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トモロー・ワールド

Childrenofmen
65点
原題: Children of Men (人類の子供)
公式サイト: http://www.tomorrow-world.com/
映画館: 新橋文化劇場
監督: アルフォンソ・キュアロン
主演: クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォー、チャーリー・ハナム、クレア=ホープ・アシティ
製作国: アメリカ、イギリス(2006年)

<ストーリー>(最後まで書かれているため、結末を知りたくない人は読まないでください)
近未来。世界中で子供が生まれなくなり、今日世界で一番若い18歳の若者がこの世を去った。
世界中で国が崩壊している中、なんとか国家として成り立っているイギリスには、世界中から移民が押し寄せ、難民はみんな収容所に強制的に収容させられていた。
公務員の役人セオ(クライヴ・オーウェン)は、かつての妻ジュリアン(ジュリアン・ムーア)が率いる反政府組織に突然拉致され、ある少女の通行許可証を作るように依頼される。
権力者の従兄弟に頼み、その少女にセオが同行することで許可証を作ってもらったセオは、その少女キー(クレア=ホープ・アシティ )を見て愕然とする。なんと少女は妊娠していたのだ。
一緒に同行する助産婦のミリアムや、ジュリアンとともにトゥモローという船にキーを届けようとするが、途中で難民の暴徒達に襲われジュリアンが死んでしまう。しかしそれは組織の長ジュリアンに反抗する内部争いだった。
もうこの組織を頼れないと感じたセオは、キーとミリアムを連れて組織の建物を脱出し、昔からの友人(マイケル・ケイン)の元に逃げる。
マリファナを作って収容所に卸している友人のつてで、難民収容所に逃げてそこから舟で逃げる手配がついた。
収容所で無事女の子を出産したキーだったが、ジュリアンの組織がセオ達を追いかけて来て収容所内に暴動を起こし、それを制圧するためにイギリス軍との間で戦闘が始まる。
戦いに逃げ惑う難民達も、イギリス軍の兵士達もキーの赤ん坊を見るとみんな母子をあがめた。
無事小舟に乗りトゥモロー号が来る場所に母子を連れて来ることができたセオは、先ほど受けた銃弾のためその場で息を引き取る。

<感想>
少子化が深刻な我が国では冗談ではすまされない問題。
何故子供が生まれなくなったのか詳しく説明していないが、多分地球環境の悪化により人間に生殖能力が無くなり、かつたとえ妊娠しても流産してしまうようになったらしい。
日本も無くなったらしいが、同じ島国だけど大陸からより遠い日本のほうがイギリスより生き残れそうな気がするけど。

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ハードキャンディ

Hardcandy
70点
原題: Hard Candy (硬いキャンディ)
公式サイト: http://www.hardcandy.jp/
映画館: 新橋文化劇場
監督: デヴィッド・スレイド
主演: パトリック・ウィルソン、エレン・ペイジ、サンドラ・オー、ジェニファー・ホームズ、ギルバート・ジョン
製作国: アメリカ(2005年)

<ストーリー>(最後まで書かれているため、結末を知りたくない人は読まないでください)
14歳の少女ヘイリー(エレン・ペイジ)はネットの出会い系サイトで34歳のフォトグラファー・ジェフ(パトリック・ウィルソン)と知り合い実際に会うことにした。
純粋な目をした少女に興味を持ったジェフは彼女の希望もあり、自分の家に彼女を招き入れる。
ジェフが差し出した飲み物を「正体がわからない飲み物は飲まないようにパパから言われているの」と言って断り、勝手に冷蔵庫をあさってスクリュードライバーを作りジェフにも差し出す。
ジェフの家には彼が今まで撮った10代の少女モデルの写真が飾ってあった。それを見て自分も撮って欲しいとせがむヘイリー。しかしカメラを手にしたジェフは意識を失ってしまう。
目が覚めたときはジェフは手足をロープで縛られ椅子に固定されていた。
ヘイリーはジェフが行方不明の少女を殺したと疑いその証拠を見つけるために家中を捜し回す。
あるところに隠された金庫から、変態的な写真等を見つけたヘイリーは、再びジェフの意識を奪い、次にヘイリーが目覚めたときはテーブルの上に下半身裸の状態で縛られていた。しかも局部は氷で冷やされていた。
理由を聞くと今から虚勢手術をするという。
医学書を見ながら淡々と睾丸を取り出そうとするヘイリーに、止めてくれと懇願するジェフ。
手術が終わった後、シャワーを浴びて帰ろうとするヘイリー。なんとか縄から手を抜き自分の局部を確認したジェフはヘイリーが脅しただけだと知り怒りに狂いハイリーを襲いに行く。
スタンガンで応戦して屋根の上に逃げたヘイリー。ジェフが屋上に行くと、そこにはジェフが自殺するためのロープがかけられていた。
少女を殺したことを自白させようとするヘイリーは、ジェフが今でも愛している元彼女を家に呼びつけたのだ。
元彼女に自分の正体を知られたくないジェフはヘイリーの要望を受け入れ、首にロープをかけ屋根から飛び降りる。
何事もなかったかのように赤いフード付パーカーを着てヘイリーはその場を立ち去るのだった。

