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ヒトラー ~最後の12日間~

untergang
★★★★☆
原題: Der Untergang(破滅)
公式ホームページ:http://www.hitler-movie.jp/
日付:2005年8月24日
映画館:チネチッタ川崎
劇場:チネ7

監督: オリヴァー・ヒルシュビーゲル
主演: ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ、コリンナ・ハルフォーフ

製作国: ドイツ/イタリア(2004年)

ストーリー
1942年のある真夜中、若い女性たち数人がドイツ総統ヒトラーの秘書の採用試験を受けに来た。
中にはミュンヘン出身のトラウドゥル・ユンゲがいた。彼女は家族や回りの反対を押し切って好奇心で秘書に応募してきたのだ。
バイエルン州出身の彼女が気に入ったヒトラーは、彼女が緊張のあまりタイプ試験でうまくできなかったにもかかわらず採用した。
時が経ち1945年4月。
ドイツ軍の総統本部はベルリンの地下本部にいざるをえないような戦況下に置かれていた。
ロシア軍がベルリンに侵攻し、首都陥落寸前だったのだ。
親衛隊の中には無条件降伏しかないと思っていてもヒトラーに事実を告げるものはいなかった。
ヒトラーはたとえ自分が死んでも降伏だけはしないと言い張る。
そうは言いつつ敗戦が見えている彼は、トラドゥルや秘書達に早く逃げるように伝える。
首都防衛の部隊にもはや戦闘能力がないにもかかわらず、ヒトラーはその中の将軍がいつかやってきてベルリンを守って戦況を巻き返すと信じている。
しかしいよいよベルリンの陥落が20時間以内にせまったとき、ヒトラーは妻にしたばかりのエヴァ・ブラウンとともに自から命を絶つ。
親衛隊の中でも忠誠心が強い者や、ロシア軍に捕まっても死刑となる者たちは地下本部で自殺を図る。
数十人の親衛隊たちとともに地下本部から逃れたトラドゥルともう一人の秘書は、ロシア軍を目の前に武器を捨て捕虜となる男達から離れ無事ベルリンを逃れる。

感想
ここだから言うが、実は私はヒトラーの理念が嫌いではない。
彼のやったことは確かに犯罪で多くの人を苦しめたが、資本主義社会の現代を見て見ると、それを無条件に強制執行するか、競争社会の中自然排他されていくかという差があるだけで、結局弱いものや無能なものは排他されていく。

まあ持論はさておき、今のドイツがこんな映画を作ったなんてびっくり。
ドイツ人は陸続きのヨーロッパの中で嫌われ続けて戦後を生き抜いてきたので、島国でのほほんとしてきた日本人とは風当たりの受け止め方が違うのだ。
日本だって第二次世界大戦前の罪のせいで回りの国から相当恨まれているが、実際日本までやって来て「アンタなんか大嫌い!」と直接言われた経験がないから自分達が犯した罪を忘れているかまったく自覚していない。
でもドイツ人はEUの人々が自由に行きかう中で、「あの人は所詮ドイツ人だから」と他国の人に言われて育ってきている。
だから自分(と言っても個人じゃなくて、ドイツ国民として)がいかに回りの国から嫌われているかよーく知っている。
それなのに、その嫌悪感をぶり返すかのような映画を作っちゃうなんて、、、、。
つまりユダヤ人や共産主義者を処罰した残酷なシーンばかりの映画じゃなくて、ヒトラーのやさしい面も出している映画を作るなんてってこと。
総統としてもヒトラーは常に冷酷非情だったが、私生活ではちゃんと人の命を心配するようなやさしい人だったらしい。
愛人のエヴァと結婚する場面で、彼は新婦にアーリア人の証明書を出すように求められる。エヴァはすんなりアーリア人だと認められたのに。
彼がユダヤ人の血を引くっていうのは本当なのかな?

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» ヒトラー 最後の12日間 [Fly me to the moon...]
★★★☆☆ ヒトラーといえばユダヤ虐殺。 アウシュビッツとか、たくさん本が出てますよね。 そんな中、ヒトラー本人を大きく取り上げていた映画とかって少ないですよね? ヒトラーの映画ということで結構観たかったのですが 夏休み中旦那様と浴衣で観て来ました{/hearts_red/} ヒトラー自身の映画というよりは ヒトラーを取り巻く女性たちの人生を描いた映画だったと思います。 愛人(その後妻になる)エヴァのなんと従順なこ�... [続きを読む]

受信: 2005/08/31 17:42

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