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ファヴェーラの丘

Favera
70点
原題: FAVELA RISING (ファヴェーラの決起)
公式サイト: http://www.nowonmedia.com/favela/index.html
試写会場: 東京都写真美術館
監督: ジェフ・ジンバリスト
主演: アンデルソン・サー、ホゼ・ジュニオール、マルジオ・ニューンズ、アンドレ・ルイス
製作国:アメリカ(2005年)

<ストーリー>
ブラジルはリオ・デ・ジャネイロの貧民街ファヴェーラの子供たちは、ギャングになるのが夢。
だってまともな収入を得てまともな服を買える職業が他に何も無いから。
ファヴェーラで育ったアンデルソンはかつて自分もギャングだったが、罪なき弟が殺されたことにより、怒りを覚える。
しかしこの怒りを報復で返したら、また新たな報復が生まれるだけで永久に戦いは終わらない。
そのことに気付いたアンデルソンは、アフロレゲエというバンドを結成し、ギャングにならずにまじめに生きるようファヴェーラの住民たちに訴えかける。
ファヴェーラは他の地域の人たちからは恐ろしいところだと思われているが、実際はほとんどの住人は平和に生きることを望んでいるのだ。
アンデルソンの活動は徐々に広がり、ギャングのボスからも尊敬されるようになるがそんな矢先アンデルソンの身にある事件が起きた。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
同じドキュメンタリーということで、先日観た『風を聴く』と比べてしまった。
どこまでも平和な九份と、どう考えても不幸の連鎖のファヴェール。
『風を聴く』を観た後は、なんのために住人が九份の歴史を後世に残したいのかわからなかったが、ファヴェーラは違う。
アンデルソンが伝えたいのはファヴェーラの実態を世に知らしめるだけでなく、ファヴェーラの住人に未来を与えたいのだ。
過去を見たがる人はどう考えても不幸ではなく、未来を見たがる人は過去は不幸かもしれないけど心の中は希望でいっぱい。日本から「希望」って言葉がいつから聞かれなくなったか知らないが長期的な希望を望む人はあまりいないような気がする。
アンデルソンみたいな人が日本にもいたら、日本はまた希望に向かって走れるのにな。
どうでもいいけど、アンデルソンの名前を覚えるのに時間がかかった。ラテン語系的には「アルデンソ」みたいに読めてしまうが、実際は英語の Anderson がポルトガル語読みして「アンデルソン」。こんな名前、変じゃない?

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コントロール

Control
65点
原題: Control (コントロール)
公式サイト: http://control-movie.jp/indexp.html
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ7
監督: アントン・コービン
主演: サム・ライリー、サマンサ・モートン、アレクサンドラ・マリア・ラーラ、ジョー・アンダーソン[俳優]、ジェームズ・アンソニー・ピアソン
製作国:イギリス、アメリカ、オーストラリア、日本(2007年)

<ストーリー>
マンチェスター郊外の小さな町でバンドをやっていたイアン(サム・ライリー)は、友達の彼女だったデビー(サマンサ・モートン)と恋仲になり若くして結婚する。
バンドをビッグにするために名前をナチスの娼館だったジョイ・ディヴィジョンと変えて、腕利きと称するマネージャと契約してテレビ局とレコード会社に売り込む。
瞬く間にイアンの才能が花開き人気物となるが、イアンはてんかんの発作を起こすようになり、かつ愛人アニーク(アレクサンドラ・マリア・ラーラ)とデビーとの間で悩みだんだん心の制御を無くて行く。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
ニコール・キッドマンがサム・ライリーの演技を絶賛していたのと、チッタで上映されるというのが理由で観に行った。
予想していたようなダルい感じの映画。
全編モノクロと感じさせられないような、モノクロなのに色がついているような感じの映画だった。
主人公は一切感情を表面に表さないような演技をしていて、それが事実に基づいたものなのか、彼の演技なのかよくわからないが、映画もその表情と同様まったく感情が伝わって来ないようなストーリー。
1970年代の混沌としたイギリス社会を淡々と表すような映画だった。

