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ヘアスプレー

Hairspray2
70点
公式サイト: http://hairspray.gyao.jp/
試写会場: 原宿クエストホール(by シネトレ via Aさん)
監督: アダム・シャンクマン
主演: ジョン・トラヴォルタ 、ニッキー・ブロンスキー 、ミシェル・ファイファー 、クリストファー・ウォーケン 、クイーン・ラティファ 、ザック・エフロン
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
舞台は1960年代のアメリカはボルチモア。
白人の家で生まれたトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、勉強はからきしダメだがダンスが大好きで古い固定概念にとらわれない天真爛漫な女の子。
ボルチモアのローカル ダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになるのが夢だが、トレーシーの欠点は、いわゆるチビデブなこと。
オーディションには不合格になるが、ある日学校の居残りクラスでこれまで交流が無かった黒人の同級生たちと知り合いになり、ダンスを楽しむことで、「毎日がブラック・デー(黒人ダンス専門番組)」だったらいいのに!と思っていた彼女は、それまで人種差別意識が激しかった地域に、変化をもたらして行く。

<感想>
単純なダンス・ミュージカル映画かと思っていたら、実はいろんな差別に対してNOという意思表示をしている、かなりテーマ性がある映画だった。
といってもやっぱりミュージカル映画なので、歌と踊りが相当楽しい。
特に踊るジョン・トラボルタをリアル・タイムで観ている私は、彼の久々の歌声+ダンスに感涙物!!!
『Greece』のテーマ曲"You're the one that I want"を思い出させる彼の歌声+おデブちゃんのメイク+あんな年なのに足取り軽いダンスを見せてくれて、本当にすごい!
もっと驚いたのは、最近悪役が多いクリストファー・ウォーケン。私の頭の中では、いまだに『ディア・ハンター』(古!!)でベトナム戦争に行った若者のままの彼が、年老いて歌って踊るなんて、びっくり!!!!
さらに、元ミス・ボルチモアで嫌なお母さん役を演じるミシェル・ファイファーのスタイルの良さにも感動!『象の背中』の今井美樹のプロポーションにも驚いたが、年齢がいっている分、ミシェル・ファイファーのほうがすごい!
彼女も最近悪役をやることが多いけど、このナイス・バディなら『恋の行方』や『テキーラ・サンライズ』のときみたいなセクシー系でまだまだ行けそう!
と本当は、若い俳優さん達に目を向けなきゃ行けないのに、何故か往年のスターにばかり目が行ってしまった私でした。

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象の背中

Zounosenaka_1


70点
公式サイト: http://www.zo-nosenaka.jp/
試写会場: 丸の内ピカデリー1(by Exciteシネマ via D さん)
監督: 井坂聡
主演: 役所広司、今井美樹、塩谷瞬、南沢奈央、井川遥、高橋克実、白井晃、益岡徹、手塚理美、笹野高史、伊武雅刀、岸部一徳
製作国:日本、中国(2007年)

<ストーリー>
不動産会社部長の藤山幸弘(役所広司)は、軽い気持ちで病院で検査を受けたところ、末期肺がんで、他の部位にも転移していて、このままだと余命6ヶ月と宣告される。
家でも、会社でも、愛人の元でも、最初はうまく現実が受けとめれずに戸惑いを見せた幸弘だったが、そのうち治療や延命処置を一切受けずに、死ぬまでまっとうに生きることを決意する。
死を目前にして、自分の過去の人々に会って思いを告げたいと思ったが、現実は彼がお礼を言いたい人だけがこの世にいるわけではなく、彼がお詫びを言わなくてはいけない人間もいることを知る。
それでも、毎日淡々と死ぬまで生き続ける幸弘だったが、、、。

