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消えた天使

Theflock
68点
原題: The Flock(やつら [直訳:群れ])
公式サイト: http://www.kieta.jp/
試写会場: 一ツ橋ホール
監督: アンドリュー・ラウ
主演: リチャード・ギア 、クレア・デインズ 、アヴリル・ラヴィーン 、ケイディー・ストリックランド 、レイ・ワイズ 、ラッセル・サムズ
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
地域に住む性犯罪者の監視をする公共安全局の調査官バベッジ(リチャード・ギア)は、退職間近な自分に代わってやってきた後任の新人調査官アリソン(クレア・デインズ)とペアを組み、退職までの18日間で彼の知識をアリソンにつぎ込もうとする。
バベッジが性犯罪者を監視するやり方は非人道的に見え、また焦燥感漂うバベッジのやり方に納得行かないアリソンは、当初まったくバベッジを批判的な目で見る。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
アンドリュー・ラウ監督のハリウッド初進出映画ということで、注目して見たが、結局彼が買われたのは『インファナル・アフェア』のDark Sideのみだったのか?
主演のリチャード・ギアは、映画の中で一回も笑わない。
インファの中で、トニー・レオンですら何回かにこやかな顔を見せたのに、陽気が売りのアメリカ映画でここまで主役が笑わない映画というのもちょっとどうかと思う。
映画の内容自体は、もう何年もアメリカで問題になっている"Missing Children" や "Missing Persons"を前面に出した映画ということで、珍しくはある。
でも、この映画を見ていると人が失踪しても、警察は何もやってくれないということが浮き彫りになるだけで、明るい明日が見えて来ない。
つまり私が言いたいことは、この映画は見終わった後でその問題の深刻さは理解できるけど、解決策が何も見えて来ないってところが何だかすっきりしない。
映画を作るなら、もっと提案的な部分とか、実際は無くても画期的な解決策とかありえない脚色をしてでも夢を持たせてくれても良かったのでは?

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カート・コバーン アバウト・ア・サン

Kurtcoban
20点
原題: Kurt Coban about a son(カート・コバーン、息子のこと)
公式サイト: http://www.kurtaboutason.com/
試写会場: ショウゲート試写室
監督: AJ・シュナック
主演: カート・コバーン、マイケル・アゼラッド
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
1994年に自殺する1年前。マイケルに対してカートは自分のこれまでの歴史や思いを得々と何度にもわけてインタビューに答える。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
一切本人は登場せずに、カートの声に合わせて背景が変わるという変わった映画。
ニルヴァーナのファンにはとっても興味ある内容なんだろうけど、カート・コバーンのことをまったく知らない人間としては、ふーんってただ聞いているだけの映画。
唯一の救いは、カートのアメリカン・イングリッシュがとってもヒアリングしやすいきれいな発音だってこと。
字幕無しでもかなり聞き取れるので、英語のお勉強にいいかも。
カートが99%って言っているのに字幕が「9割」になってて、それって9割でいいわけ?と突っ込んでしまった。