<感想>
スピルバーグのデビュー作『激突』を彷彿させられるほど出演者が少ない作品。
実際にセリフらしいセリフがあるのは、主役の2人とジェフの近所に住むMrs. トクダ役のサンドラ・オーのみである。
でもこういう出演者が少ない低予算(と思われる)映画のほうが緊迫感があって、映画としては面白いものが多いような気がする。
何故ヘイリーが10代の少女を食い物にする男性をここまで許せないのか理由はわからないまま。
つまりヘイリーは、少女ポルノの存在が許せない製作者側の代弁者ということか。
日本でもこのくらいの意識を持った男性(製作者は女性?)がいてくれると、少女達に対する性犯罪が減るだろうにね。

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パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

Pirates_worldend
10点(ラストが気に食わないので点数低し)
原題: The Pirates of Caribbean at World's End (地の果てのカリブの海賊)
公式サイト: http://www.disney.co.jp/pirates/
映画館: 109シネマズ川崎
劇場: 4
監督: ゴア・ヴァービンスキー
主演: ジョニー・デップ 、 オーランド・ブルーム 、 キーラ・ナイトレイ 、 チョウ・ユンファ 、 ジェフリー・ラッシュ
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
エリザベス(キーラ・ナイトレイ)とキャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)は、パイレーツの評議会への参加を依頼するため、イギリスの戒厳体制が敷かれるシンガポールにキャプテン・サオ・フェン(チョウ・ユンファ)に会いに来た。
そこでは先にサオ・フェンに捕らわれたウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)がいた。
一方、デイヴィ・ジョーンズのロッカーに囚われの身になっているジャック(ジョニー・デップ)は、自分がどこにいるのかわからない状態でもがいていた。
暗号が書かれた地図を持ってブラック・オブ・パール号でジャックを乗せて無事暗号を解きロッカーから脱出する。
しかし、パイレーツの評議会でパイレーツ達を一網打尽にしようと企む東インド会社のベケット卿率いる軍隊が、デイヴィ・ジョーンズとともに評議会の場に向かっていた。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
盛りだくさんな内容で、2のストーリーもよく覚えていない状態で見ると何が何だかよくわからなかった。
『パッチギ』のことを暴力シーンが多い映画だと言う評価を見受けるが、こっちのほうがよっぽど暴力的。
何でこんなに戦う必要があるの?って思うくらい戦闘シーンだらけ。しかも主要人物は一切死なないってお約束つきだし。
もういい加減バトルにも飽きてきたところにいよいよクライマックスが。
しかし、その結末ではウィルとエリザベスの愛の行方が思わぬ方向に。
もうあまりの驚きにそれまで見たストーリーなんか忘れてしまって、涙が溢れて止まらなくなった。
特にエンディング・ロール後のその後の2人のシーンは切なすぎる。
2人の恋の行方を3話までひきずって、何でこんな結末なの?脚本家は女性に恨みでもある人なんだろうか?ウィルはいいけど、この先どんどん年を取って行くエリザベスは可愛そうすぎる。
とずーっと、溢れる涙の中こんな残酷な結末にした理由を考えてみた。
自分なりに出した答えは、ずっと一途にエリザベスを想うウィルに対して、エリザベスはジャックに浮気心を起こしたことに対する罰なのではないかと言うこと。
よってこれからも相変わらず一途なままでいられるウィルと緋文字を背負ったエリザベスという形で終わらせたのではないか?この答えを出してようやく涙がおさまった。
どうでもいいけど、このシリーズ、やっぱり1話で終わったほうがよかったなー。