<感想>
今年、役所広司さんの映画は、『叫』、『アルゼンチンババアア』、『バベル』に続いて4本目だが、これが一番彼の役者としての良さが出ている気がする。
というか、彼をフィーチャーするためにこの映画があったのではないかと言えるほど、彼の演技の上手さ+お得意分野が大炸裂している。
映画のストーリーは同じ思いを過去に経験した人が見ると、多分涙で見ていられない映画なんだろうけど、私は幸か不幸かその経験無し。
ってことで、役所さん以外の役者さんの演技や演出が妙に気になった。
まず、奥様役の今井美樹さん。演技が下手とかそういうことは全然無いけど、あの年齢にして昔ながらのスレンダーな体系+昔と変わらぬヘアスタイルを維持されてて、そこが妙に生活感の無さを感じて、とても塩谷瞬クンのお母様役という役に見えなかった。その生活感の無さが、末期がん患者を支える妻という役にも見えなくて、どちらかというと愛人役の井川遥さんのほうにばかり、私は感情移入してしまった。
妻は夫に敬語を使うような仲だから、本音を言いたいときに幸弘は愛人の元に行っちゃうんだよね。
それに、今どきあんなに仲のいい家族って存在するのかな?(しかも父親には愛人がいるのに)

俳優さん達の配置はともかく、このストーリーというか幸弘が取った行動には、まったくもって私も共感する。
というのも、実は数年前までガン=やたら悲惨な治療をして苦しみながら死ぬ、と思っていたのだが、海外在住で日本の医療体制と違う世界を体験している方の話から、ガン患者でももっと安らかに死ねることを知った(つまり抗がん剤でボロボロとかにならずに、病気が原因で死ねる)。
かの国では、ガンだろうがそうやって安らかに死ねるそうだと聞いて、もし私がガンとか不治の病になったら、延命治療とかしないで、自然に人生をまっとうしたいと思っていた。
この映画は、そんな私の気持ちにちょっとだけ勇気をくれる映画。
何故いっぱい勇気をくれないかというと、末期で入居するホスピスに私のような貧乏人は行けないから。
自宅でもあんな風に死ねるといいなあ。

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鳳凰 わが愛

Houou2
65点
原題: 鳳凰
公式サイト: http://ho-oh.jp/
試写会場: ル テアトル銀座(by ぴあ)
監督: ジヌ・チェヌ
主演: 中井貴一、ミャオ・プゥ、グォ・タォ、チャン・ウンリー
製作国:日本、中国(2007年)

<ストーリー>
1920年代の中国東北部。恋人の体を触る男とケンカしたリュウ・ラン(劉浪/中井貴一)は、刑務所に入れられてしまう。
刑務所で相部屋になったリアン(グォ・タオ)は占いが得意で、最初の占いで年齢は当たったが、その後恋人が自分を待っていてくれる等の占いははずれっぱなしで、はずれた占い同様リュウの人生は落ちぶれたものとなる。
しかし、ある日刑務所で一緒に罰の居残り仕事をすることになったホン(ミャオ・プゥ)と心が通じるようになり、ほとんど接触の機会が無いのに2人は惹かれあう。
しかし、そんな2人の仲も運命によって引き裂かれてしまう。

<感想>
上映前に監督がおっしゃっていたとおりとっても静かな映画だった。
1920年代の日本侵略前の中国から、第二次世界大戦、中国人民解放軍が勝利するまでの激動の時代の中、外で起きている事件とはまったく関係なくリュウとリアンが刑務所の中で何も変わらず生きている姿は、その静かさを表している。
監督はラブ・ストーリー(中国語で「愛情的電影」って言うのね)を取りたかったらしいですが、観るほうはラブ・ストーリーというよりも中国の歴史的+世相的な要素が強くて、そっちにばっかり目が行ってしまった。
ネタバレできないから言えないけど、あのラストはちょっと悲しすぎ。関係無いけどダイバー的には、流氷ダイビングする気がますます薄れてしまった。

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エディット・ピアフ 愛の賛歌

Piaf
70点
原題: La Vie en Rose(バラ色の人生[バラの上の人生?])
公式サイト: http://www.piaf.jp/
試写会場: 新宿厚生年金会館ホール(by KENWOOD)
監督: オリヴィエ・ダアン
主演: マリオン・コティヤール、シルヴィー・テステュー、パスカル・グレゴリー、エマニュエル・セニエ、ジャン=ポール・ルーヴ
製作国:フランス、イギリス、チェコ(2007年)

