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憑神

Tsukigami
63点
公式サイト: http://tsukigami.jp/index.html
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネグランデ
監督: 降旗康男
主演: 妻夫木聡 、夏木マリ 、佐々木蔵之介 、鈴木砂羽 、森迫永依 、笛木優子
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
代々将軍家の影武者の役目として徳川家に仕えて来た下級武士の別所彦四郎(妻夫木聡)は、元一緒に海外留学した武士が出世している姿を見て、回りから勧められたこともありある日酔っ払った勢いで「みまわり神社」にお参りする。
しかし彦四郎が手を合わせた神社は厄介な神様が3巡りしてくるおかしな神社だった。
ただでさえ婿養子に入った家から離縁されてついていない彦四郎に、まず貧乏神(西田敏行)がとりつく。
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

<感想>
もっと画期的に主人公が可愛そうな目にあうのかと思っていたら、実はそれほどでもなくちょっと肩透かし。
出演映画が30億を超えるヒットメーカー妻夫木クンが主演の映画のわりにはパンチが無いような。
もっと徹底的に可愛そうな役にするとか、元妻との愛情関係をもうちょっと前面に押し出すとか、見る人の気持ちを惹きつける何かが欲しかった。
それよりもラストのあの映像何?
あれって作者の希望?
必要なのかな?
思いっきり興ざめした。

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アドレナリン

Adrenaline
66点
原題: crank(変わり者)
公式サイト: http://www.adrenaline-movie.com/
試写会場: 九段会館
監督: ネヴェルダイン 、テイラー
主演: ジェイソン・ステイサム 、エイミー・スマート 、ホセ・パブロ・カンティージョ 、エフレン・ラミレッツ 、ドワイト・ヨアカム 、レノ・ウィルソン
製作国:アメリカ(2006年)

<ストーリー>
フリーの殺し屋のシェブは、体が重い中目覚めると、DVDで自分が別のギャングから中国製の毒を注射されたことを知る。
この毒は人間を死に至らしめるが、その毒の効果を遅くするためにはアドレナリンを体内で作り出すことしかない。
理由も無く町中を暴走したり、人を殴ったり、麻薬に手を出したり、恋人とセックスをしたりとアドレナリンを出し続けるシェブだったが、その行動がロスアンジェルスのマスコミに取り上げられ、問題となり、果ては彼を雇った組織までがクローズアップされようとして、波紋を広げて行く。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
ジェイソン・ステイサムって、もうこんなカンジでスピード+殺し屋アクションみたいな役で定着しちゃったのかな?
舞台はロスアンジェルスに移っても、彼は相変わらずイギリス訛りのままでいいの~~~?!!!!
すっごいくだらないアクション映画で、笑えるところ満載の、ある意味ギャグ映画っぽい映画だけど、ジェイソンが真面目に演技しているところ+彼が出ているから映画っぽくなっている感じがする!
ところで、今日の試写会は、一般試写会では立ち見が出るほどの超盛況ぶり。
ジェイソン・ステイサムが密かに日本で人気あることが伺えます。
この勢いで早くジェット・リー共演の『ローグ アサシン』公開して欲しいんだけど。

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図鑑に載ってない虫

Zukan
90点
公式サイト: http://www.zukan-movie.com/
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ11
監督: 三木聡
主演: 伊勢谷友介 、松尾スズキ 、菊地凛子 、岩松了 、ふせえり 、水野美紀
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
月刊「黒い本」のルポライターをしている俺(伊勢谷友介)は、美人編集長(水野美紀)の命令で、死にもどきというものを使って一度死んで生き返り臨死体験の記事を書くように依頼された。
アル中の友人エンドー(松尾スズキ)を誘って、まずは行方不明になっているカメラマン真島(松重豊)の家に行くがそこにはピップエレキバンが貼られたメモが手がかりとして残されていたのみだった。
同じく死にもどきを探すヤクザの目玉のおっちゃん(岩松了)や、SMクラブで働いていたリストカットマニアのサヨコ(菊池凛子)とともに死にもどきを探してあちこち捜査する。
(公開直後のため、ストーリーはここまで)