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トランスフォーマー

Transformers
73点
原題: Transformers(変身者たち)
公式サイト: http://www.transformers-movie.jp/
試写会場: 一ツ橋ホール
監督: マイケル・ベイ
主演: シャイア・ラブーフ 、 ミーガン・フォックス 、 ジョシュ・デュアメル 、 レイチェル・テイラー 、 タイリース・ギブソン
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
ある日カタールのアメリカ軍基地のひとつが、何物かに襲われて全滅したあげくコンピュータからデータを盗まれた。
アメリカ本土の国防省では、誰の仕業かつきとめるために、国中の優秀なコンピュータに詳しい人材を集めて犯人をつきとめようとしていた。
一方アメリカの一高校生にすぎないサム(シャイア・ラブーフ)は、北極探検に成功した祖父の遺品をeBayや学校で売って、そのお金で車を買おうとするちょっとおかしな高校生。
ある日父と車を買いに中古車屋に行くと、そこには不思議な力を持つ車が彼を待っていた。
その車を購入して以来、おかしなことがまわりで起こり、ついに憧れのクラスメートであるミカエラ( ミーガン・フォックス)を車に乗せることに成功するが、それにより2人は想像もつかない世界にかかわることになる。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
2時間20分を超える長いストーリーだが、実は主人公のサム以外の登場人物の人間像が描かれている部分はバッサリとカットしてしまってもストーリーの展開上まったく問題がないのではないかと思える。
かなり大雑把にこの映画の特徴を言うと、『ET』のような異星人と人間との友情を描いた部分と、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような奇想天外青春ドラマが合わさったような話。
怪物のシーンだけとらえて言うと、日本に昔からある『マジンガーZ』みたいな巨大ロボット物とまったく同じと言ってさしさわりないと思える。
日本人の私からすると、カタールのアメリカ軍の話とか、国防省のデータをハッキングするオタクの話はまったく不必要で何のためにこの映画で描かれているのかまったくわからない。
むしろダメダメな高校生の男の子がヒーローっぽく変わっていく姿をもっと丁寧に作って2時間以内の映画にしたほうが楽しいような気がする。
などと酷評しておくながら点数がいいのは、やっぱり面白いから。
いらない部分を全部カットしたとするとこんな点数じゃないかなあ。

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怪談

Kaidan
70点
公式サイト: http://www.kaidan-movie.jp/
試写会場: 有楽町よみうりホール
監督: 中田秀夫
主演: 尾上菊之助 、 黒木瞳 、 井上真央 、 麻生久美子 、 木村多江
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
たばこ売りの新吉(尾上菊之助)は、顔がきれいなだけでなく心もやさしくて誠実で、売り歩くたばこの品質とともに誰からも愛される町人だった。
ある日器量よしと気風の良さで評判の歌の師匠・豊志賀(黒木瞳)と橋の上ですれ違い、お互いに運命的なものを感じ惹かれあう。
二人は瞬く間に恋仲となるが、新吉に心をとらわれてからの豊志賀はそれまでと人が変わってしまったかのように意固地で嫉妬深い人間となってしまい、弟子が次々と離れて行き、このままでは豊志賀も自分もダメになると別れを切り出した新吉の前で豊志賀は左まぶたの上を切ってしまう。
実は2人のお互いの両親の間には、深い因縁があったのだ。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
予告編を観たときからホラー映画が嫌いなのに惹かれていた映画。
ホラー映画好きの人からすると落第点をつけられそうな映画だが、私からすると江戸時代の風景がきれいに描かれていて、最近見たどの時代劇映画よりも好き。
ホラーというよりは恋愛物と言ってもいいくらいの映画。
主人公の菊之助さんはまさに「歌舞伎役者のようにきれい」。って本当に歌舞伎役者さんなんだけど、彼みたいな人がかつて江戸で今のジャニーズのようにもてはやされていたなら、昔も今も人の気持ちは変わらないんだと実感できる。
相手役にたくさん女性が登場するが、井上真央ちゃんだけ若いせいか、プロダクションのせいか深いからみが無いのがちょっと惜しい。
いずれにしても、ホラー映画というジャンルにするにはもったいない、いい映画。

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ファウンテン 永遠に続く愛

Fountain
50点
原題: The Fountain
公式サイト: http://movies.foxjapan.com/fountain/
映画館: テアトル銀座
監督: ダーレン・アロノフスキー
主演: ヒュー・ジャックマン 、 レイチェル・ワイズ 、 エレン・バースティン
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
医師のトミー(ヒュー・ジャックマン)は、妻のイジー(レイチェル・ワイズ)の病気を治すため、新薬の開発を急いでいた。
サルを実験台にして脳腫瘍を小さくする薬を探していたが、グアテマラで採取した木の成分を合わせた薬により、安楽死させるしかないと思われていたサルが画期的に生命力を取り戻しつつあった。
しかし、腫瘍そのものは変化しないまま。
開発をあせるあまり、トミーは人道性までも失いつつあった。
一方、死が怖くなくなったというイジーは、古いスペインの王国の物語をノートに書き溜めていた。物語は途中までしか出来ておらず、それをトミーに完成させるように依頼する。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
マヤ文明の地にいるヒュー・ジャックマンが太極拳をやったりヨガの座禅のポーズをしたりと、なんだか文化がごちゃまぜになっているところが気になった。
文化の混同がそのまま話の展開にも出ていて、一体何が言いたいのか見えて来ない。
つまり生物はいつか死ぬし、人が死んでも愛は永遠に続くといいたのだろうか。
マヤが出てくる必然性もわからないし、マヤの物語を人間の死にたとえる点もよくわからない。
こんなに話を混乱させずに、純粋に新薬開発とイジーの死をテーマに描けばよかったのに。