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300 スリーハンドレッド

300
70点
原題: 300 (300人)
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/300/
試写会場: 九段会館(by Gyao CS coming soon)
監督: ザック・スナイダー
主演: ジェラルド・バトラー 、レナ・ヘディ 、デヴィッド・ウェンハム 、ドミニク・ウェスト 、ミヒャエル・ファスベンダー 、ヴィンセント・リーガン
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
ギリシャにあるスパルタでは、男の子は小さな頃から戦士としての徹底的な訓練を受けてプロの兵士として育てられる。その中でも秀でた才能を持ったレオニダス(ジェラルド・バトラー)はスパルタの王となり、美しい妻と一人の男の子と暮らしていた。
ある日小国スパルタに、大国ペルシャから使者がやってきて、ペルシャ王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)から服従を要請される。それを断ったばかりでなく、使者を殺害してしまったため、ペルシャの大群がギリシャに押し寄せて来た。
スパルタの政治は王では無く巫女のお告げによって決まることになっている。その巫女がこの時期に兵士を出すことを禁じられたため、スパルタは正式な兵士ではなく、選りすぐりの300人の先鋭隊のみを率いて何万人ものペルシャ軍を迎え撃つ。
(公開前のため、ストーリーはここまで)

<感想>
「『マトリックス』に匹敵する映像革命」とうたっているだけあって、CGと実写を組み合わせた今までにあんまり見たことの無いカニjの映像は当初違和感があったが慣れてくるとストーリーにのめりこめた。
スパルタという国が存在したのは知っていても、どんな国だったのかまったく知識がなかったが、ちょっと理解できたような気がする。
王は国の象徴のようなもので、実際の政治は議会制で行われている民主主義。紀元前で民主主義というのはさすがにヨーロッパの先進国。
男達はすべて兵士として育てられるというのが、ちょっと可愛そうだけど、今でも徴兵制がある国が存在するんだから当然といえば当然なのか。
スパルタ以外にもアルカディアという名前の国があったとか、「オラクル」は神様の名前だとか、今まで知っている単語でも意味がわからなかったが、これでちょっと勉強になった。
もっと勉強になったのは、楯と槍を使った戦法。今までに見たことの無いような先方で、全員一丸となってスクラムを組み、楯で完全に自分の体を防御しつつ巧みにやりで相手を突くため、少人数でもダメージを受けにくい。
全員で鎧に身を隠してんとう虫のような、戦車のような形になるのは非常に興味を持てた。
実は前半ちょっとダルかったが、戦闘が始まってからはみるみるうちに弾きこまれて、ラストでは"Victroy"の意味もわかって、全体的によくできた映画だった。

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プレステージ

Prestage
50点
原題: The Prestige(偉業)
公式サイト: http://prestige.gyao.jp/
試写会場: 新宿厚生年金開会(講談社合同試写会)
監督: クリストファー・ノーラン
主演: ヒュー・ジャックマン 、クリスチャン・ベイル 、スカーレット・ヨハンソン 、マイケル・ケイン 、デヴィッド・ボウイ 、パイパー・ペラーボ
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
19世紀のロンドンで、2人のマジシャンを目指す若者があるマジックショーのサクラとして、水槽から脱出する美女の手足を縛る役目をやっていた。
実はその美女はそのサクラの1人アンジャー(ヒュー・ジャックマン)のだったが、ある日もう1人のサクラ役のボーデンが2重に縛ったせいで、美女は脱出に失敗し死んでしまう。
その日以来アンジャーはボーデンを恨むようになり、独自のマジックを編み出して成功をつかみつつあるボーデンの邪魔をするようになった。
妻をめとり子供ができて幸せそうなボーデンへの恨みは深まる一方で、ボーデンもまたアンジャーに仕返しをするようになり2人の確執は深まるばかりだった。
ボーデンの瞬間移動というマジックに対抗して、アンジャーが更なる新瞬間移動というマジックを開発する。アンジャーのマジックのタネを知りたくて、ステージ下にもぐりこんだボーデンは、そこでアンジャーが水槽の中で死んで行くのを目にし、殺人犯として逮捕されてしまう。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