<感想>
くだらなさが大炸裂の本年度最高の爆笑ムービーだった。
しょっぱなから水野美紀にあんな下品な役をやらせるなんてすごい!と思った後、伊勢谷友介以外は全員奇想天外でおかしなことばかりする。
あんまりおかしいからもっと笑いたかったけど、舞台挨拶があるから満員のお客さんはほとんど若者で、笑いのツボが私と多少ズレているため、大爆笑できないのが辛かった。
もともとおふざけ物として出来ているから、それまでいなかった菊池凛子が急に登場したりしても、ぜんぜん違和感無いし。
最近小説や漫画が原作の映画が多いから、どうしても原作と映画を比較する傾向にあるけど、これは三木監督のオリジナル作だから最初から最後まで無理なく映画になっているところも良く出来ている。
ある意味『ゆれる』に匹敵するぐらいいい映画なので、是非一人でも多くの方に見ていただきたい作品です。

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シュレック3

Shrek3
70点
公式サイト: http://www.shrek3.jp/
試写会場: ヤクルトホール(from Cinema Coming Soon TV)
監督: クリス・ミラー
声の出演: 濵田雅功、藤原紀香、山寺宏一、竹中直人、ジョン・カビラ
製作国:アメリカ(2007年)

<ストーリー>
フィオナの父である Far Far Away 国の国王が病気のため、Far Far Away 国に滞在中のシュレックだったが、城での生活は窮屈でしょうがない。一刻も早く沼にある自宅に帰りたいと願っていたが、国王は病気が回復しないまま死去したため、このままでは王位継承権があるシュレックかフィオナが王となり永久にこの国に滞在しなくてはいけないはめになってしまった。
どうしても自宅に帰りたいシュレックは他に王位継承権を持つ唯一の人物アーサーを迎えに船に乗って旅に出かける。
旅立つ前にフィオナは自分が妊娠していることをシュレックに告げるが、父親になることに不安を感じるシュレックには王位継承権同様重荷だった。
一方、かつて王になることに失敗したチャーミング王子は、裏方に回っているおとぎ話の登場人物を一斉に集め Far Far Away 国を自分のものにしようとたくらんでいた。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
初めて大スクリーンでシュレックを観た。
画像が超きれいで、まるで絵じゃなくで実写版の人間のような皮膚感なのにびっくり!!
と同時にストーリーも面白くて、今までアニメの吹き替え版なんて大スクリーンで観たことない私はものすごい楽しめた。
バックにかかるサントラミュージックも私の好みのものが多くて、特にHeart の Barracuda は映画のシーンとぴったりで血が騒いだ。
他にも誰の曲だか知りたくてエンディング・ロールを見つめていたけど、エンディング・ロールの最後から3番目の曲が誰のものかわからず終い。スモーキー・ロビンソンかなあ。

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アヒルと鴨のコインロッカー

Ahiru_kamo
78点
公式サイト: http://www.ahiru-kamo.jp/
試写会場: 有楽町朝日ホール
監督: 中村義洋
主演: 濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁夫、松田龍平
製作国:日本(2006年)

