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ブラックブック

Blackbook
88点
原題: Zwartboek (黒い本[手帳])
公式サイトhttp://perfume.gyao.jp/
映画館: チネチッタ川崎
劇場: チネ3
監督: ポール・バーホーベン
主演: カリス・ファン・ハウテン 、トム・ホフマン 、セバスチャン・コッホ 、デレク・デ・リント 、ハリナ・ライン 、ワルデマー・コブス
製作国: オランダ、ドイツ、イギリス、ベルギー (2006年)

<ストーリー>
農家の屋根裏に隠れている裕福な家出身のユダヤ人女性ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)が、ある日川辺で音楽を聴いていると自分の隠れ家がドイツ軍に爆撃されて住むところを失う。
両親や家族と合流して他の多くの裕福なユダヤ人を乗せた船で南に逃げようとするが、ドイツ軍に見つかり全員射殺されてしまう。
復習を誓ったラヘルはレジスタンスに参加し、エリスと名前を変えて最初の仕事である無線機を運ぶため仲間のハンス(トム・ホフマン)とともに電車に乗り込む。検閲を逃れようとコンパートメントに移ったところでドイツ軍将校のムンツェ(セバスチャン・コッホ)と出会う。
ムンツェに気に入られ、彼の愛人になったラヘルは、ドイツ軍の事務所に職を見つけるが、そこには家族を惨殺した張本人フランケン(ワリデマー・コブス)がいた。
(公開間もないためストーリーはここまで)

<感想>
今までも何度も第二次世界大戦中のドイツ軍の悪事を描いた映画を観たが、何回見てもこの類の映画は心を打たれる。
しかもこの映画が他のナチス対レジスタンス(or ユダヤ人)の物語じゃなくて、戦後イスラエルに移住した女性を主人公にしている点で、最近多い反戦を訴える映画になっている。
通常は、悪の根源ナチスが敗戦とともに無くなり、それまで抑圧されていた民衆が自由を手にしてメデタシメデタシとなるのだが、この映画はこのとき起きた戦争が今もイスラエルで続いていることを示唆して終わっている。
メッセージ性を抜きにしても、エンターテインメント映画としても144分の長さを感じさせないくらいいい出来になっている。
ラヘルを取り巻く人物たちの誰が敵か味方か最後の最後までわからないハラハラ度がすごい。
私は絶対あの人が裏切り者だと思っていたのに、実はあの人だったなんてすごい意外。
映画だけだとよーく注意していないとわかりづらい部分もあるので、600円の変形豪華パンフレットを買って解説を見るともっと楽しめる。
ラスト近くにラヘルが言う「やっと終わったわ。永遠に続くかと思った。」というセリフが印象的。
結局おろかな人間は永遠に愚行を続けるのです。

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