<感想>
一言でいうと「後味が悪い映画」だった。
チラシや予告編から想像していたのは、2人の天才マジシャンがお互いの技を競いあい、華麗なマジックを披露するかのようだったが、実際はマジックはほとんど無くてお互い足の引っ張り合いばかりしている。
特にヒュー・ジャックマン演じるアンジャー(本当はフランス語名でアンジエのような発音だったけど)の執拗なまでの陰湿さは終始不快に感じた。
スカーレット・ヨハンソンが客寄せパンダのように出ているが、「マッチポイント」といい今作といい、なんで最近の彼女のイメージは結婚している男をたぶらかすmistress役ばかりなのだろう?
先日Movie Plusで『理想の女』を観たが、あっちの清楚な役だって似合っているのに(話し方に清楚さがないのはイマイチだけど、見た目は十分OK)。
そういえば、久々にデヴィッド・ボウイを拝見させてもらった。昔『ハンガー』っていう映画で年寄りになっちゃった役があったと思うけど、まさにあの特殊メイクのようなおじいさんに成長(?)していた。昔は格好良かったのになー。ってことは自分も年を取ったということか。

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監督・ばんざい!

Kantokubanzai
60点
公式サイト: http://www.office-kitano.co.jp/banzai/cover.html
試写会場: 新宿明治安田生命ホール
監督: 北野武
主演: ビートたけし 、江守徹 、岸本加世子 、鈴木杏 、吉行和子 、宝田明
製作国: 日本(2007年)

<ストーリー>
ギャング映画をもっとも得意とする北野武監督は、もう二度とギャング映画を撮らないと宣言してしまった。
そのため、次回作はどんな映画を撮ろうか試行錯誤する。
小津安二郎風のホームドラマを撮ろうとしたり、『ALWAYS三丁目の夕日』風の昭和30年代の映画を撮ろうとしたり、純愛映画、時代劇、ホラー映画、SFとチャレンジしたが、結局二人の奇抜な親子(岸本加代子と鈴木杏)が主人公の映画を撮り始める。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
なんだか「俺たちひょうきん族」の延長線みたいな映画だった。
北野武の映画は初見だが、もっと暗い作風のイメージを持っていたが、この映画は試写会の前の案内で「笑ってチョンマゲ!」と言っていただけあって、ギャグ満載のお笑い映画(多分)。
そんな中でも、昭和30年代を描いた作品は結構面白かった。もっと続きが見たかったが、監督の判断でこの映画は良くないということになると、身代わり人形が出てきておわってしまう。
鈴木杏ちゃんと岸本加代子がはじけているストーリーは、鈴木杏も「ねえ、お母さん、なんであの○○は○○だったのかなあ?」って質問しているように、本当に意味不明なことばかり。借金の取立てに追われるくらい貧乏な親子なのに、なんで喫茶店とかラーメン屋とか入れるの?
それにしても鈴木杏ちゃんのニキビが非常に気になった。忙しくて大変なんでしょう。あんなにCGを屈指するなら、彼女のニキビも修正してあげればよかったのに。

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初雪の恋 ヴァージン・スノー

Virginsnow
10点
公式サイト: http://www.hatsu-yuki.com/top.html
試写会場: TOHOシネマズ錦糸町
劇場: 5
監督: ハン・サンヒ
主演: イ・ジュンギ 、宮崎あおい 、塩谷瞬 、森田彩華 、柳生みゆ 、乙葉 、余貴美子
製作国: 日本(2006年)

<ストーリー>
陶芸家の父が京都に交換教授として赴任したのについて来たミン(イ・ジュンギ)は、神社で巫女さんのバイトをしている七重(宮崎あおい)にひと目ボレする。
転校先の高校で七重が同じ高校に通っていることを知り、押しの一手で七重と付き合い始める。
七重は絵を描くのが好きなため、ミンが焼いた陶器に七重が絵をつける約束をする。
デートの最中に池でボートに乗ると七重が「ボートに乗ると別れる」という迷信があることをミンに言うと、韓国では初雪の日にデートした恋人は結ばれるという話をして、初雪の日にデートすることを誓う。
しかし七重の家では、母親が荒れた生活をしており、悪い男から逃げるために七重は一家で突然引越してしまう。
七重が何も言わずに姿を消したことに失望したミンは、韓国に帰ってしまう。
2年後、陶芸の道に進んだミンは、友達のライブを見に行った場所で、絵画が入選してソウルに来ていた七重に出会う。
七重が自分を捨てたことをいまだに怒っているミンは、七重がかつてくれたお守りに自分が一旦姿を消すことを告白してくれていたことを知る。

<感想>
けっこう期待していたのに、あまりにも安易なつくりでがっかり。
イ・ジュンギの日本にいる場面の演技がわざとらしくベタすぎて、これは言葉が通じない分からだで表現しているということなのか?
宮崎あおいは、なんでこんなベタな脚本の映画に出演を決めたんだろう?
この映画は、京都の観光名所がきれいに撮られているから、韓国人向けの観光案内フィルムなんだろうか?