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レミーのおいしいレストラン

Ratatouille
72点
原題: Ratatouille(ラタトゥイユ)
公式サイト: http://www.disney.co.jp/movies/remy/
試写会場: イイノホール
監督: ブラッド・バード
主演: パットン・オズワルト 、ブラッド・ギャレット 、ブライアン・デネヒー 、ブラッド・ギャレット 、ジャニーン・ガロファロー 、イアン・ホルム
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
ネズミのレミーはフランスの田舎町の一軒屋の屋根裏に、父親達一家と暮らしていた。
ほかのネズミ達は、どんなものでも食べるのにレミーは鼻が異常に発達しているため、本当にいいものしか食べない変わったネズミだった。
ある事件からその家を追われたレミーはパリの街にたどりつき、そこでレミーが尊敬しているシェフであるグストーのレストランに行き着く。
そこで見たのは新米スタッフのリングイニのあまりにもひどいスープの作り方だった。
リングイニのスープを手直ししたレミーは、ひょんなことからリングイニと二人三脚でレストランの料理を作り始める。
(公開前のためストーリーはここまで)

<感想>
観た人から評判を聞いていたが、評判とおりのいい映画だった。
現実にネズミが作っている料理を私が食べるかどうかは別な話だが、夢をかなえるという目標を持つレミーはすごいと思う。
すべてアニメーションとエンディングクレジットに出ていたが、ところどころ本物の写真なんじゃないかと思えるほどのところがあった。
人間の手で描くより実写したほうが安上がりそうなのに、あえてアニメで作るpixarの心意気が感じられる快心な一作だと思う

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天然コケッコー

Kokkeko
90点
公式サイト: http://www.tenkoke.com/
試写会場: 有楽町朝日ホール
監督: 山下敦弘
主演: 夏帆、岡田将生、夏川結衣、佐藤浩市、柳英里沙
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
舞台は島根県の小さな村。小中学生合わせてたったの6人の小さな学校に、東京から転校生がやって来た。
やってきたのは、学校で一番年長さんである中学2年生のそよ(夏帆)と同級生の大沢広海(岡田将生)。
生まれて初めての同級生の上に、イケメンな広海を見て胸がトキめくそよだったが、あまりにも冷たい態度にそよの気持ちも冷えてしまう。
しかし学校のみんなで海に行く途中、広海に危機を救ってもらったことでそよの気持ちは再び広海に向く。と言っても広海よりも今までの幼馴染や弟など地域の人とうまくやっていくことのほうが大事なそよ。
都会的な広海と典型的なそよの仲は、まわりとの人間関係の中でさまざまな模様を描く。
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

<感想>
観た人の評判が抜群の映画だったし、一度完成披露試写会を見逃しているので、すごい期待して観に行った。
大体の映画は期待して観るとがっかりすることが多いが、この映画はストーリーに展開が無いわりにはまったく飽きることなく、むしろワクワクした気持ちで観ることができる。
自分自身も主人公のそよみたいな、複式学級の分校に通って、まったくそよみたいな田舎に育ったせいか、思い入れができる気持ちもひとしお。
と言いつつ、私がそよだったらあそこまで地域の人に気を使わないだろうなあーとか、あんなに唯一の異性を意識せずにいることなんて無理だろうなーとか、ともかく自分自身に置き換えて観れる不思議な映画だった。
私だけでなく、他の観客も同じ気持ちになっていることが感じられるという点でも不思議な映画。
唯一の汚点は、観客の中に小さな子供を連れた人がいて、途中まで映画の中の子供の声と一体化して気にならなかったのだが、最後のもっとも静かでいい場面で、その子供の声が響き渡っていて気持ちが集中できなかったこと。
最後の場面が本当にいいだけに、残念。映画のせいじゃないけど、試写会を開催する側の人も小さな子連れを禁止にするとか、措置を取って欲しい。
観客が迷惑するだけでなく、一緒に来ている小さな子供だって迷惑してるんだから。