<ストーリー>
靴屋の息子・椎名(濱田岳)は大学進学とともに東京から仙台に引っ越して来た。荷物を解きながら唯一歌えるボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさんでいると、隣の部屋の男(瑛太)が声をかけて来た。
男は自分の名を河崎といい、自分の隣の隣に住むブータン人ドルジ(田村圭生)にまつわる悲しい話を椎名に話し始めた。
ドルジには日本人の彼女・琴美(関めぐみ)がいたが彼女と別れてからは部屋に引きこもっているとのこと。
それと同時にドルジは会ったばかりの椎名に、ドルジに送るために広辞苑を盗みに本屋をモデルガンで襲撃しようと持ちかけるのだった。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
プレミア試写会で観た。
映画ももちろん観たかったけど、お目当ては瑛太クン。もう超格好よかったです~!!!
舞台挨拶も良かったけど、映画はもっと良かった。
一言で言うと「切ない」。
サスペンス小説が元らしいが、ともかく切ないストーリーなのだ。
瑛太の俳優としても絶妙な演技+学クンの素朴な演技は拍手もの!
同じストーリーを別の俳優で演じるという、観ている側からするととっても贅沢な気分を味わえるのもこの映画の醍醐味だ。
最初は田村圭生さん(英語うまいと思ったらアメリカ生まれらしい)が演じていたドルジを次は○○が演じて、瑛太が演じていた河崎を○○が演じる。これってすごく贅沢でしょう?
上映館が少ないのが残念。川崎でもどこか一館で上映して欲しかったな(多分役割的には109)。

追記)
↑って言っているそばから、来月7月7日から川崎チネチッタで緊急上映決定しました~♪
さすが独立系日本一のシネコン・チネチッタ様!見る目が高い!!!
ご近所の方は是非とも足を伸ばしてください。 (<=普段このようなことは、このblogに書きませんがあまりの嬉しさについ)

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西遊記

Saiyuuki
60点
公式サイト: http://www.saiyuki.jp/index.html
試写会場: 東京国際フォーラムAホール(from週間ファミ通)
監督: 澤田謙作
主演: 香取慎吾、内村光良、深津絵里、伊藤淳史、多部三佳子、鹿賀丈史、岸谷五郎
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
三蔵法師(深津理恵)、孫悟空(香取慎吾)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)の一行は、天竺を目指して砂漠を歩いているうちに、水や食料が無くなりある国に立ち寄った。
虎誠というその国は、かつては虎の子孫とたたえられるほど勇敢な民がいたが、今は金閣大王(加賀丈史)と銀閣大王(岸谷五郎)という魔物に押さえ込まれていた。
虎誠の姫・玲美(多部三佳子)は、父と母が亀に変えられてしまった呪いを解いてもらうため、臥龍山という山へ三蔵法師一行に一緒に来てほしいと願うが、姫の本当の目的は違っていた。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
テレビシリーズを見たことがなかったため、今の『西遊記』のキャラ達がどんなのか知らないまま映画を観てしまった。
昔のテレビシリーズの夏目雅子、堺正明、西田敏行、岸部シローのバージョンしか知らない人間には、あまりのキャラのギャグぶりにちょっとびっくり。
っていうか、昔は三蔵法師が女が演じるというだけでびっくりしたものだが、今はそれがまるで当たり前になっていて、しかもギャグまでかましちゃったりする。
時代が変わったと言えばそうかもしれないけど、私ははっきり言って深津絵里さんが演じると聞いたときすっごい不満だったなー。だって三蔵法師ってすごい崇高なお方でしょ?それを昔なら、あの「トイレに行かない」くらいに男性陣から尊敬されていた夏目雅子さんだから女でも演じれたわけじゃないですか?
それなのに、普通にトレンディ・ドラマに出ている深津絵里さんが三蔵法師を演るなんて、なんか三蔵法師もここまで庶民的になったかーってカンジです。
もちろん深津絵里さんが嫌いなわけじゃないです。彼女のドラマも好きです。でも三蔵法師には、私的には宮沢理恵さんくらい普通はありえないカンジの人に演じて欲しかったです。
今回の試写会はプレミア試写会だったんですが、東京で開催される試写会はこれ一回きりなんですって。
4万通の中から選ばれたラッキーな人だったらしいです。
映画上映後に、超ウルトラサプライズで香取慎吾さんが再び登場されたのにはびっくり!!!意気込みを感じました!

