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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

Tokyotower
62点
公式サイトhttp://www.tokyotower-movie.jp/
試写会場: 横浜・新都心ホール
監督: 松岡錠司
主演: オダギリジョー 、樹木希林 、内田也哉子 、松たか子 、小林薫 、冨浦智嗣
製作国: 日本(2007年)

<ストーリー>
1966年、3歳になったボク(オダギリジョー)は、オトン(小林薫)の暴力から逃れるために家を出たオカン(内田也哉子、樹木希林)とともに筑豊の小さな炭鉱町にあるおばあちゃん家に身を寄せる。
高校から家を出て大分の学校に行き、大学は東京の美大に行ったが学校にも行かずに不真面目な生活ばかり送り、母親にお金を借りてばかり。
ある日田舎にいるオカンが喉にガンが出来たという。それから心を入れ替え仕事に励み親孝行をしようと頑張ったボクだが、母親のガンが再発してしまう。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
もうテレビで散々観たからストーリーは大体わかっているので、それ以外の見所を求めてしまう。
やっぱり主役のオダギリジョーとオカン役の樹木希林 &内田也哉子母娘の演技がすごい気になった。
で、内田也哉子は母親似なのか演技が上手でびっくりした。今まで単にモっ君の奥さんだとばっかり思っていてごめんなさい。
ただ恋人役の松たか子は、あんまり出番も多くないし、なぜ彼女みたいに有名な女優を恋人役にしたのかわからない。オダギリジョーのアシスタント役をやっている伊藤歩のほうが出番が多いし、そのまま恋人役にしてもよかったのではないか?
その前に、やっぱりオダギリジョーがこの役に合っているかどうか、私は疑問。
彼はこんな風にノーマルな人間よりも、やっぱり変な役のほうが似合っているような。
明日『蟲師』を観る予定なので、彼については明日また考えようっと。

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リンガー -替え玉★選手権-

Ringer
85点
原題: The Ringer (替え玉)
公式サイトhttp://movies.foxjapan.com/ringer/
試写会場: サイエンスホール
監督: バリー・W・ブラウスタイン
主演: ジョニー・ノックスヴィル 、ブライアン・コックス 、キャサリン・ハイグル 、ジェド・リース
製作国: アメリカ(2005年)

<ストーリー>
うだつの上がらないサラリーマンのスティーブ(ジョニー・ノックスヴィル)は、社長から清掃員のスタヴィ(ルイス・アヴァロス)をクビにするように言われ、クビに出来ないため自分のアパートの芝刈り係りとして雇うが、雇ったとたんにその男が指を切断する事故を起こしてしまうが、スタヴィに保険をかけていなかったため手術代を工面できない。
一方叔父のゲイリー(ブライアン・コックス)は、賭け事で借金を作り返済を迫られていた。
お金が必要な2人は、ゲイリーが考え付いた金儲けのアイディアは、身体障害者向けの特別オリンピックに、身体障害者を装ってスティーブが出て勝つことだった。
良心にさいなまれながらも、大会に参加したスティーブは、名前をジェフリーと偽り大会の女医リン(キャサリン・ハイグル)に心を奪われてしまう。
当初回りの身体障害者仲間は、スティーブに対して冷たかったが、スティーブの事情に同情したのと、現在のオリンピック・チャンピオンを負かしたいという気持ちがひとつになって、みんなでスティーブの特訓を始める。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
身体障害者を偽って特別オリンピックに参加する物語が、どうやったらコメディ映画になるのか、観る前は疑問だったが、始まったとたんにその疑念は一気に取り払われた。
日本なら特別視する身体障害者だが、彼らを普通の人間として映画に登場させ、さらにコメディ映画にしたてたこの映画の製作者に脱帽。
はっきり言ってめちゃくちゃ面白い。
コメディからかけ離れた舞台なのに、正々堂々コメディ映画として心から笑える。
しかも出演しているのは、ほとんどが(多分)本当の知的障害者の人たち。
映画の中でも、彼らが仕事を得ることを喜ぶ場面があるが、この映画もたくさんの身体障害者の人に俳優としての仕事をあたえたので、それに喜んだ人が多分たくさんいるんだろう。
日本では、まだこうゆう映画は作れないな。
最近つまらない大作映画が多いアメリカ映画だけど、こんな風に他の国にはマネできないいい映画もあるので、もっと日本でも公開して欲しい。
すごくいい映画なのに、現在決まっている上映劇場がたったの4館だなんて納得行かない。
「佐賀のがばいばあちゃん」みたいに、どんどん日本全国に上映が広がって行くといいなあ。

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ツォツィ

Tsotsi
70点
原題: Tsotsi (ツォツィ)
公式サイトhttp://www.tsotsi-movie.com/
試写会場: シネカノン試写会
監督: ギャヴィン・フッド
主演: プレスリー・チュエニヤハエ 、 ZOLA 、 テリー・ペート
製作国: イギリス、南アフリカ (2005年)