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少林少女

Shaolingirl
60点
公式サイト: http://www.shaolingirl.jp/
試写会場: TOHOシネマズ六本木ヒルズ(via Rちん by 東宝様)
監督: 本広克行
主演: 柴咲コウ、仲村トオル、キティ・チャン、岡村隆史、江口洋介
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
幼い頃に日本を旅立ち中国で少林拳を学んだ桜沢凛(柴咲コウ)は、9年ぶりに少林拳を広めようと日本に帰って来たが
祖父がやっていた道場が閉鎖されてツタが生えているのに茫然とする。
かつての師匠・岩井拳児(江口洋介)を訪ねて町の中華料理屋を訪ねると、師匠は少林拳は止めたと言い放つ。
しかしその店で知り合った中国人の眠眠(キティ・チャン)と意気投合し、少林拳を教える代わりにラクロスをやるという約束で、凛は眠眠の通う大学・国際星館大学のラクロス部に行くが、凛の放つシュートはゴールとはかけ離れ、遠い彼方に飛んでいくが、凛のその才能に目をつけた人物がいた。
(公開まで間があるためストーリーはここまで)

<感想>
完成披露試写会で観た。
映画の前のプレミア・イベントにも参加し、寒い中完全に体力を奪われ、記者会見のお話などあんまり覚えていないが、製作総指揮のチャウ・シンチー氏を間近に観れたことが嬉しい。
前置きはさておき、映画自体は前半+中盤部分と、終盤部分がまるで違う監督が撮ったのではないかと思われるほど話がバラバラ。
香港アクション的な映画にしたかったと思うが、せっかく招聘したティン・カイマン氏とラム・チーチョン氏の笑える部分が映画に生きていなくて、香港映画の徹底したバカバカしさと比べるとちっとも笑えない。
さらに少林拳といいつつ、あまりにもあさはかな太拳的なポーズにびっくり。
主演の柴咲さんは訓練されただけあったけど、その他の若々しい女子大生の方々は幼稚園児のお遊戯以下のポーズなのすごいがっかり。
少なくともジェット・リーが出ているような映画を観たことがある人が観るとがっかりする。
もちろんそうゆうことが趣旨な映画でないことは知っているが、一応少林拳の名前をうたっているからには、それなりのきれいなまっすぐなポーズを求めるでしょう?
唯一私がいいと思ったのは、結末近く。
アメリカの反戦映画的な要素があって、チャウ・シンチーっぽくて、私的評価高かったなー。あのラストが無かったらこの映画の採点は30点は下がっていたでしょう。

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フィクサー

Michael_clayton
80点
原題: Michael Clayton(マイケル・クレイトン)
公式サイト: http://www.fixer-movie.com/
試写会場: 有楽町朝日ホール(by TV朝日)
監督: トニー・ギルロイ
主演: ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントン、シドニー・ポラック、マイケル・オキーフ、ケン・ハワード、デニス・オヘア、ロバート・プレスコット
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
大手弁護士事務所で長い間、ややこしい顧客の調停係り・フィクサーとして働くマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)は、表向きはフィクサーでも実態は清掃係(janitor)のようなものだった。
最近長年・敏腕弁護士として活躍していた同僚アーサー(トム・ウィルキンソン)が顧客の農薬会社に対する控訴に対して被告側につくという奇行を知る。
なんとか彼を元の敏腕弁護士として働くようなだめるが、ガンとして受け付けないアーサー。
当初は会社側についていたマイケルだったが、自分の求めるものが何かに対して考えるようになる。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
ジョージ・クルーニーの映画は苦手なものが多かった。具体的に何と言われても思い出せないが、ともかく彼が出ている映画は苦手なのだ。
でも以前テレビ・シリーズで彼の演技を観ていたときは、彼が好きだったはず。
この映画は、今年私が観たアメリカ映画の中ではダントツのNo.1だ。
最近どうも字幕を見ながら映像を追うのが苦手で、ボケーと字幕を見ながら音声で映画の内容を拾おうとしていた自分。
でもこの映画ぐらいcomplicatedだとどうしても字幕に頼らざるをえないし、かつ字幕も端的でよくできている。
今の出来事から遡って○日前というような映画が多い中、この映画もその手法だがこの映画の場合、最初に観た映像が何故そうなったかを知るのにちっとも違和感が無い。
今までの映画なら現在の後に過去に遡ると先が見えてつまらなくなるか、こじつけみたいな過去が描かれるかのいずれかだった。でもこの映画は違う。過去の前にある現在もかなり重要な位置を占める。
なんかうまく言えないが、この映画は今年観た洋画の中ではイチオシの一見の価値ありです。
登場人物が多くないし、大作と言われるハリウッド映画と比べるとお金もかかっていない感じもあるけど、日本のお金のかかっていない映画もこのくらいの出来栄えになることを期待。