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きみにしか聞こえない

Kimikoe
60点
公式サイト: http://www.kimikoe.jp/
試写会場: 新宿厚生年金会館
監督: 荻島達也
主演: 成海璃子、小出恵介、片瀬那奈、八千草薫、小手川祐子
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
横浜の高校生リョウ(鳴海璃子)は、いまどき携帯を持っていない女子高生。携帯を持っていない理由は友達がいないからどうせ誰からも電話がかかって来ないからだ。
ある日公園でおもちゃの携帯を拾う。翌朝、おもちゃの携帯が音を立てる。
何度目かに音を立てたときに受話器を取ると、男の声が聞こえた。携帯の音は実際はおもちゃから出ているのではなく、心の中でつながっていたのだ。
男の名前はシンヤ(小出恵介)といい、お互い他人と話すのが苦手なところから気が合い頻繁に会話するようになる。話をするうちに、何故か2人の間には1時間の時差があることが判明する。
何度も会話をかわすうちに、シンヤから会いたいと言われリョウはとまどうが、彼女のほうも会いたい思いがつのって行く。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
行き着けエリアで公開されないため、がんばって舞台挨拶付プレミア試写会で観て来た。
今年3本目の成海璃子主演映画。どれも役柄が似ていて、友達がいない内向的な少女ばかり。
多分去年立て続けに全映画を撮ったんだと思うが、リョウだって言われても、制服着ている姿とかピアノ弾いたり、私には『神童』のウタにしか見えなかった。
ウタは中学生で実物大の役で似合っていたけど、こっちはずっと高校生の役でいくら大人びていると言っても体形がまだ幼くて社会人のシンヤと恋愛する展開は、犯罪か~?ってカンジで私にはしっくりこなかった。
小出クンは役に似合っていたと思うけど。。。。と言いつつ、成海璃子ちゃんの相手役っていうだけで松ケンの演技と比べてしまった。小出クンの演技は何だか作っているカンジがすごくわかってしまう。そう考えると作ってても自然なカンジに見える松ケンってものすごい演技派なんだと実感(そんなことみんな知っているか)。
『キサラギ』のほうが話し方とかが地に近い気がしたけど、こっちはこっちで本人に近いのかもね。舞台挨拶で本人を初めて拝見したら、やっぱり役と違ってて演技しているときより実際は低音でダミ声で、演技するよりも評論家のほうが向いているかも?と感じた(勝手にごめんなさい)。
こんな風にあーだこーだと考えてしまうのは、はっきり言ってこの映画がイマイチだったから。
そもそも時差があるという時点で『イルマーレ』を彷彿させられ、映画の結末が見えてしまった。
評判が良い分期待が大きかっただけに、採点が悪くなったのかな。

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そのときは彼によろしく

Sonotokihakare
60点
公式サイト: http://www.sonokare.com/
映画館: TOHOシネマズ川崎
劇場: 1
監督: 平川雄一朗
主演: 長澤まさみ 、山田孝之 、塚本高史 、国仲涼子 、北川景子 、黄川田将也 、本多力 、黒田凛 、深澤嵐 、桑代貴明 、和久井映見 、小日向文世
製作国: 日本(2007年)

