのとあまりに違うエンディングにちょっとびっくり。
大作とかだとこの終わり方はありえないけど、さすが単館系の映画だけあって観客が期待するストーリーにしなくてもいいんだろうなあ。っていうかあの終わり方のほうが現実に近いかも。
舞台挨拶があるせいか、初日のみ大きな劇場で上映されていて、こういった単館系の映画にしてはスクリーンがあまりに大きくて似合わなかった。
200人以下のこじんまりした劇場で頭を動かさなくてもスクリーン全体が無理なく見るように映画が作られているんだと思う。
主人公の蒼井優ちゃんが出ずっぱりで、彼女の演技の上手さが光る作品で、彼女のために作られたみたいな映画だといえる。

|

シティ・オブ・メン

Cidadedoshomes2
80点
原題: Cidade Dos Homens (男たちの町)
公式サイト: http://cityofmen.asmik-ace.co.jp/
試写会場: アズミック・エース試写室(by cinemacafe ブロガー試写会)
監督: パウロ・モレッリ
主演: ダグラス・シルヴァ、ダルラン・キュンハ
製作国: ブラジル(2007年)

<ストーリー>
リオデジャネイロの貧民街ファヴェーラの丘で育ったアセロラ(ダグラス・シルヴァ)とラランジーニャ(ダルラン・キュンハ)は幼馴染で大の仲好し。どこに行くときも2人一緒でつるんでいた。
アセロラは15歳とのき彼女と初めてのセックスで彼女が妊娠してしまい18歳の身で2歳になる男の子がいた。
ラランジーニャももうすぐ18歳で身分証明書を作れる年齢になる。生まれたときから父親が誰か知らず、身分証明書の父親欄が「不祥」と記載されないように父親探しを始める。
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
『ファヴェーラの丘』という映画でファヴェーラの存在は知っていたが、そこを縄張りとするギャングの存在がどんな意味を持つかどうかこの映画で初めて知った。
ギャングは単に悪いやつではなく、ファヴェーラの丘を守ってくれる役もになっているらしい。
そんなギャングに手を染めることを拒否するアセロラとラランジーニャの2人の友情がいまどきの日本に存在しない熱さを感じて、2人の俳優の演技もよくてとってもいい映画だった。
日本では父親が家族を捨てるなんて許されない行為だが、ブラジルや中南米では普通にあることらしい。
男がいい加減なように聞こえるが、男は本来家族を持たない生き物なので中南米の人々のほうがより自然に生きているのかもしれない。
そのせいか殺人は多いけど自殺者は日本と比べると圧倒的に少ない。毎日生きるのに必死で自殺なんか考える暇が無いんだろうな。
日本人はブラジルは犯罪者が多くて怖いっていうけど、個人が行きにくい世の中を作っている日本とどっちが健全かは単純に比べられない。

|

カンフー・ダンク!(吹替版)

Kanfudunk
90点
原題: 功夫灌籃 (カンフー・ダンク)
公式サイト: http://www.kf-d.jp/
試写会場: 新宿厚生年金会館(by フジテレビ「男おばさん試写会」 via Aさん)
監督: チュー・イェンピン
主演: ジェイ・チョウ、シャーリーン・チョイ、チェン・ボーリン、エリック・ツァン、ン・マンタ、アンソニー・ウォン
製作国: 台湾、中国、香港(2008年)

<ストーリー>
周世杰(ジェイ・チョウ)は、バスケットボール・コートのそばに捨てられて泣いているところをカンフーの達人の浮浪者に拾われた。その達人は世杰をとあるカンフー学校に秘伝の書とともに預けた。
大きくなった世杰はカンフーの達人となったがインチキ校長からイジメを受けてつまらない日々を送っていた。
ある日公園で落ちているカンをゴミ箱にシュートしている姿が浮浪者の李(エリック・ツァン)の目に止まり、李は金儲けのために世杰を「バスケットを通して親捜しをしている可愛そうな天才」として大々的に売りに出す。
第一大学のバスケット部に入部した世杰は、キャプテン(チェン・ボーリン)やマネージャーのリリー(シャーリーン・チョイ)らとともに大学No.1を目指すが、、、、。
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
残念ながらジェイの声を聞けなかったが、それでも大スクリーンにほぼジェイが出ずっぱりなので満足です。
香港映画特有の理解できない展開部分もあったが、香港映画に慣れているので大丈夫。
リリーとの恋愛やキャプテンが何故酒浸りになってしまったかをもうちょっと描いて欲しかったけど、それは続編に期待ってことで。
随所に流れる『周大侠』の音楽がまたたまらない。
相変わらず下手くそな泣き顔や、超可愛い照れる顔なのジェイ・ファンのツボ満載の映画。
何度でも観ます!