<ストーリー>
ヨハネズブルグのスラム街に住むツォツィは、仲間3人とともに毎晩街に繰り出し人からお金を盗み生計を立てていた。
ある日電車で男性を襲った際に、あやまってその男性を殺してしまう。
仲間うちで一番インテリの「先生」と呼ばれるボストンからなじられたツォツィは、頭にきて酒場を飛び出し高級住宅街で帰宅した女性の足を打って車を盗む。
途中で後ろに赤ちゃんが乗っているのに気づき、車をぶつけて乗り捨てるが、赤ちゃんを置き去りにできずに家に連れて帰る。
それ以来、家族の愛情を受けずに育ったツォツィの心がだんだん変わって行く。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
南アフリカの事情なんて、まったく日本には入って来ないから物語の展開がまったく想像できなかった。
泥棒で生計を立てている人間の存在を受け入れる社会がある一方で、富裕層の家にメイドやガードマンがいないなんて、今までの常識を用いてこの映画を見ると理解できないことが多々あった。
地球の裏側は、日本やアジアとまったく違う常識が存在するのだろう。
ツォツィは、幼い頃、ひどい父親から逃れるために家を飛び出し、ドラム缶で生活してギャングになっていまう。南アフリカにはそういう子供たちを保護する環境が無いのだろうか?それに教育はどうなっているんだろう?
赤ちゃんを拾ったことで、人間らしい生活をする権利を誰もが持っていることに気づいていくツォツィ。
また、赤ちゃんの世話をしてくれる女性が、夫を亡くしスラム街に住んでいても、ちゃんと自分の稼いだお金で子供を育てているのを見て、自分の生き方にやましさを感じるツォツィ。
R-15指定だが、配給社側の希望と同じく心に病気を抱えるティーンエイジャーにもこの映画を観てほしい。

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ブラックブック

Blackbook
88点
原題: Zwartboek (黒い本[手帳])
公式サイトhttp://perfume.gyao.jp/
映画館: チネチッタ川崎
劇場: チネ3
監督: ポール・バーホーベン
主演: カリス・ファン・ハウテン 、トム・ホフマン 、セバスチャン・コッホ 、デレク・デ・リント 、ハリナ・ライン 、ワルデマー・コブス
製作国: オランダ、ドイツ、イギリス、ベルギー (2006年)

<ストーリー>
農家の屋根裏に隠れている裕福な家出身のユダヤ人女性ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)が、ある日川辺で音楽を聴いていると自分の隠れ家がドイツ軍に爆撃されて住むところを失う。
両親や家族と合流して他の多くの裕福なユダヤ人を乗せた船で南に逃げようとするが、ドイツ軍に見つかり全員射殺されてしまう。
復習を誓ったラヘルはレジスタンスに参加し、エリスと名前を変えて最初の仕事である無線機を運ぶため仲間のハンス(トム・ホフマン)とともに電車に乗り込む。検閲を逃れようとコンパートメントに移ったところでドイツ軍将校のムンツェ(セバスチャン・コッホ)と出会う。
ムンツェに気に入られ、彼の愛人になったラヘルは、ドイツ軍の事務所に職を見つけるが、そこには家族を惨殺した張本人フランケン(ワリデマー・コブス)がいた。
(公開間もないためストーリーはここまで)

<感想>
今までも何度も第二次世界大戦中のドイツ軍の悪事を描いた映画を観たが、何回見てもこの類の映画は心を打たれる。
しかもこの映画が他のナチス対レジスタンス(or ユダヤ人)の物語じゃなくて、戦後イスラエルに移住した女性を主人公にしている点で、最近多い反戦を訴える映画になっている。
通常は、悪の根源ナチスが敗戦とともに無くなり、それまで抑圧されていた民衆が自由を手にしてメデタシメデタシとなるのだが、この映画はこのとき起きた戦争が今もイスラエルで続いていることを示唆して終わっている。
メッセージ性を抜きにしても、エンターテインメント映画としても144分の長さを感じさせないくらいいい出来になっている。
ラヘルを取り巻く人物たちの誰が敵か味方か最後の最後までわからないハラハラ度がすごい。
私は絶対あの人が裏切り者だと思っていたのに、実はあの人だったなんてすごい意外。
映画だけだとよーく注意していないとわかりづらい部分もあるので、600円の変形豪華パンフレットを買って解説を見るともっと楽しめる。
ラスト近くにラヘルが言う「やっと終わったわ。永遠に続くかと思った。」というセリフが印象的。
結局おろかな人間は永遠に愚行を続けるのです。

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パフューム -ある人殺しの物語-

Perfume
65点
原題: Perfume The Story of a Murderer (パフューム 人殺しの物語)
公式サイトhttp://perfume.gyao.jp/
映画館: 109シネマズ川崎
劇場: スクリーン8
監督: トム・ティクヴァ
主演: ベン・ウィショー 、ダスティン・ホフマン 、アラン・リックマン 、レイチェル・ハード=ウッド 、アンドレス・エレーラ 、サイモン・チャンドラー
製作国: ドイツ、フランス、スペイン (2006年)

<ストーリー>
19世紀のパリは、街中に悪臭が立ち込めていた。中でも魚市場の悪臭は最悪で、その市場で働く一人の女が自分の屋台の真下で一人の赤ちゃんを産み落とす。
通常なら死産か市場で魚の内臓に埋もれて死んでしまうが、この赤ちゃん、グルヌイユ(ベン・ウィショー)の生命力は強くその後孤児院に連れられ皮職人に売られたのち、その類まれな鼻の良さでパリの香水店で雇われ才能を発揮する。
しかしグルヌイユが本当に作りたいのは香水ではなく、匂いを保存(capture)すること。しかもその匂いとは、若い女性が持つ独特な匂いだった。
彼は香水店の店長の推薦状を持ち、香水の原料となる花栽培が盛んなグレースに行く。
そこで若くて美しい女性を次々に殺して、彼女たちから採取した体臭を蒸留して香水の原材料となる12種類のノートを作って行く。
香水に一番大事な13番目のノートを作ろうとするグルヌイユだったが、すでにグレースの町は殺人鬼の恐怖で外出禁止令が出ていた。
(ストーリーはここまで)

