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アース

Earth
73点
原題: earth(地球)
公式サイト: http://earth.gyao.jp/
試写会場: 中野サンプラザ(by USEN株主総会)
監督: アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド
声の出演: 渡邊謙
製作国: イギリス(2007年)

<ストーリー>
北極から南極まで動物たちの移動を追ったドキュメンタリー映画。
温暖化のせいで氷が厚い時期が少なく、エサのアザラシをとりにくくなった北極グマ。
水を求めて何キロも乾燥した草原を歩くゾウの群れ。
子育てに南国の海に来て南極に戻っていくザトウクジラなど。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
氷が薄くなって陸地につけずにおぼれ死んだ北極グマのニュースを以前聞いた。
この映画を撮っているカメラマンたちが撮ったスクープなのかと思った。
ともかく根気強くひとつの風景を撮っている。
ただ残念なのは、もっとも残酷な場面は一切出てこないこと。
残酷な場面は見たくないけど、もっと現実を知ったほうが地球を救おうという意識が高まるような。

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サーフズアップ(吹替版)

Surfsup
70点
原題: Surf's Up(波高く)
公式サイト: http://www.sonypictures.jp/movies/surfsup/index.html
試写会場: ヤクルトホール(by TOKYO FM)
監督: アッシュ・ブラノン、クリス・バック
声の出演: 小栗旬、山田優、マイク真木、清水みちこ
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
南極のシバレルタウンのコーディ(小栗旬)は、小さい頃に会った伝説のサーファー、ビッグZ(マイク真木)に憧れてサーフィンを始めた。
ある日、世界各国のサーファーを見出しているスカウトマンがシバレルタウンにやって来て、コーディは無事サーフィンの大会に出場できることになる。
サーファー憧れの地ハワイに着いてみるとビッグZは現役から引退したばかりでなく、この世から姿を消していた。
シバレルタウンではピカイチのサーフィンの腕だったコーディだったが、ロングボードはぜんぜんダメ。
腕を磨くべく、なぞのおじさんペンギンに波の乗り方をこうコーディだったが、、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
日本語吹替え版で、小栗旬の声が出ずっぱりで、ちょっと癒された。
声もいいけど、絵がすごい。
まるで本物のペンギンが濡れているみたいなツヤ感や、森の葉っぱの色にはびっくり。
アメリカのアニメと日本のアニメは追求するものが違うけど、どっちもいい感じ。
人間に本当に大切なものは何かを教えてくれる、ペンギン達のいいお話。

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エンジェル

Angel
75点
原題: Angel(天使)
公式サイト: http://www.angel-movie.jp/
試写会場: 一ツ橋ホール(by キネマ旬報)
監督: フランソワ・オゾン
主演: ロモーラ・ガライ、シャーロット・ランプリング、ルーシー・ラッセル、サム・ニール、ミヒャエル・ファスベンダー
製作国: イギリス=フランス=ベルギー(2006年)

<ストーリー>
20世紀初頭のイギリスの小さな田舎町で、雑貨店を営む母と2人暮らしのエンジェル( ロモーラ・ガライ)は、自分は貴族の出身で大きな家に住むのが夢の女子学生。空想の世界を小説としてノートに書きとめ、出版社に送ったところある日ひとつの出版社から返事があり、小説家としてデビューする。
大胆な文体と夢のようなお話はまたたく間にベストセラーとなり、エンジェルは成功を手にする。
彼女の小説の大ファンのノラ(ルーシー・ラッセル)は、彼女の秘書になるように志願する。さらにその弟で自称画家のエスメ(マイケル・ファスベンダー)に一目ぼれしたエンジェルは、猛烈なアタックで彼のハートも射止め、結婚する。
しかし、彼女の幸せは長く続かなかった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
高慢ちきでうぬぼれやのエンジェルと、美人で新人女優のロモーラ・ガライがダブって、適役。
エンジェルが金にものを言わせて購入した豪邸に元住んでいたのが、○○○だなんてものすごいよくできたストーリー。
エンジェルと元住人の光と影、夢と現実を見事にあらわしていて、このストーリーには感心してしまった。
男は夢見る女より、厳しい現実に生きていく女性のほうが好きなのだろうか。