|

帰らない日々

Kaeranaihibi
75点
原題: Reservation Road (リザベーション街道 [道路の名前])
公式サイト: http://www.kaeranaihibi.jp/
試写会場: 一ツ橋ホール
監督: テリー・ジョージ
主演: ホアキン・フェニックス、エル・ファニング、ジェニファー・コネリー、マーク・ラファロ、ミラ・ソルヴィノ、ショーン・カーリー
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
息子のジョシュの学芸会を観に来たイーサン(ホアキン・フェニックス)とその妻グレース(ジェニファー・コネリー)、娘のエマ(エル・ファニング)の一家は、ジョシュのチェロの演奏に満足して帰路に着いた。
一方レッドソックスの熱狂的ファンのドワイト(マーク・ラファロ)は、別居中の息子と共に野球の試合観戦に来たが試合が長引き、息子を早く元の妻のもとに送り届けるために急いでいた。
エマがトイレに行きたいと言い出し立ち寄ったガソリンスタンドで、捕まえたホタルを逃がそうとしたジョシュはドワイトが運転する車にひかれ即死してしまう。
事故が起きてすぐにジョシュの元に飛び出したイーサンは一瞬何が起こったかわからないままひき逃げする車を目撃する。
翌日以降もききとして進まない犯人捜査に業を煮やしたイーサンは、弁護士を雇い犯人を探そうとするが彼が雇った弁護士は皮肉にも息子をひき殺した犯人であるドワイトだった。
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
交通事故をテーマにした社会派ドラマ映画というと、どうしてもデンマーク映画『幸福の条件』を思い出してしまう。
事故はあくまでも事故として、事故が起きたことを恨むデンマーク社会の考え方と比較すると、アメリカ映画であるこの作品で描かれている主人公達は極めて日本人に近い感情の持ち主達である。
あくまでも息子を殺した人間を恨む父親、事故以前に自分の言動が息子を死なせてしまったと後悔する母親。偶然とは言え人を死に至らしめてしまったのに自分の生活を失いたくないために逃げたものの結局は生きた心地がしない犯人。
日本人ならどの人物もみんな共鳴できると思う。ましてや私なんていつも連れ合いの「トイレ」に苦労しているせいかトイレに行きたいと言ったエマが一番悪い!と言いたくなってしまう。
それは置いても、愛する人を殺された人間も、殺した人間も、お互い苦しむっていう点では事故は罪だ。昨日観た『ホット・ファズ』では、交通事故のことを警察用語で"accident"とは言わず"collision"と呼んでいたが、感情がなく事実だけがそこにある"collision"なら人間は苦しまずにすむのにね。

|

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

Hotfuzz
69点
公式サイト: http://hotfuzz.gyao.jp/
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ10
監督: エドガー・ライト
主演: サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ビル・ベイリー、ジム・ブロードベント
製作国: イギリス(2007年)

<ストーリー>
ロンドンのエリート巡査ニコラス・エンジェル(サイモン・ペッグ)は、あまりにも仕事が優秀なため署内で煙たがられ、田舎町のスタンフォードに転勤させられることになった。
移動早々、法にのっとって未成年者飲酒や立ション、飲酒運転などの人間を一夜で検挙するが、翌日には刑務所からみんないなくなっていた。
中でも飲酒運転でブタ箱に入れたはずのダニー(ニック・フロスト)は実は警官で、その父親はスタンフォード刑務所の署長の息子だった。
20年連続で安全で美しい町として表彰されているスタンフォードは何もない平和な街のはずだったが、ある日殺人と思われる事故が発生しニコラスは町の安全に疑問を抱き始める。
(公開間もないためストーリーはここまで)

