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1303号室

1303
62点
公式サイト: http://www.1303.jp/
映画館: 銀座シネパトス
監督: 及川中
主演: 中越典子、古田新太、大谷直子、板谷由夏、深田あき、初音映莉子、松尾敏伸、街田しおん
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
海の見える格安賃貸マンションの1303号室に引っ越して来た緑川沙弥香は、引越し祝いで大騒ぎの最中、友達や恋人の目の前でベランダから飛び降りて死んでしまった。
妹の死を信じられない姉の真利子(中越典子)は、妹の荷物の整理に1303号室に来て、奇怪な体験をする。
不信に思った真利子は、隣の1302号室に住む少女に話を聞きに行くと、少女は一人ぼっちで家の中は荒れ放題だった。
真利子の前に、1303号室で連続自殺が起きていることを調べている刑事(古田新太)が現れ、真利子は1303号室の過去に興味を持って調べ始める。
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

<感想>
タイ映画の『ロケットマン』を観に行こうと思ったら、すでに上映が終わってて、しょうがなく時間の都合がいいこの映画を観ることにした。
観てみると、チープな作りながら、話の筋がしっかりしていて結構面白かった。
しかしいかんせん、私ホラーがあんまり好きじゃないんです。
それから、主人公の中越典子以外の俳優さんが、無名の方が多くて、しかも魅力的じゃない方ばかり。古田新太さんも最初のクレジット見て、どんな役かと期待していたら、なんか彼の魅力がぜんぜん出てないような。
大谷直子さんもフケたなあ。
その他はちょっとでも知っている人は一人もいなかった。
子役の子はちょっと怖かったかも。
ホラー映画好きの人にはお勧めな一本です。

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FLYBOYS

Flyboys
71点
原題: flyboys(飛ぶ男たち)
公式サイト: http://www.flyboysdvd.com/

試写会場: 九段会館(via Dさん{最近、ずっといただいてばかりでありがとうございます})
監督: トニー・ビル
主演: ジェームズ・フランコ、ジャン・レノ、マーティン・ヘンダーソン
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
飛行機が発明されて、間もない第一次世界大戦。
飛行機はすでに戦争の道具として利用されていた。
まだアメリカ軍が参戦する前に、ボランティアとしてフランスの部隊にパイロットとして参加したアメリカ人たちがいた。
地元テキサスでは、札付きとしてやっかいがられていたローリングス(ジェームズ・フランコ)や、差別の多いアメリカを離れフランスでプロボクサーとして成功していたスキナー(アブリル・サディス)、軍人としての血を引き誇りに思うジャンセン(フィリップ・ウィンチェスター)、名門家系で大学をドロップアウトして父親から無理やり軍人に志願させられたロウリー(タイラー・ラビン)などなど。
アメリカからフランスに着いて、言葉が通じないことにさっそくとまどいを覚えた彼ら。
さらに軍の司令部に着いても、司令官のセノール大佐(ジャン・レノ)や、先輩アメリカ人パイロットのキャシディ(マーティン・ヘンダーソン)から、面食らう仕打ちを受けるのだった。
ある日、訓練中に不時着した娼館で、ケガを手当てしてくれた女性ルシエンヌ(ジェニファー・デッカー)に一目ぼれしてしまったローリングス。
彼は、辛い訓練や戦闘の日々もルシエンヌと会えることで、つかの間のやすらぎを得ていたが、やがてドイツ軍はルシエンヌの村まで進行して来るのだった(公開前のため、ストーリーはここまで)。

<感想>
短く感想を言うと、『トップガン』の第一次世界大戦版。
戦闘のアクションシーンは、今から見ると飛行機がボロいだけに、体に力が入っちゃって映画が終わる頃には、相当背中が痛くなった。
映画の冒頭は、脚本や編集が悪いのかどうか知れないが、物語の筋がよくわからないまま、主人公のローリングスがフランスにいてびっくり。彼は20人以上の人を殺したって冒頭で言っていたけど、その理由が最後までわからなかった。
ひょっとして、このローリングスは、日本でいうところの織田信長くらい有名な人で、彼のプロフィールを省略してもアメリカ人には話の筋が通じるのかもしれないが、彼が何者なのかわからない私は、何故彼が落ちぶれた映画館からフランスの部隊にワープしたのか全然理解できなかった。
さらに、私の疑惑の目は、フランス人女性と言うルシエンヌの女優さんに移った。フランス人ということになっているわりには、フランス語をほとんど話さないし、顔もフランス人っぽくない。
ってことで、エンディング・ロールを食い入るように見つめていたら Jennifer Decker さんという名前らしくて、明らかにフランス人じゃない。映画を観終わった後は、納得したけど、家で調べるとやっぱりフランス人女優さんなんだって。絶対見た目違うよね。
と文句ばっかり言っているわりには点数がいいのは、後半以降の戦闘シーンがとっても良かったから。
『トップガン』以来の本格的飛行機戦闘映画で、ともかく楽しめた。
いろいろ構える場面も多いので、背中と肩がこっちゃったけど、戦闘アクションが好きな人には絶対お勧め。