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転々

Tenten
65点
公式サイト: http://tokyosanpo.jp/indexp.html
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ4
監督: 三木聡
主演: オダギリジョー 、 三浦友和 、 小泉今日子 、 吉高由里子 、 ふせえり 、 松重豊 、 岸部一徳 、 笹野高史 、 石原良純 、 広田レオナ
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
大学生8年生の文哉(オダギリジョー)は、小さいときに両親に捨てられ、家族の愛を知らないまま生きてきて、今84万円の借金の取り立てに負われる日々。
ある日、借金の取立てにやってきた福原(三浦友和)が、自分の散歩につきあって霞ヶ関までたどりついたら100万円やると持ちかけて来た。
お金のために当初散歩にイヤイヤ付き合っていた文哉だったが、次第に福原に対して擬似的ではあるが家族愛なるものを感じ始める。
(ストーリーはここまで)

<感想>
『図鑑に載っていない虫』に続いて、今年2本目の三木聡監督作品。
図鑑と同じくらいの、くだらない緩さを期待していたのに、三浦友和さんの演技と同じくらい真面目なお話だった。
もちろん、これはこれでいい映画なんだけど、私が求める三木作品とは違ってちょっとがっかり。
合間に出てくるふせえりさん始めとるするスーパーの3人組は、期待とおりのおかしさで良かったけど。
もちろん三浦友和さんの演技や役どころはいいし、オダギリジョーさんもいいんですよー。
ただ、バカバカしさを期待していたのに、真面目なテーマの映画だってってことが、私には、、、、。
さらに、ウチの近所も転々バッグの販売エリアになっていたのに、映画に全然登場しなかったのにもがっかり(似たような風景はあったので、ポイント、ポイントで使っていたのかもしれないけど)。
辛口になっちゃったけど、三日月さん(麻生久美)まで登場してくれて、楽しかったです。

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俺たちフィギュアスケーター

Oretachi
71点
原題: Brades of Glory(ブレードの栄光)
公式サイト: http://oretachi.gyao.jp/
試写会場: よみうりホール(by 報知新聞)
監督: ウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン
主演: ウィル・フェレル、ジョン・ヘダー、ウィル・アーネット、エイミー・ポーラー、クレイグ・T・ネルソン
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
フィギュアスケートの本場、アメリカで人気、実力とも2分するスケーター、チャズ(ウィル・フェレル)とジミー(ジョン・ヘダー)は、共に金メダルとなった競技会で公衆の面前で取っ組み合いのケンカをし、スケート協会の審判で男子シングル界から永久追放されてしまう。
3年半後、スケートショーとスポーツ店で働いていた2人は、元ジミーのコーチの提案でペアを組まされる。
当初、いがみ合っていた2人だが、だんだんお互いの存在を認めるようになり、、、。
(公開までまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
予想どおりのドタバタ・コメディ。
『主人公は僕だった』では、コメディアンとしての彼の良さが出ていなかった気がして、消化不良だったが、この咲作品ではふんだんに彼の演技が光っている。
相棒の俳優さんが、ちょっとおバカそうだったけど、余計におバカ・コメディが光っていて良かった。
ただ、今空前のフィギュア・スケート・ブームで競技の目が厳しくなっている日本で、このようなふざけた競技内容が受け入れられるか?
エンディング・クレジットで、スタント達の名前の中に、元オリンピック代表の伊奈 恭子さんと、佐藤有香さんの名前を見つけた。全米フィギュアスケート連盟の全面的協力のもとで製作された映画とのことだが、佐藤有香さんってアメリカに行っちゃったの?
いずれにしても、映画の中の記者で日本人も登場したし、日本のフィギュアスケートの実力がこの映画でも認められたみたいで、嬉しい。

