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夕凪の街 桜の国

Yunagi
78点
公式サイト: http://www.yunagi-sakura.jp/
試写会場: IMAGICA第2試写室(by 映画生活)
監督: 佐々部清
主演: 田中麗奈、麻生久美子、堺正章、藤村志保、中越典子
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
原爆投下から10年後の広島市。原爆が落ちた日、小学校の倉庫の中にいて助かった平野皆実(麻生久美子)は、河川敷に出来た違法バラックの集落にやはり被爆者の母親とともに住んでいた。
原爆のときに、自分の背中に負われながら死んでいった妹のみどりや、原爆を投下された=殺されようとしたということがトラウマとなり、幸せになることを恐れながら生きていた。
そんなある日、同僚の男性から交際を申し込まれ、自分が生き残って本当によかったと感じるのであった。
話は2007年の現在の東京に移り、皆実の弟・旭(堺正章)は、定年退職後突然家族に相談もなく家を抜け出し一人広島に向かう。
つっかけのまま父を追いかけてきた娘の七波(田中麗奈)は、思春期の頃被爆者である祖母と母を相次いで亡くし、そのことがきっかけで過去を一切思い出さないようにして生きてきた。
父親を尾行して広島の町を歩くうちに、原爆を含む過去が現在の自分に息づいていることを感じ、自分自身を見つめなおして行く。
(公開がまだまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
広島の場面が「夕凪の街」、現在の物語が「桜の国」という2部構成の物語。
現在の話は、それはそれで必要なのかもしれないけど、私としては「夕凪の街」の部分だけで100%満足してしまった。
主人公・皆実が原爆を落とした人に向かって言うセリフがそのまま反戦歌のようで、涙が自然と溢れてきてしまう。
戦争を起こす人は、この皆実のセリフを聞いたら絶対にミサイルや爆弾なんか投下できなくなるに違いない。
昔の広島の街がCG合成になっていて、それがはっきりとわかる部分がちょっと残念だったが、それを引いても「夕凪の街」の部分は★5つの出来。日本だけでなく、世界中のたくさんの人に観て欲しい(知って欲しい)物語だ。
「桜の国」のパートは、やっぱり心にトラウマを持つ女性が主人公。個人的にはこのパートを無くして「夕凪の街」だけで2時間ドラマに仕立てて欲しかったけど、それじゃあ本当の反戦歌にならないからダメなのよね。きっと。過去があって現在があるっていうのがこの物語のテーマなんだから。

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