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ジェイン・オースティンの読書会

Janeaustine
70点
原題: The Jane Austen Book Club(ジェイン・オースティン読書会)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/ouhi/
試写会場: スペースFS潮留(via O様 by ELLE)
監督: ロビン・スウィコード
主演: キャシー・ベイカー、マリア・ベロ、エミリー・ブラント、エイミー・ブレネマン、エレン・バーンスティン、ジミー・スミッツ、マギー・グレイス、ヒュー・ダンシー
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
ブリーダーの友人ジョスリン(マリア・ペロ)の犬の葬儀の帰りに夫とレストランで食事をしていたシルヴィア(エイミー・ブレナマン)は、夫から突然の離婚を言い渡される。
ジョスリンの友達で6回の離婚歴を持つバーナデット(キャシー・ベイカー)は、高校のフランス語教師の堅物プルーディー(エミリー・ブラント)を誘いジェイン・オースティン専門の読書会を開こうと提案する。
6冊の本を6か月かけて読む会で、シルヴィアの娘アレグラ(マギー・グレイス)も加わったが6人まであと1人足りなかった。
ある日ジョスリンはホテルのバーで出会ったSF好きのグリッグ(ヒュー・ダンシー)をシルヴィアの恋のお相手にしようと読書会に誘う。ジョスティンに一目ぼれのグリッグは2つ返事で読書会に参加するが、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
「ジェイン・オースティン」が作家の名前だと映画を観るまで知らなかった。
そもそも読書をあまりしない私には読書会なんてしち面倒くさいことがアメリカではやっているなんて信じられなかった。
読書会とは何かというと、私が大学で取っていた文学のプレゼミと同じだった。
課題の本を読んで来て、みんなで色々な解釈を発表しあうもの。
この本の解釈っていうのも私は苦手で、あちこちからクスクス笑い声があがる場面も何のことなのかまったくわからず、、、。
その前に最近字幕を読むのが面倒で真剣に内容を読んでなかったからかな?ともかく字幕が苦手なのだ。
最後に○○がスペイン語圏の男性を連れて来て"Mi esposo"と紹介するのだが、やっぱりアメリカ大陸は"marido"じゃなくて"esposo"なんだーと意味もなく感動してしまった。

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風を聴く~台湾・九份物語~

Jiufen
採点不可能
公式サイト: http://www11.ocn.ne.jp/~cr21
映画館: キネカ大森
劇場:スクリーン2
監督: 林雅行
主演: 一青妙(語り)
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
かつて9軒しか家がなかったという基隆河沿いの山あいの町・九份。
現在は風光明媚で季節や一日で風景が変わる町として観光客でにぎわうが、かつて日本統治時代に金脈が発見され、幾度もゴールドラッシュを迎え金鉱が閉山するまで台湾とともに様々な歴史があった。
金鉱で働いていた江さんは、80歳。今では観光客相手に九份の鉱山の案内をしているが、この町の歴史を正式に残したいと願っていた。
(ストーリーはここまで)