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青空のルーレット

Aozorano_roulet
67点
公式サイト: http://www.aozoraroulette.com/index.html
映画館: キネカ大森
劇場: 3
監督: 西谷真一
主演: 塩谷瞬、貫地谷しほり、嶋尾康史、忍成修吾、脇知弘、川村陽介、中島知子、平田満
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
昼間は、ビルの窓拭きのバイトをしながら、バンドでプロデビューすることを夢見ているタツオ(塩谷瞬)。同じ職場には、バンド仲間の勇介(忍成修吾)や、小説家になるために応募し続けている萩原(嶋尾康史)、漫画が得意な工藤(脇知弘)、キャバレーのホステス・シルビア(中島知子)を追いかける一馬(川村陽介)らがいた。
ある日バンドの練習をしていると、一人の少女がバンドの歌に聞き入っていた。彼女の名前は加奈子(貫地谷しほり)。耳が聞こえないのに、とても感動したという気持ちをタツオに伝えて、その日から青空が嫌いだった加奈子の世界が変わった。
一方、清掃会社の専務は不条理で、夢を追いかけるタツオ達を見下し、先輩である萩原に辛くあたる。
ある日、一馬が仕事中に落下し、命はとりとめたものの責任を感じた萩原は、専務とケンカして会社を辞めてしまう。
(ストーリーはここまで)

<感想>
見終わって一言。貫地谷しほりの役って要らないんじゃない?
彼女やシルビアの話ははずして、清掃と夢の間で悩む男たちだけを詳しく描いても良かったような気がする。
だって、加奈子がいてもいなくても、バンドは何も変わらないし。
塩谷瞬と高岡蒼甫の『パッチギ』コンビの共演が見れたのが嬉しかった。
特に高岡蒼甫演じる役が、周りから「新婚さんだから、頑張っちゃってー」って言われるセリフが実生活と重なって面白かった。
パッチギでは、七三分けでダサかった塩谷クンだけど、とっても美しいお顔なのにウットリ。『ROBO☆ROCK』も楽しみ。

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歓喜の歌

Kankinouta
70点
公式サイト: http://kankinouta.com/
試写会場: C.C.Lemonホール(via Dさん、いつもありがとうございます)
監督: 松岡錠司
主演: 小林薫、安田成美、伊藤淳史、由紀さおり、浅田美代子、藤田弓子、根岸季衣、平澤由美、猫背椿、江本純子
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
市役所から、みたま文化会館に左遷された主任の飯塚(小林薫)は、仕事でも家庭でも口八丁手八丁のいい加減な男。
大晦日の夜のママサンコーラスのコンサートをオーバーブッキングしたことを、すべて部下の加藤(伊藤淳史)に押し付け、自分はいい加減なお詫びの処理をしようとしていた。
しかし、何年もの歴史を誇るみたまレディースコーラスと、出来て1年目のみたま町コーラスガールズは、どっちも大晦日の夜のコンサートの場を譲らないと言い張る。
当初はくだらないママさんコーラスのコンサートとタカをくくっていた飯塚だったが、自分の人生とママさんコーラスの面々の人生が重なったとき、彼の考えが大きく変わる。
(公開がまだまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
完成披露試写会で観た。よく観たら公開までまだ3ヶ月半もある。出来ているならさっさと公開すればいいのに、なんで映画の公開って時間がかかるんでしょう。
まあ、そんなことはさておき、この映画は、一言で言うとシネカノン節が大炸裂な映画。
一見地味な主人公が日常的な生活を過ごしつつも、脇役として有名人がいっぱい登場したりして、画面を観ていると結構楽しめる。
私的に、名脇役と思っている山本浩司氏が、ただのラーメンの出前としてちょっとだけ登場するところにびっくり!出番少なくない?
多分大方の人は筒井道隆さんの出番の少なさにびっくりすると思うけど、私は山本さんが気になったなあ。
それから安田成美さん、映画から13年も遠ざかっていたと思えないほど、演技がうまい!舞台挨拶は由紀さおりさんに全然負けてたけど、天性の才能はどんなにブランクがあっても衰えないことを証明。
ただ映画のテーマ性を考えると、ここがいい!と押せる部分が無いというのが正直な感想。
コーラスをやっている人とか、地域にどっしり根付いている人にはいいかも。