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ローグ・アサシン(2回目)

Rogue3
70点
原題: War(戦争)
公式サイト: http://www.rogue-assassin.com/
映画館: 川崎チネチッタ
劇場:チネグランデ
監督: フィリップ・G・アトウェル
主演: ジェット・リー 、ジェイソン・ステイサム 、ジョン・ローン 、デヴォン青木 、石橋凌、ケイン・コスギ 、ルイス・ガスマン
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
3年前、相棒を家族ごと惨殺されたFBI捜査官のジャック・クロフォード(ジェイソン・ステイサム)は、犯人の男ローグ(ジェット・リー)がまたサンフランシスコに戻って来たことを知る。
ローグはチャイニーズ・マフィアのチャン(ジョン・ローン)に自分を売り込み、日本のヤクザ、シロー(石橋凌)がチャン家の家宝だった金の馬を取り戻すと言う。
チャイニーズマフィアと日本のヤクザの対決を取り締まることよりも、友人を殺したローグに復讐したいジャックは、ローグの正体を知ろうとやっきになる。
しかし、ローグは、チャンの手下のようにふるまいながら、チャンの部下とシローの部下をあいまみえて殺し合いをさせたりと、FBIから見るとローグの目的はよくわからなかった。
ある日ローグがかつて使えていた日本のヤクザ、シローがアメリカにやって来て、ローグの裏切りを知ったシローはローグとあいまみえる。しかし、ローグはかつてシローの部下だったローグではなかった。死に際に、シローはローグ(と名乗る男)に、彼の本当の敵の名を伝える。
ローグのうらむべき相手は、、、、。

<感想>
公開前に1度試写会で観ているはずなのに、なぜか全然詳細を覚えていなくて、まるで初めて観るかのように楽しめた。
つまり早い話が、話の筋をおぼえていないくらい印象が薄い映画ということなんだろうけど、ジェット・リーのファン的には何回観ても新鮮に楽しめるので、お得かも(<=それって違う?)。
試写会場だと音声が悪くてセリフが聞き取れないことも多々あって、試写会のときはジェイソンの日本語がほとんど聞き取れなかったけど、今回はばっちり聞き取れた。結構うまい日本語で、セリフの内容も良くて、前回なんであんなに笑っちゃったのか、反省!(ジェイソン、偉い!)
ジェット・リーと石橋凌の刀の戦いは、見ごたえ十分で楽しめた。
石橋凌って、英語のセリフもうまいし、結構いい俳優さんだなあ。今度舞台挨拶で拝見する予定だけど、楽しみになって来た。

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僕のピアノコンチェルト

Vitus
70点
原題: Vitus(ビトス 少年の名前>)
公式サイト: http://eiga.com/official/bokunopiano/
試写会場: ヤクルトホール(via Dさん)
監督: フレディ・M・ムーラー
主演: テオ・ゲオルギュー 、ブルーノ・ガンツ 、ジュリカ・ジェンキンス 、ウルス・ユッカー 、ファブリツィオ・ボルサニ 、エレニ・ハウプト
製作国: スイス(2006年)