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傷だらけの男たち

Shoujou
68点
原題: 傷城
公式サイト: http://drywhisky.com/index.html
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ3
監督: アンドリュー・ラウ 、アラン・マック
主演: トニー・レオン 、金城武 、シュー・ジンレイ 、スー・チー 、チャップマン・トー 、ユエ・ホア
製作国: 香港(2006年)

<ストーリー>
2003年の年末。ポン(金城武)は上司であるヘイ(トニー・レオン)と一緒にヤマを追っていた。ポンの心は曇っており、ヤマを追いかける途中で見た自動車火災事故に心を痛める。
家に帰ると5年間つきあっていた彼女が自殺していた。
3年後の2006年、ヘイは警察を辞め私立探偵になっており、町でアルコール依存症になっているポンと再開する。
ヘイは、結婚したばかりの妻であり富豪の娘であるスクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚したばかりで、ポンの目には幸せそうに映る。
しかし、スクツァンの父親がある日何者かに殺害される。
警察の見解に疑問を抱いたスクツァンは、私立探偵を名乗るポンに真相の究明を依頼する。
ポンが事件を捜査するうちに、ヘイが容疑者ではないかという疑念を抱く。疑念を消し去るために捜査を続けるがヘイとポンの前に彼らの捜査を妨げる男があわられる。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
いくら週末とは言え、公開2週目なのに劇場がほぼ満席の状態なのにびっくりした。
しかも観客は金城武目当てや、トニー・レオン目当てのおばさんだけでなく、お一人様の中年男性も結構多くてこの映画の観客層の幅の広さを思い知らされる(っていうか、若者やお年寄りはいなかったけど)。
金城武氏も映画に関するインタビューで言っていたけど、この映画はインファナル・アフェア シリーズとは違う。
でも、監督の名前とストーリーを聞いて、どうしてもあの映画の緊迫感を求めてしまう。
映像の使い方など二人のものすごいこなれたものがあるけど、やっぱり『インファナル・アフェア』は超えていないというのが実情でしょうか。
金城氏、ちょっと可愛そう。だって、『HERO』の続編みたいに扱われた『LOVERS』に主演して、『インファナル・アフェア』の続編みたいな本作に主演して出ていると、彼の知名度を考えると日本人はあんまりいい印象持たないかも。
ともかく彼の次回作『投名状』に期待します。

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伝染歌

Densenka
55点
公式サイト: http://www.densen-uta.jp/
映画館: イイノホール
監督: 原田眞人
主演: 松田龍平 、伊勢谷友介 、阿部寛 、木村佳乃 、AKB48
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
女子高のトライアスロン部に所属する少女・香奈(前田敦子)が、ある日ナゾの歌が聞こえた後、親友のあんず(大島優子)の目の前で自殺した。
マイナー雑誌『月刊MASACA』に勤めるリク(松田龍平)や、太一(伊勢谷友介)が、この自殺のナゾについて雑誌で特集するために調べだした。
編集長の命令で、トライアスロン部の女子高生全員に伝染歌と呼ばれる歌をカラオケで歌わせた太一は、その後自殺する。
伝染歌と呼ばれる歌を歌うと死ぬという説は本当なのか?
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

<感想>
オフレコ試写会のため、オフレコが解けるまでブログに公開できません。
松田龍平は格好よかったけど、その前にあの女子高校生達何???と思ったらアキバ系に人気な高校生ユニットなわけね。
ハイハイ、わかりました。つまりプロモーション映画ですね。
ホラーじゃないのはいいけど、映画の焦点がちょっとブレ気味なのが気になった。
せっかく俳優もいい俳優使っているのにね。
しかも監督が、『SPIRIT』でジェット・リーと競演してた原田眞人監督。
彼の作風はこうじゃない!!と信じたい!

