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ミルコの光

Rossocomeilcielo
73点
原題: Rosso Come Il Cielo(空のように赤く)
公式サイト: http://www.mirco-hikari.com/
試写会場: イイノホール(by mixi仲間のBさん)
監督: クリスティアーノ・ボルトーネ
主演: ルカ・カプリオッティ、パオロ・サッサネッリ、マルコ・コッチ、シモーネ・コロンバリ
製作国:イタリア(2005年)

<ストーリー>
ときは1970年代。ピサの近くの村に住む映画が大好きな少年・ミルコ(ルカ・カプリオッティ)は、家にテレビも無い貧しい家庭に育ったが、両親から愛情をたっぷり受けテレビが無くてもシネマで映画を見に行くのが大好きな少年だった。
ある日、家に飾ってあった猟銃を触っていてそれが事故で暴発し、目を傷つけてしまったミルコ。
なんとか小学校卒業までは地元の普通の小学校に通わせたいと言う両親の願いもむなしく、当時法律で盲人は盲学校に行くように定められており、ミルコは家から離れたジェノバにある寄宿学校に入れられてしまった。
最初は自分は全盲でなく、光は見えると他の子達同様従順な姿勢をしめすのを嫌っていたミルコだが、ある日テープレコーダ機を発見したことから、彼の暗闇だった人生は一変して想像力豊かな世界へと変貌して行く。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
ストーリー自体は、なんとなく先が見えてしまう、平たく言ってしまえばなんでもない作り。
でも、これが事実を元にしたストーリーで、主人公の盲目の彼が今でもイタリアの映画界で活躍しているということを知れば、映画の見方も変わるというもの。
現代のイタリア映画はともかく、かつてのイタリア映画は日本と同じ敗戦国のせいか、映画の中に出てくる人物の貧しさが、まさに日本人の貧しさと酷似していて、ヨーロッパ映画の中でもイタリア映画だけは群を抜いて日本人にシンパシーを感じさせた部分があったと思う。
しかし、この映画を見てちょっとびっくりしたのは、1970年代でテレビが無い家は多分日本には皆無だったと思うが、イタリアではまだ存在したこと。
そういえば、私が○○時代を過ごした1970年代は、イタリアリラがものすごい高騰して、当時私と同い年だった映画の主人公のお小遣いが5000リラ(私の小遣いは5000円で、彼女とほぼ同じ額だった)と「スクリーン」誌のインタビューで言っていたのに、その2年後には5000リラが500円になっていたっけ。
よくわからないけど、つまりイタリアにとっての1970年代は、この映画の中にもあるように、デモがたくさん起こって、国民が色んな権利を国から勝ち取っていた時代なんでしょうね。
ところで、ネタばれになっちゃいますが、タイトルの「空のような赤」は映画の場面では出てきません。言葉の例えです。それともミルコの気持ちやデモを表しているのかな。ともかくRosso(赤)がテーマの映画です。

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