<ストーリー>
ビトス(テオ・ゲオルギュー)は、ピアノが上手いだけでなく、IQがめちゃくちゃ高く、小学生の年齢なのに高校に通い、そこでも授業が簡単すぎるため先生をバカにして、学校ではみんなから嫌われて問題児扱いされていた。
ビトスの父親は発明家で新型補聴器を開発して会社の役員になり、かつては貧しかったが、今では裕福な暮らしをしていた。
母親はビトスを英才教育するために仕事を辞め、ビトスがピアニストになるのを夢見ていた。
しかし、ある日ビトスは空を飛ぼうとして、失敗し、ピアノも勉強もごく普通のレベルになってしまった。
落胆する母親に対して、ビトスの心の支えであるおじいちゃん(ブルーノ・ガンツ)は、普通になったビトスにも通常とおり接してくれるのだった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
本物のピアノの天才少年が演じて、ピアノも実際に弾いているだけあって『神童』と比べるとピアノのシーンが迫力あった。
ただビトスの性格が悪すぎ!
いくらピアノがうまくても、あの性格だと人から好かれないだろうなあ。
それから6歳の頃のビトスを演じている子がめちゃくちゃ可愛いかった。いきなり12歳になったら顔を変わっちゃって、最初がっかりしたがそのうち慣れてきて、ラストの髪の毛をセットした顔になると結構イケてた。
それにしても疑問な点は、お母さんがたまに英語を話すこと。あれって何で?お母さんは本当はイギリス人とかいう設定なのかなあ(イギリス人にしては、英語下手だけど)。

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ゾンビーノ

Zonbino
70点
原題: Fido(ファイド <ゾンビの名前>)
公式サイト: http://www.zombino.jp/
試写会場: スペースFS汐留(via AKIKOさん)
監督: アンドリュー・カリー
主演: キャリー=アン・モス 、ビリー・コノリー 、ディラン・ベイカー 、クサン・レイ 、ヘンリー・ツェーニー 、ティム・ブレイク・ネルソン
製作国:カナダ(2007年)

<ストーリー>
かつてゾンビと戦争をしていた田舎町ウィラードでは、ゾムコン社がゾンビを飼いならす道具を開発したことにより、ゾンビを人間の召使にすることに成功した。
父親がゾンビ嫌いなため、近所で唯一ゾンビを飼っていなかったティミー(クサン・レイ)の家だが、近所にゾムコンの重役が引っ越してきたことがきっかけでゾンビを飼い始めた。
学校や近所で嫌われ者だったティミーはゾンビにファイド(ビリー・コノリー)と名前をつけて仲良くなった。
しかしある日ファイドがある事件を起こしてしまい、ティミーはファイドを守るために勇敢になっていく。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
ゾンビ映画と聞いて、当初行く気がしなかったがコメディーだと知って行くことにした。
行ってみて大正解。結構面白かった。
というのも、ゾンビが可愛く描かれていてキョンシーみたいに愛嬌があって面白い。
まあ、キョンシーもゾンビも呼び方が違うだけで、元は同じだものね。
カナダ映画なんて初めて見たけど、こんなに楽しい映画が作れるなら、もっといっぱい生産して欲しいな。

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天然コケッコー(2回目)

Kokekko1


95点
公式サイト: http://tenkoke.com/
映画館:キネカ大森
劇場:2
監督: 山下敦弘
主演: 夏帆 、岡田将生 、夏川結衣 、佐藤浩市 、柳英里沙 、藤村聖子
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
田園風景が広がる小さな田舎町。小学校と中学校が一緒になって、全校生徒6人の小さな学校に、東京から転校生がやってきた。
一番年長のそよ(夏帆)は、初めて自分の同級生が出来ることにワクワクしていた。しかし転校生でイケメンの大沢広海(岡田将生)の態度はぶっきらぼうで、そよの気持ちはいっぺんにしぼんでしまう。
その後大沢が線路で倒れたそよを助けたことで、二人の間は一気に縮まりなんとなく恋仲になる。
毎日がのんびりと過ぎていく田舎町のようで、そよと友達の関係が危うくなったり、そよの父親(佐藤浩市)が大沢の母親と不倫関係ではないかとそよが疑ったりと、そよの心の中で小さな事件が起きる。

<感想>
以前試写会で観たとき、会場の音声が悪くて聞き取れなかったセリフがこんどはちゃんと聞こえて、そのセリフが重要なものだったから、今回は前回よりももっと楽しめた。
何回観ても、心がホッとする、本当にいい映画。
周りのおっさん達は、ひょっとして自分の小さなときの記憶と重ね合わせるために、この映画に来たんだろうか。それともこの映画を観ることで小さな頃自分がいた風景に戻っていたのだろうか。
何がいいって、この映画は見た人じゃないとその良さがわからない。だってストーリーを話して楽しい映画じゃないし、事件が起きるわけでも劇的な展開があるわけでもないから、説明してわかってもらえる映画じゃない。
ともかく、映画館にこの素敵な風景を、この空間を見に来てください。