<ストーリー>
1915年、パリの下町ベルヴィユで、街角で歌を歌って生計を立てる母と大道芸人で現在兵役中の父の間に生まれたエディット・ピアフ(マリオン・コティヤール)は、4歳のときに母親に捨てられ、父親の実家である娼館に預けられる。
病気がちで子供が生活する場としては劣悪な環境ではあったが、娼婦達からこぞって可愛がられ、歌を聞かされて楽しく過ごしていた。
しかし、兵役が終わった父がエディットを連れ出し旅芸人の父のサポートをさせられる。
道端で父の芸に加えて芸を披露するように要求されたエディットはしょうがなく歌を歌い、たくさんの小銭を得る。
20歳になったピアフの歌を聴いて、ある日一人の男が目をつけたことによりエディットの人生は劇的に変わる。

<感想>
20世紀を代表するシャンソン歌手エディット・ピアフの人生を時空がいろいろ交差した変わった形式で描いた映画。
1915年生まれなのに、亡くなったのが1963年ということで、たったの48歳で他界したことになる。
薬物中毒で死んだせいか、40歳くらいなのに、まるで日本の80歳以上のおばあちゃんのようにしわしわで老けた格好で描かれている。
最初、なぜこんなに年代が行き来するのか、よく理解できなかったが、最後まで来て、実は映画全体が死ぬ間際のエディットの頭にめぐった走馬燈として描かれていたようだ。
2時間20分という長さはあまり感じさせられなかった。
ただ、エディットの周りの人物の説明が無い人が多いので、モモールがエディットにとってどんな人だとか、マネージャーや夫がどんな人なのかわからない部分がたくさんあって、その辺がもっとわかると良かったなあ。有名な人だから、もうそんなことはみんな知っているから省いてあるのかな。

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キングダム 見えざる敵

Kingdom_1
60点
原題: The Kingdom(王国)
公式サイト: http://www.kingdom-movie.jp/
試写会場: 一ツ橋ホール(by ?)
監督: ピーター・バーグ
主演: ジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー、クリス・クーパー
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
サウジアラビアの外人居住区で、ある日テロが起きて100人以上の死傷者が出た。
被害者の中には、FBIの捜査官が含まれていた。自分の同僚が殺されたことに怒りを感じた捜査官フルーリー(ジェイミー・フォックス)は、他の3人の同僚とともに上司の命令を無視してサウジアラビアに犯人捜査に向かった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
終始ずっとバイオレンスシーンが満載で、ちょっと疲れた。
ただ冒頭で、中東の石油と西洋諸国の関係が端的に紹介されていて、今までよくわからなかったアラブ対西洋諸国の関係がちょっとわかった。
アメリカが敵国を描くと一方的に自分の国が正しいように描くが、この映画のエンディングは違った。
だからいつまでたっても戦争は終わらないのに、、、。

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恋愛睡眠のすすめ

Scienceofsleep2
68点
原題: The science of Sleep(睡眠の科学)
公式サイト: http://renaisuimin.com/
試写会場: 目黒シネマ
監督: ミシェル・ゴンドリー
主演: ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブール、ミュウ=ミュウ、アラン・シャバ、エマ・ドゥ・コーヌ
製作国:フランス(2006年)

<ストーリー>
ステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、フランス人の母親とメキシコ人の父親を持つ夢と現実がわからなくなってしまう男の子。
昔父と一緒に出て行った母(ミュウ=ミュウ)のアパートに帰って来た。
翌日から母が紹介してくれたカレンダー会社に勤め始めるが、自分はアーティストとしての才能を生かしてくれると思っていたのに、実際の仕事はカレンダーに企業名を入れる仕事。
がっかりするステファンの部屋の隣に、ステファニー(シャルロット・ゲンズブール) が引っ越して来て、彼女が好きになったステファンの夢の中には、毎晩彼女が出てくるようになった。
と当時に夢の中で会社に行くものの、実際には会社に行かなかったり、遅刻したりで今にもクビになりそうだった。
ステファンの気持ちとは反対に、ステファニーは恋人なんか要らないとステファンに友達以上の感情を持たない。