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プロヴァンスの贈りもの

Agoodyear
69点
原題: A Good Year(ヴィンテージの年)
公式サイト: http://jp.franceguide.com/home.html?NodeID=1129&EditoID=88417
試写会場: イイノホール
監督: リドリー・スコット
主演: ラッセル・クロウ 、アルバート・フィニー 、フレディ・ハイモア 、マリオン・コティヤール 、アビー・コーニッシュ 、ディディエ・ブルドン
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
フランスのプロヴァンス地方で小さなワイナリーを営む伯父を持つマックス(ラッセル・クロウ)は、小さい頃は伯父さんの家にしょっちゅう通っていたが、ここ十年はロンドンのシティの仕事に没頭し、伯父を疎遠になっていた。
シティでも名うての汚い取引をすることで有名なマックスだったが、ある日伯父の不幸の知らせとともに伯父のワイナリーや財産を受け継ぐこととなる。
すぐさま全部売りさばこうと思っていたが、伯父の家に滞在中に伯父の実の娘だと名乗るアメリカ人女性がやって来る。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
ラッセル・クロウが癒し系映画に出演するなんて、まるでシティのトレーダーがヴァカンス好きになるくらい珍しい。
ってことでこの映画の主演がラッセル・クロウになったんでしょうか?
アメリカ人のヨーロッパ・コンプレックスが丸出しになったような映画で、かつ「トスカーナの休日」の男性版とも思われるが、それを差し引いても南仏の風景は癒される。
たまたま、映画の前に45分というありえないほど長いトークショーがあって、この映画も上映時間118分なので妙に長く感じたが、普通に観れば長く感じないかも。
欲を言えば、イギリス人役のラッセル・クロウが「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出ているトム・ホランダ並みにもっとロンドン訛りだったらよかったのに。

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レッスン!

Lesson
70点
原題: Take The Lead(リードしろ)
公式サイト: http://www.fw-movie.jp/
試写会場: サイエンスホール
監督: リズ・フリードランダー
主演: アントニオ・バンデラス 、ロブ・ブラウン 、ヤヤ・ダコスタ 、アルフレ・ウッダード 、カティア・ヴァーシラス 、ローラ・ベナンティ
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
ニューヨークで社交ダンスの指導をしているピエール(アントニオ・バンデラス)は、ある日路上で車を破壊する荒れた高校生ロック(ロブ・ブラウン)を目撃する。
心の荒れた高校生を通常の教育では無く社交ダンスで立ち直らせたいと考えたピエールは、地元の公立高校に出向き自ら落ちこぼれクラスの放課後クラスの指導を志願する。
当初ラップミュージックとラップダンスしか興味の無かった不良たちだったが、ダンスをしているときだけ楽しみを感じれることを知り、またコンテストで優勝すると賞金が稼げることを知りダンスの練習に励むようになる。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
たまたま2日前に見た『フリーダム・ライターズ』と酷似した内容の、不良たちを更生させていく学園ものドラマ。
しかも実話にもとづていいるという点も同じだし、なんで同じような映画が同じ時期に公開されるのか不思議。
演技の点では『フリーダム・ライターズ』のヒラリー・スワンクの情熱にかなわないけど、更生させる方法としてはこちらのほうが現実的。
私なら、本を読むよりもダンスするために学校に行ったほうが楽しいものね。
日本でもこんな風に机にへばりついて知識だけを植えつける教育一辺倒じゃなくて、ダンスとか柔軟な態度でまず社会のマナーから若者に教え込んだほうがいいんじゃない?