<感想>
オーランド・ブルームが主役に決まっていないのに自分が主役に決まったとフライング発表してしまったことで、有名な作品。
オーリーが出演を切望したというから、すごい期待して何ヶ月も前に前売り券を買って期待していたせいか、ちょっと肩透かしだった。
そんなに悪い作品じゃないと思うんだけど、いかんせん後味があんまりよくない。
結局グルヌイユが求めていたのは、匂いではなく、その匂いの奥底に閉じ込められている母性愛だということなのだろうか?
ドイツ製作映画だけに、広場いっぱいの裸の男女の乱交シーンは結構すごかったけど、これって上映禁止の国ってひょっとして多いんじゃないかな。
主人公役のベン・ウィショーは、ガリガリで貧乏で薄幸なカンジがよく出てて良かったけど、数々のヒロイン達をそんなに殺さなくても、、、、。
最後はハッピーエンドと言っていいのでしょうか?

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ポリス インサイド・アウト

Police
65点
原題: Everyone Stares/ The Police Inside Out (みんなが見ているポリスの裏側)
公式サイトhttp://thepolice.jp/indexp.html
試写会場: スペースFS汐留
監督: スチュワート・コープランド
主演: スティング、アンディ・サマーズ、スチュワード・コープランド
製作国: アメリカ (2006年)

<ストーリー>
1978年に結成した The Police。
アメリカで有名になるために、スチュワートの兄弟2人とととに全米をモーテルとトラックでツアーに回る。
しかしイギリスに戻るとアイドルグループ並みの人気になっていた。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
ポリス・ファンにはたまらない映画。
デビュー前の普通の5、6人グループからいつの間にか3人になって売れたからスチュワートがカメラを買って、この映画の元画像を撮ったらしい。
さすがに映像が古くて画像が悪いが、スチュワート本人の"We"という一人称でずっと続くナレーションに、この映画がすご~いということが伝わる。
デビュー当初からアメリカに精力的にプロモーションしていたことは初めて知った。
というのもポリスはデビュー当時から日本ではすごく人気があったので、アメリカであんなに下積みを積んでいるとは知らなかったのだ。
プレイベートもずっと3人一緒。
最後には不仲でケンカが耐えなくて解散したと聞いているが、これだけ長い時間ずっと一緒にいると嫌気もさそうというもの。
何故か最後のアルバム"Synchronicity"の前の"Ghost machine"のアルバム収録で映像が終わっているのが不可解。
つまり、"Synchronicity"を製作するときは決定的に解散が見えていたってことかな?
日本来日時の映像は結構長く流れるので、当時ポリスの追っかけやっていた人は写っているかも?
ポリス全盛時代に青春を過ごした私は、ともかく映像の中のライブステージの中に入り込みたい気分を抑えきれなかった。あー、、、、その、そこに行きたいよー。今じゃなくて、あのときのその場所に、、、。

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あしたの私のつくり方

Ashitanowatashi
50点
公式サイトhttp://watatsuku.goo.ne.jp/
試写会場: スペースFS汐留
監督: 市川準
主演: 成海璃子 、前田敦子 、高岡蒼甫 、近藤芳正 、奥貫薫 、田口トモロヲ
製作国: 日本 (2007年)

<ストーリー>
高校一年生の寿梨(成海璃子)は、小学校時代に同じクラスだった日南子(前田敦子)のことが忘れられなかった。
日南子はクラスの人気者だったが、ある日を境にいじめられるようになり、それは中学に進んだ後も続いて、高校に入ったときには彼女が今どうしているかも寿梨は知らなかった。
寿梨の思い出には、小学校卒業式の日に図書館で2人で交わした言葉が残っていた。
小学校からこれまでに中学受験の失敗や両親の離婚などがあり、いつも自分の気持ちを押し殺してきた寿梨。
ある日、高校のクラスメートが日南子の名前を口にしているのを耳に挟み、彼女のメルアドを聞き出し思い切ってメールしてみる。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
女性限定完成披露試写会で観た。
女性の人は共感できる人が多いとのことで招待されたらしいが、世代が違いすぎるせいか地のままでずっと生きてきたせいか、まったく共感できるところが無くてただの子供の悩みにしか思えなかった。
普通の人ってこんなに無理して人に合わせて生きているのかな。
私は自分がしたいことを主にやってきたので、こうやって人に合わせなきゃ生きていけない人の気持ちがわからない。
カラオケで人にウケる歌うたうとか、人から嫌われるから嫌われている人に声かけないとか、そんなこといちいち考えていたら生きていくのシンドくなるって。
自分で自分が作れるならこんな楽しいことないけど、理想どおりに行かないのが人間。
ダイエットして肉削ったり、化粧して化けることはできても性格や物の考え方は変えられないものね。自分をつくれる人がいたらやり方教えてください。

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大帝の剣

Taitei
70点
公式サイトhttp://www.taitei.jp/
試写会場: 新宿厚生年金会館
監督: 堤幸彦
主演: 阿部寛 、長谷川京子 、宮藤官九郎 、黒木メイサ 、竹内力 、大倉孝二
製作国: 日本 (2006年)