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Little DJ ~小さな恋の物語~

Littledj1


65点
公式サイト: http://www.little-dj.com/
試写会場:有楽町朝日ホール
監督: 永田琴
主演: 神木隆之介、福田麻由子、広末涼子、佐藤重幸、村川絵梨、松重豊、光石研、賀来賢人、小林克也、西田尚美、石黒賢、原田芳雄
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
1977年の函館。野球とラジオの実況中継が大好きな中学1年生・太郎(神木隆之介)は、数日鼻血が出る日が続き、病院で検査をすることになった。
入院した病院で毎日流れる放送に興味を持った太郎は、病院の大先生(原田芳雄)のすすめもあり院内放送のDJを始める。
それまで退屈な病院生活を送っていた患者たちだったが、太郎の放送で癒されて、太郎もDJとして人とコミュニケーションすることで、大きな治療になる。
ある日、ミイラのように全身を包帯で巻かれて入院した女の子が包帯を取って太郎の前に現れた。彼女の名前はたまき(福田麻由子)。彼女も太郎のDJの一ファンだった。

<感想>
ここだけの話、太郎は私と同じ世代の人。
クイーンの「愛にすべてを」なんてまさにラジオから夜中に聞いていた。
太郎の時代の設定はよくわかるけど、広末涼子演じるたまきが大人になってからの時代背景がよくわからない。多分1990年代初頭の話なんだろうが、洋服がまさに今風のファッションで、そこがなんとも興ざめさせられる。
それからたまき役の女の子の演技もちょっと疑問が。いつも作り笑いしているんだけど、あれって演出?もうちょっと演技が上手な子だと思うんだけど、あの思いっきり鏡に向かって笑っているみたいな笑顔はちょっと、、、、。
唯一ちょっとホロッと来たのが、映画の中に出てくる『ラスト・コンサート』という映画。あれ、確かに大ヒットしたんだよねー。鼻歌のメロディも覚えていて、なんかちょっとだけ懐かしかった。
病院内で煙草を吸うっていう設定は当時っぽかったけど、あとの時代設定はちょっとゆるかったので、もうちょっと細部にこだわって再現して欲しかったけど、それはわがままってもんでしょうか。

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スターダスト

Stardust1

68点
原題:stardust(星屑)
公式サイト: http://www.stardustmovie.jp/
試写会場:東京国際フォーラムCホール
監督: マシュー・ヴォーン
主演: クレア・デインズ 、チャーリー・コックス 、シエナ・ミラー 、リッキー・ジャーヴェイス 、ジェイソン・フレミング 、ルパート・エヴェレット
製作国:イギリス=アメリカ(2007年)

<ストーリー>
"Wall"に覆われたイギリスの小さな村で生まれ育ったトリスタン(チャーリー・コックス)は、村一番の美人のヴィクトリア(シエナ・ミラー)に首ったけ。
ライバルに対抗してある日流れ星を見て、シエナにその星をプレゼントすると約束した。そのためには、村のおきてで出てはならないという"Wall"の外に出なくてはいけない。
かつてトリスタンと同じように"Wall"を超えた父親がトリスタンに母親から預かった手紙と品物を渡す。
母からもらった形見で、"Wall"を瞬時に超え流れ星の落ちた場所に飛ぶと、そこには一人の金星のイヴェイン(クレア・デインズ)がいた。

<感想>
多分元ネタはぜんぜん違うと思うんだけど、海賊船が出てきたり、イギリス人のダサい若者が出てきたりと、なんとなく『パイレーツ・オブ・カリビアン』を彷彿させられた。
星が人間の姿になるとか確かに宮崎駿の映画みたいだけど、なんか私は入り込めなかった。
映画の前のイベントが肩透かしな豪華さだったせいもあるのかも。
映画関係者4人からのコメント・ビデオが流れたんだけど、肝心の主役のクレア・デインズのコメントが無いってどうゆうこと?これなら『遠くの空に消えた』で見た大後寿々花ちゃんに向けたコン・リー一人のコメントのほうが、よっぽどお宝ビデオだったわ、なーんて気持ちで映画を見ているからいけないんでしょうか。
映画館か普通の試写会で観たら感想が変わっていたかも、です。