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しゃべれども しゃべれども

Shaberedomo
72点
公式サイト: http://www.shaberedomo.com/
試写会場: ユナイテッドシネマ豊洲
劇場: 1
監督: 平山秀幸
主演: 国分太一、香里奈、森永悠樹、松重豊、八千草薫、伊藤四郎
製作国: 日本(2007年)

<ストーリー>
2つ目の落語家・三つ葉(国分太一)は、古典落語にこだわり師匠(伊藤四郎)の弟子入りして随分経つがいまだにうだつが上がらない。
お花の師匠をしている祖母と二人暮しだが、その祖母の弟子で三つ葉が憧れている女性から甥っ子の村林優(森永悠希)に話し方を教えて欲しいと頼まれる。村林は、関西から転向してきた阪神ファンで、学校内で関西弁だからとイジメられていたのだ。
また、師匠の話し方教室に来ていた十河五月(香里奈)は、人と話すのが下手でいつも仏頂面。そんな自分をなんとかしたいと思い、村林と一緒に三つ葉のところに落語を習いに来た。
また近所の噂を聞きつけた強面の男・湯河原太一(松重豊)は、当初自分の身分を隠して教室に見学に来ていたが、野球好きの村林に元野球選手で今はめちゃくちゃ下手な野球解説をやっていることが見つかってしまう。
みんなそれなりに問題がある3人が集まり、話し方教室は始まった。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
映画が始まる前に監督の舞台挨拶があって、子役の森永悠希クンがオーディションでいきなり20分間落語を話し始めた、というエピソードを聞いた。
それを聞いて、どんなものかと思っていたが、まだ小学生なのに彼の上方落語はめちゃくちゃ面白かった。
この子に負けず劣らず、主役の国分太一の落語もなかなかイケてる。
もう何度も予告編でチラチラ一部を聞いていたが、映画で聞くと彼がいかに努力したかが伝わってくる。
国分の失恋など無くてもいいようなエピソードもあるが、全体的に心がほのぼのする暖かい映画。
『パッチギ』みたいにパンチがある映画じゃないけど、自分に自信を持てずに落ち込んでいるときに見るといいかも。
関係無いけど、『パッチギ』でスカウト役やってた頭が爆発した人(山本裕司さんと言うらしい)が、三つ葉の友達の現代落語家の役で出ている。ここでもレゲエ風な変わった髪型しているので、注目。

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明るい瞳

Lesyuexclairs_1
65点
原題: Les Yeux Clairs(澄んだ目)
フランス語の紹介サイト: http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=57042.html
試写会場: 日仏学院
監督: ジェリーム・ボネル
主演: ナタリー・プトゥフ、ラース・ルドルフ、マルチ・チッティ、ジュディット・レミー
製作国: フランス(2005年)

<ストーリー>
ファニー(ナタリー・プトゥフ)は、ちょっと精神的に病気を持った女性。
以前は病院に入っていたこともあったが、今は田舎町で実の兄夫婦と一緒に暮らしている。
兄嫁や近所の人から頭が変だと思われていて、実際奇怪な行動も取るが本人は気にしない。
ある日偶然兄嫁の浮気現場を目にしてから、家の中で兄嫁との関係がギクシャクし始めた。
小さなときに年老いた父が死んだが、精神的な理由で葬式に出させてもらえなかったファニーは、父親が眠るドイツの森に車で向かった。
(公開まで間があるため、ストーリーはここまで)