<ストーリー>
時は江戸時代初期。
豊臣の血を引く舞姫(長谷川京子)は、豊臣方の真田一族に育てられたが、各地の有力大名と結託して徳川を下すために、真田の忍者佐吉(宮藤官九郎)とともに加賀に向かった。
一方、オリハルコンという金属で出来た大きな剣を持つ万源九郎(阿部寛)は、父親の命に従い世界に散らばるオリハルコン製の残り二つの品物を探しており、その3つ揃うと「三種の神器」として偉大な力を発揮するのだった。
三種の神器は地球上の者のみならず、宇宙からも狙われており相反する宇宙船の使者が地球に送られ、舞姫と源九郎がいる近くの湖に不時着した。
そのうちの良心的な宇宙人は、舞姫の中に入り込み、攻撃的な宇宙人は人間の体に入って三種の神器を探すのだった。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
上のストーリーからは、この映画の楽しさが伝わらなくて申し訳無いが、この作品はかつての仮面ライダーのような勧善懲悪系放課後連続ドラマにしてもいいと思われる映画。
芸術性とかドラマ性とかを問うのでは、単純に面白さや爽快さを求める映画だと言える。
宣伝文句はずばりアクション大活劇。かつての日本では盛んに作られていたらしいが、最近では珍しいらしい。
時代は変わりアクション活劇もCGで作られるようになったが、見てて楽しいものは楽しい。
こんな映画が作られるようになったってことは、日本映画も本当にバブル期に入ったってことかな。
ただラストがなんとなくしっくりこなくて、続編もあるかのような終わり方だったのがいまいちだったかな。

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ママの遺したラブソング

Lovesongforbobby
68点
原題: love song for bobby long(ボビー・ロングへのラブソング)
公式サイトhttp://mamanolovesong.com/
試写会場: TOKYO FM ホール
監督: シェイニー・ゲイベル
主演: ジョン・トラヴォルタ 、スカーレット・ヨハンソン 、ガブリエル・マクト 、デボラ・カーラ・アンガー 、デイン・ローデス 、デヴィッド・ジェンセン
製作国: アメリカ (2004年)

<ストーリー>
幼い頃に母親と別れたパースレーンことパーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、ある日母親のロレーンの訃報を聞き、母親の家があるニューオリンズのルイジアナに向かう。
パーシーが母親の家に着くと、そこには母親の友人と称する大学の文学教授のボビー・ロング(ジョン・トラヴォルタ)とその助手ローソン(ガブリエル・マクト)がいた。
自分たちはここに住む権利があると主張する2人の男たちに対して、自分は3分の1住む権利があるからと家を占領するパーシー。
町に出かけると、自分は母親と一緒の記憶が無いのに、町の人たちはどこにいっても自分のことを知っていて驚くのだった。
家から追い出されたくないために、学校からドロップオウトしたパーシーに高校卒業資格を与えようと猛特訓に励むボビーとローソン。
次第に3人の生活に居心地の良さを覚えていったパーシーだが、ある日自分の知らない事実を知って、、、、。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
『ロスト・イン・トランスレーション』以来、日本でも超有名な存在となったスカーレット・ヨハンソンだが、まだ10代だった素のままの年齢のこの映画は、彼女を少女として見るには結構面白い。
本当は『ロスト・イン・トランスレーション』に出ていたときのほうが若いのだが、かの映画では大学卒業後のミセスという役どころだったので。
で、アメリカの普通のハイティーンがこんなに大人で煙草もバンバン吸っていいのかどうか、、、。
いや映画の公開が遅かったためか、いくらこのスカーレットは10代のコギャルなんですよーって言われても、相変わらずの巨乳+美貌を見せられたらそんな気で彼女を見れませんって。
映画のテーマとしては、ぜんぜん風景が動かないけど、アメリカ的ロードムービーなかんじ。
風景は動かないけど、心理が動くのがアメリカン・ロードムービー。
踊るジョン・トラヴォルタは、この映画でも静かに踊っていらっしゃいます。歌声も健在で。本人の声。

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神童

Shindo
68点
公式サイトhttp://www.shindo-movie.jp/
試写会場: ニッショーホール
監督: 萩生田宏治
主演: 成海璃子 、松山ケンイチ 、手塚理美 、甲本雅裕 、串田和美 、浅野和之
製作国: 日本 (2007年)

<ストーリー>
音大志望の八百屋の息子・和音(松山ケンイチ)は、ある日公園で出会った中学生の少女・うみ(成海璃子)と出会う。
数日後うみが勝手に和音の自宅にあるピアノを弾きだしたところから、2人の交流が始まる。
父親がピアニストだったうみは小さい頃から天才少女と言われてきたが、父が死に自宅が債権の抵当になってしまった。今は母親と2人で小さなアパートに住んでいたが、母親は生活費とうみのピアノの稽古代を払うために昼も夜も働いていて孤独な毎日。いつの間にか和音のピアノ・レッスンを兼ねて和音の家に入り浸りになっていた。
和音の受験の日、学校をサボって和音の応援にかけつけたうみは、和音の手を自分の両手で温める。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
映画全体の出来としては、疑問点がたくさん残る内容。
でも主役の2人がすごい生き生きしてていいので、その分がチャラになっている。
この映画の目的は当然、松山ケンイチ君だが、彼の魅力大炸裂の内容。
今日の試写会のお客さんもほとんどが彼目当ての人のよう。
つまり、、、、松山ケンイチ君が去年『デス・ノート』で大ブレークしたから、この映画も注目を集めたが、もし彼がここまで人気が出ていなかったら、この映画は観客を集められるのだろうか?
純粋に映画そのものの内容を問うと、私からすると起承転結がよくわからない内容だった。
特にラストはここで終わるの???ってちょっとびっくり。
120分の長い時間で提起された色々な問題が全然解決されないままラストになった感じ。
こんなんでいいの?松山ケンイチ君と成海璃子ちゃんの笑顔が見れたからいいの~?
私の心は、ラストで一人蚊帳の外に置かれたうみの同級生の男の子のように、生殺し状態のままエンディングロールを迎えるのでした。