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ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ

Dolphineblue
70点
公式サイト: http://www.dolphin-blue.com/
映画館: TOHOシネマズららぽーと横浜
劇場: スクリーン3
監督: 前田哲
主演: 松山ケンイチ 、高畑充希 、西山茉希 、永作博美 、山崎努 、池内博之
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
沖縄の美ら海水族館に新しく赴任してきた獣医・植村一也(松山ケンイチ)は、獣医として赴任してきたのに、エサの処理や水槽の掃除など、飼育係としての仕事ばかりやらされて、当初の希望を見失いそうになってきた。
ようやく毎日の仕事に慣れてきたころ、水族館に来て30年になるイルカのフジの尻尾が原因不明の感染症で壊疽していることが判明した。
やむを得ず尻尾の壊疽している部分を切断する手術を行う。手術は成功したが、フジは泳ごうとはせず毎日プールに浮いているだけ。このままでは別の病気にかかってしまうことを危惧した植村は、外国で亀に義手を作った例を元にフジに人工尾びれを作るようにブリジストン社に依頼に行く。
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

<感想>
実話に基づいたストーリーに、両親に捨てられた孤独な少女というフィクション部分を付け加えた映画。
私としては、このフィクション部分の孤独な少女の場面はまったく必要無いのではないかと思う。
何のために彼女の孤独さを付け加えなくてはいけなかったのだろう?
イルカの素晴らしい演技と沖縄の雰囲気だけで十分映画として成り立つのに、その部分が腑に落ちなかった。
最近沖縄を舞台にした映画が多いが、この映画はあえてそれを前面に出していないのに、微妙に沖縄っぽいものをスクリーンに出したりして、ちょっと小ざかしい部分が見え隠れした。
特に水族館の館長と恩人のおじいが一緒に縁側で酒を飲むシーンで、カメ入り泡盛が出てくるんだが、多分観ている人は(地元の人以外)誰も気づかないと思うが、あのカメ入りのお酒は相当高いので、なんでも無い日に縁側で晩酌として飲むようなお酒ではない。例えれば縁側で日本酒の樽が置いてあってそれで晩酌しているようなもの。
カメ入り泡盛をを沖縄っぽさを出そうとするために使ったんだろうけど、あまりにも現実離れしているせいか、妙にウソっぽさが見えてしまった。
かと言ってこの映画が嫌いというわけではなく、普通にドキュメンタリー映画として見て十分楽しめる。
ダイバーとしては、大きなジンベエやマンタが悠々と泳ぐ姿を大スクリーンで観ているだけでも癒されていい映画です。

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フリーダム・ライターズ

Freedomwriters
74点
原題: Freedom Writers(自由の書き手達)
公式サイト: http://www.fw-movie.jp/
試写会場: 九段会館
監督: リチャード・ラグラヴェネーズ
主演: ヒラリー・スワンク 、パトリック・デンプシー 、スコット・グレン 、イメルダ・スタウントン 、マリオ
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
1990年代前半、ロスアンジェルスの町は人種間の抗争が激しく、町中あちこちで戦争が勃発して、貧困層のマイノリティの子供たちはみんな毎日を生きるのに必死で勉強どころではなかった。
人種差別を撤廃した学校にあこがれてロスアンジェルス郊外のウィルソン高校に赴任してきて新米教師エリン・グルーウェルは、203号室で1、2年生の国語のクラスを受け持つことになり、期待に胸をふくらませて教室にやって来た。
しかしやって来た生徒達は、人種別に分かれて座りちょっとしたことでケンカを始める札付きばかりだった。
生徒達だけでなく、同僚の教師たちも事なかれ主義で、なんとか大人しく問題を起こさずに札付きどもが卒業するか学校に来なくなるのを待つ者ばかり。
当初失望したエリンだったが、生徒達に本を与えたり、外の世界を知らせるために、学校以外もレストランやホテルでバイトして私費で生徒達に尽くそうとする。
まともに文章も読めない生徒達ひとりひとりにエリンはノートを与え、なんでもいいから自由にノートに日記を書き綴るように言う。今まで誰も自分の話を聞いてくれなかった彼らの胸の内がノートにあふれ出て、エリンは初めて彼らの置かれている状況の深刻さを知るのだった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
事実に基づいたお話で、しかもそんなに昔の話ではないため、現実味や臨場感があふれるいい作品だった。
昨日の「オーシャン」の出演者たちのおちゃらけな演技に比べると、この映画のヒラリー・スワンクの演技は素晴らしい。
エンディング・ロールを見ると彼女は製作総指揮もつとめているという。つまりこの映画にすごい思い入れがあるのだろう。それが演技に伝わって来ていた。『ミリオン・ダラー・ベイビー』に匹敵するぐらいの快心さだ。
またアメリカの学校でも日本と同じように事なかれ主義で、先輩面をふかせて新しいやり方を受け入れない体質があることがわかる。
日本の学校にも同じ問題が山積する中、なんでこんなにいい映画の公開劇場が少ないんだろう?
文部省推薦か何かで学校とかで大々的に公開して欲しい。