<感想>
『胡洞の理髪師』みたいな映画かと期待して観に行ったら、単なるドキュメンタリー映画だった。
しかもこれを映画と呼んでいいのかどうか疑問。
ハイビジョンカメラで撮影し、ハイビジョン映写機で映写しなくちゃいけないのにハイビジョン映写機が映画館に広まらなかったということで、通常の映写機で映写するものだから映像がめちゃくちゃ悪い。
DVD化されることがあったらハイビジョンTVで観ると風がゆれるのを感じるくらいきれいに見えるらしいが。
残念ながら私は映画とは思えなかったので、採点不可能。

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王妃の紋章

Ouhinomonsho
88点
原題: 満城尽帯黄金甲/Curse of the golden flower(黄金の花の呪い)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/ouhi/
試写会場: 九段会館(via M様 by BE LOVE)
監督: チャン・イーモウ
主演: チョウ・ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウ、リィウ・イエ
製作国: 香港、中国(2006年)

<ストーリー>
中国の後唐時代。王(チョウ・ユンファ)とその王妃(コン・リー)の関係は冷えていた。
王妃は3年前に第一王子で前妻の息子・祥王子(リウ・イエ)と肉体関係になったが最近祥王子は王の医者の娘と恋仲になっていた。
王と王妃の間には第二王子の傑王子(ジェイ・チョウ)と第三王子がいたが、王妃は武道が一番立つ傑王子に継承をつがせようと重陽節に向けてあることを企んでいた。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
私にとってジェイ・チョウ目当ての映画だったが、映画が始まるとそんなこと忘れさせられるくらいパーフェクトなチャン・イーモウ ワールドだった。
まず衣装、建物、調度品などすべてが豪華絢爛。
特に、故宮のような宮殿の庭に敷き詰められた鉢植えの菊は圧巻。
さらに『HERO(英雄)』ばりの大勢の軍隊や、『LOVERS』ばりの忍者風部隊などこれまでの武侠映画の集大成ともいえる映画。
最近、日本映画ばかり見ているせいか、いかにも低予算でお手軽に作られた映画が多くて、今日は久々に映画を観た~という気分で満たされた。
もちろん豪華さや50億円という予算がすごいだけじゃなく、コン・リーの迫真の演技もすごかった。
あえて不満を言えば、お目当てのジェイの出番が思ったより少なかったことかなー。でもコン・リーやリウ・イエの演技の前だとジェイの演技は赤子のようなものだからしょうがないよね。
それでもラストの主題歌『菊花台』が流れると、あまりにもいい歌だと再確認して涙が出てきた。武道館ライブで聞く前に映画が観たかったなー。

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クロサギ

Kurosagi
50点
公式サイト: http://www.kurosagi-movie.jp/
映画館: 109シネマズ川崎
劇場:スクリーン4
監督: 石井康晴
主演: 山下智久、堀北真希、大地真央、竹中直人、哀川翔、山崎努、岸部シロー、飯島直子、市川由衣
製作国:日本(2008年)

<ストーリー>
詐欺に会い家族を失った黒崎(山下智久)は、詐欺師を専門におとしいれる詐欺師クロサギを生業にしていた。
詐欺会のドン桂木(山崎努)から詐欺師の情報を入手し、詐欺師を落として行く。
今回のターゲットはあらゆる会社を倒産に追い込む石垣(竹中直人)。
桂木から石垣を落とせなかったらクロサギを辞めるように言われた黒崎は、自分と同じ目に遭った被害者のためにも石垣を落とすべく計画を着々と進めて行くが、、、。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
雨の祝日。絶好の映画日和で、ダンナが観たいという映画を選ばせたらこれだったので、あんまり興味無かったが観に行った。
人気ドラマの映画化ということは知っていたが、こんなの映画として成り立っているのかどうか疑いたくなった。
単に私が主人公に思い入れできないだけかもしれないが、やたら映画が長く感じられた。
他人のエピソードはどうてもいいから、1時間半くらいでまとめても十分すぎるくらいのストーリー。
きっと映画として楽しむというよりも山下クンを少しでも長い間見たい人のための映画なんだろうな。
これならテレビの2時間スペシャルで十分だっつーの。
映画は好きかどうかわからないけど、これはある程度予測できただけに行った私が悪かったです。ハイ。