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善き人のためのソナタ

Daslebenderanderen
78点
原題: Das Leben Der Anderen(他人の生活)
公式サイトhttp://www.yokihito.com/
映画館: チネチッタ
劇場: チネ7
監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
主演: ウルリッヒ・ミューエ 、マルティナ・ゲデック 、セバスチャン・コッホ 、ウルリッヒ・トゥクール 、トマス・ティーマ 、ハンス=ウーヴェ・バウアー
製作国: ドイツ (2006年)

<ストーリー>
1984年、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツでは、シュタージと呼ばれる国家保安省が存在し、盗聴、手紙の閲覧、知人や近所からの密告等あらゆる手を使って反体制的分子を取り締まっていた。
ヴィースラー大尉(ウルリッヒ・ミューエ)は、政府に強い忠誠心を持つシュタージの優秀な人材だった。
演劇作家のドライマン(セバスチャン・コッホ)は、作家仲間のほとんどが取り締まりに合う中、反体制的でない姿勢で政府の高官からも一目置かれていた。その高官の一人が、ドライマンの恋人で舞台女優のクリスタに目をつけ関係を迫る。
ドライマンが邪魔になった高官は、ヴィースラーの上司に命令して、ドライマンの家に盗聴器をしかけ完全監視下に置く。
ドライマンの家を12時間盗聴し続けるヴィースラーは、当初荒さがしやイジワルをしたが、ドライマンとクリスタの生活は自分には無い自由であふれていることに気づき、だんだん彼らの生活に共感を覚えていく。
(公開されていない地域が多いため、ストーリーはここまで)

<感想>
ドイツ映画は、かつての韓国映画と同じで、あまりたくさん日本で公開されないかわりに、公開される映画は非常に質が高いものが多いような気がする。
『グッバイ・レーニン』しかり、『ヒトラー ~最期の12日間~』しかり、そのドラマ性は見るものの心に段々としみわたり、見終わったときにはどっぷりと映画の中に浸ってしまう。
ドライマンの生活に比べると、孤独で恋人も心を許せる友達もいないヴィースラーは、だんだん自分もドライマンと同じような人間らしい人間として生きていきたくなる。
最終的には、すべてがうまく行ったわけではないが、ベルリンの壁崩壊により、彼もそれなりに人間らしい生活を手にすることができる。
ドライマンが最後にヴィースラーに贈る物がすばらしい。物質主義の日本なら、ああいう発想にはなかなかならないような気がする。
そのドライマンの気持ちをしっかり受け止め、"Das ist fur mich"と言うヴィースラーの最後の言葉がまた成熟したヨーロッパ文化ならではのような気がする。
さすがアカデミー賞獲っただけのことはある、見ごたえのある映画です。

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明日、君がいない

2h37
70点
原題: 2h37 Two Thirty 7(2時37分)
公式サイトhttp://www.kimigainai.com/
試写会場: シネカノン試写室
監督: ムラーリ・K・タルリ
主演: テレサ・パルマー 、ジョエル・マッケンジー 、クレメンティーヌ・メラー 、チャールズ・ベアード 、サム・ハリス 、フランク・スウィート
製作国: オーストラリア (2006年)

<ストーリー>
とある高校の放課後。女子高生のメロディ(テルサ・パルマー)が水飲み場そばのドアで異変に気づき、教師や校務員を呼ぶとドアの下から血が流れて来た。
その日の朝、メロディはいつものように兄のマーカス(フランク・スウィート)とともに彼が運転するベンツで学校に向かった。学校に着いて彼女は幼馴染のルーク(サム・ハリス)を見つけいつものように言葉を交わす。
一方マーカスは音楽室でピアノを弾き、そこにマーカスに好意があるケリー(クレメンティーヌ・メラー)がやって来て彼の作文が良かったと褒め、彼の気を惹こうとするがマーカスは彼女に興味を示さない。
ルークにぞっこんのサラ(マルニ・スパイレイン)は、ルークの恋人の座を射止めるが、ルークと仲がいいメロディのことを良く思っていない。
ゲイであることをカミング・アウトしたショーン(ジョエル・マッケンジー)は同級生からオカマとからかわれながらも自分自身を貫き通す。
3ヶ月前にイギリスからオーストラリアにやってきたスティーブンは、左右の足の長さが違い身体的な理由から無意識のうちにお漏らしをしてしまい、生徒だけでなく先生からも嫌われていた。
ある日メロディが妊娠検査薬を試すと陽性が出る。
また父親から多大な期待をかけられているマーカスはテストの成績が90点に届かなかったことをいたく悩む。
みんなそれぞれの悩みを持ちながら2:37を迎えるが、、、。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
久しぶりに観たオーストラリア映画。
私が初めて観たオーストラリア映画は、かの有名なメル・ギブソン主演の『マッド・マックス』(年齢がバレちゃいますが、ちゃんと公開時に劇場で観た)。
その後、他にもオーストラリア映画を観ているんだろうが、『マッド・マックス』以外に覚えているのは、ニュージーランド旅行中に観た『シャイン』だけだ。
今日の映画は、この2つの映画に非常によく似ている。
何が似ているって『マッド・マックス』も『シャイン』もこの映画も人間が持つダークサイドを思いっきり前面に押し出した映画だということだ。
日本人がオーストラリアに対して持つイメージは、羊や牛がいっぱいいて、太陽サンサンと輝く明るいイメージなのだろうが、何故だか映画はこうやって人間のネクラな面を描いた作品が日本に紹介されることが多い。
この映画も、表面上は普通の高校生に見える登場人物が、実は誰にも言えない悩みを持っていて、他人に負けたくないとか、相談する相手がいないなどの理由でその悩みをひたすら内に閉じ込めている。
そしてある日その閉じ込めたものが耐え切れずに爆発して、、、、。
人間や社会が病んでいるのは日本だけじゃなくて、一見明るく見えるオーストラリアでも一緒なんだと思い知らされる映画。
日本じゃまだこんな暗い映画を正面から撮って一般公開できるほど、人間の心が広くなっていないな~。きっと。