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ある愛の風景

Brodre
80点
原題: Brodre(兄弟)
公式サイト: http://aruai.com/
試写会場: 有楽町朝日ホール(via Dさん)
監督: スサンネ・ビア
主演: コニー・ニールセン、ウルヒット・トムセン、ニコライ・リー・コス
製作国: デンマーク(2004年)

<ストーリー>
銀行強盗で服役していた弟ヤニック(ニコライ・リー・コス)を車で迎えに行った軍人ミカエル(ウルヒット・トムセン)は、自分のアフガン出征のお別れパーティとヤニックの帰宅記念を同時に祝っていた。
美しい妻サラ(コニー・ニールセン)と2人の可愛い娘をデンマークに残し、アフガンに旅立ったミカエルだったが、到着早々仲間の救助に向かう途中ヘリコプタごと追撃されて、デンマークの家族の元にミカエルの死亡が告げられる。
夫を失って失望の底にいるサラや子供達を見て、それまでまともな生活を送ってこなかったヤニックの心に変化が生まれ、兄亡き後の家族の支えとなる。
しかし、死んだとされていたミカエルは実は生きてアフガン人の捕虜となって、精神的にギリギリの日々を送っていた。ミカエルが生きる唯一の希望は愛する妻と家族の元へ帰ること。そのためにはどんなことでもして生き延びるつもりだったが、、、、。

<感想>
観ているときは、その先に起こる物語も冷静に想像しつつ淡々と観ていた。
一晩経って、この映画の語りかける意味が、心に沸々とわいてきて、とりこになった。
ある意味デンマーク版『ゆれる』とも言えるし、『ディア・ハンター』のようとも言える。
『ゆれる』と同じような兄弟間の確執が、こんなにも離れて、社会的に進んでいるデンマークでもあるんだということを知り、なんだかホッ。
と同時に、人間、命さえあればどうとでもなる、という説はやはりどういうものか。
生きて、小さくても幸せな日々を過ごせることの大事が、実感できた。
この監督、『しあわせな孤独』でも、虜になったがますます好きになった。

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once ダブリンの街角で

Once
70点
原題: once (一度)
公式サイト: http://oncethemovie.jp/
映画館: 川崎チネチッタ
劇場:チネ7
監督: ジョン・カーニー
主演: グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ
製作国:アイルランド(2006年)

<ストーリー>
アイルランドのダブリンの街角でストリートミュージシャンとしてお金を稼ぐ男(グレン・ハンサード)。
その男の歌に癒され、毎日聞きに来ていた女(マルケタ・イルグロヴァ)。
ある日、女が男に話しかけ、お互いに音楽という共通項があることから2人の人生に転機が訪れる。
男は、元恋人にふられた事を歌に綴っていた。女は、自分の子供の父親である夫との関係がうまく行かないことで自分を責めていた。

<感想>
アメリカで大ヒットした映画ということで、どんなにすごい映画かと思って見に行くと、まるでぴあフィルムフェスティバルに出てくるような、映像+音声の映画だった。
こんな映画が大スクリーンでお金取って上映していいの?って思ったけど、歌を聞くうちになんだか、心癒し系の映画だということがわかってきた。
そういえばチネチッタって音楽系の映画を上映することが多くて、それでこの映画も上映館が少ないのにチッタで上映している理由がわかった。
さらに平日の昼間、公開2週目だっつーのに、その観客の意外な多さにもびっくり。
なんで、こんなに平日昼間っから人がいっぱいいるのー?10人くらいだと思ったのに!(100人くらいいたような)。
ちなみに、映画の中で主人公たちの名前は一切出ない。よって誰もが映画の主人公になれるってところが、アメリカでの大ヒットにつながったのかなあ。
ちょっと日本では無理だなあ。