<感想>
署名活動をして公開にいたった絶大なる面白い映画、という触れ込みだったが私にはごく普通のイギリスの皮肉っぽい映画としか映らなかった。
色んな映画のオマージュが込められているとのことだったが、映画の細部を覚えていない私のような人間には理解不能。一緒に行ったダンナに至っては開始後30分でつまらないと怒りだす始末。
テーマとか背景が妙に日本の古い風習が思い出されてそれがマイナスポイントかも。
平日の昼間のわりには結構お客さん入ってたし、驚いたことに年配のお客さんが多かったです。

|

純喫茶磯辺

Junkissa
68点
公式サイト: http://www.isobe-movie.com/
映画館: テアトル新宿
監督: 吉田恵輔
主演: 宮迫博之、仲里依紗、麻生久美子、濱田マリ、和田聰宏、ダンカン、ミッキー・カーチス、斎藤洋介、近藤春菜(ハリセンボン)、堀越のり
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
妻(濱田マリ)と離婚してから娘の咲子(仲里依紗)と2人暮らしの磯辺裕次郎(宮迫博之)は、父親の遺産を引き継いでから工場の仕事に行かなくなり、家でゴロゴロする日々。
母親がおらず1人で家事を切り盛りするしっかりものの咲子はそんな父親の尻を叩くが一向に働く気配はなかった。
ある日突然喫茶店を開くと言い出した裕次郎。喫茶店=おしゃれなカフェを想像していた咲子だったが、実際に開店した店は「純喫茶磯辺」という一昔前の喫茶店だった。
当初は閑古鳥が鳴いていたが、メイドカフェ風の制服をバイトのモッコ(麻生久美子)に着せたところみごとに当たり毎日盛況となる。
客も裕次郎もモッコに虜だったが、実はモッコにはみんなが知らない正体があった。
(公開間もないためストーリーはここまで)

<感想>
初めてテアトル新宿に入った。平日昼間だってーのに結構客がいて、さすが都会は違うってカンジ。客層も川崎とか大森とは違う。
でこの映画はそうゆう雰囲気の人たちにぴったりのいかにも新宿あたりにいそうな人の物語。
普通イマドキ純喫茶なんて開かないって。
麻生久美子の役があまりにもひどい役で、「たみおのしあわせ」のフィアンセ役だけでも十分悪い女なのに。麻生久美子には似合わなくてもっと別の、広○○子さんとかのほうが似合っていたような。
でもこの映画で光っていたのは、娘役の里依紗ちゃんのむくれっつら。すごい可愛くって、離婚した父と母の間で揺れ動く少女の気持ちをうまく演じきってたと思う。これからの彼女の活躍に期待。

|

カメレオン

Chameleon
65点
公式サイト: http://www.c-leon.jp/
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ7
監督: 阪本順治
主演: 藤原竜也、水川あさみ、塩谷瞬、豊原功補、波岡一喜、柄本佑、西興一朗、萩原聖人、犬塚弘、加藤治子、谷啓、岸部一徳
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
過去の経歴が謎の伍郎(藤原竜也)は、今は数人の男性仲間や芸人達とともに結婚詐欺をやって生計を立てていた。
ある日いつものように公介(塩谷瞬)の披露宴で祝儀をすべて手に入れてホテルの地下駐車場に行った仲間達は、エレベータからヤバそうなグループを目にする。
翌日のニュースで昨日駐車場で目撃した人物が政治家がらみの人間だったことを知った瞬間から、伍郎は何かを気づき仲間を必死に守ろうとするが、、、。
(公開間もないためストーリーはここまで)

<感想>
今まで藤原竜也クンの演技って、宝塚スターみたいに舞台っぽくて好きになれなかったけど、この映画は普通に映画っぽい演技で気に入った。
藤原クンの演技はいいんだけど、いかんせんストーリー展開が何か古臭いテレビドラマみたいな感じ。
いまどきあんなセキュリティねぇだろ~!って感じ。
でも出ている俳優さん達が好きだから許す!で許してこの点数ってどうよ?
やっぱり期待ほど好みじゃなかったのかなあ。
やっぱお金払って観るならそれなりに満足させていただかないとね(と言いつつそれも読んで観に行ったから、点数のわりには全部許す!)。

|

たみおのしあわせ

Tamio
70点
公式サイト: http://tamiono.jp/indexp.html
試写会場: FM TOKYOホール(by FM TOKYO)
監督: 岩松了
主演: オダギリジョー、原田芳雄、麻生久美子、大竹しのぶ、小林薫、忌野清志郎、石田えり、冨士真奈美
製作国: 日本(2007年)

