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明日、君がいない

2h37
70点
原題: 2h37 Two Thirty 7(2時37分)
公式サイトhttp://www.kimigainai.com/
試写会場: シネカノン試写室
監督: ムラーリ・K・タルリ
主演: テレサ・パルマー 、ジョエル・マッケンジー 、クレメンティーヌ・メラー 、チャールズ・ベアード 、サム・ハリス 、フランク・スウィート
製作国: オーストラリア (2006年)

<ストーリー>
とある高校の放課後。女子高生のメロディ(テルサ・パルマー)が水飲み場そばのドアで異変に気づき、教師や校務員を呼ぶとドアの下から血が流れて来た。
その日の朝、メロディはいつものように兄のマーカス(フランク・スウィート)とともに彼が運転するベンツで学校に向かった。学校に着いて彼女は幼馴染のルーク(サム・ハリス)を見つけいつものように言葉を交わす。
一方マーカスは音楽室でピアノを弾き、そこにマーカスに好意があるケリー(クレメンティーヌ・メラー)がやって来て彼の作文が良かったと褒め、彼の気を惹こうとするがマーカスは彼女に興味を示さない。
ルークにぞっこんのサラ(マルニ・スパイレイン)は、ルークの恋人の座を射止めるが、ルークと仲がいいメロディのことを良く思っていない。
ゲイであることをカミング・アウトしたショーン(ジョエル・マッケンジー)は同級生からオカマとからかわれながらも自分自身を貫き通す。
3ヶ月前にイギリスからオーストラリアにやってきたスティーブンは、左右の足の長さが違い身体的な理由から無意識のうちにお漏らしをしてしまい、生徒だけでなく先生からも嫌われていた。
ある日メロディが妊娠検査薬を試すと陽性が出る。
また父親から多大な期待をかけられているマーカスはテストの成績が90点に届かなかったことをいたく悩む。
みんなそれぞれの悩みを持ちながら2:37を迎えるが、、、。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
久しぶりに観たオーストラリア映画。
私が初めて観たオーストラリア映画は、かの有名なメル・ギブソン主演の『マッド・マックス』(年齢がバレちゃいますが、ちゃんと公開時に劇場で観た)。
その後、他にもオーストラリア映画を観ているんだろうが、『マッド・マックス』以外に覚えているのは、ニュージーランド旅行中に観た『シャイン』だけだ。
今日の映画は、この2つの映画に非常によく似ている。
何が似ているって『マッド・マックス』も『シャイン』もこの映画も人間が持つダークサイドを思いっきり前面に押し出した映画だということだ。
日本人がオーストラリアに対して持つイメージは、羊や牛がいっぱいいて、太陽サンサンと輝く明るいイメージなのだろうが、何故だか映画はこうやって人間のネクラな面を描いた作品が日本に紹介されることが多い。
この映画も、表面上は普通の高校生に見える登場人物が、実は誰にも言えない悩みを持っていて、他人に負けたくないとか、相談する相手がいないなどの理由でその悩みをひたすら内に閉じ込めている。
そしてある日その閉じ込めたものが耐え切れずに爆発して、、、、。
人間や社会が病んでいるのは日本だけじゃなくて、一見明るく見えるオーストラリアでも一緒なんだと思い知らされる映画。
日本じゃまだこんな暗い映画を正面から撮って一般公開できるほど、人間の心が広くなっていないな~。きっと。

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