<感想>
フランスっぽい間があるフランスっぽい映画。
主人公がフランスに入ってからは言葉が通じないせいか、ほとんどセリフが無いので、字幕無しで映画を見れて、まるでキム・ギドク作品みたいに快適。
映像がきれいというか、映画の中に出てくるドイツの森がとてもきれい。
ドイツにもあんなに澄んだ水が流れる川があったなんて驚き。ライン川みたいにドブ色した川しか見たことなかった私にはそれが新鮮だった。
今回は、映画の前後にフランスから来日された監督の挨拶やトークショーがあった。
さっき挨拶したばかりの若者(監督)が実際映画の中にも登場してて、ちょっと不思議な感じ。
監督はまだ若くて、威厳とかも無くて本当にシャイなあんちゃんって感じ。これからも期待です。

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スパイダーマン3

Spiderman3
65点
原題: SPIDER-MAN 3
公式サイト: http://www.sonypictures.jp/movies/spider-man3/index.html
映画館: 川崎チネチッタ
劇場: 8
監督: サム・ライミ
主演: トビー・マグワイア 、キルステン・ダンスト 、ジェームズ・フランコ 、トーマス・ヘイデン・チャーチ 、トファー・グレイス 、ブライス・ダラス・ハワード
製作国: アメリカ(2007年)

<ストーリー>
スパイダーマンとしてニューヨークのヒーローになり、愛する恋人ともうまくいってもうすぐプロポーズしようとしているピーター(トビー・マグワイア)は、今がもっとも充実したときのように感じていた。
一方ブロードウェイデビューした恋人のメリー・ジェーン(キルティン・ダンスト)は、初日で酷評され主役を首になりプロポーズを受け入れるどころではなかった。
幼馴染のハリー(ジェームズ・フランコ)は、自分の父がピーターに殺されたと思い、心のどこかでピーターを愛しながらも復讐に燃える。ピーターと戦ううちに頭を打って記憶をなくしたハリーは元通りのやさしい顔に戻りピーターとも仲直りしたかのように見えた。
ハリーとは対照的に、伯父殺しの真犯人が見つかったことを知り怒りと復讐心がこみ上げるピーターになぞの物体が忍び寄っていた。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
公開後、最速で30億人突破した大ヒット作ということで、どんなものかと見に行った。
観客動員数4年連続日本一のチネチッタは平日だというのに、結構人が入っていて、さすがに大ヒット作。
ストーリーは悪くないし、スピード感もあっていいんだろうけど、いかんせん私の好みの映画じゃない。
だいたい主役のトビー・マクグワイヤもキルティン・ダンストもあんまり好きな俳優さんじゃない。
そんな中私の目をひいたのが、ハリー役のジェームス・フランコ。この人『ソニー』のチラシを見たときからずっと気になっていたのよね。グリンゴだらけのアメリカン・ヒーローもの映画の中では、ラテンの血が入ったジェームスは相当格好よく見えて、この映画の中では実質的なヒーローでもあるし、気に入っちゃいました。
それにしても、チネチッタで一番いい音響の劇場で見たのに、この音の悪さは何なの?エンディングの曲なんて音が割れてましたよ。
どう考えてもこれは劇場のせいじゃなくて、オリジナルの音のせいだと思うんだけど。

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舞妓Haaaan!!!

Maikohaaan
68点
公式サイト: http://www.maikohaaaan.com/
試写会場: TOHOシネマズ六本木ヒルズ
劇場: 7
監督: 水田伸生
主演: 阿部サダヲ 、堤真一 、柴咲コウ 、小出早織 、京野ことみ 、キムラ緑子
製作国: 日本(2007年)

<ストーリー>
高校生の頃、修学旅行先で迷子になって舞妓さんに出会って以来、舞妓さんのとりこになってしまった鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、現在カップラーメン会社のサラリーマン。
舞妓さんに関するHPを持っているが、最近そこに荒らしが現れて対抗心をむき出しにする。
そんな中、京都支社に転勤することになり、憧れの舞妓さん遊びができるかと思ったが、そこには一見さんお断りの祇園の壁があり、なんとか連れていってくれる人を探そうとする。
一方東京で鬼塚にふられた大沢富士子(芝咲コウ)は、鬼塚が忘れられず京都で舞妓の修行を始める。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
宮藤官九郎の脚本が大炸裂といったカンジのセリフ回しが楽しい作品。
『嫌われ松子の一生』のような豪華なコメディかと思っていたが、終盤ちょっと失速気味というのが正直な感想。
阿部サダヲ演じる主人公が破天荒なだけで終わってしまえばいいのに、堤真一演じるプロ野球選手の裏事情の話になってくるとちょっとつまらなくなる。
また柴咲コウ演じる女性と主人公の恋愛関係もどれだけ深いかがよくわからないまま、二人の平行関係が続くのがちょっと理解しづらかった。
もっと柴咲コウが一歩的に片思いというカンジだと思っていたのに。
早い話が予告編を見すぎて、そこから勝手に自分で物語を創っていたのに、それと合わない部分が肩透かしくらったみたいでつまらなく感じた次第。
よって、先入観無しに見るともっと楽しめたかも。