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燃えよ!ピンポン

Moeyopingpong
75点
原題: Balls of Fury (怒りのボール)
公式サイト: http://www.moe-pin.com/
試写会場: 明治安田生命ホール(by ぱど様)
劇場:スクリーン9
監督: ロバート・ベン・ガラント
主演: ダン・フォグラー、クリストファー・ウォーケン、マギー・Q、マシ・オカ
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
かつてアメリカ中のアイドルだったデフ・レパード命の卓球オリンピック選手のランディ(ダン・フォグラー)は、ソウル・オリンピックの準決勝で東ドイツ選手に敗れて、さらに賭けを行っていた父親が中国人マフィアに殺されてから人生が一変した。
20年後のランディは、見る影も無く肥り、うらぶれた見世物ショーでピンポンの見世物をしていた。
そんな彼の前にFBI捜査官がある重要犯罪者を捕えるためにピンポンの試合に出るよう依頼しに来る。
試合から遠ざかっていたランディは中華街のワン師匠に弟子入りすることになるが、ワン師匠の姪のマギー(マギー・Q)に一目ボレしてしまう。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
いまどきソウルオリンピックがアメリカ映画に出てくるなんて、すごい意外で出だしから感動した。
さらに主人公が好きな Def Leppardの音楽がバックにかかり、まさにその頃の音楽が好きだった私はいやがおうにも体と心が動く。
アメリカ映画にありがちな中国とその他のアジアの国をごっちゃにした勘違いも、こんなおバカな映画ならいちいち気にならなくなる。
中国人俳優たちが話している中国語も北京語だったり広東語風だったり、はたまた創作言語や韓国語じゃないかと思われるものもありと、もうぐちゃぐちゃ。
昨日観た『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』も掛け値なく笑えたけど、やっぱり情とか理論とか抜きにしておバカ映画を作れるアメリカ映画のほうがバカバカしさは数段上!
お金払ってまで観たいか観たくないかは心の疲労具合に寄るかも。

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ぼくたちと駐在さんの700日戦争

Bokuchu
80点
公式サイト: http://bokuchu.gyao.jp/
試写会場: 東商ホール(via Dさん by @niftyらしい)
監督: 塚本連平
主演: 市原隼人、佐々木蔵之介、麻生久美子、石田卓也、加冶将樹
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
栃木県のとある田舎町でイタズラ三昧の日々を送っていた僕の通商はママチャリ(市原隼人)。父親がいなくてスーパーやコンビニでバイトして生活を支えてくれている母親(石野眞子)とママチャリを共有していたのだ。
ある日そののどかな田舎に新しい駐在さんが赴任して来て、原チャリでスピード違反で仲間がつかまったことから、ママチャリ達の駐在さんとのイタズラ合戦が始まる。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
時代の設定が1979年という、まさに私にとってまったくタイムリーな映画(っていうか多分主人公は同い年)。
まだこの世(日本)に凶悪犯罪とか、陰湿なイジメとかが存在しなかった平和な時代だったからこそこいうった平和な争いが存在したんだろうなーと、心の底から素直に思えて、、、、。っていうか前置き無くても本当に楽しくて笑いが止まらなかった。
主役の市原クンは、ウォーターボーイズIIから注目していたけど、永遠の高校生でいて欲しいと思えるくらいいたずらっぽい高校生が似合う。
『ネガティブ・ハッピー・チェーンソー・エッジ』も回りの評判より私の点数は高めだったし、私、何げに市原クンが出ている映画って相性いいのかも?
さらに石田クンもいい味出してる。『キトキト』の地方っぽい名演技もいいけど、やっぱ普通にツッパリとかの役のほうが彼はいい味が出ると思う(but 『死神の精度』)。
願わくば駐在さん役が、個人的好みでは阿倍寛さんに演っていただきたかったなー。佐々木蔵之介さんでも十分いいんですが、阿倍さんみたいにアクが強くて若者にも負けない!っていうカンジが出た俳優さんのほうが、より面白かったかも。あくまでも個人的希望なんですけどね。