<ストーリー>
水草を専門に扱うアクアショップを経営している遠山智史(山田孝之)の店の前に、ある夜突然とびきり美人の女性(長澤まさみ)が現れる。アルバイト募集の張り紙を見て来たと勘違いした智史は、森川鈴音と名乗るその女性の強引さに押されてその日から住み込みのバイトとして雇うハメになる。
ところが彼女は、誰もが知る人気モデルで彼女のおかげで閑古鳥が鳴いていた店に続々と客が押しかけるようになる。
ある日鈴音の行動から、彼女が幼馴染の滝川花梨であることを知った智史は、もう一人の幼馴染の仲間・五十嵐佑司(塚本高史)を探し出し会いに行くが、祐司は交通事故で意識不明の重態になっていた。
祐司のためにここに残るという花梨を残して一人店に戻った智史だったが、医師である父から花梨の秘密を聞き花梨の元へ急ぐが、花梨はその日から二度と目が覚めない眠りについてしまった。
(公開後間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
長澤まさみ+塚本高史ということで、『涙そうそう』を思い出してしまったが、まったくあの映画と同様、塚本クンの登場場面が少なすぎ!3人で写っているチラシとかポスターを見ていたので、てっきり塚本クンは山田クンと同じくらい重要なポジションにいるものだと思っていたのに、登場するまで1時間以上かかった。
さらに植物人間になってしまった花梨に智史が話しかける場面は、ペドロ・アルモドバル監督の『トーク・トゥ・ハー』にそっくり。2人の関係はあの映画と全然違うし、話しかける意味も全然違うけどね。
多分原作はもっといいストーリーなんだろうけど、東宝が映画化するとなんだか作り物臭くなる。
涙を誘おうとする意図が見え見えで、それ以前に何故主人公達がお互いをここまで大事にし合っているのかということが伝わって来ない。
特に祐司の存在って何なの?いなくても別にいいじゃない。
どうして花梨が祐司じゃなくて、智史を選んだのかもわからないし。
それからあのラストのお店の前の場面は、物理的にありえないでしょう。一体何日後にお店の前に現れたのかなあ?普通何ヶ月もリ○○リしないと、あんなこと出来ないわけで、『トーク・トゥ・ハー』の主人公みたいにスペシャルケアを毎日してても、数日であれは無理だと思う。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような結末でも文句を言い、ハッピーエンドでも文句を言い、映画を観る側の人間は複雑。。。

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キサラギ

Kisaragi78点
公式サイト: http://www.kisaragi-movie.com/
試写会場: 九段会館(茉莉花茶さんに同行)
監督: 佐藤祐市
主演: 小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雄、香川照之
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
一年前に自殺したアイドル、キサラギ・ミキの一周忌を追悼するため、ネットで知り合った5人のコアなファンが集まった。
ネット主催者の家元(小栗旬)、福島から片道6時間かけてやって来た安男(塚地武雄)、軽いノリの雑貨屋店員スネーク(小出恵介)、常に深刻な表情で礼節を問うオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、HNから若い女の子だと思っていたのに実はおっさんだったいちご娘(香川照之)。
家元が集めたコレクションを見たりしてなごやかに始まった追悼会だったが、オダ・ユージがキサラギ・ミキは自殺じゃなくて殺されたと言い出してから雲行きがあやしくなる。
オダ・ユージが一年かけて調べたところによると、キサラギ・ミキはストーカー被害で困っていてそのストーカーが今日来たメンバーの中にいるという。和やかな雰囲気から一転みんなで真犯人が誰なのか争いだす。
(公開がまだまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
ずっと前から楽しみにしていた作品。
お目当てはもちろん香川照之さん。5人ともそれぞれ個性があっていいけど、中でも唯一の演技派俳優だけあって、彼の演技は相当光っていた。
5人が密室で演じる内容なので、正直舞台のほうがいいんじゃないかと思ったが、内容が面白いので許そう。
予備知識なしで観たので、話の展開が意外な方向にどんどん進んで飽きさせないストーリー。
ネタバレ気味だが、当初ただのオタクなファンばかりと思っていたのに、実はだんだんそれぞれがキサラギ・ミキと親密な関係であったことがわかって行く。その正体が意外なのに、隣にいた小栗旬ファンの女子高生が先回りしてバラすもんだから、スリルが半減。オフィシャル本でも買って読んだのかな?
それは差し引いても十分楽しめる、楽しい映画。
是非お勧め。