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パーフェクト・ストレンジャー

Perfectstranger2
55点
原題:Perfect Stranger(全く見知らぬ人)
公式サイト: http://www.movies.co.jp/perfectstranger/
映画館:TOHOシネマズ川崎
劇場:スクリーン3
監督: ジェームズ・フォーリー
主演: ハル・ベリー 、ブルース・ウィリス 、ジョヴァンニ・リビシ 、ゲイリー・ドゥーダン 、クレア・ルイス 、リチャード・ポートナウ
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
腕の立つ新聞記者のロウィーナ(ハル・ベリー)は、ある日せっかく苦労して得た政治家のスクープを上層部につぶされて、爆発寸前だった。
そんなとき、幼馴染のグレースとバッタリ会い、彼女がネットで知り合った大手広告代理店社長ハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)と関係を持ち、今彼から捨てられようとしていると言う。ロウィーナにスクープの材料を与えたはずのグレースだったがその後すぐに悲惨な遺体で見るかる。
グレースを殺ったのがハリソンであるとにらんだロウィーナは、ハリソンの会社に派遣社員として進入し、彼の身辺を探りだす。

<感想>
『キャット・ウーマン』ほどではないけど、この役を引き受けたハル・ベリーのセンスをちょっと疑ってしまった。
せっかく演技もうまいし、スタイルも抜群で美人なんだから、もうちょっといい役+いい作品に出れないのか。
いつまでも美貌と体を売り物にしてはいられないんだから、もうちょっと品のいい役をやって欲しいな。
それに、この映画のブルース・ウィリス、存在感無さすぎ。
一番存在感があって、一癖ありそうなマイルス(ジョヴァンニ・リビシ)がもっとすごいことになるのかと思ったらそうでも無いし、ともかくこれと言った緊迫感があまり感じられないサスペンスだった。
『チョコレート』のようなハル・ベリー、もう一回観てみたいな。

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サウスバウンド

Southbound1
67点
公式サイト: http://www.panslabyrinth.jp/
映画館:シネカノン有楽町2
劇場:1
監督: 森田芳光
主演: 豊川悦司 、天海祐希 、北川景子 、田辺修斗 、松本梨菜 、松山ケンイチ 、平田満 、吉田日出子 、加藤治子 、村井美樹
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
東京都台東区の小学校6年生・上原二郎(田辺修斗)は、元学生運動のリーダーで反政府的な思想を持つ父親の一郎(豊川悦司)がいつもおかしな言動をすることに少々困っていた。いつも家にいてちっとも働かない父親に代わって一家をささえているのは、喫茶店を営む母親のさくら(天海祐希)。それ以外にOLの姉(北川景子)と小学校3年生の妹(松本梨菜)の5人で狭い一軒屋に住んでいた。
しかし、二郎が友達を助けようと近所の中学生にケガを負わせたことや、一郎の言動がまわりの誤解を生むことに違和感を感じたさくらは、一家で一郎の故郷である沖縄県西表島に引っ越すことを決意する。
地元に戻り、家や畑を一生懸命整備する一郎とさくらだったが、ここでも新たな問題が上原家を襲う。

<感想>
東京と沖縄の2部構成のようになっているが、東京の部分のストーリーがちょっと冗長的すぎ。
もうちょっとテンポよくして、全体をコンパクトにまとめて一郎夫婦の考え方を映画の前面に押し出してもよかったのではないか。
特に東京での二郎のエピソードが多すぎて、最初は何が言いたいのかよくわからなかった。
途中は全部すっ飛ばしても、最後の最後にある、二郎が読む昔話と一郎とさくらの姿が重なる部分が私的にすごく気に入った。
スキューバ・ダイビングをするせいで、よく沖縄に行くせいか、沖縄には昔ながらの日本の姿を感じさせられる部分がまだ残っている。自分が沖縄で感じたことを考えると、一郎の思想がすごくよく理解できて、エンディング・ロールでは涙が止まらなくなった。
利害関係って本当にイヤだなあ。みんなが一郎みたいに生きれる世の中がくればいいのにね。

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パンズラビリンス

Laberinto1
70点
原題:El laberinto del fauno(ファウヌスの迷宮)
公式サイト: http://www.panslabyrinth.jp/
映画館:川崎チネチッタ
劇場:チネ8
監督: ギエルモ・デル・トロ
主演: イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリペル・ペルドゥ
製作国:スペイン=メキシコ(2006年)