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あの空をおぼえてる

Anosora
65点
公式サイト: http://www.sonypictures.jp/movies/anosora/index.html
試写会場: 九段会館(by ??? どこで当てていただいたかハガキに書いてください。感謝したいのに)
監督: 富樫森
主演: 竹野内豊、水野美紀、広田亮平、吉田里琴、小日向文世、小池栄子、中嶋明子、品川祐
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
自然いっぱいの土地で、絵に描いたような幸せな中で暮らしていた4人家族の家にある日悲劇が起こる。家で一番元気な娘・絵里奈(吉田里琴)が兄のユウジ(広田亮平)とおもちゃやに向かう際にトラックにひかれて死んでしまったのだ。ユウジも心肺停止状態だったがなんとか一命を取り留める。
しかしこの世に生き残った幼い小学4年生のユウジにとって、悲劇の後の家庭はあまりにも変わり果て、さらに三途の川を渡りそうなときに観た光景がユウジの頭を離れず、ユウジはいつの間にか一人心の殻に閉じこもるようになる。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
最近演技が上手い子役ががぜん注目されるようになっている。
でも演技が上手いというよりも、大人が望む表情を作っているだけの子役が多いような気がして、明らかに作り笑いをする子役が大嫌いだ。
この映画の某子役もその典型。どうやったらあんなわざと笑いができるのか、本当不思議。親のために一生懸命やっているのかなあ。
それに比べるともう一方の子役の子は、さすがーってカンジ。そういえば某動物映画でも演技の上手さが光っていたものね。さらに友達役の子も好きなタイプ。多分あの子は「花田少年」に出ていた子だよね。花田少年のときは暗い役だったけど、今回は明るい役で光ってたよー。
子役に比べると大人たちは、イマイチだったなー。
特に主役の竹之内さん、あまりに久々のスクリーン登場に「ふけたなー」っていうのが正直な感想。
家に帰って来たらガラパゴスの取材番組に登場していたけど、テレビのほうが若く見えた。映画の撮り方が悪いのかしら?
原作がアメリカ文学のせいか、子供と親がそれぞれ独立した人格として考えられていない日本では映画化が難しかったようにも思える。日本には個人の人権なんて無いに等しいからね、、、。

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モンゴル

Mongol
72点
原題: Mongol (モンゴル)
公式サイト: http://www.priceless-movie.com/
試写会場: 新宿バルト9(via Dさん)
劇場:スクリーン9
監督: セルゲイ・ボドロフ
主演: 浅野忠信、クーラン・チュラン、スン・ホンレイ
製作国:ドイツ、ロシア、カザフスタン、モンゴル(2007年)

<ストーリー>
モンゴル部族のハン(部族長)の息子で9歳になるテムジン(浅野忠信)は、嫁探しに行く途中で立ち寄った村でボルガという1つ年上の女の子を見染め、婚約をかわす。
帰り道で敵対する部族から毒を盛られた父親が死に、第一家臣がすべての財産を持って逃げてしまう。
大人になったら殺されるはずだったテムジンは、囚われの身だったがなんとか逃げて生き延び旅の途中で仲好くなったジャムカと兄弟の契りを結ぶ。
さらにボルガを迎えに行き結婚したが、すぐにボルガは敵対する部族に連れ去られてしまう。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

<感想>
貴重なジャパン・プレミアで観た。
浅野忠信以外のモンゴル人役出演者はすべてモンゴル人で、そのぶんドキュメンタリータッチとなり『蒼き狼』と比べると真実味がある。
エピソードが『蒼き狼』と比べると多くて、チンギス・ハーンがいかに過酷で数奇な運命をたどってあの地位を手に入れたかが語られている。
さらにロシア人監督のせいか黒澤明タッチの血の色の使い方が面白かった。回りの色に比べて血の色が妙に鮮明で芸術的なのだ。
それにしても観れば観るほど、なぜこの映画の主人公に日本人の浅野さんが選ばれたのか不思議。
キャスティングした人に拍手!