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サンジャックへの道

Saint_jacques
68点
原題: SAINT-JACQUES... LA MECQUE(サンジャック メッカ)
公式サイト: http://www.saintjacques.jp/
映画館: 109シネマズ川崎
劇場: 3
監督: コリーヌ・セロー
主演: ミュリエル・ロバン 、アルチュス・ドゥ・パンゲルン 、ジャン=ピエール・ダルッサン 、マリー・ビュネル 、パスカル・レジティミュス 、エメン・サイディ 、ニコラ・カザレ 、マリー・クレメール 、フロール・ヴァニエ=モロー
製作国: フランス(2005年)

<ストーリー>
会社を経営して裕福な生活をしているピエール(アルチュス・ドゥ・パンゲルン)、高校の教師をして失業中の夫と子供を養っているクララ(ミュリエル・ロバン)、アル中で仕事もせず無一文のクロード(ジャン=ピエール・ダルッサン)の仲が悪い兄弟は、ある日弁護士に呼び出され、死んだ母の遺言で、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500kmの道を歩いて巡礼しないと遺産を相続させないと言われた。
イヤイヤながらも巡礼ツアーに参加することにした3人。
ツアーには3人以外に、お気楽女子高校生2人組、その女子高校生を追いかけて参加したアラブ人高校生のサイッドと彼にイスラムのメッカに行くとだまされて母親のお金を盗んで旅に参加したラムジィ、病気で髪の毛が無いマチルダがいて、ベテラン・ガイドのギイとともに出発した。
旅が始まった当初は相変わらずいがみあってケンカばかりしている3兄弟だったが、文字が読めないサイッドに教師であるクララが文字をこっそり教えるようになったり、お金がなくてもクロードはマチルダといい仲になったり、イスラム教徒を泊められないと宿泊所の牧師から言われると全員分のホテル代をピエールが払ったりとツアー参加者は全員家族のように仲良くなって行く。
ツアーも終わりに近づいた頃、サイッドがパリの家族に電話するとラムジィの母親が亡くなったことを知る。
ラムジィが文字を読めるようになったことを母親に知らせるのを楽しみにしていたのに。。。。
巡礼ツアーに参加することで、物事の考え方が完全に変わった3人の兄弟は、無事遺産を受け取り、それぞれが今までとまったく違う生き方を始める。

<感想>
フランスっぽいわがままな人間だらけツアー参加者たち。
最初は日本人とはまったく違うと思っていたが、同じ人間なのでそのうち感情移入してしまう。
ロードムービーとも言えるし、ホームドラマ的な感じもするし、途中で各人の夢が登場したりファンタジー映画のようでもある。
ガイドのギイが、家族がありながら妻の浮気を認識し、自分もマチルダといい仲になってしまうところは、フランスだな~と関心してしまった。アメリカ映画ならこんなシチュエーションもありえないし、日本なら罪悪感とか感じさせるような作りになるのに、まるで普通のことのようにあっけらかんと恋愛を謳歌する。
ラストの場面がやっぱり一番素敵。
養子縁組を特異な目で見る日本だとこうゆうオチはありえないよね。

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女帝 エンペラー

Thebanquet
70点
原題: 夜宴
公式サイト: http://jotei.gyao.jp/
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ6
監督: フォン・シャオガン
主演: チャン・ツィイー 、ダニエル・ウー 、グォ・ヨウ 、ジョウ・シュン 、ホァン・シャオミン 、リー・ビンビン 、マー・チンウー 、チン・ハイルー
製作国: 中国/香港(2006年)