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ビー・ムービー

Bee_movie
70点
原題: Bee MOVIe(蜂の映画)
公式サイト: http://www.beemovie.jp/
試写会場: 丸の内ピカデリー2(by TSUTAYA)
監督: スティーヴ・ヒックナー、サイモン・J・スミス
主演: ジェリー・サインフェルド、レネー・ゼルウィガー、マシュー・ブロデリック、ジョン・グッドマン、クリス・ロック
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
ミツバチのバリーは大学卒業と同時に、はちみつ会社で働くことが決まっていて、仕事を一旦選んだら死ぬまでその仕事を続けなくてはいけないことに疑問を感じていた。
ある日Pollenger(蜂蜜を集める部隊)について巣の外に出て、見るものすべてが新鮮で大喜びのバリーだったが、人間に殺されそうになったところをヴァネッサ(レニー・ゼルウィガー)に助けられ、仲良くなる。
ある日ヴァネッサとスーパーマーケットに行ったバリーは、毎日自分たちがせっせと作っている貴重な蜂蜜が大量に売られていることを知り、人間に対して戦いを挑む。
(公開前のため、ストーリーはここまで)。

<感想>
アニメだけど、内容は大人向けのとってもシリアスなお話。
ギャグがきいてて、たとえば蜂を侮辱しているという理由でSting(刺すという意)が登場したり、面白い。
ミツバチが蜜を集めるだけでなく、あんなに沢山の内勤者の仕事があることや、ミツバチのおかげで自然界のバランスが保たれていることも知ることができ、大人にもとっても勉強になる映画。
ちょっとキャラクターが可愛くないから、日本でヒットするか微妙だけど、声優さんに有名人を使ってバンバン宣伝すれば行けるかも。
でも出来れば英語版でダジャレを聞いて欲しいけど。

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タロットカード殺人事件

Scoop
85点
原題: Scoop (スクープ)
公式サイト: http://www.wisepolicy.com/scoop/
映画館: シャンテシネ
監督: ウディ・アレン
主演: スカーレット・ジョハンソン 、 ヒュー・ジャックマン 、 ウディ・アレン 、 イアン・マクシェーン
製作国:イギリス=アメリカ(2006年)

<ストーリー>
校内の新聞でビッグニュースを発表すると意気込んでイギリスはロンドンにやってきた女子大生サンドラ(スカーレット・ジョハンソン )は、滞在先のイギリス人上流家庭の友人が行くマジックショーでボランティアで参加したマジック・ボックスの中で、死んだはずの記者ジョー・ストンベルが、イギリス上流階級界最大のスクープをやると言ってサンドラにお告げを送る。
お告げによると、イギリスの貴族上流階級のピーター・ライマン(ヒュー・ジャックマン)がタロットカード殺人事件の犯人らしい。
ジョーの言葉をいったん信じたサンドラは、イギリスでマジックショーを開催中だったウォーターマン(ウッディ・アレン)を父親役にしてピーターの身辺を探るが、その前にサンドラがピーターに恋してしまって、、、、。

<感想>
スカーレットの演技につきる映画。
ラストを想像できない、物語の構成もあるかもしれないけど、この映画のラストは万人において最高だった。
(続きは明日)

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肩ごしの恋人

Katagoshi
52点
原題: 어깨너머의 연인(肩の向こうの恋人)
公式サイト: http://katagoshi.jp/
試写会場: よみうりホール(via Dさん)
監督: イ・オンヒ
主演: イ・ミヨン、イ・テラン、キム・ジュンソン、ユン・ジェムン、キム・ファジュ
製作国: 韓国(2006年)

<ストーリー>
社長夫人として優雅な暮らしを送りながらも結婚後、夫のダサさに嫌気がさし、自分に磨きをかけるヘス(イ・テラン)。一方、独身で写真家としての腕がようやく認められながらも、独身で化粧っ気もないジョンワン(イ・ミヨン)。
恋愛も結婚も興味が無いというクールな姿勢のジョンワンは、会社のビルのオーナーと不倫関係になり、自分の不安定な立場に心が揺れる。
一方、ダサい夫が若い女性と不倫していることを知ったヘスは、自分の夫が外でモテることを知りいったんは喜んだが、実際は22歳の不倫相手もイヤイヤ付き合っていることを知り、そんな男を選んだ自分に嫌気がさし夫と離婚して、もっと自分にふさわしい人生を送ろうとするが、世の中はそんなに甘くなかった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)。