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うた魂

Utatama
72点
公式サイト: http://www.utatama.com/
試写会場: 一ツ橋ホール(by とんかつの和幸)
監督: 田中誠
主演: 夏帆、ゴリ、ともさかりえ、間寛平、薬師丸ひろ子
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
北海道でも指折りの七浜高校合唱部に所属する萩野かすみ(夏帆)は、可愛くて歌がうまいが少々自意識過剰気味。歌を歌っているときの自分は美しくてみんなのあこがれの的だと信じていたのに、ある日好きな男子高生が撮った自分の写真を見てあまりのひどい顔にショックを受ける。
それまでの自分の自信がくずれたかすみは合唱を止めると言い出すが、近所の札付きで有名な学校湯の川学院高校のヤンキー合唱団の歌を聞いて生まれて初めて合唱の素晴らしさに感動し、再び合唱の世界に目覚めて行く。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
夏帆ちゃんが出ているというだけでものすごく期待が大きかったこの映画。
結果『天然コケッコー』のような透明感やイケメンさんはいないけど、エンターテンメント系映画として十分楽しめた。
やっぱり夏帆ちゃんの初々しい高校生っぽい演技がいい。
実際は年齢が上の人が高校生の役を演じることも多いが、どんなに演技が上手くてもこのくらいの年齢は本当に素にままの年齢の子が一番光る。
もちろん演技力があってのことだけど。
それから最近オバさんっぽさが目立っていた薬師丸ひろ子さんだが、やっぱり彼女はアイドル系のほうが断然いい!彼女の上手くはないけどあの歌声を聞くとなぜか癒されるのは、自分の年齢のせいなのだろうか。
上記とは矛盾するがゴリの高校生役もなかなかいい!
美少女や美男子ばっかり揃えるんじゃなくて、普通の高校生みたいな人達をバックにそろえたのもGood!
でも中には映画の中のかすみのようになんとなく目立ちたがりっぽい人もいて、それはそれで面白かった。
関係ないけど、途中で音を取るフサフサしたフェイクファーみたいのがついたマイクが夏帆ちゃんの頭の上に映っていたんだけど、あれって撮り直しするべきじゃない?よっぽど時間無かったのかしら?

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接吻

Seppun
69点
公式サイト: http://www.seppun-movie.com/
試写会場: スペースFS汐留(via A様)
監督: 万田邦敏
主演: 小池栄子、豊川悦司、仲村トオル、篠田三郎
製作国: 日本(2006年)

<ストーリー>
とある住宅街の昼下がり。お尻のポケットにカナヅチを持った男が裕福そうな家を物色し鍵の空いている家にしのびこんだ。
男の名は坂口秋生(豊川悦司)。テレビ局を呼び出し生中継されている中で警察に逮捕された。
一方会社で同僚から不当に仕事を押し付けられている遠藤京子(小池栄子)は、テレビで坂口をひとめ見た瞬間から自分と彼は一心同体だと確信し、彼の記事を集め裁判の傍聴も毎回通うようになる。
ある日坂口に差し入れをしたいと坂口の国選弁護人・長谷川(仲村トオル)に話しかけた。
今まで坂口に面会してもまったく口をきいてもらえなかった長谷川は、坂口と知り合いでも無いのに彼のことがわかったような口ぶりで話す京子に興味を持ち始める。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
昨日友達に誘われてタイトルを聞いただけだとあやしげな映画かと思ったが、HPを見ると私の大好きな豊悦氏が出ているのでかなり期待して観に行った。
豊悦をメインで考えると、やっぱり彼は犯人よりも犯人を追う側だった『犯人に告ぐ』のほうが格好良かったなー。
さらに豊悦と仲村トオルのツーショットを見て、『愛の流刑地』で豊悦の彼女の正規のダンナさん役が仲村トオルだったなーなどと色々思いが走る場面も。
上映後に監督ティーチイン付きだったので、映画を見ているときに納得行かなかったことが次々と明らかに。
「接吻」というタイトルで○○と○○の美しいラブシーンを想像するようなロマンティストの方にはお勧めしかねるけど、一種変わった恋愛像を求める方にはお勧め。