<ストーリー>
中国の五代十国時代。ある国の皇帝が弟リーに暗殺され、弟が皇帝の地位に着き、元の后妃ワン(チャン・ツィーイー)を妻に迎えた。
リーは更に別国に留学中の皇太子ウールアン(ダニエル・ウー)をも暗殺しようとしたが失敗し、ウールアンは無事城内に戻る。
ワンは前の皇帝と結婚していたが、それ以前から自分より4つ年上のウールアンに心を寄せており、リーからウールアンを守ろうとする一方で、ウールアンのいいなづけチンニー(ジョウ・シュン)に対しては、嫉妬心から敵対心を持つ。
自分の身とウールアンの身に不安を感じていたワンは、うある夜宴でリーを暗殺しようと企てる。
(公開後間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
チャン・ツィーイーの美しさだけを際立たせた安っぽい映画かと思っていたが、意外にも面白くて、アクション・シーンもこれまで観たどの映画よりも美しくて面白かった。
よく考えたらフォン・シャオガン監督は『イノセントワールド -天下無賊-』の映像もすごくきれいだった。
それに『SPIRIT』のアクション監督袁和平さんがアクションシーンを作るんだからきれいじゃないわけがない。
特に冒頭で皇太子が襲われるシーンのワイヤー・アクションは圧巻。すっごいきれい!
最近観た『300 スリーハンドレッド』のアクションやCGが幼稚に思えてしまう。やっぱりCGよりも生身の人間が飛んだり回ったりしたほうが圧倒的に美しい。
それと、ジョウ・シュンをいじめるときのチャン・ツィーイーの憎たらしい表情が演技と思えないほど似合ってて迫力があった。
ジョウ・シュンが主役じゃないなんてただでさえ可愛そうなのに、わがままで有名なチャン・ツィーイーにいじめられるんだから、それはそれは真実味があった。
この2人の女優対決を見るだけでも一見の価値ありかも。

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夕凪の街 桜の国

Yunagi
78点
公式サイト: http://www.yunagi-sakura.jp/
試写会場: IMAGICA第2試写室(by 映画生活)
監督: 佐々部清
主演: 田中麗奈、麻生久美子、堺正章、藤村志保、中越典子
製作国:日本(2007年)

<ストーリー>
原爆投下から10年後の広島市。原爆が落ちた日、小学校の倉庫の中にいて助かった平野皆実(麻生久美子)は、河川敷に出来た違法バラックの集落にやはり被爆者の母親とともに住んでいた。
原爆のときに、自分の背中に負われながら死んでいった妹のみどりや、原爆を投下された=殺されようとしたということがトラウマとなり、幸せになることを恐れながら生きていた。
そんなある日、同僚の男性から交際を申し込まれ、自分が生き残って本当によかったと感じるのであった。
話は2007年の現在の東京に移り、皆実の弟・旭(堺正章)は、定年退職後突然家族に相談もなく家を抜け出し一人広島に向かう。
つっかけのまま父を追いかけてきた娘の七波(田中麗奈)は、思春期の頃被爆者である祖母と母を相次いで亡くし、そのことがきっかけで過去を一切思い出さないようにして生きてきた。
父親を尾行して広島の町を歩くうちに、原爆を含む過去が現在の自分に息づいていることを感じ、自分自身を見つめなおして行く。
(公開がまだまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
広島の場面が「夕凪の街」、現在の物語が「桜の国」という2部構成の物語。
現在の話は、それはそれで必要なのかもしれないけど、私としては「夕凪の街」の部分だけで100%満足してしまった。
主人公・皆実が原爆を落とした人に向かって言うセリフがそのまま反戦歌のようで、涙が自然と溢れてきてしまう。
戦争を起こす人は、この皆実のセリフを聞いたら絶対にミサイルや爆弾なんか投下できなくなるに違いない。
昔の広島の街がCG合成になっていて、それがはっきりとわかる部分がちょっと残念だったが、それを引いても「夕凪の街」の部分は★5つの出来。日本だけでなく、世界中のたくさんの人に観て欲しい(知って欲しい)物語だ。
「桜の国」のパートは、やっぱり心にトラウマを持つ女性が主人公。個人的にはこのパートを無くして「夕凪の街」だけで2時間ドラマに仕立てて欲しかったけど、それじゃあ本当の反戦歌にならないからダメなのよね。きっと。過去があって現在があるっていうのがこの物語のテーマなんだから。