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フランシスコの2人の息子

Temporary
65点
原題: 2 Filhos do Francisco(フランシスコの2人の息子たち)
公式サイトhttp://2sons.gyao.jp
試写会場: スペースFS汐留
監督: ブレノ・シウヴェイラ
主演: アンジェロ・アントニオ 、ジラ・パエス 、ダブリオ・モレイラ 、マルコス・エンヒケ 、マルシオ・ケーリング 、チアゴ・メンドンサ
製作国: ブラジル (2005年)

<ストーリー>
ブラジルの田舎で妻の父から借りて小作農を営むフランシスコ(アンジェロ・アントニオ)は、大の音楽好き。
長男のミロズマル(ダブリオ・モレイラ )と次男のエミヴァル(マルコス・エンヒケ)に全農作物を売ったお金でアコーディオンとギターを買い与え、毎日生卵を食べさせ歌の練習をするようにしつける。
しかし、7人もの子供を抱えて家計は火の車。ある日とうとう妻の父である大家から地代を払うか、土地を返すか迫られ、家族全員で中都市に出ることを決意。
工事現場で働くが生活はさらに貧しくなり、お腹を減らす兄弟達を見て耐えかねたミロズマルは、エミヴァルとともに楽器を持ってバスターミナルに出向き歌を歌い日銭を稼ぐ。
ある日2人の歌を聞いた男が、彼らは天才だと言って2人を連れ出し荒稼ぎし始めたところからフランシスコ一家の悲劇が始まる。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
最近『ブラッド・ダイアモンド』とか『蒼き狼』などの家族愛を描いた映画が多いが、これは中でももっとも単純に家族の愛を描いた作品。
2人の男の子達の歌声もいいけど、パパの愛情の深さがまたいい。
ネタバレになっちゃうけど、息子の歌がヒットして欲しいがために仲間に電話代を配ってラジオ局にリクエストを頼む姿は、日本にもこうゆう親っていっぱいいるよな~とホロッと来た。
実は主人公達と同世代なので、昔はみんな貧しかったっていう話がよく理解できる。みんな貧しくても心は豊かで夢があったぶん、やっぱり今よりいいような気がするのは、単なるノスタルジーなのかな。

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ホリデイ

Holiday
65点
公式サイトhttp://www.holiday-movie.jp/top.html
試写会場: イイノホール
監督: ナンシー・マイヤーズ
主演: キャメロン・ディアス 、ケイト・ウィンスレット 、ジュード・ロウ 、ジャック・ブラック
製作国: アメリカ (2006年)

<ストーリー>
ハリウッドで映画の予告編製作会社を経営しているアマンダ(キャメロン・ディアス)は、長年付き合ってきた彼氏が同じ会社の受付嬢と浮気したことを理由に、彼氏を家から追い出した。
傷心を癒すために、久々に休暇を取ろうと行き先をgoogleで探し出す。
一方ロンドンの新聞社でコラムニストとして働くアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、会社のクリスマス納会で、3年間付き合ってきた同僚の彼氏が、別の部署の女性と婚約したというニュースを聞かされる。
ネットで検索して、アイリスの住むロンドンから40分かかる田舎町の東屋が気に入ったアマンダは、アイリスとチャットして明日お互いにロンドンとロスアンジェルスの家を2週間の期限付きで交換する契約を交わす。
アイリスは何もかもゴージャスでビッグなロスアンジェルスの家が気に入るが、ひさしに頭をぶつけるほど何もかもが小さくて不便なイギリスの家に失望したアマンダは、明日にもアメリカに帰ろうと思っていた。
時差ぼけで眠れない夜分に、一軒家のはずの家のドアを叩く者が現れた。何事かとドアを開けるとそこには、映画から飛び出して来たようなハンサムな男(ジュード・ロウ)が立っていた。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
予告編を見たり、話の出だしを聞くと誰でも話の筋がわかっちゃう単純なラブ・コメディ物。
イギリスとアメリカは、日本人から見るとあんまり変わらないような感じがするが、家の大きさや生活環境に関して言えばイギリスは圧倒的に日本に似ている。
手を伸ばせば何でも取れるくらい部屋が狭いし、バスタブも足を折りまげないと入れないくらい狭いし、キッチンなんかマッチで火をつけてたりして(これはちょっと行き過ぎだけど)。
それに比べると、一部屋がアイリスの家の面積に匹敵しそうなアマンダのLAの豪邸は、多分世界中の人があこがれる広いお家。もちろんプールだって付いている。
そういうところを対照的に出したりして、やっぱりこれはアメリカ人向けの映画なんだろうな。だって日本人が見てもイギリスの生活は何も目新しくないもん。家だけじゃなくて道も狭くて自転車が飛び出してくるとかね、、、。
キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットの2枚看板みたいになっているけど、実際はキャメロン・ディアスとジュード・ロウの恋愛がメインで進む。
よって、ケイト・ウィンスレットとジャック・ブラックがどんな絡みをするのか楽しみにしていたけど、それはあんまり登場しなくて、ジャック ファンの私はちょっと残念。
それより、ジュード・ロウの映画は今までも見たことあるけど、格好いいと思ったことなかった。でもこの映画見て、こんないい男だったっけ?って思っちゃった。やっぱりジュード・ロウはイギリスの風景があっているのかしら?
その他いろいろ突っ込みどころはありますが、何でクリスマス・シーズンに公開しなかったの?暖冬の日本で雪の映画見せられても雰囲気まったく出ないんですけど、、、。