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オーシャンズ13

Oceans13
50点
原題: OCEAN'S THIRTEEN(オーシャンの13人)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/oceans13/
試写会場: ヤクルトホール
監督: スティーヴン・ソダーバーグ
主演: ジョージ・クルーニー 、ブラッド・ピット 、マット・デイモン 、アンディ・ガルシア 、ドン・チードル 、バーニー・マック
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)のよき師であり仲間のルーベン(エリオット・グールド)は、ラスベガスの土地を一緒に所有する仲間のウィリー・バンク(アル・パチーノ)にだまされ土地の権利をタダ同然で奪い取られた。
そのショックで心臓発作を起こし意識を失ったルーベンを見て、仲間たちが立ち上がってバンクのホテルをつぶそうと計画する。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
前2作をまったく観ていないため、話の内容が最初からチンプンカンプン。
観てないほうが悪いのかもしれないけど、映画なんだからある程度短編でも楽しめるような映画にして欲しかった。
そもそもオーシャン達が何故そんなに復讐のための資金を持っているのかぜんぜんわからないし、あの中国人役の男の人の中国語、北京語とも広東語ともつかずぜんぜん中国語に聞こえない(バカにしとんのかい?って怒りたくなった)。
なんでメキシコの工場に話がうつるのかもわかんなかったし。その後理由はわかったが必然性は無いし。潜入したメキシコ人役の人のスペイン語もアメリカ人が話しているスペイン語にしか聞こえないし。
そもそも演じている人たちも、ふざけているのかセリフをあんまり丁寧に話していないような気がする。
ともかく不満がいっぱいの映画。もうこれ以上シリーズ化してシネコンの劇場を占拠しないで欲しいな。

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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

Funukedomo
69点
公式サイト: http://www.funuke.com/
試写会場: TOKYO FMホール
監督: 吉田大八
主演: 佐藤江梨子、佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏、山本浩司
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
石川県の山間の小さな田舎町で、ある日目の前で両親をトラックに跳ねられるのを目撃した清深(佐津川愛美)。
継母の連れ子で血の繋がっていない兄・宍道(永瀬正敏)は清美には優しくしてくれたが、1年前に結婚した妻・待子(永作博美)には暴力をふるって不仲だった。
葬式の最中に、東京で女優を目指している澄伽(佐藤江梨子)が戻って来た。
かつて澄伽を題材にしてホラー漫画を描いた清美に対して、澄伽は今でも根に持っていて、自分が女優として開花できないのはあの漫画のせいだと言って清深をいじめるのだった。
そんな妹たちの間に入り、また生活が苦しいのに澄伽から仕送りの継続を迫られ悩む宍道だったが、妻である待子は自分が家族から不当な扱いを受けているにもかかわらず明るくノーテンキだった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
もっと激しいバトル系の映画かと思ったら、清深が描く漫画そのものの超お笑いギャグ系の映画だった。
女優を目指す澄伽が勘違い女ってことになっているけど、サトエリの完璧なまでのプロポーションに大きな胸。あんな完璧なバディを持って、あんな田舎にいたら誰だって勘違い女になるってば。
微妙に石川弁なんだけど、真面目に訛ろうとしていないみたいで、サトエリの石川弁はグチャグチャ!(関西弁みたいになっちゃってる)
それに対し唯一まともな人間を演じている永瀬正敏だけが真面目に石川弁を話しているところが、映画の彼の役と相まって面白かった。
なんで、舞台が石川で、しかもあんな片田舎?って思ったら原作者が石川県出身なのね。納得。

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