<感想>
これまで割りと小汚い格好の役が多かったガエル君だけど、これはファン冥利につきる可愛いガエル君満載の映画。
のっけから赤い可愛い毛糸の帽子かぶってるし、パリが舞台だから服装もずっときれいだし、動物のかぶり物した格好はウルトラ・スーパー可愛い!
それにおフランス語も話しちゃって、鼻母音もきれいに発音してて、うっとり、、、、。
肝心な映画の感想は、実はよくわけがわからなかった。
一番わけがわからなかったのは、エンディング。
結局あれってハッピー・エンドなのでしょうか?
正直ファン以外にはお勧めできない映画だけど、これ観てガエルの美しさに気づく人もいるかと思うので、是非観てみて。

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サルバドールの朝

Salvador2
65点
原題: Salvador Puig Antich(サルバドール・プッチ・アンティック)
公式サイト: http://www.salvadornoasa.com/
試写会場: ドイツ文化ホール(by cinemacafe)
監督: マヌエル・ウエルガ
主演: ダニエル・ブリュール、トリスタン・ウヨア、レオナルド・スバラグリア、ホエル・ホアン、セルソ・ブガーリョ
製作国:スペイン(2006年)

<ストーリー>
1970年代初頭のバルセロナ。フランコ大統領独裁政権下で、スペインは言動の自由が束縛されており、反政府的ビラを配っただけで、マンションの屋上から大学生の若者の死体が落とされるような世の中だった。
そんな中で、当時普通のスペインの若者だったサルバドール(通称「サルバ」:ダニエル・ブリュール)は、自分の中に眠っている情熱を反政府デモに捧げて、銀行強盗をして資金を稼いでは武器を調達していた。
ある日、警察が張り込むカフェで仲間に会いにいったところを警察に押さえられ、自分を防衛するために銃をはなったところ1人の警官に当たって死亡させてしまう。
それを罪に問われ証拠不十分なまま、死刑判決を受けてしまうサルバ。
サルバを必死で救おうとする兄弟姉妹達と、サルバに一切かかわらない父親、、、。
結末でサルバが目にした光景は、、、、。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
以前から知っていたドイツ人俳優のダニエル・ブリュール君がスペイン映画に出るってことで、私の注目は終始、彼のスペイン語が吹き替え無しの本物か?というところに向いてしまいました。
でも、、、、この映画、スペイン映画ってことに日本ではなっていますが、実は全編バルセロナの現地語であるカタルーニャ語で撮影されているみたいで、「スペイン語を話せ!!」と監修員が命令した後以外は、ほぼカタルーニャ語の映画みたいです。
私が今まで見たことのあるスペイン映画は、たとえ地方が舞台の映画でも常にスペイン語(カスティヤーノ"castellano"と言います)だったので、この映画みたいにカタルーニャで全編撮った映画を日本で見るのは、ちょっと感動的。
カスティヤーノとカタルーニャの違いは何?って言われてもわかりませんが、今日映画で見ている限り、少なくともカタルーニャ語では、"G"を「ジ」みたいに発音するみたいです(スペイン語では、「ガ」「グ」「ゴ」か、「ヒ」「ヘ」と発音)。
そんなことはどうでもいいですね。肝心の映画です。
まるで日本の第二次世界大戦後の軍事裁判みたいに、サルバは何の弁明もできないまま死刑が宣告されます。
映画は、彼が刑務所に入る前の部分も結構な時間描かれていますが、私の記憶では刑務所に入る前のストーリーは欠落し、入所後の彼の生活と思考しか覚えていません。
そんなことは私には、はっきり言ってどうでもいいんです。
ラストの、彼と父親の交わりのシーンで、私の邪念はすべて吹っ飛びました。
これって、これって、ひどすぎない?
サルバが刑務所に入ってから一度も面会に来ないサルバの父親って、私が東京に来てから四半世紀が過ぎるのに、東京の私の家に来てくれない私の家族と重ね合わさって、なんか妙に無情さを感じてしまった私です。