<ストーリー>
たみお(オダギリ・ジョー)は母親を交通事故で亡くして以来、父・伸男(原田芳雄)と父子2人暮らし。
いつまでたっても女気が無いたみおを心配する父はたみおを正反対で常に女がいる。現在の彼女は同じ会社の配達員・宮地(大竹しのぶ)。
最近伸夫の会社の社長から紹介されてお見合いをした相手・瞳(麻生久美子)とつきあい始めたたみおは結婚を前提として付き合っていて、伸夫もそれを大変喜んでいた。
狭い町で人の目を常に気にしていなくてはいけない土地で、伸夫達の家にある日異変が起きる。
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
この映画の重要部分を、掲載した写真が物語っている。
結婚してもどうせ浮気したりお互い口をきかなくなるのに、人は何故結婚にしあわせを求めるのだろう、というのが監督がいわんとしていることだと思う。
重いテーマを抜きに観ると、人と一緒にいてもみんな携帯をいじっている風景や、忌野清志郎と一緒に飲んでいるのが監督自身や、『時効警察』の三木監督だったり、面白い。
ただどうして日本映画って長い作品が多いのかなあ。
こうゆう映画って1時間半くらいでいいと思うんだけど、2時間近くある。
近所の人達のエピソードをもうちょっとけずるとかできないのかなあ。
たみお役のオダギリジョーさんが最初から最後までダサくて、格好いい人はダサい役をやっても様になると感心。

|

ワン・ミス・コール

Onemiss
60点
原題: One Missed Call (出なかった電話)
公式サイト: http://www.one-missed-call.jp/top.html
試写会場: ニッショーホール
監督: エリック・ヴァレット
主演: シャニン・ソサモン、エドワード・バーンズ、アズーラ・スカイ、アナ・クラウディア・タランコン、レイ・ワイズ、デーブ・スペクター
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
ベス・レイモンド(ジャニン・ソサモン)は大学院の同級生や知り合いが次々と奇怪な死をとげるのを不審に思う。
死んだ友人達はみな死ぬ前に2日後の日付で着信がありその時間どおりに奇怪な死を遂げる。
ベスと警官のジャック(エドワード・バーンズ)は、調査していくうちに最初に電話をかけて来た女性の子供にたどりつく。
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
日本映画のリメイク版ホラーってあんまり怖くない。
アメリカ人の描く幽霊って怖くないんだもん。もっとおどろおどろしさが無いとね~。
出ている俳優さん達も警官のジャック以外知らない人ばっかりだし。
そういえばプレミアの舞台で登壇した人達もデイブ・スペクターと渡辺直美以外知らない人達ばかりだった。
それから、このタイトルって言いにくくない?ずっと"One Missed Call"って発音して来たのに、なんで"-ed"を取っちゃったかなあ。
でもまあ今年の夏唯一のホラー映画だし89分と短いのは◎。デートムービーとして最適かも。

|

ベガスの恋に勝つルール

Vegasrule
68点
原題: What Happens in Vegas (ベガスで起こること)
公式サイト: http://movies.foxjapan.com/vegas/
試写会場: ヤクルトホール
監督: トム・ヴォーン
主演: キャメロン・ディアス、アシュトン・カッチャー、ロブ・コードリー、レイク・ベル
製作国: アメリカ(2008年)

<ストーリー>
ニューヨークでトレーダーとしてバリバリ働くジョイ((キャメロン・ディアス)は、恋人の誕生日のサプライズパーティでたくさんの友達の目の前で彼氏からふられる。
父親の家具工場で働くジャック(アシュトン・カッチャー)は、息子の不真面な態度に業を煮やした父親からクビを言い渡される。
落ち込んだ気分を振り払うためにラスベガスでドンチャン騒ぎをしていた2人は酔った勢いで結婚し、一夜を共にしてしまう。
朝になって正気になった二人は別れ話の最中にジャックポットで300万円を当てて、離婚するため家庭裁判所に出向くと6ヶ月間の結婚生活を営む努力をするように判決される。
仕方なくジャックの家で共同生活を始めた2人だったが、ジャックは自由の身を奪われ、ジョイはこの世のものと思えぬほど汚いジャックの生活態度に堪忍袋が切れそうになる。
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
『花より男子ファイナル』、『ラスベガスをやっつけろ』、今作と立て続けにラスベガスの風景を見ていい加減飽きて来た。
よって作品そのものが悪いわけじゃないが、「あーあ、またあの風景か、、、」って気分になってしまった。
さらに先週観た『近距離恋愛』とラブコメというジャンルでかぶってしまって、、、、、。ともかく作品のせいではなくちょっと評価悪くなっちゃいました。
ラブコメって最初仲悪かった2人が最終的にくっつくって展開が決まってるじゃない?だから先が読めてしまうところが最近ダメだなあ。
『50回目のファースト・キス』くらいひねったストーリーが欲しいのに、これも『近距離恋愛』もオーソドックス過ぎ!
昔はラブコメ好きだったのに、今はそうでも無いのは私が年取ったからかなあ。

|

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »