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グアンタナモ、僕達が見た真実

Guantanamo
点数: 65点
原題:The Road to Guantanamo (グアンタナモへの道)
公式サイト: http://www.guantanamo.jp/
映画館: シャンテシネ
監督: マイケル・ウィンターボトム 、マット・ホワイトクロス
主演: アルファーン・ウスマーン 、ファルハド・ハールーン 、リズワーン・アフマド 、ワカール・スィッディーキー 、シャーヒド・イクバル
製作国: イギリス (2006年)

ストーリー
母とともにイギリスのティンブリという町に住むパキスタン系イギリス人のアシフ(アルファーン・ウスマーン)は、結結婚するために父が住むパキスタンに向かった。
結婚式に招待された友人のローヘル(ファルハド・ハールーン)は、仲間のシャフィク(リズワーン・アフマド)、ムニール(ワカール・スィッディーキー)とともに軽い里帰りのつもりでパキスタンに足を下ろした。
パキスタンの隣国アフガニスタンは、アメリカによって強制的にタリバン政権から開放されたものの政情が不安定だった。
隣国だし、何か助けができればという軽い気持ちで、アフガニスタンに向かった4人は、アフガニスタンの首都カブールに到着した途端に、アメリカ軍の空爆が始まり、思いもよらずパキスタンに帰れなくなってしまう。
しかも、たまたま連れて行かれたタリバン軍の基地で、アメリカ軍の捕虜となってあらぬ容疑をかけられ、その後長い間収容所で拷問を受けることとなる。
(公開間もないため、ストーリーはここまで)

<感想>
チラシや試写会の告知等で映画の存在そのものは知っていたが、まったく興味が無かった。
でもよしなしごとさんのページで「それでもボクはやっていない」と同様の「やってない映画シリーズ」だと知り、急に興味が沸いてレディースデーに観にいって来ました。
映画というよりも、この話が事実だとしたら、言いたいことは山ほどある。
まず、第一になんであんな危ない場所に、軽い興味本位みたいな気持ちで主人公達は向かったのか?
そのせいで4人の仲間のうち1人が行方不明になっちゃったわけだし、自分たちがアフガンから帰還できたのも奇跡と言える。多分日本みたいにパキスタン国内では情報が行き届いていないんだろうが、パキスタン人とは言えイギリスのような平和な国で育ったから、こんな軽はずみな行動を取ったんでしょうね。
自分はパキスタン人だといくら思っていても、結局イギリス人的な行動を取ってしまって、かつ肌の色がイギリス人じゃないからアメリカ人から執拗な拷問を受けてしまう、彼らが本当にいろんな意味で可愛そう。
次に、アメリカが(多分)今も行っているタリバン狩りの方法。
ザルで砂金を採るかのごとく、罪がある人も無い人もひとまとめに収容所に押し込めて自白させようなんて、はっきり言って時間と税金の無駄使い。
こんなくだらないことのために、アメリカ国民は税金を払わされ、かつ日本政府はアメリカに軍事費を援助し、つまり日本国民も税金を払わされているのかと思ったらたまったもんじゃない。
「インファナル・アフェア」みたいに潜入捜査官でもタリバンに送って、本当に怪しい人を捕らえたほうがいいんじゃないの?まあ、私でも考え付くんだからそのくらいやっているんでしょうけど。
最後に、タイトルにもなっている「グアンタナモ(Guantanamo)」。キューバ国内にあるアメリカ軍所有の収容所らしい(リンクの写真は最近のものらしく、映画に出てくるのは建物すらない土の上の収容所)。
エッ???キューバにアメリカ軍の収容所?ってすっごいびっくりしちゃいました。
だって、私がGuatemalaにいた2001年は、この映画と近い年代だけど、当時グアテマラ旅行中の日本人の話では、キューバの入国スタンプがパスポートに押されていると、アメリカ国内に入国させてもらえないっていう噂でしたよ。
つまり、一昔前の日本のパスポートで北朝鮮に行けないみたいに、アメリカとキューバは国交が無い国だって聞いていた。
それってウソだったの?
ともかく、今ではキューバもアメリカの軍事配下(日本や韓国、ドイツと同様)にあるらしい。
こんなんじゃ平和なんて永久に訪れないな。
映画の感想というよりも、事実に関する感想になっちゃいました。
関係無いけど、かつて日本にもパキスタン人の労働者がたくさんいらっしゃいましたよね。親切でいい人が多かったというのが私の印象です(昔、自転車で転んだとき、他の日本人は知らん顔だったのに「大丈夫?」って言ってくれたのはパキスタン人らしき方だった)。
だからこの映画の主人公もアフガニスタンの人々を助けたかったのかな。

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