<ストーリー>
1944年フランコ政権下のスペイン。
おとぎ話が大好きなオフェリア(イバナ・バケロ)は、臨月の母親とともに新しい父親である大尉の元にやって来た。
しかし父親は冷酷な軍人で、ゲリラと疑わしいだけの村人をなんのためらいもなく殺してしまうような人間。
外の平和とは言えない世界に夢を持てないオフェリアは、敷地内にある迷路に誰も知らない世界があることを知り、そこで会った半獣人パンの指導のもと、彼女が進むべき世界を目指して試練に挑む。

<感想>
単純なファンタジー映画かと思いきや、実は第二次世界大戦時の独裁政権下のスペイン人のレジスタンス精神を描いた、どっちかと言うと『サルバドールの朝』的な結構暗い映画。
当初オフェリアのファンタジーの世界と、外でおきているレジスタンス戦の関係がよくわからなかったが、途中でオフェリアの気持ちが、独裁政権に悩むスペイン国民の気持ちを代弁していることに気づいた。
ファンタジーの中でしか、幸せを見出せなかったかわいそうなオフェリアに対し、レジスタンスの一員で権力と戦い現実の世界で理想を手に入れようとするメルセデス(マリペル・ペルドゥ)。
一見対照的だけど、二人が目指しているのは同じもの。
ラストがちょっと辛いけど、オフェリアのような戦う人たちのおかげで、スペイン人は平和を手に入れたんだなあ(でもその後もサルバドールみたいな人が1970年代までいたのはどうゆうことなんだろう?)。
ところで、メルセデス役の女優さん、一目見てすぐに『天国の口、終わりの楽園。』に出てた人だってわかった。『天国の口』のときは、ガエルやディエゴが一目惚れしてしまうような美人に見えなかったが、この映画で戦うメルセデス役を見ていると結構美人に見えた。セックスに生きる女よりも戦う女のほうがきれいに見えるのは私だけ?

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ヒートアイランド

Heatisland1
60点
公式サイト: http://www.heatisland.jp/
試写会場: イイノホール(by テレビ朝日)
監督: 片山修
主演: 城田優、木村了、北川景子、小柳友、浦田直也
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
渋谷の町で「ギルティ」という仲間を組み、「Pink Pink」というバーで月に1回ファイティングパーティを行って興行しているリーダーのアキ(城田優)は、男気もあり頭脳も抜群でみんなから一目置かれていた。
ギルティのおきては、ドラッグや窃盗を行わないということ。
しかし、ある日そのおきてを仲間の1人がやぶって、ある男からボストンバッグを奪って、その中に大金が入っていたことから、ギルティのメンバーは強盗団やヤクザから追われることとなる。

<感想>
多分、原作のストーリーは面白いんだろうけど、映画の演出のまずさからか、話のちょこっと先がほとんど読めてしまう。
その分、危ないシーンも何の緊張感もなくゆったり構えて見てられるから、イケメンちゃん達をじっくり堪能できるんだけど。
松尾スズキさんとか、パパイヤ鈴木さんとか、個性的な俳優さん達をいい配役で使っているのに、なんとなく生かしきれていないのが残念。
なんか、映画なのにテレビドラマみたいで、、、、。
って悪口ばかり書いているけど、そこそこ面白いので、若い人たちのデートムービーにいいかも。

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クワイエットルームにようこそ

Quietroom1
68点
公式サイト: http://www.quietroom-movie.com/
映画館:ユナイテッドシネマ豊洲(by cinemacafe ブロガー試写会)
劇場:スクリーン4
監督&脚本: 松尾スズキ
主演: 内田有紀、蒼井優、大竹しのぶ、りょう、宮藤官九郎、妻夫木聡
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
フリーライターの佐倉明日香(内田有紀)は、ようやく勝ち取った連載コラムの締め切りに追われていた。

原稿執筆中もひっきりなしに担当からの催促の電話が鳴るが、ペン(というかワープロだけど)が進まないまま、気がついたら手首と足首、胴を拘束された状態で病院の一室にクダだらけの姿で横たわっていた。

何が起きたかわからないが、看護士(りょう)の話によると明日香は自殺をはかり、内縁の夫(宮藤官九郎)の同意のもとに、閉鎖病棟に入院させられたと言う。

自殺する意思なんてまったくなかったし、まともな精神なのに、なぜ自分が精神科に入れられるのかまったく理解できない明日香は、当初まわりの異常と思える患者たちを他人ごとのような目で見るが、そのうちみんなと打ち解けて仲良くなっていく。