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プライスレス 素敵な恋の見つけ方

Priceless
77点
原題: Hors de prix (高値)
公式サイト: http://www.priceless-movie.com/
試写会場: 一ツ橋ホール(via Dさん)
監督: ピエール・サルヴァドーリ
主演: オドレイ・トトゥ、ガッド・エルマレ、マリー=クリスティーヌ・アダム、ヴァーノン・ドブチェフ、ジャック・スピエセル
製作国:フランス(2006年)

<ストーリー>
玉の輿を狙って年老いた男性との情事に懸命なイレーヌ(オドレイ・トトゥ)は、せっかくの自分の誕生日に寝てしまった恋人をホテルの部屋に置き去りにし、バーにやってきた。
しかしバーにいるのはソファに寝ている男ジャン(ガッド・エルマレ)1人で、バーテンダーすらいなくていらつくイレーヌ。
実はジャンがバーテンダーだったのだが、普通の金持ちな客を装うジャンはバーテンダーのフリをしてイレーヌをもてなし一晩を過ごす。
それから一年後、同じ場面で同じ場所に出くわしたイレーヌは、ジャンをお金持ちだと勘違いし恋人に捨てられてジャンの元に行くが、ジャンはたんなるホテルマンだった。
その後ニースまでイレーヌを追いかけたジャンだったが、金遣いの荒いイレーヌに散々貢ぎまくったあげく捨てられ、あげくにホテルの支払いにも困ってしまったジャンは、、、、。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

<感想>
これと言って目新しさも無い、ごく普通の玉の輿に憧れる女の子の物語。
それなのに、観てて全然飽きない。
オドレイ・トトゥの叶姉妹バリの露出度の高いドレスもすごいけど、パトロンが恋人に貢ぐ品物の金額もすごい。
ともかく日本人の想像を超える贅沢な生活に溜息が出るばかり。
あれだけの富を自分のものにできるなら、株のトレーダーやるよりもフェロモンの開発に時間費やしたほうがいいかもね。
表の題名よりはかなり楽しめる作品です。

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音符と昆布

Onpu
75点
公式サイト: http://www.onkon.jp/index.html
映画館: TOHOシネマズ川崎
劇場:スクリーン7
監督: 井上春生
主演: 池脇千鶴、市川由衣、石川伸一郎、島田律子、宇崎竜童
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
小さい頃から母親がいなくて嗅覚が無い小暮もも(市川由衣)は、自分の欠点にコンプレックスを持っていたがそれを乗り越えてフードコーディネータの仕事をしている。唯一の家族の父親(宇崎竜童)は音楽家で家を離れることが多い。父親が不在で恋人と2人で過ごしているときに、謎の訪問者が現れた。
訪問者の名前は小暮かりん(池脇千鶴)。すももの姉だと自己紹介して家に上がって来た。
自閉症の病気を持つかりんに神経を逆なでられ当初は苛立つすももだったが、、、。
(ストーリーはここまで)

<感想>
出演者も少ないし低予算っぽい映画なのは明らかだが、言いたいテーマがはっきりしていて75分という短さにきっちりおさめられていて小気味よい映画。
豪華で夢のような映画も映画だけど、こういったテーマを1つにしぼってとことん突き詰めるのもある種の映画。
友達からもらった鑑賞券で見たけど、そうじゃなくてもレディースデーとか映画の日に1000円で観るにはぴったりの映画だと思う。

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