<感想>
もう、この映画、何から何までダメダメじゃ~ん!!っていうのが私の心の第一声。
原作がどうなっているのか知らないが、この映画では主人公の仲良し女性2人は満で32歳ということになっている。
いまどきの日本で、32歳で仕事しながら不倫したり、専業主婦で贅沢をする女性を非難する風潮なんてまったくない。よってこの映画を見て何が問題か、何を言いたいのか日本人的にはまったく伝わってこない。
32歳で離婚したヘスが職安に行っても、彼女に紹介できる仕事が無いと言われる場面があるのだが、いまどきの日本は、正直言って経験の無い若者よりも、経験のある年寄りを優遇する傾向にあるので、この場面が一番違和感を感じた。多分韓国ではそうなのかもしれないけど、今の日本とあまりにも違いすぎる状況にびっくり。
さらにもっと違和感を感じたのは、映画の中で何のために出てくるのかよくわからない、「スペインに養子縁組されて、現在韓国に一時帰国中」ということになっているマルコ、22歳、男性の存在。
まず、彼は映画の中では、韓国語よりも英語かスペイン語が得意ということになっていて、英語かスペイン語を話していることになっているが、話の筋がわかるまで、私は彼の話すセリフが<>付になっている意味がまったくわからなかった。途中でやっと、彼の話す英語らしきものが<>付になっているのを発見し、え~、これって、英語???とびっくりした。その後ヘスのセリフで「スペイン語も英語も話せて、若いんだから、、、」とあって、もうびっくり。そもそも、スペインに養子に出された彼の名前が「マルコ」っていうところから、ダメダメじゃーん!!聞いた話によると普通のスペイン語圏の男性の名前の場合「マルコス」となるのが普通で、「マルコ」という名前は、イタリア系移民が多いアルゼンチン人特有の名前とのこと。
よって、スペインに養子縁組に出された韓国人が、「マルコ」なんていう名前になりえるわけ無いっちゅーの!
それが原作によるものか映画によるものか知らないけど、スペイン人に「マルコ」なんていう名前をつける雑さが、この映画の雑さの象徴になった。
っていうか、その前にマルコのスペイン語も英語も全然聞き取れなくて、ダメダメなんだけど(超下手な"Gracias"と"No se"しか聞き取れなかった)。まあその前に、映画の出だしのクレジットでハングルで「マルコ」という文字を見たとき、「へ~、日本人の「まるこ」さんが出ているのかな」って思っていた自分が悪いのかもしれないけどね。
ともかくこの映画、いろんな意味で、ダメです!!
でも、このダメさは、そのまま、島国でFar Eastの日本にも通じるところがあって、自分で自分のダメなところを見た気分で、後味悪い。

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犯人に告ぐ

Hanninnitsugu
80点
公式サイト: http://www.hannin.jp/
映画館: 109シネマズ川崎
劇場: スクリーン4
監督: 瀧本智行
主演: 豊川悦司、石橋凌、小澤征悦、松田美由紀、井川遥、笹野高史、片岡礼子
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
2000年の大晦日。神奈川県警の巻島(豊川悦司)は、誘拐事件の捜査現場の指揮官として、新宿駅前を張り込んでいた。その後ミレニアムカウントダウンでごった返す横浜みなとみらいで、犯人を逃し、少年は遺体で見つかった。
時が経って現在、事件の責任を取らされ足柄警察署に飛ばされていたが、川崎連続児童殺人事件の総指揮官として県警本部長に呼ばれる。現在の本部長は、かつて巻島を飛ばした曾根(石橋凌)だった。
元警視庁総官の二世でエリートの植草(小澤征悦)の指示のもと、事件解決のためにテレビ出演した巻島は、植草の指示には従わずに、自分の意見で犯人にうったえかけ、テレビの視聴率を取る。
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