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包帯クラブ

Houtai2
点数:76点
公式サイト:http://www.ho-tai.jp/index.html
試写会場:東映試写室(via cinemacafe)
監督:堤幸彦
出演:柳楽優弥、石原さとみ、田中圭、貫地谷しほり、関めぐみ、佐藤千亜妃
製作国:日本(2007年)

ストーリー:
数年前に父親が若い女を選んだため両親が離婚して、毎日長時間労働をする母親に代わって家事をこなす高校生のワラ(石原さとみ)は、ある日包丁で手首を切ってしまい病院に行く。
世間が自分をリストカットと誤った見方でみる中で、イライラがつのるワラ。そこで偶然知り合った何故かおかしな関西弁で話すハイテンションな男ディノ(柳楽優弥)が、自分がイヤだと思っていた場所に包帯を巻いてくれたことで、何故か心が癒されるのを感じる。
中学時代からの親友タンシオ(貫地谷しほり)や、その彼氏ギモ(田中圭)とともに、4人で『包帯クラブ』と言うイヤな思い出の場所に包帯を巻いて癒すというネットを介したボランティアを始めたワラは、自分の人生がどんどん変わって行くのを感じる。

<感想>
ずっと前から、宣伝や「柳楽優弥」主演映画とのふれこみが多かったので、実はあんまり期待しないで観に行った。
でも、しょっぱなから石原さとみの表情がいいんだなあ。
彼女ってこんなに演技派で売っている女優さんだったっけ?と思うくらい、今日は彼女の表情に注目しちゃいました。
若者主体の映画は、今年も何本も観てるけど、この映画は正統派的&万人受けする映画としては、今年No.1の映画。
蛇足だが、映画の中でしきりに高崎ハムが出てくるため、この映画は相当高崎ハムが資本を出したのかと思ったら、実はメインはTBSの土曜朝に放映している「王様のブランチ」がメインらしかった。
映画を観ていると、映画祭でオダギリ・ジョー氏が絶賛した高崎ハムを食べてみたくなった。

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幸せのレシピ

Noreservation1
70点
原題: No Reservation(予約なし)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/noreservations/
試写会場: ヤクルトホール(by ラジオ日本)
監督: スコット・ヒックス
主演: キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン、パトリシア・クラークソン
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
マンハッタンの人気レストランで料理長をするケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、自分の料理と厨房が人生のすべてだと思っている鉄人の女。
今日は、シングル・マザーの姉が姪っ子のゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を連れてやって来るはずだった。しかし厨房で働く彼女の元に入った電話は、姉からのものではなく訃報だった。
父親もなく1人残されたゾーイを引き取ることになったケイト。
オーナーから強制的に休むように言われたものの、心配になり仕事場に行くと、そこはいつも自分が仕切っているピリピリした雰囲気ではなく、自分の知らない陽気な男ニック(アーロン・エッカート)が厨房を仕切っていた。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
試写会前に軽く腹ごしらえをしておいて大正解。
絶対に空腹時に観てはいけない映画。
しょっぱなからおいしそうな料理が次々と大画面で映し出され、ケイトのセラピストが食べるホタテのお皿で"Ummmmmhhhhh, Yammy!!"と自分が食べているような気持ちで、心の中で叫んでしまった。
しかも出てくる料理、出てくる料理、すべてアメリカンサイズだから、子羊のローストとかステーキとか、日本の高級レストランの4倍くらいはありそうな量。私も食べた~い。
肝心な映画の感想としては、原作を観ていないけど、なんとなくリメイクっぽさを感じる部分を感じた。
と言うのも、(こんなこと断定できないけど)アメリカ人がソースとか生の魚の味にあんなにこだわるとはどうしても思えないから。
それから、これは前知識として知っておくべきだったけど、このゾーイ役の女の子『リトル・ミス・サンシャイン』に出ていた子だと、映画の途中で顔を観ているうちに気づいた。
どうしてそんなに長い間気づかなかったかというと『リトル・ミス・サンシャイン』のときはちょっとおデブちゃん気味だったのに、見事に細くなっていたから。やっぱり有名になってダイエットしたのかしら?
映画の中に出てくるハーブの「カフェライム」って何のことだかわかる?
あれは、トムヤムクンや、タイ風グリーンカレーに入っている、緑色の葉っぱのこと。日本語で「こぶみかんの葉」って言うんだけど、生では(一般には)手に入らないの。アメリカだと生で手に入るのかな?
生と乾燥物だと、香りも味も全然違うから、是非タイで生の葉っぱを間違えてかじってみて。

