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子猫の涙

Koneko_namida_2
81点
公式サイト: http://www.koneko-namida.com/
試写会場: 東商ホール(by プレミア オンライン)
監督: 森岡利行
主演: 武田真治、藤本七海、広末涼子、紺野まひる、山崎邦正、鈴木砂羽、喜味こいし、唐渡亮、黒川芽以、宝生舞
製作国: 日本(2008年)

<ストーリー>
中学時代からケンカに負けたことがなく、高校から兄のコネで浪華商業=>近畿大学に進みボクシングを続け、1968年のメキシコ・オリンピックで銅メダルを取った森岡栄治(武田真治)。
プロに転向後、網膜剥離で引退し、その後は妻の和江(紺野まひる)の夜のスナック勤めの収入で生活していた。
そんな栄治の娘で腕っ節に自信がある治子(藤本七海)は10歳にして、父親のだらしなさによる生活苦+両親の離婚+父親が連れてきた新しい母親といった生活の激変を体験するのだった。

<感想>
ネットの評価は悪いし、試写会に誘った友達には8連敗で断られるし、どんなひどい映画かと思って観に行った。
そしたら、断った友達は絶対に損したと思えるくらいものすごいほのぼのしたいい映画。
この映画に対して思い入れできるかできないかは、多分大阪の万博(1970年に開催)を知っているか、知らないかに分かれるような気がする。
ちなみに私は、知っているどころか実際に観に行ったぐらいの人間なので、この時代の背景を理解できて思い入れできた。
でも、『ALWAYS 三丁目の夕日』ほど万人に受けるような映画じゃないかも。というかそういうふうに作られていないだけかも。
私的には、今年1番いい映画だと思えたのは、主人公の10歳の娘と大人たちの掛け合いが絶妙に面白かったから。
たとえば、お父さんが「治子がおらんかったら生きてかれへ~ん」と言うと治子ちゃんは「なら、生きてかんでよろし」と返す。
こんな素晴らしい言葉、絶対東京弁には無いし、それを東京弁にしても人間っぽいセリフになるとも思えない(多分、東京弁だと「治子がいないと生きていけな~い」=>「じゃあ、死ねば」になってすごい寒々としたセリフになる)。
ともかく治子ちゃんのセリフが素晴らしく光っててで、彼女の心のセリフと合わさって映画の中の主人公のセリフがとっても生きてくるのだ。
つまりこの映画のいいところは、ほぼ藤本七海ちゃんの演技によるところが多いかも。

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