<感想>
舞台挨拶があったので、11月3日という多数の映画の公開初日ではあったが、この1本を観に行った。
WOWWOWですでに見たという友人の話ではあなまり面白くなかったとのことだったが、緊張感といい豊悦の渋い演技といい、私は大満足だった。
なぜか豊悦の映画はたくさん観ているが、中でもこんな風にニコリともしない役は彼に合っていると思う。
やっぱり『サウスバウンド』みたいなふざけたイカレおやじよりも、ニヒルな刑事役のほうがいい男には向いているでしょう。
笹野高史さんも、『武士の一分』よりたくさんスクリーンに映っているんじゃないかと思うほど、出番が多かった。
舞台挨拶を上映後に見るなら、ぜったい面白い映画のほうがいい。
映画のあとに、まだ余韻がバリバリ残っている中で、本人がスクリーンから飛び出して目の前に登場するんだから、それはもう楽しい。
ただでさえ格好いい豊悦が何倍も格好良く見えた。
やっぱり映画は大スクリーンで見たほうがいいので、一度WOWWOWで観た人も映画館で見ることをお勧め。


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マイティ・ハート/愛と絆

Mightyheart
69点
原題: A Mighty Heart(強い心臓)
公式サイト: http://www.mh-movie.jp/top.html
試写会場: UIP試写室(by Movie Walker様)
監督: マイケル・ウィンターボトム
主演: アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、アリアンヌ・パンジャビ
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
取材のため、パキスタンに来ていたユダヤ系アメリカ人のダニエル・パール(ダン・ファターマン)と、フランス人妻のマリエンヌ・パール(アンジェリーナ・ジョリー)は、同じジャーナリストのインド人女性ジャーナリストのアスラ(アーチ・パンジャビ)の家に滞在していた。
ある日、取材に行くと言って出かけたダニエルは、その夜帰って来なかった。
妊娠5ヶ月で身重のマリエンヌは、夫を心配して大使館や、彼の雇い主である雑誌社に連絡し、ダニエルの失踪はパキスタン対アメリカの国際問題へと発展して行く(公開前のため、ストーリーはここまで)。

<感想>
映画の本題が何であるかは別にして、映画自体が『ナイロビの蜂』に酷似していて、個人的にはちょっとビミョ~!
しょっぱなから、フランス人訛りの英語でアンジェリーナ・ジョリーのナレーションがあって、『テイキング・ライブス』で見事なフランス語を披露していたアンジェリーナの逆バージョン(フランス人っぽい英語)かとびっくり。
これって、日本人的には映画に出てきた中国人(風)の人が、「ワタシ、このテレピ知らないアルヨ(私はこのテレビ知らない)」って言っているみたいで、フランス人が聞いたら気分悪くするんじゃないかと、ちょっと心配になった。
そんなことはおいといて、アンジェリーナの演技は確かに良かったです。
ただ、その他の俳優さんたちがあまりにも特徴が無いため、次から次へと出てくるアメリカ人要人と思われる人たちが、全部同じに見えてしまって、この人が誰で、何のためにここにいるのかまったく理解できないままでした。
犯人であるパキスタン人風の人たちも、どの人が敵か味方かわからなかったし、アメリカ人役の(多分)ジャーナリストの人たちも、私から見るとみんな似てて、誰が誰かわからない。
唯一判別できたのは、主演のアンジーと、『ベッカムに恋して』に出てたインド人女性のアスラ役の方のみ。
しかもアスラのほうがマリエンヌより英語全然上手だし、、、。よくわかんないけど、テーマはいいけど、映画のつくりがちょっと雑な気がした。
でも『グアンダナモ』の監督が撮ったんだよね。監督の世界に向けて発信するメッセージは何なの?
私は、映画の中で仏教徒のアンジーが「ナンミョウホウレンゲイキョウ」って言ったのに集約されていると思う。

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