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めがね

Megane2
点数:62点
公式サイト:http://www.megane-movie.com/
試写会場:イイノホール(by ぱど)
監督:荻上直子
出演:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ
製作国:日本(2007年)

ストーリー:
舞台は南国の島。春の訪れとともに島にやって来るサクラさん(もたいまさこ)と同じ日に、旅人タエコ(小林聡美)もこの島にやってきた。
しかもタエコが選んだ場所は、携帯の電波が通じない、回りに何も無いような宿。
宿の主人ユウジ(光石研)は一風変わった風だが、タエコの意思とは反対にタエコがこの地にとっても適している人物だと言い当てる。適している=たそがれるのが上手な人。
わけがわからないタエコは、当初イライラするが、、、、。

感想:
ともかくメガネを忘れたせいか、登場人物の表情がよくわからず、この映画の言わんとする「たそがれ」を感じるに至らなかったのが残念
昨日観た『サッド ヴァケイション』の話の先が観えない展開の面白さに参った翌日に、何も起こらない癒し系のこの映画は、あまりにも私には刺激が無さすぎてつまらなく感じてしまった。
この映画の中では、お金というものが存在しなくても、人間は人と人との感謝の気持ちのつながりで生きていけるかのように描かれているところが気に食わなかった。
南国の島をバカにしているのかと思ってしまうほど。だって普通あんなに大きな(多分)五色エビを何匹もくれる人なんていないでしょう?南国の島では、近所の人が海や山の幸を分けてくれると信じているのかもしれないけど、限度があるって。
この映画の原作者は、多分町の出身で、自分家で野菜や魚など自然の産物を無料で手にすることができなくて何でも買って食べていた人だから(<=多分日本国民の大多数がこうゆう人だと思うけど)、こうゆう生活にあこがれるのかと思ってしまった。
ということで、自然いっぱいのところで育っていない方には、お勧めの映画です。

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サッド ヴァケイション

Sadvacation2
点数:78点
公式サイト:http://www.sadvacation.jp/
試写会場:サイエンスホール(by TBS via Bさん)
監督:青山真治
出演:浅野忠信 、石田えり 、宮崎あおい 、板谷由夏 、中村嘉葎雄 、オダギリジョー
製作国:日本(2007年)

ストーリー:
中国人の密航手助けをしていた健二(浅野忠信)は、密航船の中で父親が死んで一人ぼっちになった阿チュウを見つけ、自分の家に連れて帰る。
もともと一緒に住んでいた幼なじみの安男の妹で精神障害者のユリ(辻香緒里)と阿チュウとの奇妙な3人での生活が始まった。
しかし、敵対する中国人マフィアから逃れるために健二達は北九州に逃がれ代行の仕事をしているときに、自分の生みの親・千代子(石田えり)を偶然見つける。
千代子の頼みもあって現在の千代子の夫が営む運送会社に勤め始めた健二だが、彼の母親に対する復讐の念は消えていなかった。

感想:
始まる前は136分という長い上映時間を、座席が最悪なサイエンスホールで観るなんて耐えられるか不安だったが、しょっぱなのシーン(つまり中国人の子供を連れ去るところ)から、私の好みの映画だと直感でわかり、どんどん引き込まれて行った。
実はこの映画の複線となっている『Helpless』や『EUREKA ユリイカ』を観ていないため、内容がよくわからない場面も多々あったが、それを差し引いても、話の展開が読めないワクワク感に、136分があっという間に過ぎ去った。
はっきり言って、もうちょっと先もあってもいいかなって思ったので、この先続編がまたできるのを期待しています

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