しかし、明日香自身も気づいていない事実が明日香にはあった。

<感想>
映画を観てまず思ったのは、失礼だけど内田有紀さんって、こんなに演技が上手な女優さんだったっけ?ってこと。

お顔が美しいのは以前から知っていたけど、ゲロを吐く姿とか、じん麻疹になって服を脱いじゃう場面とか、中谷美紀さんよりコメディエンヌとしても才能が感じられて全然違和感が無かった。


実は主役の内田さんよりも、蒼井優ちゃんのエキセントリックな演技を期待していたが、内田さんのほうがすっごく目立ってて(主役だから当然か)、他の役者さん達には目が行かなかったほど。


エンディング・ロールになって「えー!こんな人も出てたの?」ってびっくりするぐらい、たくさんの有名人が出ていたことを発見。

詩人の俵万智さんや、アメリカで成功したコメディアンのTAMAYOさん、平田満さんとか、いったいどこに登場していたのか思い出せないので、もう一回じっくり観てみたいな。


自分は正常だ!と言い張っているくせに、実は誰にも言えない弱い部分を持っている人達(多分、この世の大多数の人)にお勧めの映画です。

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厨房で逢いましょう

Eden2


50点
原題:Eden(「エデン」)
公式サイト: http://www.chubo.jp/#
映画館:109シネマズ川崎
劇場:スクリーン9
監督: ミヒャエル・ホーフマン
主演: ヨーゼフ・オステンドルフ 、シャルロット・ロシュ 、デーヴィト・シュトリーゾフ 、マックス・リュートリンガー
製作国:ドイツ(2006年)

<ストーリー>
小さなとき、弟を身ごもっている母親のお腹を見て、大きなお腹にあこがれたグレゴア(ヨーゼフ・オステンドルフ)は、母親のようなお腹になるため一生懸命食べて、恋愛ごとなどにも目もくれず食を追求して来た。
その甲斐あって、今はりっぱなお腹に、来年まで予約がいっぱいのレストランを持ち、シェフとして成功していたが、満たされない何かがあった。
仕込みの合間をぬって昼間カフェで給仕の女性を観察するグレゴア。
ある日、その女性エデン(シャルロット・ロシュ)の娘を公園で助けたことから2人の交流は始まる。
グレゴアが娘の誕生日に作っていったケーキの上にのっかっていたプラリネを食べて楽園にいるかのような心地になったエデンは、ズーズーしくもグレゴアの厨房に訪れて彼の実験中の料理を味見させてもらう。
グレゴアの店は一人300ユーロもする高級店で、予約もいっぱいのため本来ならエデンが食べれるはずも無い料理だが、グレゴアは厨房でエデンに料理を出すことで幸せな気分になり、客もその料理に満足するのだ。
しかし、エデンとグレゴアが密会しているという噂がエデンの夫の耳に届いたところから、すべてが狂い始める。

<感想>
最近、何げにドイツ映画がお気に入り。
『善き人のためのソナタ』はその最たる映画だが、『ヒトラー最後の12日間』とか、日本で公開される映画の数は少ないが、秀作が多いというのが個人的感想だ。
よって、この映画もとっても楽しみにしていて、今日たとえ会社を休まなくてもレイトショーで観ようと覚悟したくらい期待していた。
でも、、、、。この映画のテーマって何?
実は映画の前半でエデンがグレゴアの厨房に押しかけて料理をタダで食べているところをみたとき、ドイツにいる友人が同じような目にあっている(いた)話を思い出した。
友人(日本人)は、自分の息子の同級生が毎日放課後に遊びに来ていて、その同級生の母親とも友達なのだが、その親子がいつも友人家で晩御飯を食べて行くというのだ。私が遊びに行ったときもその母親は友人家に来て、冷蔵庫から我が物顔でビールを飲んで帰って行った。
普通、人ん家にご飯食べに行くときって、手土産とか持って行かない?
いくらグレゴアがエデンに惚れているからって、それを逆手にとって300ユーロもするご飯をタダ食いするエデンを見ていて気分を害されたため、このような低い点数になってしまった。
ちなみに、mixiでよく試写状をいただいたり、同行させていただいたりするけど、直接お会いする場合、私は絶対手ぶらでは行けない。いい大人が手ぶらでおよばれするって、富山県民の私にはどうしても許せない!!
映画の感想と関係なくなっちゃった。。。
ただ食いどうのこうのより、映画の中では世界一美人ってことになっているエデンがどう見ても美人に見えなかったのも点数低い理由。
ドイツには5回行ったことあるし、旅先でもドイツ人を多々見かけるけど、美人やハンサムな人が本当に少ない国なのよねー(って言うか皆無)。
ともかく、この映画の言いたいことがわからず、余計なことばかり考えてしまった1本でした。

