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サルバドールの朝

Salvador2
65点
原題: Salvador Puig Antich(サルバドール・プッチ・アンティック)
公式サイト: http://www.salvadornoasa.com/
試写会場: ドイツ文化ホール(by cinemacafe)
監督: マヌエル・ウエルガ
主演: ダニエル・ブリュール、トリスタン・ウヨア、レオナルド・スバラグリア、ホエル・ホアン、セルソ・ブガーリョ
製作国:スペイン(2006年)

<ストーリー>
1970年代初頭のバルセロナ。フランコ大統領独裁政権下で、スペインは言動の自由が束縛されており、反政府的ビラを配っただけで、マンションの屋上から大学生の若者の死体が落とされるような世の中だった。
そんな中で、当時普通のスペインの若者だったサルバドール(通称「サルバ」:ダニエル・ブリュール)は、自分の中に眠っている情熱を反政府デモに捧げて、銀行強盗をして資金を稼いでは武器を調達していた。
ある日、警察が張り込むカフェで仲間に会いにいったところを警察に押さえられ、自分を防衛するために銃をはなったところ1人の警官に当たって死亡させてしまう。
それを罪に問われ証拠不十分なまま、死刑判決を受けてしまうサルバ。
サルバを必死で救おうとする兄弟姉妹達と、サルバに一切かかわらない父親、、、。
結末でサルバが目にした光景は、、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
以前から知っていたドイツ人俳優のダニエル・ブリュール君がスペイン映画に出るってことで、私の注目は終始、彼のスペイン語が吹き替え無しの本物か?というところに向いてしまいました。
でも、、、、この映画、スペイン映画ってことに日本ではなっていますが、実は全編バルセロナの現地語であるカタルーニャ語で撮影されているみたいで、「スペイン語を話せ!!」と監修員が命令した後以外は、ほぼカタルーニャ語の映画みたいです。
私が今まで見たことのあるスペイン映画は、たとえ地方が舞台の映画でも常にスペイン語(カスティヤーノ"castellano"と言います)だったので、この映画みたいにカタルーニャで全編撮った映画を日本で見るのは、ちょっと感動的。
カスティヤーノとカタルーニャの違いは何?って言われてもわかりませんが、今日映画で見ている限り、少なくともカタルーニャ語では、"G"を「ジ」みたいに発音するみたいです(スペイン語では、「ガ」「グ」「ゴ」か、「ヒ」「ヘ」と発音)。
そんなことはどうでもいいですね。肝心の映画です。
まるで日本の第二次世界大戦後の軍事裁判みたいに、サルバは何の弁明もできないまま死刑が宣告されます。
映画は、彼が刑務所に入る前の部分も結構な時間描かれていますが、私の記憶では刑務所に入る前のストーリーは欠落し、入所後の彼の生活と思考しか覚えていません。
そんなことは私には、はっきり言ってどうでもいいんです。
ラストの、彼と父親の交わりのシーンで、私の邪念はすべて吹っ飛びました。
これって、これって、ひどすぎない?
サルバが刑務所に入ってから一度も面会に来ないサルバの父親って、私が東京に来てから四半世紀が過ぎるのに、東京の私の家に来てくれない私の家族と重ね合わさって、なんか妙に無情さを感じてしまった私です。

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