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主人公は僕だった

Strangerthanfiction
68点
原題: Stranger Than Fiction(小説より奇なり)
公式サイト: http://www.sonypictures.jp/movies/strangerthanfiction/index.html
試写会場: 有楽町よみうりホール
監督: マーク・フォスター
主演: ウィル・フェレル 、 エマ・トンプソン 、 マギー・ギレンホール 、 ダスティン・ホフマン 、 クイーン・ラティファ
製作国: アメリカ(2006年)

<ストーリー>
国税庁に勤める真面目で数字に強いハロルド・クリック(ウィル・フェレル)は、毎日同じ時間に起きて、同じ回数歯をブラッシングし、同じ形にネクタイを結び、家からバス停まで同じ歩数で走り、同じ時刻のバスに乗っていた。
ある朝、いつもと同じように目を覚ますと自分の行動をナレーションしている女性の声が聞こえるようになる。
一方小説家のカレン・アイフル(エマ・トンプソン)は、スランプに陥りもう10年間も新しい著書が無く、毎日ネタを探しに町を歩いていた。
彼女がようやく手がけた小説の主人公は国税局に勤めるハロルドという男性。彼女の小説の主人公は常に死ぬことになっていた。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
斬新なストーリーということだったが、なんとなく今までもこんなストーリーがあったような気がする。
主人公のベーカリーのオーナー役の人が可愛かった。カンジとしては、キルステン・ダンストに似ていて、キルティン・ダンストは私の中では超ブスと位置づけされているのに、この女性マギー・ギレンホールは、可愛く見えるのは何故なんだろう。
『幸福のちから』みたいなヒットを狙っているんだろうけど、今ひとつパンチが足りない映画。
でも日本のサラリーマンにハロルドみたいな人が多いから、そういう人にウケるかも。

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ボンボン

Elperro
55点
原題: El Perro(犬)
公式サイト: http://www.bombon-movie.com/
映画館: 109シネマズ川崎
劇場: 10
監督: カルロス・ソリン
主演: フアン・ビジェガス 、ワルテル・ドナード、クラウディーナ・ファッツィーニ
製作国: アルゼンチン(2004年)

<ストーリー>
ビジェガスは、20年勤めていたガソリンスタンドが転売され職を失い、今では手作りのナイフを売り歩いていたが、安いブラジル産のナイフにおされて売れなかった。今は娘の小さな家に居候していたが、居心地が悪かった。
ある日道路で故障した車を助けて、お礼にドゴという種類の犬ボンボン・デ・レチェンを譲りうける。
犬など飼ったことがなく知識もないビジェガスは、娘の家を追い出されてレチェンとともに行動するうち、レチェンがあまりにもすぐれた犬のため、いろいろな人の目にとまり、ドッグショーに出ることになる。
ドッグショーのトレイナーとなったワルテルとともにレチェンを訓練し、初めてのショーで上位に入賞する。
種つけ犬としてこれから稼ごうとするが、レチェンには性的障害があって交尾ができなかった。
レチェンをワルテルに預けて自分で仕事を探そうとするビジェガスだったが、やはりレチェンと離れられなくてワルテルの元にレチェンを取り戻しに行くが、、、、。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
ヨーロッパで大ヒットしたらしいが、なんだか内容がよくわからない映画だった。
日本のタイトルは犬の正式な名前『ボンボン』だが、原題はただの「犬」。
中南米は本当に犬好きな人が多いが、日本ではペットとしての犬の地位しか確立されていないから、この映画の言いたいことが理解できないのかもしれない。
っていうか、私が犬が好きじゃないからイマイチなのかなあ。
ともかく、出演者があきらかに素人で、演出付の映画なのか、ドキュメンタリーなのかわからない。
一緒に観に行った友達いわく、この映画のテーマは希望を持つことらしい。

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