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アルゼンチンババア

Argentinebaba
60点
公式サイトhttp://www.arubaba.com/
試写会場: 中野サンプラザ(プレミア試写会)
監督: 長尾直樹
主演: 役所広司 、鈴木京香 、堀北真希 、森下愛子 、小林裕吉 、手塚理美 、田中直樹 、きたろう 、岸部一徳
製作国: 日本 (2007年)

<ストーリー>
高校生のみつこ(堀北真希)の住む町の端に、何も無い原っぱにポツンと突然現れる3階建ての洋館があり、そこに住む女性ユリ(鈴木京香)は町のみんなからアルゼンチンババアと呼ばれていた。
みつこの母(手塚理美)は長らく入院していたが、ある日みつこが見舞いに行くと彼女の目の前で母は亡くなってしまう。
家に帰ると石彫職人の父・悟(役所広司)は姿を消し、行方不明になってしまった。
たった一人残されたみつこに対し父の妹にあたる叔母(森下愛子)とその息子(小林裕吉)が何かとみつこの世話を焼いてくれる。
そんな中、同じ町内に住む蕎麦屋(岸辺一徳)がアルゼンチンババアのところに悟がいることを突き止める。
それを聞きつけたみつこがあわてて悟を迎えに行くと、悟は自分の行動を反省しているどころか「家に帰らない」と言い切る。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
よしもとばななのヒット小説が原作とのことですごい期待して見に行った。
鈴木京香さん演じるアルゼンチンババアは、彼女のイメージを超えてすごいけど、何が言いたいのかよくわからない映画になっていた。
多分失意の底から立ち直る主人公達を見守る、癒し系の映画なんだろうが、鈴木京香さんが美しいがためにアルゼンチンババアの恐ろしさや異様さが伝わってこない。
多分これって、若い頃のシェール(アメリカの女優さん)が演じると似合っていたんだろうな。
役所広司さんは職人という役どころだが、なんかしっくりこなくて、『叫』の刑事役のほうがやっぱり似合っている。
主人公の恋愛物語がもうちょっとあると、また楽しい映画になったんだろうけど、それも中途半端に終わってしまった。
ネタバレになっちゃうけど、あの赤ん坊、一体誰が育てるんだろう?みつこが母親がわりで永久に育てるわけ?

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ブラッド・ダイヤモンド

Blooddiamond
85点
公式サイトhttp://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/
試写会場: ヤクルトホール
監督: エドワード・ズウィック
主演: レオナルド・ディカプリオ 、ジェニファー・コネリー 、ジャイモン・フンスー 、マイケル・シーン
製作国: アメリカ (2006年)

<ストーリー>
ローデシア(現在のジンバブエ)出身のダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)はダイアモンドの密売人。内戦続きのアフリカ各国で危ない仕事を続けながら、今まで生き延びて来た運のいい男。
ダニーは密売容疑で拘束されたシエラレオネの留置所で、ある現地人の男が別の男からピンクダイアモンドの隠し場所を聞かれている話を耳にする。隠した男の名はソロモン・ヴァンディー(ジャイモン・フンスー)は、漁師だったが村が反政府軍に襲撃され家族バラバラになってしまい、無理矢理ダイアモンド採掘場で働かされていたところで大きなピンクダイアモンドを見つけて隠したのだ。
家族の愛を知らずに育ったダニーは、家族を探したがっているダニーを利用しそのダイアモンドを手に入れようとする。
そのダニーの邪念に嫌悪感を示すアメリカ人ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)にダイアモンドの裏事情を提供することを条件に、彼女とともに反政府軍の支配するエリアに向かう。
(公開がまだ先のため、ストーリーはここまで)

<感想>
『ナイロビの蜂』と同じような感動を覚えた。
つまり、自分が知らないところで利権争いのために多くの人が犠牲になっていて、自分は直接手を下していないがダイアモンドや石油を求めることにより、沢山の人を間接的に殺していることを知った。
そういった国で内戦や虐殺が起こっていても、日本を始め多くのいわゆる豊かな国々の人は知らず、テレビでもスポーツニュースと天気予報の合間にほんのちょこっとでも報道されればいいほうだ。
アメリカでテロが起きて5000人強の人が死んだことは大ニュースになるのに、アフリカや貧しい国々で何万人も殺され何百万人も家を失って難民になろうとも、ぜんぜんニュースにならない。
やっぱりこの世はおかしい。
さらに、こんないい演技なのにディカプリオがオスカーを獲れないのもおかしい。『ディパーテッド』より全然よかった。必死さも伝わった。いつか報われることを願うけど、その頃には賞なんか興味無くなっているかもね。