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ローグ アサシン

Rogue2
80点(<=ひいきめ)
公式サイト: http://www.rogue-assassin.com/
試写会場: 九段会館(Sさんからお譲りいただきました。ありがとうございます)
監督: フィリップ・G・アトウェル
主演: ジェット・リー 、ジェイソン・ステイサム 、ジョン・ローン 、デヴォン青木 、石橋凌、ケイン・コスギ 、ルイス・ガスマン
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
3年前、相棒を家族ごと惨殺されたFBI捜査官のジャック・クロフォード(ジェイソン・ステイサム)は、犯人の男ローグ(ジェット・リー)がまたサンフランシスコに戻って来たことを知る。
ローグはチャイニーズ・マフィアのチャン(ジョン・ローン)に自分
を売り込み、日本のヤクザ、シロー(石橋凌)がチャン家の家宝だった金の馬を取り戻すと言う。
チャイニーズマフィアと日本のヤクザの対決を取り締まることよりも、友人を殺したローグに復讐したいジャックは、ローグの正体を知ろうとやっきになるが。

<感想>
ネット上の評価とはうらはらに私的にはかなり面白かった。
一緒に行ったダンナも大満足していたので、軽い気持ちでアクション映画を楽しみたい人にはかなりお勧めの映画。
たしかに○○さんの言うとおり、ストーリー的には銀座シネパトスや新宿トーアで単館上映されても不思議じゃないけど、これだけ出演人が豪華だから、これは当然全国ロードショーでしょう!
日本では大きくフィーチャーされているケイン・コスギさんですが、アクション監督のコリー・ユエン氏の計らいで、当初無かった役をつけてもらって出演したとのこと。よって、あのほとんどエキストラみたいな役でも仕方無いのでは。
デヴォン青木が、日本語話す場面があったけど、日本語のセリフは吹き替えになっていた。でも彼女の口はバッチリ吹き替えに合っているので、かなり日本語が話せるのでは?ジェイソンでさえ生で日本語しゃべっているんだから、デヴォンさんの日本語も生で聞きたかったなあ。

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自虐の詩

Jigyaku1
74点
公式サイト: www.shochiku.co.jp/jigyaku/
試写会場: 有楽町よみうりホール(by 小学館オンライン試写会)
監督: 堤幸彦
主演: 中谷美紀 、阿部寛 、遠藤憲一 、カルーセル麻紀 、西田敏行、松尾スズキ 、竜雷太
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
宮城県気仙沼生まれで、現在は大阪通天閣近くに住む森田幸江(中谷美紀)は、無職で短期な内縁の夫・葉山イサオ(阿部寛)と一間のアパートで生活している。
中華料理屋で店員をしながらけなげに働く幸江の姿に、店主のマスター(遠藤憲一)はべたぼれ、アパートの大家(カルーセル麻紀)も幸江をわが子のようにかわいがっていた。
しかし、小さいときに母親に捨てられ、父親(西田敏行)がだらしないばかりに貧乏で教科書代も学校に払えなかった幸江は、小さい頃から自分の不幸を恨んでいた。
気仙沼時代の唯一の友達は、自分と同じ貧しい境遇の熊本さんだった。

<感想>
阿部ちゃんが、チャブ台をひっくり返すシーンがあまりにも印象的なこの映画は、4コマ漫画が原作ということもあり、内容をよく把握せずに勝手にギャグ映画かと思っていた。
阿部ちゃんが主演かと思ったら、実は『嫌われ松子の一生』の中谷美紀さんが主演。
ってことでこの映画も出だしは、まるで嫌われ松子のような悲劇ドラマかと思いきや、実は誰もが幸江に共感できるような、本当に身近なことがテーマ。
人間に2面性があるように、人生も見方によっては2面性があって、見方次第でどうにでも変わるという誰でも知っていそうなことをあらためて考えさせられる、結構深い映画だった。
行く前は試写会じゃなきゃ行かない映画、と思ったけど、観た後はお金払っても観たい映画に変わった。
映画は観てみないとわからないところがチョイスが難しいよね。

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