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ハリウッドランド

Hollywoodland
50点
原題: Hollywoodland (ハリウッドランド)
公式サイト: http://www.movies.co.jp/hollywoodland/
試写会場: ブエナビスタ試写室(by MovieWalker)
監督: アレン・コールター
主演: エイドリアン・ブロディ 、ダイアン・レイン 、ベン・アフレック 、ボブ・ホスキンス 、ロイス・スミス 、ロビン・タネイ
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
1959年6月16日、テレビの人気シリーズ『スパイダーマン』の主役俳優ジョージ・リーブス(ベン・アフレック)が自宅で銃で死んだ。
警察の発表は自殺だったが、疑問を持った母親が私立探偵ルイス・シモ(エイドリアン・ブロディ)に調査を依頼した。
調べて行くうちに、シモはMGMの重役夫人(ダイアン・レイン)とジョージが不倫関係にあったことや、彼がスーパーマンというヒーローの役に不満を持っていたことなどが浮かび上がって来た。
シモはマスコミを利用して、警察にジョージの事件を再調査させようとするが、警察には上から圧力がかかっていた。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
韓国映画『殺人の追憶』と同様、実際にあったまだ未解決のままの事件。
よって映画で勝手にストーリーを作れないせいか、事実が解決しないまま消化不良で終わってしまう。
『殺人の追憶』は事実がわからなくても、「あなたの隣に犯人がいる」みたいな恐怖感を植えつけられるため、すごい緊迫感があったが、この映画は一体何が言いたいのかよくわからない。
タイトルからしてハリウッドがハリウッドの内幕をあばいたということが売りなのかもしれないが、アメリカのショービジネス界がよくわかっていない私からすると「だから何なの?」っていう気持ちになってしまう。
シャンテシネのようなマニアックな映画ファンにのみ売り込む映画なのか?

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ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

Borat
50点
原題: Borat : Cultural Learning of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan (栄光の国カザフスタンに利益をもたらすためのアメリカ文化学習)
公式サイト: http://movies.foxjapan.com/borat/
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: チネ5
監督: ラリー・チャールズ
主演: サシャ・バロン・コーエン、ケン・ダヴィティアン、ルネル
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
カザフスタンのテレビ局の有名リポーター・ボラットは、典型的なカザフスタンの村に住む純粋な青年。
その青年が、アメリカの文化を学ぶために番組プロヂューサーとともにニューヨークからアメリカに降り立った。
アメリカ的正しい食事の仕方やジョークの言い方を正式に学ぼうとするが、ボラットがカザフスタン的なやり方で始めるとアメリカ人講師達は閉口してしまう。
また、テレビで見たポルノ女優パメラに恋に落ちてしまったボラットは、ニューヨークからパメラが住むロスアンジェルスに向かう。

<感想>
よくわかっていなかったのだが、マジメにイスラム教の国から観たアメリカ社会が観れるのかと期待して観にいった。
しかし冒頭から、これはアメリカ人が作ったイスラム教の国に対する偏見に対する揶揄なのだと思ってしまった。
これが本当に、カザフスタンの人が作ったドッキリカメラ的なドキュメンタリーなら、あんまり不快に思わなかったかもしれないけど、主人公のボラット氏の英語が流暢すぎ!!って言うかボラット氏は簡単な言葉がわからないわりには難しい言葉をよく知っているところから、この突撃風レポートがアメリカ人プロデューサーによって仕掛けられたヤラセであることがわかってしまう(例:retired [定年退職] は知らないのに、retard [障害者] という言葉は知っている)。
イヤ、勿論自国の人が自国の政治批判をするのは自由だし正しいと思うけど、このようにアラブ人(っぽい人)を代弁者的に仕立ててアメリカの政治や宗教を揶揄するのはいかがなものか?
これでアメリカ政府に対するイラク攻撃に対する反戦意思を伝えられたんでしょうか。結局映画の中同様、キリスト教徒至上主義の人たちは変わらないのではないでしょうか。

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