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狩人と犬,最後の旅

Lasttrapper
点数: 50点
公式サイト: http://www.kariudo.jp/
映画館: 目黒シネマ
監督: ニコラス・ヴァニエ
主演: ノーマン・ウィンター 、メイ・ルー、アレックス・ヴァン・ビビエ
製作国: フランス (2004年)

ストーリー
通り道にワナをしかけて、野生動物を取る猟師のノーマンは、もう30年以上もロッキーの山の中で暮らしていたが、最近森林開発や法律規制でどんどん猟場が奪われていた。
新しい猟場を求めて、先住民族の血をひく妻のネブラスカと7匹の犬達とともに、別の山に新しい小屋を建てる。
しかし、彼はもうこれ以上山の生活を続けるのが困難で、今年が最後の猟になるんじゃないかと危惧していた。
ある日町に出かかけていた際、これまで最高のパートナーだったリーダー犬を交通事故で亡くす。
落ち込むノーマンに同情した友人が、代わりに新しい10ヶ月のショー犬のシベリアン・ハスキーをプレゼントする。
新しい犬はアパッシュと名づけられ、ネブラスカはことの他かわいがったが、ノーマンはショー犬は狩りに使えないと最初から期待していなかった。
しかし、そりが氷の薄い湖に乗って、ノーマンは冷たい湖に落ちてしまう。他の犬が勝手にそりを引いたまま逃げていく中、アパッシュだけがノーマンに気づき戻ろうとしてノーマンを救ってくれた。
この日からアパッシュをリーダー犬とともに先頭を走らせ、新しいリーダー犬として教育して行く。
とは言え、この山の生活をいつまで続けられるのか、ノーマン自身もわからない。

<感想>
ドキュメンタリーかと思っていたが、どうもそうじゃないみたいで、なんだかよくわからない映画だった。
話が単調で、山の生活にあまり興味が無いせいか、眠くなってしまった。
山で生活して来た人間が、動物達のバランス調整をする役目をになっているというのだが、そもそも自然のバランスを崩したのは、あんた達ヨーロッパ人でしょう?って言いたくなった。まあ、ノーマンはカナダ人だかアメリカ人だけど、祖先はヨーロッパ人だろうし。
カナダでさえ開発が進んで自然が無くなっているなら、日本なんてもうほぼゼロに近いんだろうなあ。またぎは絶滅したもんね。

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かもめ食堂

Kamome
点数: 68点
公式サイト: http://www.kamome-movie.com/
映画館: 目黒シネマ
監督: 荻上直子
主演: 小林聡美 、片桐はいり 、もたいまさこ 、ヤルッコ・ニエミ 、タリア・マルクス 、マルック・ペルトラ
製作国: 日本 (2005年)

ストーリー
サチエ(小林聡美)は、フィンランドのヘルシンキでおにぎりがメインの日本食レストランを始めた。
開店して1ヶ月以上経つのに、いまだお客は1人もいなくて、毎日店の前を通る3人組のおばさん達が中を除いて興味本位に見るだけだった。
ある日初のお客が来る。彼の名はトンミ(ヤルッコ・ニミエ)。日本語が話せて日本のアニメオタクで、サチエにガッチャマンの歌を教えてくれと頼む。しかしサチエは「誰だ、誰だ、誰だ~」の次が思い出せずその後もその歌が頭の中をリフレインする。
ある日市内の本屋のカフェで、日本人観光客のみどり(片桐はいり)に出会いガッチャマンの歌詞を教えてくれと頼むと、みどりは見事に全歌詞をノートに書き出した。
それが縁で、みどりはサチエの家に住み込み、店を手伝うようになった。
しかし相変わらず客は毎日やってくるトンミのみ。
そんな中飛行機でバッゲージ・ロストした日本人女性マサコ(もたいまさこ)がやって来る。
荷物が無いため、毎日同じ服を着ているマサコを心配するサチエとみどりだったが、マサコもこの店が気に入り手伝うようになる。
お客はそのうち、段々増えていき、とうとうある日満席になるまでになった。

<感想>
ここが特に面白いとか、ここが感動したのよねー、とかそういう映画ではなくて、心がのんびりする映画。
悪人や善人がいない点で『深呼吸の必要』にすごく似ている。
結局登場人物の過去の事情はわからず終いで、唯一わかるのはフィンランド人のおばさんのみ。
映画はいいけど、ちょっと疑問点がいくつか。
1.日本式定食なのに、ご飯が平たい皿に入っている。
2.西洋人は定食を出されると、味噌汁=>漬物(またはサラダ)=>ご飯=>メインディッシュという順序で食べるのに、この映画では日本人並みに三角食べをしている。これって有りえない。
3.そもそもフィンランドでのりや日本風ジャポニカ米、うめぼし、かつお節がそんなに安く仕入れられるのかすごく疑問。
まあしょせん映画の話なので、夢の世界でいいんだろうけど、フィンランドよりは物価が安くて日本人が多いドイツでもおにぎり3個で5ユーロ以上しそうだなー。
映画を観終わってから、以前からテレビで見ていたPascoのかもめ食堂コラボCMが身近に感じられるようになった。あのCM観ても、心がゆったりしてくるよね。

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